承認欲求が強い人の心理&特徴とは?人に認められたい欲求への対処法も解説!
男女問わず、承認欲求が強い性格を改善したい方へ。
人から認められたい・必要とされたいと思う承認欲求。人間なら誰しもが持っている欲求ですが、強すぎると時には仇となってしまうことも。
そのため、自分ではなくしたいと思ったり、承認欲求の強い人の対処に困ったりしてしまいますが、解決法が分からない方も多いはず。
そこで今回は、承認欲求の意味から強くなる心理や満たし方、承認欲求が強い人の特徴や対処法、自己診断まで、承認欲求について幅広い角度から解説していきます。
自分や他人の承認欲求に振り回されて損をしないよう、今記事で承認欲求の全てを学んでいきましょう。
そもそも「承認欲求」とはどういう意味?
承認欲求とは、他人から認められたいという感情の総称です。細かく具体例を挙げると、「褒められたい」「好かれたい」「必要とされたい」「任されたい」といった感情が承認欲求に当たります。
承認欲求が満たされることで人は喜びを感じモチベーションを高められますが、満たされたい気持ちが強すぎてしまうと悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
また、人には大小あれど必ず備わっている感情であるため、「承認欲求がない」と言っている人はただ自覚できていないだけと言えるでしょう。
承認欲求は大きく2種類ある
承認欲求と一口に言っても、『他者承認欲求』と『自己承認欲求』の二つのタイプに分かれます。
『他者承認欲求』は他人から認められたい欲求であり、多くの方は承認欲求と聞くとこちらの他者承認欲求を想像するはず。
もう一方の『自己承認欲求』は自分で自分を認めたいという欲求であり、他者からどれだけ認められても満足しません。
似てはいますが別物なので自分の承認欲求を和らげようとするには、どちらのタイプに当てはまるかを確認する必要があります。
承認欲求の強い人に共通する2つの心理
承認欲求は誰にでも備わっているものですが、人よりも飛びぬけて承認欲求が強い人は特別な心理を持っています。
ここから承認欲求が強い人に共通する2つの心理を紹介していきますので、自身で改善するためや他者に対処するための事前知識として頭に入れておきましょう。
心理1. 自分のことが好き
承認欲求が強い人に、自分が嫌いだと思っている人はいません。口では「自分が嫌い」だと言っていても、他者から認められたい欲求があるのは心の底では自身を好いている証拠です。
自覚があるにしろないにしろ、自分のことが好きなのは承認欲求が強い人には共通している心理だといえるでしょう。いってみれば、承認欲求が強い人はナルシストな性格と言っても過言ではありません。
心理2. 優れた自分でいたい
最初から「自分は劣っている」と自覚している人は、他者からの承認を求めたりはしません。「自分は優れている」と心のどこかで思っているからこそ、それを確認するために周囲から認められたいという気持ちが生まれ、承認欲求が強くなります。
特に自分は優れているという気持ちが強い人は、周囲と比べて相対的に自分が優れているのを確認しており、心の平穏を保っているでしょう。
自分を認めて欲しい!承認欲求が強い人の17個の特徴
誰しもが持っている承認欲求も強くなれば特徴として表れますので、欲求が強い人とそうでない人は見分けやすいでしょう。
ここからは承認欲求が人一倍強い人の特徴について、性格・行動・恋愛・SNSの4カテゴリーに分けて紹介していきます。
承認欲求が強い人の「性格」の特徴
まずは、承認欲求が強い人の性格から見ていきましょう。
承認欲求が強い人は少々困った性格をしている人が多いため、できれば関わりたくないと思う人が多いはず。周囲の承認欲求が強い人を思い浮かべながら確認していってくださいね。
性格1. すぐ調子に乗る
承認欲求が強い人は、とにかく人から褒められようと一生懸命です。その結果、思惑通りに人から褒めてもらえれば嬉しくなるのと同時に、褒めてもらえたことですぐ調子に乗ってしまいます。
それが繰り返されることで、自分自身の評価が過剰に高まって「やっぱり自分は凄いんだ」とうぬぼれてしまっているのも良く見られるでしょう。
性格2. 目立ちたがり屋
承認欲求が強い人は、どんな場面でも自分が目立とうとしています。それは目立つことで他者からの視線を独り占めできて、認められていると感じられるからなのでしょう。
