やけ酒したくなる6つの心理。お酒で現実逃避したくなった時の対処法とは?
そもそも「やけ酒」の意味とは?
「やけ酒」とは、自暴自棄になってお酒を飲みまくってしまうことを意味します。
基本的に、やけ酒はお酒を楽しみたいという気持ちでお酒を飲みません。
ストレス解消や嫌な現実を忘れたいという気持ちから、お酒に頼ってしまうのです。
ちなみに、やけ酒の「やけ」とは、「やけくそ」を意味しますよ。
やけ酒をしたくなる6つの心理|どうしてお酒を飲みたくなるの?
「体に悪いってわかってるのにやけ酒がやめられない」
「どうして浴びるほど飲んでしまうのだろう」
よくないとわかっているのに、ついやってしまうやけ酒。自分で自分を制御できないのは、とても恐ろしいですよね。
なぜ、駄目だと思いつつもやけ酒をしてしまう人がいるのでしょうか?
ここからは、やけ酒をしてしまう6つの心理を詳しくご紹介します。
心理1. 失恋した悲しみをお酒で忘れたい
失恋はだれにとっても辛いもの。人によっては立ち直れないぐらい落ちこみ、その事実を忘れたいがあまり、やけ酒に走ってしまいます。
- 好きな人に告白したらフラれてしまい、その悲しみを忘れたい
- ずっと付き合っていた恋人と別れて、後悔してる
など、失恋でひどく傷ついてしまい、そのショックをお酒でごまかそうとするのです。
心理2. 仕事のストレスが耐えられない
職場はなかなか変えられないため、逃げられずストレスを抱えこみがち。そんな状況が続くと、行き場のないイライラを忘れるためにお酒を飲みたいと考えます。
また、職場のストレスが原因のやけ酒は、同僚とするケースも多いです。
- 上司の愚痴を言いながら飲む
- 給料など待遇の悪さに不満を言いながら飲む
など、同じことを考えている仲間と連日やけ酒をしてしまう人もたくさんいますよ。
心理3. 人間関係のトラブルを忘れたい
他人との人間関係で頭を悩ませる人は少なくありません。それでストレスを抱える人は自力での解決が難しいため、やけ酒してしまいます。
- 職場で上司や同僚から邪険にされている
- ご近所のママ友から仲間外れにされている
など、複雑な人間関係を忘れたくて、浴びるほどお酒を飲んでしまうのです。
心理4. 緊張や不安を紛らわしたい
人は大事な用事やイベントが近づくと、緊張や不安に襲われますよね。
その不安な気持ちをなんとか抑えたいがため、お酒で気分を紛らわせようとする人は多いです。
- 発表コンクールの前日に緊張を忘れたくてお酒を飲む
- 就職試験の面接が不安で仕方なく、お酒を飲んでしまう
などが、よくあります。プレッシャーに弱い人によくある心理といえますよ。
心理5. 何をしても上手くいかない現実から逃げたい
仕事や勉強を続けていると、壁にぶつかる時があります。そんな時期が続いてイライラが募ると、お酒を飲んで現実逃避したいと考える人も。
- 昇進したいのにいつまでも平社員のまま
- 資格の勉強を頑張ってるのになかなか合格しない
といった状況が続いている人は、「うまくいかない!」とムシャクシャしてお酒に逃げてしまうでしょう。
心理6. お酒の力を借りて眠りたい
疲れているのになぜか眠れない人によくある心理です。
「疲れているから寝なきゃ!」という気持ちが強いため、なんとか眠ろうとお酒を無理に飲んでしまいます。
お酒は睡眠薬ではないので、これが習慣化してしまうと、お酒がないと眠れないという体になってしまう人は多いですよ。
やけ酒することで起きる4つのデメリット|体にもたらす影響とは?
