学歴コンプレックスに陥る人の特徴|劣等感を解消する10の克服方法とは?
そもそも、学歴コンプレックスとは?
「学歴コンプレックス」とは、文字通り学歴に対してコンプレックスを抱くことを意味します。
学歴コンプレックスがある人は、
- 自分より学歴が高い人に嫉妬する
- 卑屈になって積極性がなくなる
- 嫌なことや失敗があったら学歴のせいにする
など、何でも学歴に結びつけて考えがち。
コンプレックスが解消できずマイナス思考に陥っているので、自分の学歴を肯定できません。
また、本人は学歴を気にしていなくても、親や兄弟など身近な存在の人たちが学歴コンプレックスに陥っていて恥ずかしく思っている…なんてこともあります。
低学歴だけじゃない!高学歴でも学歴コンプレックスになる
学歴コンプレックスは学歴の低い人だけが抱えるとは限りません。世間的に見て高学歴と言われる『東京大学』であっても、学歴コンプレックスで悩む人は大勢います。
高学歴の人の場合は、
- 東大に受かったものの、自分の学部が他学部より偏差値が低い
- 東大卒と言うと周りから一線を引かれてよそよそしくなる感覚がある
- 東大に落ちて仕方なく早稲田や慶応に通っている
のような学歴コンプレックスがあります。
学歴の高低に関係なく、本人が自分と他の人を気にする限り学歴コンプレックスはなくならないのです。
学歴コンプレックスに陥ってしまう6つの原因や理由とは?
「どうして学歴にこだわっちゃうの?」
「学歴コンプレックスに陥る理由を知りたい!」
学歴を気にしない人にしてみれば、学歴にこだわりすぎる人って不思議かもしれませんね。
しかし、本人にとっては学歴の差がコンプレックスに繋がってしまう理由があるのです。
そこでここからは、学歴コンプレックスに陥る6つの原因について解説していきます。
原因1. 両親が高学歴で、教育方針が厳しい
家庭環境や親の教育方針のせいで、幼少期から高学歴は絶対的な価値だとインプットされている場合も。
- 「高偏差値の大学しか意味がない」と子供の頃から親に言われてきた
- 幼稚園や小学校の頃から受験入学ばかりさせられていた
- 両親の学歴が高く、自分もそうならないとダメだと考えている
などの体験を積み重ねているので、大人になってからも価値観を変えることができません。
ある意味、学歴コンプレックスの親に育てられた感じなので、本人もそうなってしまうのは仕方がないのかも…。
原因2. 第一志望に受からなくて、滑り止めの大学に通っている
受験に失敗して希望大学へ入学できず、仕方なく滑り止めの大学に通っているため、挫折からくる劣等感がいつまで経っても頭に残っている人もいます。
「俺の人生こんなはずじゃなかった」
「こんなFラン大学、好きで通っているわけじゃない」
「希望大学なら楽しい学生生活だったはずだ」
のような否定的な考えに支配されてしまい、卒業後も前向きになれないのです。
原因3. 高卒で就職して、大卒の人との待遇に差を感じた
高卒の人の場合、社会に出てから大卒との差を多く実感することで学歴コンプレックスに陥ることも少なくありません。
- 高卒を採用する企業が思った以上に少なくて就職活動で苦労した
- 自分より後に入社した大卒社員の給料のほうが高い
- 同期の大卒社員が自分より先にどんどん出世していく
といった経験が学歴コンプレックスになってしまう原因に。「学歴の差だけでこんなに違うのか?」という劣等感でいっぱいになります。
能力や実力を評価してくれる職場ならいいのですが、学歴重視の会社だと劣等感から抜け出すのは難しいかもしれません。
原因4. 学歴を馬鹿にされて嫌な思いをした
学歴のことなんて気にしていなかった人が、周囲から悪い影響を受けてコンプレックスを目覚めさせてしまうケースもあります。
- 自分の学歴を知った途端、相手の態度が露骨に悪くなった
- 自分の出身大学を知らない人が目の前でその大学の悪口ばかり言う
など、何度も嫌な思いをするうちに、学歴に対して恥ずかしさや負い目を感じるようになっていくのです。
「そういう考えの人もいるよな」と軽く流せるで人であっても、世の中の学歴差別が根強い事実を否定できなくなってしまうでしょう。
原因5. 留年や浪人をして、周りから遅れをとった
進学校へ通っていた人によく見られるのは、周囲から遅れをとってしまったことにより劣等感が芽生えるケース。
- 浪人してそれなりに良い大学に入ったものの、現役入学組の同級生に引け目を感じてしまった
- 大学入学までは順調だったのに、留年して自分の学歴に傷がついてしまった気がする
などの辛い経験が自信を奪ってしまいます。周りから取り残された心境になり、「自分はダメな人間なんだ」と決めつけてしまうのです。
その後希望大学や第1志望の就職先へ無事受かることができれば解消される人もいますが、こだわる性格の人だと一生引きずることがあるでしょう。
原因6. 仲が良い友達や兄弟が高学歴で比較される
身近な所にいる存在の兄弟や近所の友達などが高学歴で、何かにつけて親が自分と比較するので自信を失ってしまうことも。
親は奮起してもらうつもりかもしれませんが、
「早稲田と慶応に受かった◯◯君すごいわよねぇ」
「お兄ちゃんは東大だったのに、お前は日東駒専しか受からなかったからなぁ」
という言い方だと、言われる本人にとっては嫌味にしか聞こえません。
「だったら見返してやるよ」と反骨心があるなら良いのですが、そうでない子供は「高学歴がそんなに偉いのか!」と学歴に対して嫌悪感を抱くようになるのです。
学歴コンプレックスを感じやすい人の10の特徴|性格に共通点はある?