とにかく他人よりも注目されたい性格であるため、時には悪い意味で目立とうとする人も少なくありません。承認欲求が強い人は、自己顕示欲も同じように強い人が多い傾向にあります。
性格3. かまってちゃん
認められたいという気持ちが強いあまり、他人に相手をしてもらうのを強要しがちなのも承認欲求が強い人の特徴です。相手の都合を考えず、一方的に構ってもらおうとする姿はまさにかまってちゃんと表現できます。
承認欲求が強くても構うのを強要されなければ特に問題ありませんが、承認欲求が強い人は揃ってかまってちゃんな性格をしているため、扱いには手を焼いてしまうこともあるでしょう。
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性格4. プライドが高い
承認欲求が強い人は、「他人よりも優れていたい」という思いを強く持っています。そのため、そんな自尊心を傷つけまいとプライドが高くなってしまい、他人と比較してしまいがち。
特に、年収や異性からのモテ具合を他人と比較している人が多く見られるでしょう。承認欲求が強い人は自尊心が低いからこそ他人よりも自分を守ろうとして、反比例するようにプライドも高くなっていきます。
性格5. 自尊心が強い
いくら自分の評価が高くても、周囲からの評価が伴っていなければ満足できない人も多いです。そのため、自尊心が強い人は同時に承認欲求も強くなってしまいがち。
自分だけが「自分は凄い」と思っていても、周囲から思われなければただの勘違いになってしまうので、自己防衛のために承認を求めるのでしょう。
反対に、自尊心が弱すぎる人も同様に承認欲求が強くなりがちです。
性格6. 家族のことが大好きすぎる
承認欲求が強い人にとっては、家族は自分を認めてくれる最大の味方です。それ故、家族に対する愛情が人一倍強い傾向にあります。
両親や兄弟の誕生日には必ずプレゼントを渡したり、休日には家族で外出したりしている姿がよく見られるでしょう。他人からでも一目で分かるほど家族愛が強いのは、承認欲求が強い人ならではの特徴です。
承認欲求が強い人の「行動」の特徴
続いては、承認欲求が強い人の行動を紹介していきます。
認められたい欲求が強ければ必ず行動として表れますので、すぐに承認欲求が強い人かどうかの見分けがつけられるでしょう。
もしも自分が当てはまってしまうのなら、少々改善した方が良いかもしれませんよ。
行動1. 嫌なことがあると、すぐに落ち込む
承認欲求が強い人は叱られたり、冷たくされたりされると「人格を否定された」と感じてしまいます。人からの評価が何よりも大事なので、一般的には気にするようなことでない反対意見や反応にも敏感になってしまい、その度に落ち込んでしまいがち。
嫌なことがあれば誰しも落ち込んでしまうものですが、その嫌なことが人よりも多く、落ち込みやすいのが承認欲求が強い人ならではの行動です。
行動2. 多くの人と仲良くなろうとする
フットワークが軽く、人付き合いが良いのも承認欲求が強い人には良く見られます。人に囲まれれば「友達が多い自分は周囲から好かれてる」と承認欲求が満たされるため、多くの人と仲良くしようとするのでしょう。
そのため、交友関係は非常に広いですが、親友と呼べるほど関係が親密な友達は少ない傾向にあります。人付き合いが非常に広くて浅いのは、承認欲求が強い人の特徴といえるでしょう。
行動3. 仕事や勉強をとにかく一生懸命に取り組む
周りが褒めてくれたり、努力を認めてくれたりするのなら、いくらでも頑張れるのが承認欲求が強い人。人から認められることで自分の存在価値を見い出していますので、そのために仕事や勉強にも一生懸命に励みます。
しかし、人からの承認が力の源となっていますので、周囲から認められなければやる気は起きなくなってしまうでしょう。特に仕事の面では、能力を認めてくれず重要な仕事を任されないことに嫌気がさし、退職してしまう人も多いです。
行動4. 自慢話が多い
周囲から認められるには、自分にはどれだけの魅力があるのかを知ってもらわなければなりません。そのため、承認欲求が強い人は、聞いてもいないのに自慢話をしてきたり、口を開けばいつも自慢話だったりするのです。
その上、人から「凄い!」と褒めてもらいたいがため、ついつい話を盛ってしまうのも多く見られます。しかし、他人の自慢話は嫌っており、一向に話を聞こうとはしないでしょう。