やけ酒には様々な心理や原因があり、本人だけが悪いといえないものも多かったですよね。
しかし、飲みたい気持ちのままやけ酒をくり返すのは絶対NG。というのも体によくない影響があるからです。
それでは具体的に、やけ酒すると体にはどんな悪影響があるのでしょうか。
ここからは、やけ酒がもたらすデメリットを解説していきます。
デメリット1. アルコール依存症になる可能性がある
やけ酒を続ける人は「飲めばとりあえずはOK」と、お酒に頼りきっています。
普段のイライラや悲しい気持ちも、ベロベロに酔っぱらって乗りきってしまおうとするのです。
そんな毎日を送れば、当然アルコール依存症に陥ります。
そうなれば「飲みたくない」と思ってもお酒を飲んでしまうようになり、自分の意思で禁酒は絶対にできないので、お酒にますます依存してしまうでしょう。
デメリット2. 睡眠の質が落ちて仕事に支障をきたす
アルコールを飲むと眠くなる性質を利用して、「最近ちょっと眠れていないから」と軽い気持ちで就寝前にお酒に手を出すこともあるでしょう。
しかし、お酒を飲んでから眠っても、アルコールを分解するために体は常に動いています。
そのため睡眠の質は大きく下がり、身体は休まらず疲れたまま。仕事の効率も大きく落ちてしまいますよ。
デメリット3. 急性アルコール中毒のリスクが増える
酔いが回ると辛い現実がどうでもよくなり、楽しい気持ちになります。
現実を忘れたい人ほどその心地よさから「もっと飲みたい!」と考えるでしょう。
そうして、もっと大量のアルコールを摂取してしまいます。
しかし、短時間に大量のお酒を飲むと、アルコールを分解する肝臓がうまく働かなくなります。
それが原因で血中のアルコール濃度が高まり、最悪の場合、命の危険も…。ベロベロになるほどの飲酒は、とても危ないことなんですよ。
デメリット4. 食欲を増進して肥満になってしまう可能性がある
お酒を飲む時は、おつまみを食べる方がほとんどのはず。
お酒には食欲を増す効能があり、やけ酒で大量に飲むとおつまみもたくさん食べようとします。
しかも、お酒には胃液を分泌させて消化を助ける効果が。
そのため食欲がさらに増してしまい、肥満の元になってしまうのです。
やけ酒以外でストレスを解消する3つの方法|嫌なことを綺麗に忘れる方法とは?
「やけ酒でいつも後悔するから、違う方法でストレスを解消したい」
「お酒以外でこのイライラを忘れたい」
過度な飲酒が身体に悪影響なのはわかっていても、やめるのは難しいですよね。
しかし、やけ酒の原因であるストレスを他の方法で解消できれば、お酒もやめられるはず。
そこでここからは、嫌なことを忘れられるストレス解消法をご紹介します。
解消法1. チョコレートなどの甘いものを食べる
甘いものには血糖値をあげて、気分を落ち着かせたり、イライラを抑えたりする効果があります。
さらに、ストレス軽減だけでなく、集中力や判断力の低下にも効果的です。
おすすめなのは、砂糖を使ったチョコレートやクッキーなどのお菓子。
ただし、食べ過ぎると健康に悪影響ですので「仕事終わりのご褒美に」など、ルールを決めて食べるのがいいでしょう。
解消法2. 友人と話してたくさん笑う
人と話したり笑ったりすると、気持ちがスッキリ晴れてきます。また、胸の中のモヤモヤした気持ちを言葉にすると、それだけで問題を整理しやすくなることも。
- 友達に電話してどうでもいい話題で盛り上がる
- 親しい人と美味しいランチを満喫する
など、ささやかな話題を他人と話すだけで、ストレスは軽減されるでしょう。
解消法3. 趣味に没頭する
自分が好きな趣味を思いっきりやれば、それだけでストレスは和らぎます。
さらに、楽しい時間を確保してオンとオフをしっかり意識すれば、気持ちを切り替えて物事に臨めるようになるでしょう。
- 休日はひたすら趣味の映画を観る
- 旅行が趣味なら、金曜日の夜からプチ旅行を計画する
など、とにかく”仕事を忘れて没頭する”のが大事ですよ。
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日常生活でストレスを溜めない5つのコツ|気楽に生きる秘訣とは?