「この人って学歴コンプレックスを持ってそう」
「もしかして自分は学歴コンプレックスなのかな?」
学歴コンプレックスという言葉は知っていても、どんな人がそうなのかまでは分からない方もいらっしゃるのでは?
ここからは、学歴コンプレックスがある人によく見られる傾向や特徴を解説していきます。
相手にコンプレックスがあると知らずに接して人間関係を悪くしないためにも、ぜひ把握しておいてください。
特徴1. 周りと比べてしまう癖がある
学歴のせいで自分に自信をなくしてしまっているので、周囲の人たちの学歴や能力が自分よりも上か下かを常に気にしています。
仕事で取引先の担当者を紹介された時も、まず考えるのは「あの人の出身校はどこだろう?」「どの程度の実力を持っているんだろう?」という事ばかり。
自分より上だと分かると気分が重くなりますが、下だった場合は安心して「自分にお任せください」「気軽に何でも相談してください」と張り切りだすでしょう。
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特徴2. 「学歴のせいで自分は上手くいってない」と学歴のせいにしがち
失敗したことを素直に受け入れられない人は、他の事に責任を転嫁しがち。
学歴のせいにすることも多く、自分の人生が思うようにいかないと「低学歴なのがいけないんだ」と考えてしまいます。
例えば、このタイプの女性が結婚したいと考えていた彼氏に振られてしまった時、日頃の振る舞いや性格が原因だったと考えようとしません。
「私が高卒だから婚約解消されたんだろうな」と決めつけ、同じ失敗を今後も繰り返してしまうのです。
特徴3. 勉強以外に熱中できるものがない
勉強の他に熱中できる趣味を持っていないので、勉強で結果を出せなくなった時に自信の拠り所をなくしてしまいます。
上手くいっている時は、自分よりも勉強の成績が下だった同級生が部活で活躍しているのを見て「あいつにはあれしか自慢できるものがないもんな」と上から目線。
ところが成績が落ちて思うように上がらなくなってくると、「俺には自慢できるものがない」「ダメ人間なんだ」と卑屈になってしまうのです。
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特徴4. 学歴について話すのを嫌がる
自分の学歴に引け目を感じているので、学歴について触れられたくないと考えています。
また既に学歴を知られている相手であっても、話題がきっかけとなって蒸し返されるのではないかと不安でいっぱい。
会社へ新人が入ってくる時に、同僚が「今度来る新人って◯◯大卒らしいよ」と言っても知らんぷりします。
「お前も◯◯大じゃなかったっけ?」と振られようものなら、「そういえば客先に行く予定があったんだ」と席を外すでしょう。
特徴5. 低学歴の人を見ると見下した態度を取る
自分の学歴を気にしている反動で、自分より下の学歴の人を見ると態度が大きくなり、相手を見下す発言をしてしまいます。
新人が自分より下の学歴だと知っているくせに「◯◯君ってどこの大学出てるの?」と質問。答えると「Fランじゃ結構苦労したんじゃないの?」とニヤニヤして言うのです。
過去に自分をバカにした高学歴の人と同じことをしているのですが、自分では気づいていません。
特徴6. 高学歴の人には「学歴だけでしょ」と悪口を言ってしまう
高学歴の人に対しては、性格や器用さなど、学歴以外の良い部分を素直に認めることができません。
素直になれないのは、ただでさえ学歴で負けているのに、他の事でこれ以上負けてしまうのが悔しくてたまらないから。
周りの人たちが「◯◯君は料理の腕前が凄いらしいよね」と高学歴同僚のうわさ話をしていると、「みんな騙されてるなあ。あいつが良いのは学歴だけだよ」と毒づいてしまいます。
特徴7. ブランド品が好きで、よく身につけている
見栄っ張りタイプの人は、学歴も他人に自慢できるステータスの一種だと考えています。
そのため、自分の学歴に満足できないとブランドアイテムで身を包み、自分に足りないステータス性を補おうとすることがほとんど。
例えば、周りにいる女性が高学歴男性ばかり夢中になると、彼女たちを自分の方へ振り向かせたくて仕方ありません。
しかし、自分の学歴では太刀打ちできないので、給料の大半を有名アクセサリーやブランドファッションにつぎ込み、「俺だって凄いんだぞ」と謎のアピールを始めてしまうのです。
特徴8. マウントを取って自分を大きく見せたがる