行動5. 人へのアドバイスをしたがる
他人を下に見て自分の価値を相対的に高めようとするのも、承認欲求が強い人ならでは。そのため、求めてもいないのに上から目線でアドバイスしてくるのも少なくありません。
アドバイスすることで「自分が教えてあげた」と優位に立ってるのを実感したいからなのでしょう。アドバイス通りに行動すれば、非常に満足して嬉しそうにする姿も多く見られます。
行動6. 人の話をきちんと聞こうとしない
承認欲求が強い人は、とにかく自分の話をするのが最優先です。話をして他者から認められる必要がありますので、自分の話がしたくて仕方がなく、他の人の話は聞こうとしません。
表面上は話を聞いているように見えても、いつ自分が割り込んで自分の話ができるかだけを考えていますので、他人の話はあまり頭に入っていないでしょう。
承認欲求が強い人の「恋愛」の特徴
ここからは、承認欲求が強い人の恋愛にスポットを当てて解説していきます。
職場や学校では普通のように見えても、恋愛の場面で承認欲求が強くなってしまう人も少なくありません。
こういった人と付き合うと苦労するケースが多いので、見分けられるように特徴を知っておきましょう。
恋愛1. 恋人を束縛しがち
承認欲求が強い人にとって恋人は自分を認めてくれる一番の存在であるため、絶対に手放したくないと考えています。そのため、恋人が他所へ行ってしまわないように、束縛して心身共に自分の元へと留めようとしがちです。
異性がいる飲み会への参加を禁ずるのはもちろん、同性だけでの飲み会も禁止するなど、過度な束縛をしてしまうのが多いです。本人に自信がないのも重なって、恋人のことを心から信用できていないのでしょう。
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恋愛2. 嫉妬しやすい
自分が一番でなければ気が済まないのが承認欲求が強い人なので、当然恋人にも自分だけを見て欲しいと思ってしまいます。恋人が自分以外の異性を認めるなんてことは許せないため、異性と話したり、連絡したりしていれば狂ったように怒ってしまうでしょう。
その反面、多くの人から認められたいと思っているため、自分は平気で異性と仲良くしたり、時には浮気をしたりしてしまいます。嫉妬しやすく、自分は良くても相手はダメなのが承認欲求が強い人の特徴といえるでしょう。
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恋愛3. パートナーに愛情を確かめがち
承認欲求が強い人にとって、一番恐れているのが恋人が自分の元から去ってしまうことです。恋人が冷めてしまえば振られてしまう可能性が生じ、心に傷を負ってしまうため、好かれるように努力しているでしょう。
同時に、どれだけ愛情を持ってもらえているかが気になって仕方がないため、頻繁に恋人の愛情を確かめようとします。
その気はないのに別れ話をして反応を見るなんてのも多く、縋られることで愛情を確認しているのでしょう。
承認欲求が強い人の「SNS」の特徴
最後は、承認欲求が強い人のSNSに表れる特徴を見ていきましょう。SNSが一般的になった世の中だからこそ、こういった特徴を持った方が多く見受けられます。
投稿を見ればすぐに見分けが付きますので、この特徴を頭に入れておきましょう。
SNS1. 頻繁に投稿する
承認欲求が強い人は、とにかく注目されて反応をもらいたいと思っています。そのため、できる限り他人の目につくように、どんなに些細な出来事でもSNSに投稿しているのが多く見られるでしょう。
また、思うような反応が得られなければ、とにかく反応が欲しい一心で話を盛ったり、完全な作り話をしたりと内容がエスカレートしていくのも珍しくありません。
SNS2. 自撮り写真をUPしがち
承認欲求が強い人にも様々な人がいますが、SNS上では自分の容姿を認められたい人が多い傾向にあります。自撮り写真を多くアップしていますが、現実では褒めてもらえるのが少ないため、SNS上での承認を求めてしまうのでしょう。
加工アプリで撮った自撮りや斜め上からの自撮りが多いのも、できる限り良く映った自分を見せて反応を得たいからです。
どうして認められたいの?承認欲求が強くなる5つの原因
承認欲求の強い人も生まれた時から欲求が強い訳ではなく、何らかの原因があって強くなってしまったのがほとんどです。
どういった原因を背景に持っているのか、承認欲求が強くなる代表的な原因を5つ紹介していきます。
