自尊心が低い人の特徴&原因とは?自尊心が高い人になる方法を解説
自信心が低い自分を改善したい人へ。
自尊心が低い人は、辛さや苦しさを人一倍感じやすい人です。
ネガティブ思考が強いので仕事やプライベートで傷つくことも多く、生きづらさを感じることも少なくありません。
今回は、自尊心を高めたいと思っている人のために、自尊心が低い人の特徴や原因を解説した上で、自尊心を高め充実した毎日を送る方法をご紹介します。
前提として「自尊心」とは?
自尊心とは、自分自身の人格を大切にする気持ちをさします。
自分自身を認め、受け入れると同時に、周囲から愛されて理解してもらえているという感情のことです。
自尊心が高いと、ありのままの自分を好きでいることができて、自分の思いを大切にし自信を持って主張できる強さを持つことができます。
つまり、自分の存在を尊いと感じられる気持ちのことと捉えるといいでしょう。
「自尊心」と「プライド」との違いは?
自尊心と聞くとプライドのことだと捉えがちですが、心理学では自尊心とプライドは違うものと定義されています。
自尊心とは自信から生まれる感情で、他人と比較しないのに対して、プライドとは他人より自分の方がすばらしいとする感情で、他人との比較により自信を持つのです。
自尊心は自分が好きという自信から生まれ、プライドは自分を好きになるために相手よりも勝っているはずという自信のなさから生まれる感情。
自尊心とプライドとは違いがあることを良く把握しておきましょう。
自尊心が低い人に共通する8つの特徴
自尊心が低い人は、自分の言動に自信がないため、仕事や恋愛など様々な場面で辛いと感じることが多いです。
初めから諦めている場合もあり、日常生活に張りを感じにくいでしょう。
自尊心が低い人に共通する特徴とはどんなものなのか、8つの特徴をご紹介します。
特徴1. 自分のことを好きではない
自尊心が低い人は、自分を受け入れ認めることが苦手で、自己愛がとても低いです。
自分が上手にできない仕事をあえてやったり、好きではないことを黙々とやったりして、持っている能力を生かさず誰にでもできることを行うことが自分に合っていると思い込んでいます。
「どうせ私はここまでしかできないから」などと過剰に謙遜する傾向があり、周囲からやる気がないと誤解されやすいです。
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特徴2. マイナス思考ですぐに「自分にはできない」と思ってしまう
どんなことでも、始める前から半分以上諦めているような態度をとるのが、自尊心が低い人の特徴です。
例えば彼氏や彼女と喧嘩した時、「もうだめだ」「別れてしまう気がする」といった気持ちになりやすいと言えます。
仕事でも、周囲からできるはずと言われても、「できないからやめておこう」とチャレンジしません。自ら率先して行動する自信がないので、言われたことをそのまま受けてしまって辛い思いをしがちです。
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特徴3. 自分の信念を持っておらず、周りの意見に流されやすい
自尊心が低い人は、「これだ」と自信を持って言えるものがありません。
何を言われても譲れない価値観や、反対されても貫いて努力しようという目標がないため、周囲の意見に影響されやすいと言えます。
「こっちの方が良いよね」と彼氏や彼女に言われると、すぐ意見を変えることも多く、自分の意見を主張しないことがほとんどです。
そもそも主張しても通らないだろうと初めから諦めているのです。
特徴4. すぐに自分と周りを比べてしまい、周囲の人に嫉妬しやすい
自尊心が低い人の特徴として、嫉妬心が強いというものがあります。
自己愛を認識できず、周囲から自分は認められていないという気持ちが強いため、自分とは違って周囲に高く評価されている人を羨ましく思うのです。
羨む気持ちが強すぎて妬みに発展することも多く、「何やってもすごいって言われるから楽だね」などと嫌味を言ったり、あえて邪魔をしたりして、周囲の評価を自ら下げることも少なくありません。
特徴5. 最初から諦めてしまい、何事に対しても本気で取り組めない
自尊心が低い人には、努力することは意味がないという価値観を持っています。
もともと「何をやってもうまくいかない」「どうせ自分には無理だ」という気持ちが強く、上昇志向がありません。
初めから諦める前提で行動するため成功することが少なく、努力したり挑戦することを無駄だと考えます。そのためやる気がなく、本気で物事に取り組むことが少ないのです。
特徴6. 周囲の人と上手に人間関係を構築できない
周囲の態度や言動に対してとても敏感に反応するのが、自尊心が低い人の特徴の一つです。
どんなことについてもネガティブに捉えやすい傾向が強く、つい周囲に対して攻撃的な態度を取ります。
職場で孤立してしまう場合がありますが、心から信頼できる人がいないため協力してほしいと思っても言い出せません。良好な人間関係を築くのはとても苦手です。
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特徴7. 承認欲求が強く、実は人一倍褒められたいと思っている
自尊心が低い人は、言葉や態度には出さないものの、周囲に認められたいという願望を強く持っています。
例えば、自信がないながらもやった仕事を「よくやったね」などと言われたいと思っているのです。
褒められれば自信がつくかもしれないという期待が大きく、やる気のなさそうな言動を取りながらも、こうしたありのままの自分を受け入れてほしいと考えています。
特徴8. 気分屋で日によって機嫌が異なる
自尊心が低い人は、感情の波が激しいのが特徴です。
前向きに「私がやります!」と手を挙げていたのに、次の日には「何だかめんどくさい仕事ですね」などとやる気のない態度を平気で取ったりします。
自分が持っている知識やスキルが通用するのか分からず、無意識に日によって自信を持ったり失ったりするのです。
周囲から見ると感情的で冷静さがなく、今一つ信頼できない印象が強いと言えるでしょう。
反対に自尊心が高い人の特徴は?
