事なかれ主義の意味とは?日本人に多い“平和主義”な性格の改善方法を解説
事なかれ主義な性格を直して、ストレスをなくそう!
職場や人間関係などにおいて、なるべく穏便におさめようとする「事なかれ主義」の人。
争いが起きにくい反面、本音が見えなくて、どんな性格の人なのかよく分からないという印象が強いでしょう。
また、自分が事なかれ主義な性格だった場合、素直な気持ちを吐き出せなくて悩んでしまったり、知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまう人も多いでしょう。
そこで今回は、事なかれ主義の人の心理や特徴を解説した上で、事なかれ主義のメリットとデメリット、改善方法についてご紹介します。
そもそも「事なかれ主義」の意味とは?
事なかれ主義とは、様々な物事に対して争うことを嫌いできるだけ平穏に片づけようとする姿勢を意味します。
自己主張することに慣れていない日本人にはよく見られる性格です。
相手と争わないという姿勢自体はいいのですが、自分が問題の中心にいたり原因を作っていたりするにもかかわらず、人ごとのように問題を避ける場合、事なかれ主義とは無責任という悪いイメージを意味する言葉として使われます。
事なかれ主義の人に共通する心理とは
対決姿勢を見せず相手の意見に同調する事なかれ主義の人は、一見落ち着いているように見えるものです。
しかし、自分の意見を言わないため、場面によっては相手を不安にさせることもあります。
事なかれ主義の人はどのような心理が働きやすいのか、主な心理をご紹介します。
事なかれ主義の心理1. 他の誰かが解決してくれると考えている
事なかれ主義の人は、面倒くさがり屋で責任感がない性格を持っています。
例えば仕事で何か問題が起きると、自分で解決方法を考えて実行することが面倒だという心理が働いて、上司や同僚など周囲に丸投げしてしまうのです。
「あなたはどうしたらいいと思う?」と聞かれても、もともとよく考えていないため答えられませんし、誰かが解決してくれると勝手に思っているので考えようともしません。
【参考記事】はこちら▽
事なかれ主義の心理2. 自分の意見や考えに対して自信がない
職場などで問題が発生した時、事なかれ主義の人は自分の意見を出さず成り行きを見守っているだけという態度を取ることが多いです。
解決しなければならないと思ってはいても、自分の意見を言って周囲にどう思われるか自信がないため、自己主張できません。
頑張って対応してもうまくいかなかった時に周囲から批判されたくないので、問題から距離を取って正面から向き合わないのです。
【参考記事】はこちら▽
事なかれ主義の心理3. 責任を負いたくないと思っている
事なかれ主義の人が争いを好まないのは、揉め事の中心になりたくないためです。
中心になるとどうしても双方の板挟みになって解決のための責任を負わなければいけなくなりますが、解決する自信がなく責任を負いたくないため、「まあこれでいいんじゃない?」などと曖昧に片づけようとします。
はっきりとした解決を避けることで、自分はその揉め事とは深い関りがないと暗に示しているのです。
【参考記事】はこちら▽
事なかれ主義の心理4. 長いものには巻かれた方が楽だと考えている
大きな変化を自分から起こすといった行動は、事なかれ主義の人はほとんどしません。
現状に満足していなくても、新しいことをして上手くいくかは分からないので、それなら現状維持でいいと考えるのです。
例えば、職場で上司や先輩の意見に同調していれば自分の意見に注目されることもないため、無難な選択をしようという心理が働いています。
【参考記事】はこちら▽
どんな人?事なかれ主義の人に共通する特徴6つ
自分の意見を言わない代わりに、人の意見にも反対しないのが事なかれ主義の人のイメージですよね。
周囲からすると、温和で優しいけれどつかみどころがない人と思われがち。事なかれ主義の人が持つ特徴についてご紹介します。
事なかれ主義な人の特徴1. 自己主張するのが得意じゃない
事なかれ主義の人は、何事もできるだけ穏便に片づけようとする特徴があります。
「私はこう思う」と自分の意見を主張することで、問題が大きくなり、さらに意見を求められることになるのが嫌で、自己主張するのは苦手な性格です。
恋愛であれば、彼氏や彼女に意見を合わせることで、自分も同じ意見だと暗に示して迎合する側面が強いでしょう。
事なかれ主義な人の特徴2. やる気や向上心が低く、何事も無難に終わるのを好む