原因1. SNSの使いすぎ
SNSが普及したことでTwitterやInstagram、LINEのタイムラインなど、使っていない人の方が珍しいですよね。SNSは人からの反応が直接的で承認欲求が満たしやすいため、特に若者はSNSに依存しやすい傾向に見られます。
多くの人から手軽に好意的な反応を受けるのが当たり前になってしまっているので、それに連れて承認欲求も高くなってしまうのでしょう。
最近耳にする、アルバイトによる不適切な動画がSNSにアップされて問題になっているのも、SNSで承認欲求を満たそうとしてしまっているからです。
原因2. 過度な愛情を持って育てられた
幼い頃から何をしても「可愛い可愛い」と周囲に甘やかされて育てられれば、人から認められるのが自分の中で当たり前になってしまいます。
それが大人になるに連れて周囲から以前のようには認められなくなってしまうので、空いた穴を埋めるように承認欲求が強くなってしまうのです。
こういった原因を持つ人はわがままで自己中心的な性格になりやすく、承認欲求の満たし方も乱暴である傾向に見られます。
原因3. 親からの愛情が不足していた
幼少期に親から愛情を受けることで、自己肯定を覚えて自信を持てるようになるものです。一方で、愛情が不足してしまうと「自分は必要とされていない」と感じてしまい、自己肯定ができなくて自信を持てない大人へとなっていきます。
自分では自身の存在価値を見い出せないので、周囲から認められるしか自分の魅力を確認できないでしょう。そのため、他人から認められたいという承認欲求が、人一倍強くなってしまいます。
原因4. 失敗経験がトラウマになっている
どれだけ立派な人でも、大きな失敗をしてしまえば自信を失って自己評価も低くなってしまうでしょう。失った自信を取り戻すには他人から認めてもらうしか方法がありませんので、承認欲求も自然と強くなってしまいます。
大きな失敗をしてしまえば誰でも承認欲求が強くなってしまうとも考えられ、今は承認欲求が強くない人も決して他人事だとは言えないでしょう。
原因5. 褒められたことが少ない
人は他人から度々褒められることで自信を保ち続けられます。そのため、そもそも褒められた経験が少なければ、自信を身につけるために他者からの承認を求めてしまうのも当然です。
特に幼い頃の影響が大きく、幼少期に周囲から褒めてもらえなかった人は、大人になってから不足分を補おうとして褒めてもらおうと全力を尽くします。
承認欲求が強い人との付き合い方はどうすればいい?
周囲に承認欲求の強い人がいて、扱いに頭を抱えている人も多いでしょう。
そんな方のために、ここからは承認欲求が強い人との付き合い方を紹介していきます。自分がストレスを溜めてしまわないように、上手な対処法を頭に入れておきましょう。
付き合い方1. 話は真に受けない
承認欲求が強い人は周囲から認められたいという気持ちから、話が大げさになってしまいがちです。さらには嘘をついてしまうことも珍しくないため、本気で話を聞いていると振り回されてしまう一方でしょう。
話題のほとんどが自慢話であるため、話半分で聞いていても全く問題はありません。振り回されてしまわないためにも承認欲求が強い人の話は真に受けず、聞き流すようにしましょう。
付き合い方2. 相手を褒める
他人から認められたい一心で様々な行動を起こすのが、承認欲求が強い人の特徴です。そのため、相手が求めている褒め言葉を与えてあげれば、承認欲求が強い人はひとまず満足してくれます。
その場を穏便に切り抜けるには、相手を褒めるのが最も効果的な対処法となりますので、困っている方は試してみるといいでしょう。
しかし、褒めすぎてしまうと「もっと褒めてもらおう」と近づいてきますので、ほどほどにしておくのが重要です。
付き合い方3. 大切なことは、優しくアドバイスする
指摘したいポイントがある場合、そのまま伝えてしまうと「責められている」と判断してしまうのが承認欲求が強い人。敵意を向けられてしまう可能性もありますので、大切なことを伝える時にはできる限り、優しい言葉でアドバイスするようにしましょう。
特に仕事のミスが発覚した時などは、厳しく指摘してしまうとやる気をなくして逆効果となってしまいます。上手に扱うためには、とにかく否定せずに優しく接してあげるのが大切ですよ。
付き合い方4. 信頼関係が深い仲であれば、承認欲求が強いことを気づかせる