自尊心が低い人とは反対で、自尊心が高い人もいます。自分自身を大切にしており、自らの存在価値をしっかりと認識しているのです。
自尊心が高い人はどのような特徴を持っているのか、5つの主な特徴をご紹介します。
自尊心が高い人1. チャレンジ精神旺盛で新しいことにも果敢に取り組める
自尊心が高い人は、自分の能力や才能に自信を持っています。
根拠がなくても「自分ならできる」と思っているため、周囲から心配されたとしても新しいことに臆することなくチャレンジします。
新しい環境や仕事などに対し、緊張感はあるものの努力すれば何とかなると信じており、積極的に取り組む点が大きな特徴です。
自尊心が高い人2. 気持ちを切り替えるスピードがはやい
何かを始めたり、今までよりも難しいことに挑戦したりする場合、失敗はつきものです。
しかし、自尊心が高い人は、失敗したことを受け入れた上で「次はこうしてみよう」などとすぐに前向きな気持ちに切り替えます。
いつまでも落ち込んでいることは基本的になく、失敗を糧にして「次こそは成功する!」と自分を信じて再度チャレンジするのです。
自尊心が高い人3. 自分の感情をしっかりとコントロールできる
自尊心が高い人は、自信たっぷりな態度をいつも取っているため、「プライドが高そう」というイメージを与えがちです。
しかし、自分の存在価値や能力を信じて行動していることを周囲にアピールするつもりはなく、落ち着いて物事に取り組みます。
感情をコントロールして常に同じ精神状態で過ごそうとしているため、やる気が出ないなどの理由で投げ出したりはしません。
自尊心が高い人4. 勝ち癖があり、自分がどうすれば勝てるのかを理解している
成功体験を持っているため自己評価が高く、自信を持って行動できるのが自尊心が高い人の特徴です。
仕事でも趣味でも、自分の持つ能力をどう活用すれば成果をあげられるのかが感覚で分かっています。
そのため、周囲から褒められることにも慣れており、勝ち癖がつくことで勝つ確率が高まる好循環が生まれていくのです。
自尊心が高い人5. ポジティブで何事も前向きに捉えられる
自尊心が高い人は、自己愛が強く自らの価値を自ら見いだせている人です。
自分にできることが理解できているだけでなく、自分の能力をもって新しいチャレンジをしようと常に積極的な姿勢で過ごしています。
現状維持にとどまらず、ポジティブに物事を考えられるため、チャレンジが失敗したとしても「次にここを直してもう一度やってみよう」などと前向きに考えることができるのです。
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自尊心が低くなってしまう主な原因とは
自尊心が低い人は、自分に自信がなく何に対しても消極的です。なぜ自分の価値を認められないのか、自分自身でも分からないと悩んでいるケースが多いでしょう。
自尊心が低くなってしまう原因は何なのか、5つの原因をご紹介します。
原因1. 過去に失敗したのがトラウマになっているから
自尊心が低くなる原因としてよくあるのは、過去に何かしら大きな失敗をしたことで恐怖心が植え付けられているというものです。
自分の失敗によって周囲に迷惑をかけてしまい、「こんな経験は二度としたくない」と失敗を恐れるようになっている可能性があります。
また失敗するかもしれないと思っているため、自分で決断を下したりチャレンジしたりするような責任を負う立場を避けたい気持ちが強く、チャレンジすること自体嫌がるのです。
原因2. 誇れるような成功体験を味わったことがないから
大きな失敗をしたことはないものの、人にアピールできるような成功もしたことがない場合、自尊心が低くなりがちです。
同年代の友人や同僚と比べて大きな実績を持っていないため、「自分は大したことない人間だ」と自分を卑下する気持ちがぬぐえません。
成功体験を持っている人を内心羨ましく思っているものの、失敗したくない気持ちからチャレンジする気持ちにもなれないため、自己評価が下がりがちです。
原因3. 努力が報われないと痛感するような挫折を味わったから
かつては積極的に行動していたものの、その努力が形にならず報われなかったという経験があると、自尊心が低くなる可能性が高いです。
「いくら頑張ってもここまでしかできない」というショックが大きく、自身の限界を知ったような気がして強い挫折感を感じます。
そして自分の能力や存在に価値がないという思いに至り、自信がない人になってしまうのです。
原因4. どう足掻いても自分の主張が通らない状況だから
自尊心が低くなる原因の一つに、自分の意見を認めてもらえなかった経験のトラウマがあります。
仕事や恋愛などで、相手に自分の主張が受け入れられなかったことがあって、自分の存在を否定されたような気持ちになった可能性が高いです。
「結局何を言っても同じだ」という諦めが強く、やる気を失ってしまった状態と言えます。
原因5. 幼少期から両親に怒られる機会が多かったから
幼少期の環境が、自尊心を低くしてしまう原因になっているケースは多いものです。
両親が厳格で幼い頃から叱られることが多く、したいことがあっても「いけません」と否定されたり、周囲の大人の都合で「こちらにしなさい」などと自分の欲求とは違う道を選ばされたりしたために、自分の存在価値が見いだせず自信を喪失していると言えます。