事なかれ主義の人の特徴としてよく見られるのは、男性女性にかかわらず物事に対して消極的であることです。
新しいことにチャレンジして紆余曲折を経験することにストレスを感じるので、そういっためんどくささを体験しなくてもいいように現状維持を選びます。
向上心がなく、安定であることを重視していて、新しい挑戦をして成長していこうという考えはありません。
【参考記事】はこちら▽
事なかれ主義な人の特徴3. 何事に対しても受け身な姿勢で、自分から行動しない
事なかれ主義の人は、自分から積極的に人や物事に対してアクションを起こすことがほとんどありません。
職場でも自分の意見を主張して目立つのが嫌なので、「どうする?」と聞かれたら深く考えずに「なんでもいいよ」といった返事をします。
誰かが決めてくれたことを粛々と進めるのがもっとも楽だと考えていて、自分で考えて決断し実行することに関心がない性格なのです。
事なかれ主義な人の特徴4. 洞察力が長けていて、空気を読むのが得意
自己主張しない分、周囲をよく観察しているのは事なかれ主義の人の大きな特徴です。
誰の意見に同調するのが無難なのか、自分が行動しなくてもいいようにするにはどうしたらいいのかといったことを判断するために、その場の空気や相手の心理についてよく分析しています。
特に職場では上司に意見を合わせようとする傾向が強く、場違いなことを言ったりしたりしないためにも、空気を読んで行動するのです。
【参考記事】はこちら▽
事なかれ主義な人の特徴5. 平和主義で人と揉めるのを嫌がる
男性でも女性でも、事なかれ主義の人にとって最優先したいことは、とにかくトラブルを起こさないことです。
職場内や取引先などと喧嘩をしてまで主張したい意見がないこともあり、人と揉めそうになったら自分が折れる特徴があります。
争いを避けるというのはいいことではありますが、「自分の意見がない人」という印象を与えやすいでしょう。
事なかれ主義な人の特徴6. 責任感が弱く、当事者意識が薄い
事なかれ主義の人は、毎日を平穏に過ごすことが大切だと思っています。
何か問題が起きるとその解決のためにいろいろと動かなければいけませんから、面倒だと感じる性格なのです。
問題が起きないように自己主張はしませんし、問題が起きている場からは距離を取って当事者ではないというスタンスを取ります。
相手のために解決を早める努力をするといったことはありません。
【参考記事】はこちら▽
善し悪しがある?事なかれ主義のメリット、デメリットは?
事なかれ主義とは、人の意見に同調し受け入れるという印象が強いです。
穏やかな性格に見える一方で、主張が分からず無責任なイメージもあるでしょう。
事なかれ主義だとどういったメリットとデメリットがあるのかについて、見ていきましょう。
事なかれ主義のメリットとは
事なかれ主義でいると、感情的になることはほとんどありません。嫌なことでストレスを強く感じる状況にもなりにくいと言えます。
事なかれ主義のメリットにはどういったものがあるのか、主なメリットについてご紹介します。
事なかれ主義のメリット1. 柔軟性があり、誰にでも意見を合わせられる
事なかれ主義の人は、基本的に相手に対して寛容です。
自分なりのこだわりが強くないため、仕事や恋愛などどういった場面でも、相手の意見をいったんは受け入れる優しい一面を持っています。
もし相手の意見が自分の考えとは違うと思っても、「そういう考えもあるよね」などと上手に対応し、批判したりせず意見を無難に合わせられるのです。
事なかれ主義のメリット2. 平和主義で穏便に物事が進む
事なかれ主義の人にとって、相手と争うことはストレス以外の何物でもありません。
相手の意見が納得できる内容なら、あえてぶつかる必要はないため、相手に同調して平和的に過ごすのがベストだと考えています。
周囲と衝突することがとても少ないので、物事が停滞したり険悪な人間関係になるといったことが少ないでしょう。
事なかれ主義のメリット3. 周囲に敵を作りづらい
事なかれ主義の人は、男性女性にかかわらず周囲からどう思われているのかをとても気にしていて、相手に合わせようとする気持ちが強いです。
自己主張をして目立つと相手に嫌われるかもしれませんから、そういったリスクは犯しません。
相手に嫌われないような言動をしようという意識が常にあり、度量が広く優しい人という印象を周囲に与えて広く受け入れられやすいでしょう。
事なかれ主義が招くデメリット