承認欲求が強いと自覚できている人は多くありません。そのため、親友や恋人の承認欲求が強い場合は、自分だけでなく相手のためにも承認欲求が強いことを気づかせましょう。
直接困っているとハッキリ伝えた上で、「自分はあなたの味方だよ」と安心させてあげてください。そうすれば多少自信がついて、「承認欲求をさらになくしたい」と改善に励んでくれるはずです。
付き合い方5. 自分からは絡まない
他人から絡まれれば誰だって好かれていると判断し、好意を抱きますよね。承認欲求が強い人も同様で相手から近づかれれば好意を示して、その人に承認欲求を満たしてもらおうと考えるようになります。
いってみれば、承認欲求が強い人に自分から絡むのは「自分が承認欲求を満たしてあげるよ」と言っているようなものです。そのため、承認欲求が強い人と関わりたくないのであれば、自分から絡むのは控えましょう。
絡まれても無視はしないこと
たとえ自分から絡まなくても、相手から絡まれてしまう場合も多々あります。そんな時に関わりたくないからといって、無視をするのだけは避けてください。
無視してしまえば、相手は「否定された!」と強く感じて敵視してくるため、たとえ嫌いであったとしても無視だけはしないようにしましょう。
付き合い方6. 可能であれば、なるべく距離を置く
そこまで親しくない間柄なのであれば、そもそも承認欲求が強い人とは関わらないのが根本的な対処法となります。
承認欲求が強い人は欲求を満たしてくれる人を好んで近づきますので、距離をとっておけば相手から近づかれるのも少ないはず。
職場や学校などで接さなければならない場合は簡潔に物事を伝え、できる限り親しくならないように意識しましょう。
自分の承認欲求が強すぎるかも?と気になったら、自己診断してみよう
誰にでも備わっている承認欲求ですが、自分の承認欲求がどのくらい強いのか気になる人も多いでしょう。そこで、判断基準として10個の項目を紹介していきますので、自分がいくつ当てはまるか診断方式で確認してみてください。
こちらに該当する項目が多ければ多いほど、承認欲求が強い傾向にあります。半分以上当てはまれば、周囲から承認欲求の強い人と思われてしまっているでしょう。
診断1. 周囲の評価がすぐ気になってしまう
多くの人は自分が満足できれば、周囲からの評価は必要としません。周囲からの評価を気にしてしまうのは自分が自分を認めるだけでは足りず、他者から褒められたい・認められたい気持ちがあるからこそです。
そのため、何か行動を起こした後や発言した後、すぐに他人の反応を確認してしまうのは承認欲求が強いといえるでしょう。
診断2. 自分と他人をすぐ比べてしまう
自分に確たる自信があれば、「自分は自分、他人は他人」と他人を気にしてしまうことはありません。他人と比較してしまうのは自信がない証拠であり、他人と比べることで存在価値を確認しているのです。
存在価値を確認しようとしているのは承認欲求の強い表れであり、人とすぐ比べてしまうのは承認欲求が強いといえるでしょう。
診断3. 褒め言葉など優しい言葉に弱い
褒められたり、任されたりすると何でも引き受けてしまうのは、承認欲求が強い可能性が高いです。優しい言葉に弱いのは、それを心の底で求めているからであって承認欲求が満たされるからでしょう。
誰でも承認欲求は持っているものですが、優しい言葉を掛けられるとどんな物事でも引き受けてしまうという人は承認欲求が強いと診断できます。
診断4. 共感されたいと感じる時が多い
多くの方は他人には違う考えがあると分かっているため、自分の考えに共感してもらえなくても特に気にはしません。ところが、「自分の考えに何とか共感してほしい」と頻繁に思ってしまうのなら、承認欲求が強い可能性が高いです。
思うだけなら問題ありませんが、人に意見を押し付けたり、同情させようとしてしまうと承認欲求が強いと思われてしまうでしょう。
診断5. 他人を褒めることが多い
人に対して、本心から「凄い!」と感じて褒めている場合は問題ありません。しかし、褒めることで自分自身も褒められるのを期待してしまっているのであれば、承認欲求が強いといえます。
他人を自分から褒めることが多いのは、「褒めれば褒めるだけ自分も褒めてもらえる」と心のどこかで考えてしまっている可能性が高いでしょう。
診断6. 自分の思い通りにならないと怒りやすい
承認欲求が強い人は、思うように欲求が満たされなければすぐにイライラしてしまいます。