勝ちっ気の強い人は、常に自分が相手より優位に立っていないと気が済みません。
学歴が低いことはハンデになると思っているので、「別のことで自分を大きくアピールしなければならない」と必死になります。
例えば、自分で事業を始めたような人は、会社勤めをしている高学歴の友達に「儲かっちゃって毎日大忙しだよ」と金持ちアピール。
本当は大して儲かっていないのに「やっぱり最後にものを言うのは実力かな」とマウントを取ろうとするのです。
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特徴9. 失敗を引きずりやすくネガティブ思考
ネガティブ思考の持ち主は過去の失敗をいつまでも引きずりがち。進学についても成功か否かでしか考えていません。
希望する大学へ進めなかった時点で「俺の人生終わった…」となり、他の可能性を前向きに考えようとはしないのです。
周りの人から「希望してた大学だけが全てじゃないよ」「代わりに◯◯大学へ受かったんだから凄いじゃない」と言われても、「それじゃ意味がないんだ」と反発。
入学してからも「こんな大学に通ってることは恥ずかしくて誰にも言えない」と卑屈になってしまうでしょう。
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特徴10. プライドが高く、失敗を認められない
プライドが高い人は、自分の悪い部分を認められないだけでなく、他人の良い部分を受け入れることができません。
学歴のせいでプライドが傷つくと、その傾向はさらに顕著さを増すことに。失敗しても認めようとせず、他人のアラまで探すようになってしまいます。
例えば、業務担当者なのでミスしているのは本人だと誰から見ても明らかなのに、「私がミスするわけありません」「それは失敗したわけじゃありません」のセリフばかり。
それだけでは言い訳しきれないと思うと、「◯◯さんの引き継ぎが甘かったからではないでしょうか」と平気な顔で言ってしまうのです。
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学歴コンプレックスを克服する10の対処法|劣等感をなくす方法ってあるの?
「もう学歴コンプレックスとさよならしたい!」
「どうすれば気にならなくなるだろう?」
いつまでも学歴を気にしながら生活していたって辛いだけですよね。そして、克服しないと一生前向きになれず、周りからも「うざい」と思われるのです。
良いことは一つもないので、今日ここで学歴コンプレックスをなくす方法を見つけてみましょう。
ここでは、学歴コンプレックスの直し方をご紹介します。
克服方法1. もう一度受験して、自分の行きたい大学に入る
希望する大学に入れなくて納得できないまま毎日を過ごすなら、納得するまで再チャレンジしたほうが悔いも残らずスッキリするでしょう。
- 再受験や再入学にかかる費用の心配がない
- 受験勉強に費やす時間的余裕がある
この2つの条件を満たしているなら、今すぐにでも受験対策を始めましょう。前回の受験で感じたウイークポイントを克服しながら合格を目指してください。
克服方法2. 勉強以外の楽しみを見つける
日常生活が満たされていないと、どうしても勉強の成績が全てという考えに囚われれがち。
そうならないためには、勉強以外のことにも目を向けてみることが大切です。
- バイトやサークル活動などに夢中で取り組む
- 素敵な彼氏や彼女を見つけて恋愛する
など、勉強以外にも時間をたくさん割き、毎日の生活を充実したものに変えてみましょう。
克服方法3. 高学歴な人よりも仕事で結果を出す
学歴コンプレックスは学歴を自分の評価基準として考えてしまっているのが原因。
他にも評価基準となるものがあると知れば学歴も気にならなくなっていくでしょう。
- 営業成績で上位になるなど、仕事で良い結果を出す
- 趣味の世界で仲間から一目置かれる存在になる
など、学歴が重視されないような分野で頑張ってみて。
「勉強はダメだったけど他の事なら負けない」という自己評価ができれば、コンプレックスなんて解消してしまいます。
克服方法4. 自分のなりたい将来に学歴が必要かを考える
学歴コンプレックスにとらわれている人は、自分の学歴が先々の人生で足を引っ張ると思い込んでいます。
だから、将来なりたい自分についてイメージし、そこに至るためには学歴が本当に影響するかを分析してみて。
- ─取ろうとしている資格に学歴は必要なのか?