事なかれ主義でいることで、問題が起きにくい状況で過ごせるという一面はあるものの、変化が乏しい日々になりがちです。
新しいことにチャレンジしている人と比べると、自己成長しにくいと言えます。
事なかれ主義のデメリットにはどういったものがあるのか、主なデメリットについてご紹介します。
事なかれ主義のデメリット1. 本音を言えない機会が多い
相手の意見に同調することが多い事なかれ主義で生きていると、ストレスを感じることもあります。
本当は違う意見を持っているのに、揉めたくないために我慢するわけですから、誰にも本心を理解してもらえません。
本音と建前とを使い分けることに疲れて、イライラしたりモヤモヤを感じたりすることが増えるでしょう。
事なかれ主義のデメリット2. 全てにおいて他人事で捉える癖がついてしまう
事なかれ主義で過ごしていると、男性女性にかかわらず物事のほとんどを人任せにして、自分のことだと真剣に考える意欲を失いがちです。
たとえ問題が自分と深く関わりのあることであっても、「私には関係ない」という姿勢を取るため逃げ癖が付きます。
逃げるだけでなく、他人のせいにしてしまうことも多いため、周囲からの信頼を失いかねないと言えるでしょう。
事なかれ主義のデメリット3. 何か問題が起きた時、責任の押し付け合いになる
事なかれ主義の人にとって、問題が起きた場合に解決法を自分で考えることはとても苦手。
普段から人に合わせて過ごしているため、責任を取る立場を経験する機会がなく、相手に責任を押し付けがちです。
「そんなことは知らなかった」「知っている人がやればいいのに」などと言い訳を繰り返し、自分は悪くないという態度を取ります。
たとえ相手のミスだったとしても、任せきりにしていた自分にも責任があることを認めないため、周りからは不義理な人だという印象を持たれる可能性があるでしょう。
事なかれ主義で考えてしまう性格を改善して克服する方法
事なかれ主義のままで過ごしていると、誰かが一緒に対応してくれるような場合はまだしも、一人で解決するしかない時に途方に暮れて**しまいます。
時には自己主張をし、自分からアクションを起こすつもりでいなければ、さらに状況が悪化し自分自身が苦しむでしょう。
ついつい、事なかれ主義の考え方をしてしまう癖を改善するにはどうしたらいいのか、おすすめの改善法をご紹介します。
事なかれ主義の改善法1. 自分の言動や行動にはしっかり責任を持つ
相手の意見に同調することが多い事なかれ主義の人にとって、自分の意見を主張することは怖いかもしれません。
しかし、自分の考えで行動するのですから、やりたいようにできてストレスを感じずに済む場合も多いのです。
職場でいきなり意見を出すのが難しいなら、日常生活の中で自己主張し、責任を持って行動する練習をしてみるといいでしょう。
事なかれ主義の改善法2. 積極的に自分の意見を発言するのを心がける
事なかれ主義を改善したいなら、努力して自分の意見を相手に伝える努力をしなければいけません。
ただし、これまで自ら意見を言う経験がほとんどないだけに緊張するはずなので、自分なりの方法で意見を出すようにしましょう。
例えば、デートのプランはいつも彼氏や彼女に決めてもらっているなら、思い切って「今度は〇〇に行きたいな」などと意見を出すようにしましょう。
相手も彼氏や彼女の気持ちが分かって嬉しいですし、お互いをより深く理解できるきっかけになるでしょう。
事なかれ主義の改善法3. 自己肯定感を高める
本当は意見をどんどん出したいけれど、過去に意見を否定された経験から事なかれ主義になったという人もいます。
本来は問題を解決できる力があるのですから、そんな自分を認めてあげましょう。
例えば、自分が考える方法は客観的に見ても効果があると思うなら、自信を持って主張するのです。
ただ提案するだけでなく、根拠や理由をきちんと説明すれば周囲から理解を得られ、自信がついてその後も意見を出せるようになるはずですよ。
【参考記事】はこちら▽
事なかれ主義を改善して、自己解決能力を高めていきましょう。
事なかれ主義の人は、意見はあっても自信がなかったり面倒だと感じて周囲に同調する傾向が強いです。
しかし、人任せにして問題から逃げてばかりいると、いざ一人で問題と対峙することになった時に自分が困ります。
事なかれ主義を克服したいなら、この記事を参考に事なかれ主義の特徴や心理を理解し、自分で問題に対処できるよう自己改善を図っていきましょう!
【参考記事】はこちら▽
大切な人にシェアしよう。Enjoy Men’s Life!