自分の思い通りにならなければ怒りの感情が湧いてしまうのは、自分に対して他人が「褒めるべき」「認めるべき」と思い込んでしまっているからでしょう。
何に対しても怒りやすいのならただ短気な性格といえますが、人間関係で思うようにならないと怒ってしまうのは承認欲求が強いと診断できます。
診断7. 人の話に興味を持たない
「話を聞くよりもとにかく自分の話がしたい」と心の中で思ってしまっている人は承認欲求が強い傾向にあります。
人の話に興味を持てず聞き流してしまうのは、自分の承認欲求が相手を思う気持ちを上回ってしまっているためです。
特定の人の話にだけ興味が持てないならその人の話がつまらないだけですが、どんな人のどんな話にも興味が持てないのは承認欲求が強いと診断しましょう。
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診断8. 大切な仕事を任せられないとガッカリする
最近では「できたら仕事を振られたくない」と思っている人も増えていますよね。そんな中、仕事を任されたいと思うのは立派ですが、任されないことでガッカリしてしまうのは承認欲求が強いといえるでしょう。
ガッカリしてしまうのは心のどこかで「自分に任されるだろう」と期待しているからであって、任されることで自分の評価を確認しようとしているからです。任されなくても自分のやるべき仕事ができるなら問題ありませんが、ガッカリして仕事が手につかないのであれば要注意ですよ。
診断9. 些細なことでも自分を責めてしまう
他人から責められて落ち込んでしまうのは、人として当然だといえるでしょう。しかし、責められた訳でもないのに、些細なミスで自分を責めてしまって落ち込むのは、自己承認欲求が強い証拠です。
他者が気付いているのに指摘してこないのはミスだと考えていないためであって、自分を責める必要が全くありません。それでも自分が納得できず、自己嫌悪に陥ってしまうのは承認欲求が強いからといえるでしょう。
診断10. 過去の成功体験を度々思いだす
幼い頃に神童と呼ばれたり、大会で優勝したりと、大きな成功体験を持っている人も多いでしょう。その体験を忘れられずに、過去の栄光にしがみついている人は承認欲求が強いと診断できます。
輝かしい過去を度々思い出すのは、以前と違って周囲から褒めてもらえない現状に不満を持っているからであり、昔のように認められたいという気持ちがあるためです。
承認欲求の満たす方法はどうする?
承認欲求が思うように満たされなくて、日頃から辛いと感じている人も多いでしょう。
そんな方のために、承認欲求の適切な満たし方を紹介していきます。決して「認めてくれない周囲が悪い」と人のせいにしないように、自分で満たせていけるよう励みましょう。
満たし方1. 他人から認められるよう努力する
「自分は周囲から認められていない」と強く感じているのなら、認められるだけの価値を持っていないのです。それを理解した上で、他人から認められるだけの価値を持てるよう努力しましょう。
容姿を認められたいならダイエットやメイクの上達、意見を認められたいのなら説得力が持てるよう結果を出すなど、できることは山ほどあります。ただ求めているだけでは、他人は認めてくれませんので、認められるのに相応しい人間になりましょう。
満たし方2. 他人に感謝されることをする
他人に認められるのを求めるなら、まずは自分から相手に与えてあげましょう。具体的には他人に対して親切にしてあげることによって、お返しとして感謝という欲求を得るのです。
物を買うにはお金を払う必要があるように、承認欲求を満たすのにもタダという訳にはいきません。ギブアンドテイクの精神を忘れずに、まずは自分から働きかけるのを意識しましょう。
満たし方3. 自分を褒める
人から認められたいと願うのは、自分で自分を認められていない証拠です。そのため、自分を認めてあげられるように何かを達成したら、まずは自分で自分を褒めてあげるようにしましょう。
どれだけ努力をしたのかを知っているのは、他ならぬ自分だけです。周囲はそんな努力すら気付かないかもしれませんが、せめて自分だけでも「よくやった」と褒めてあげて気持ちを軽くしましょう。
それを繰り返せば、周囲から認められなくても平気でいられるようなしっかりとした自信が身に付いていくはず。
では、承認欲求をなくして悩みから解放される対処法とは?