自尊心を高めたい!自尊心を高くする5つの方法
自尊心が低い人にとって、自分の存在価値を見い出せずにいる状態はとても辛いものです。
本当は、もっといろんなことをやって自信をつけたいという気持ちを抱えている人も多いでしょう。
ここからは、自尊心を高くするにはどうしたらいいのか、おすすめの方法を5つご紹介します。
自尊心の高め方1. 何か一つのことを継続するなど、小さな成功体験を積み重ねる
自分に自信が持てずにいると、本来持っている様々な能力が発揮しにくいものです。
実は自分は有能で多くのことができるということを知るためには、小さな成功体験を少しずつ積み重ねる方法が有効と言えます。
料理や音楽、ゲーム、合格率が高い資格試験など、一人で続けられそうなものを何か一つ始めてみましょう。
「作れるレシピが増えた」「資格が取れた」など、努力が実を結ぶ体験をすることで自信がつき、自尊心が高くなるはずです。
自尊心の高め方2. 日頃からポジティブに物事を考える癖をつける
自尊心が低い状態だとネガティブな思考が強く、失敗を恐れる気持ちが捨てきれません。
小さくても自信を持てるようになるために、日常生活の中で、小さなことでいいのでポジティブに物事をとらえる練習をしてみましょう。
「こうやったからうまくいった」という経験が増えれば、いろんなことを改善したりチャレンジしたりする意欲も生まれてきます。
自尊心の高め方3. 自尊心が高い人達と関わるようにする
自尊心が低い状態だと、自信のなさが言動にも影響して、ネガティブな思考の人と一緒にいる機会が自然と増えます。
そうするとネガティブな思考かたら離れられなくなって、ますます他人に依存しやすくなってしまいます。
職場でもプライベートでも、自尊心が高い人と付き合うようにすると、考え方や行動基準について影響を受けて自然と改善されやすくなり、前向きな気持ちになっていくでしょう。
自尊心の高め方4. 友達や恋人に自分の長所を尋ねて、褒めてもらう
自尊心の低い人は、自分を認めるのが苦手です。
こうなりたいという理想の姿になりきれない自分を受け入れるのが嫌で、自分自身を否定してしまいます。
自信をつけるには友達や彼氏、彼女など、男性女性にかかわらず周囲の人たちに自分の長所を褒めてもらうといいでしょう。
褒めてもらうことに慣れてくると、「もしかしたら頑張ったらできるかも」と物事に対して意欲的になりやすいです。
自尊心の高め方5. 自己肯定感を高めるのに最適な本を読んでみる
自尊心を高めようと自分一人で頑張っても、もともと自信がない状態ですから改善するにも限界があります。
自己流ではなく、正しく効果が高い方法で自己肯定感を高めることが、自尊心を高めるための近道です。
ポジティブ思考になれるような本を何冊かじっくりと読んで、自己肯定感を得られる方法を実践してみるのがおすすめ。
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おすすめの本①『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』根本 裕幸
他人の評価を気にして自分を見失いがちな人におすすめの一冊です。
嫌われたくない、周囲にどう思われているのかが気になって仕方ないといった考え方を改善できる方法が紹介されています。
自分の言動を決める基準は、他人の考えや価値観ではなく自分の考えや価値観にする、つまり自分軸をしっかり持つよう説いているのが魅力です。
Amazonで詳細を見るおすすめの本②『自己肯定感がドーンと下がったとき読む本』古宮昇
ちょっとしたことですぐ自分にダメ出しする癖をなくすための方法が書かれているのが本書。
人に合わせすぎて疲れを感じているなら、自己肯定感が下がっている証拠だとして、そんな心の状態から脱して少しずつ自分を認めていける方法を紹介しています。
様々なエピソードが書かれているため男性女性にかかわらず読みやすいでしょう。
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女性に向けて書かれた、自己肯定感を高めるための一冊です。
仕事はできるのに、結婚や恋愛といったパートナーシップの面がうまくいかずに悩んでいる女性が、自己肯定感を高めるにはどうしたらいいかを、7つのステップに分けて具体的な方法を提案しています。
図解してある部分が多く、すぐに実践できる方法がたくさんあるため、とても実用的です。
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男性女性にかかわらず、自尊心が低い人はいます。
本当はもっと自信を持って行動したいと思っていても、失敗したくないという気持ちが強すぎて悩んでいるというケースも多いでしょう。
自尊心を高めて充実した毎日を送りたいと思っているなら、この記事で自尊心が低い原因を理解して、自信のある自分に変わるための一歩を勇気を出して踏み出してみましょう!
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