- 彼女(彼氏)と結婚するのに学歴が障害となるか?
などのように、人生のイベントと学歴の結びつきを考えていきます。
分析していくうちに「学歴なんてさほど重要じゃないんだな」と気づけるはずですよ。
克服方法5. 資格を取得したり、スキルアップのための勉強をする
自分の学歴をハンデと考えているなら、周りの人たちにはない強みを手に入れれればいいのです。
- 資格を取得してできることの幅を広げる
- 能力や技術を磨いてスキルアップする
などの強みは就職活動を有利にし、入社してからも活躍できる機会が増えること間違いなし。
学歴が高い人よりも頼りにされることで、自分の学歴が気にならなくなるでしょう。
克服方法6. 学歴以外で評価されるよう行動を改める
「どの人も学歴で他人を評価しているんだ」と思い込んでいる人は、学歴なんて人の評価に関係しないと分かれば劣等感が解消されていきます。
- 仕事で良い成績を上げて出世する
- 地域活動で成果を上げて表彰される
など、自分の実力や行動が認められる経験をするうちに、「学歴よりも結果を出すことのほうが重要なのか」と前向きな気持ちになっていくでしょう。
克服方法7. 起業をして成功を収める
学歴コンプレックスは見栄の問題とも言えるので、周りから「すごい」と思われる事をすれば克服できてしまうことがあります。
分かりやすい例としては、起業して成功を収めること。
高収入を得て庭付きの一戸建てや高層マンションに住み、普通の人より贅沢な暮らしをしていれば、Fラン大学卒だろうが高卒だろうが気にならなくなるでしょう。
克服方法8. 学歴で判断する人には近寄らない
学歴にこだわる人たちが周りにいるなら、距離をおいて悪影響を受けないようにすることも大切。
極端な例もありますが、
- 親がこだわっているなら実家を出て一人暮らしする
- 学歴を気にする彼女がいるなら別れてしまう
- 学歴を自慢する友達がいるなら会わないようにする
など実践してみて。
完全なシャットアウトは難しいかもしれませんが、接触する頻度を減らすだけでも精神的に楽になってくるでしょう。
自分に嫌なことをしてくる人よりも、自分の良いところを褒めてくれたり、認めてくれる人と人間関係を築くほうが人生は豊かになりますよ。
克服方法9. 社会人の知り合いに学歴が必要か聞いてみる
「学歴が低いと就職してから苦労するのではないか」と心配している高校生や大学生の場合、現場の声を直接聞くことが不安の解消に繋がります。
社会人となった先輩や会社説明会の担当者に「会社で評価されるのはどんな人ですか?」と率直に質問してみましょう。
ほとんどの人は「学歴に関係なく仕事ができる人」と答えるはず。社会人になれば学歴なんて関係ないと知って安心できるでしょう。
克服方法10. 海外に行って、多様な価値観に触れる
「学歴が全て」という狭い価値観で生きているから劣等感を抱くのです。価値観を変えないと自分自身も変わらないかもしれません。
そこで、文化や習慣、宗教など、日本とは全く異なる国へ行くことで、つまらないことにこだわっていた自分が見えてきます。
- バックパッカーとなって各国を回る
- 長期留学して現地の学生と交流する
など、異文化に触れてみましょう。帰国する頃には「学歴ってそんなに必要なさそう」と思えるはずですよ。
学歴コンプレックスを感じているなら、その原因を早めに解消しよう!
「自分は高卒だから恥ずかしい」「Fランの大学卒だなんて人に言えない」など、自分の学歴に悩む人は少なくないと思います。
格差社会で暮らしていて学歴コンプレックスを抱いてしまうのは仕方ないことですが、度を越してしまうようでは考えもの。
直し方はたくさんあるので、もっと前向きな気持ちで毎日を過ごしましょう。
学歴コンプレックスで悩んでいる方は、ぜひ今回の記事を参考にして克服してくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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