承認欲求がある限り、人に認められたいという気持ちはなくなりません。
そのため、「承認欲求をなくしたい」と考える方も多いですが、人間には元々備わっているものですので承認欲求がない人になるのは不可能です。
しかし、強すぎる承認欲求を和らげる方法はありますので、悩みから解放される克服方法について紹介していきます。
克服方法1. 全ての人から好かれるのは無理と考える
承認欲求が強い人は、「全ての人から好かれたい・良く思われたい」と思っているはず。しかし、人には人の好みがありますので、全ての人から好かれるのは不可能です。
そのため、多くの人からではなく、自分が「好きな人からのみ好かれればいい」と思えるように考え方を改めましょう。その他の人以外には「嫌われても構わない」と思えるくらいになれれば、承認欲求も自然と和らいでいるはずです。
克服方法2. 他人に期待しすぎないようにする
人から認められたいと思うのは、認められることによって「他人から大切に扱ってもらえる」と感じているからでしょう。しかし、他人は認めたとしてもそれだけで終わってしまい、認められたからといって特に生活に変化は訪れません。
良くも悪くも他人に期待しているのが承認欲求が強い人なのですが、他人も自分のことで精一杯で他の人に構っていられるほどの余裕はないのです。思い通りには他人は期待に応えてくれませんので、最初から期待しすぎないように意識しましょう。
克服方法3. ありのままの自分を受け入れる
承認欲求が強い人は、何かしらのコンプレックスを持っているはず。負の部分を持っているからこそ自信がなくなって人から認められようとしてしまうので、マイナスな部分も自分の個性だとありのままの自分を受け入れましょう。
どんな人にもコンプレックスはありますが、多くの人はありのままの自分を受け入れられています。多くの人ができるのですから、「自分もきっとできるはず」と自信をもって、弱い自分と向き合いましょう。
承認欲求に悩まされたくない時に読むと良いおすすめの本
ここまで承認欲求について様々な角度から紹介してきましたが、さらに承認欲求について詳しく知りたい方は本を読んでみましょう。
承認欲求に悩まされないためにおすすめな本を紹介しておきますので、認められたい気持ちが強くなってしまった時は手に取ってみてくださいね。
おすすめの本1. 『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見 一郎、古賀 史健(著)
『嫌われる勇気』は、対人関係を改善していくために嫌われる勇気を持つことの重要さを説いた著書です。一躍ベストセラーになってテレビドラマ化までされた話題を集めた一冊ですが、一度読めば人気の理由もわかるはず。
人間関係に悩みを持っている方全般におすすめな本ではあるのですが、特に承認欲求の強さに悩んでいる人には強くおすすめしたい一冊。
Amazonで詳細を見るおすすめの本2. 『「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代』山竹 伸二
『「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代』は、承認欲求からの抜け出し方について答えではなく考え方を紹介している一冊です。
承認欲求を抱いてしまう原因から承認欲求の種類、抜け出し方について解説されてますので、本書一冊だけで承認欲求とは何たるかを学べるでしょう。
承認欲求が強くて悩んでいる人にはもちろん、身近に承認欲求の強い人がいて困っている人にもおすすめできます。
Amazonで詳細を見る承認欲求が強すぎる人は自分に合った方法で改善していきましょう。
承認欲求は誰にでも備わっている基本的な感情ですので、認められたいと思うのは当たり前のことです。しかし、欲求が強すぎてしまうと生きづらさを感じて、悩んでいる人も多いでしょう。
承認欲求がない人は存在しないように、承認欲求を完全になくすのは不可能ですが、和らげるのは考え方次第で十分可能です。
自分が生きていきやすいように、強く自信を持って承認欲求と上手に付き合っていきましょう。
【参考記事】はこちら▽
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