「イライラする生活とおさらばしたい…」
「ストレスのない、楽しい日々を送りたい!」
やけ酒をしてしまうのは、そもそも毎日に不満があるから。
それならば、飲みたいと思わないような毎日を過ごせれば問題ないですよね。
ここでは、ストレスを溜めず楽に生きるコツを具体的に解説していきます。
コツ1. 「なんとかなる!」とポジティブに考える
まだ起こっていないことを悲観的に考えて悩んでしまうと、よりストレスがたまるでしょう。
むしろ、未来の出来事をなるべくポジティブに考えるようにすれば、ストレスフリーな自分に近づけます。
- 仕事で行き詰まったら、成果を出した未来を想像する
- 資格勉強なら「きっと合格できる」と考える
といった方法で、メンタルを切り替えましょう。「なんとかなる!」と思える前向きな意識が大事ですよ。
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コツ2. 他人と自分を比較しない
人と比べて自分が劣っていると感じた時、人は強くストレスを感じます。
そういう時に、自分の長所を意識して自己肯定してあげる癖をつけると、イライラしにくくなりますよ。
例えば、同僚だけが上司に褒められた時に、
「自分は他の案件で頑張っている」
「企画力ならだれにも負けない自信がある」
といったように、自分の得意分野に目を向けてみて。
他人を気にせず、自分を伸ばす思考法を身に着けるのがポイントですよ。
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コツ3. 完璧主義をやめて80点を目指す
全ての物事を完璧に行おうとすると精神的に追いこまれ、「なんでできないんだ」と後悔し、悲しい気持ちになります。
そんな場合は、達成しやすい適度な目標を設定して、肩の力を抜きましょう。
- 毎日ジョギングすると決めずに、1日だけサボっていい日を作る
- 難しい勉強や仕事をする時は、余裕のある日程を組む
などを意識してみて。
完璧を求めず、自分を適度に甘やかしてみてくださいね。
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コツ4. 仕事を自宅に持ち帰らない
しっかり休むのは、ストレス対策において非常に重要です。
そのため仕事を家に持ち帰らず「職場ではオン、家に帰ったらオフ」と、気持ちを切り替えるよう生活しましょう。
- 家では仕事を忘れ、したいことをして過ごす
- 仕事を持ち帰らないよう、作業量を調整する
といった意識を持つのが大切です。オンとオフを分けて、オフで疲れをリセットする生活を心がけてください。
コツ5. デスクを綺麗な状態で保つ
探しているものがすぐ見つからないとストレスを感じてしまいますよね。
デスクを綺麗にして探し物がすぐ見つかる環境を作るのも、立派なストレス対策です。
- 出社したらまずデスクを掃除する
- 大事な書類や資料はすぐファイルにまとめる
などの習慣をつけてみてください。
掃除をサボってデスクを汚くすると、掃除するのが面倒になってしまうので普段から綺麗にすることも大事ですよ。
どうしても飲みたい!やけ酒をしたくなった時のおすすめの飲み方とは?
飲みたい気持ちのまま浴びるほどお酒を飲みつづければ、身体を壊しかねません。
やけ酒をしたい時も、いくつかの注意点を守って飲む心構えが大切です。
ここからは、お酒の適度な飲み方を3つ紹介します。
自分の日頃の飲み方は適切か、無茶なやけ酒か、しっかりチェックして、おすすめの飲み方を試してくださいね。
適度な飲み方1. 食事と一緒に楽しむ
空腹のままお酒を飲むと、アルコールの吸収が速くなります。すると酔いが早く回るようになり、二日酔いなどに繋がってしまうのです。
でも、食事を一緒にとることで胃の中に粘膜ができて、アルコールの吸収を遅らせることが可能に。
飲みたくても食欲がない時は、ピーナッツや裂きイカといった簡単なおつまみを用意するのがベター。
ただし、胃に負担がかからないよう大量に食べるのは控えましょうね。
適度な飲み方2. チェイサーや和らぎ水を飲む
アルコール度数の高いお酒は胃腸や肝臓といった内蔵に負担をかける原因です。
そこで、お酒を飲む時に一緒に水を飲むことで、胃への刺激を和らげて酔いも回りにくくなります。
ウイスキーなどの強いお酒をストレートで飲む場合は、チェイサーは必須といっていいでしょう。
なるべくでいいので、お酒と同量のチェイサーを飲むよう心掛けてみてくださいね。
適度な飲み方3. 週に2日は休肝日をつくる
毎日飲酒していると、アルコールを分解する肝臓に多大な負担がかかり、重い病気の原因になる可能性が…。
お酒を飲まず肝臓をなるべく休ませてあげる「休肝日」を作ると、健康リスクを大きく減らせますよ。
休肝日のペースは人によりますが、週に2日が一般的です。
休肝日には忘れたいことや悲しい事件があってもアルコールに頼らず、趣味などでストレスを解消するようにしましょう。
やけ酒の原因が分かったら、違う方法でストレスを解消してみて。
やけ酒は、ストレスの多い現代人のだれもがやってしまう可能性があります。「自分がお酒に溺れてしまったらどうしよう」と考える人は多いはず。
しかし、ストレスの原因を理解した上で適切な解消法に取り組めば、やけ酒やアルコール依存症は必ず回避できるでしょう。
ぜひ自分に合ったストレスとの付き合い方を実践して、お酒に頼らない生き方を手に入れてくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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