【プロ直伝】家でできる有酸素運動|自宅ダイエットにも効果的な室内トレーニングとは?
有酸素運動は20分以上行わないと意味がない?
図はイメージです
「有酸素運動は20分以上続けないと脂肪は燃えない」なんて言葉を聞いたことがある男性もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、“20分未満でも燃えるけど、20分以上行うことで効率は良くなる”と言えるかもしれません。
有酸素運動を始めると最初は脂肪ではなく、糖質を主に消費します。そして時間をかけるに連れて、脂肪の消費率が高まっていき、20分を境に糖質から脂肪をメインに消費し始めるとされています。しかし、どこからか20分以内でやめたら意味がないと解釈され始め、有酸素運動は20分以上行わないと意味がないという情報が広まったのです。
有酸素運動は、20分未満でも脂肪燃焼の効果を期待できます。20分という時間に左右されずに、楽しみながらトレーニングに取り組むことを第一に考えてください。
家で出来る有酸素運動|自宅ダイエットに最適な室内で出来るトレーニングとは?
ウォーキング・ジョギング・ランニング・サイクリング・水泳、代表的な有酸素運動をご紹介しましたが、多くの男性が室内で取り組めれば…と思ったことでしょう。
そこで今回は、家で出来るダイエットに効果的な有酸素運動を10ご紹介します。家で出来る有酸素運動で、すっきりボディを手に入れましょう。
室内で出来る有酸素運動1. スロースクワット
デッドリフト・ベンチプレスと並び、筋トレBIG3とも呼ばれるトレーニング、スクワット。スクワット自体は筋トレになるため、無酸素運動として含まれますが、時間をかけて行うことで有酸素運動に変化させられますよ。
スロースクワットの正しいやり方
- 足を肩幅と同じくらい開く
- 足先をやや外側に向ける
- (2)の時、背中を丸めず、まっすぐ伸ばしましょう
- 腕は前に突き出す
- 10秒かけてゆっくりと体を下げていく
- 太ももが床と平行になるまで下げる
- その後、ゆっくりと体を上げていきましょう
- この動作を10回繰り返す
- インターバル(1分間)
- 残り2セット行う
- 終了
スロースクワットの目安は、20回 × 3セット。1回1回時間をかけて取り組むことを意識しましょう。
トレーニングのコツ
- つま先も外角に45度程度開くか、前に向ける
- 膝がつま先よりも前に出ないよう調整する
- かかとに重心をかけて下げる
- バランスを取るために、腹筋と背筋の筋肉も意識して身体を安定させましょう
スロースクワットで効果を高めるコツは、とにかくゆっくりと取り組むということ。体を下げる時はもちろん、上げる時も時間をかけましょう。動作中は呼吸を止めず、安定させた状態をキープしてください。
【参考記事】9種類のスクワットを詳しくご紹介▽
室内で出来る有酸素運動2. シャドウボクシング
室内で出来る有酸素運動として特におすすめしたいのが、シャドウボクシング。簡単に見えて、いざ行ってみると汗がみるみる垂れてくることでしょう。自分のペースに合わせて打つスピードを変えられるため、息を上げずとも脂肪を消費できますよ。
シャドウボクシングの正しいやり方
- 両手を胸の前で構える
- まずは右斜め前に右手でジャブを打ち、その後左手でストレート、最後に右手でアッパー
- 元に戻して、その場3秒ステップする
- 左斜め前に左手でジャブを打ち、その後右手でストレート、最後に左手でアッパー
- 元に戻して、その場3秒ステップする
- この動作を5分間繰り返す
- インターバル(1分間)
- 残り2セット行う
- 終了
シャドウボクシングの目安は、5分間 × 3セット。ペースは変えず、最初のスピードを維持しましょう。
トレーニングのコツ
- 背中を丸めない
- ストレートを打つ時に、右手を引いてお腹を捻る
- 打つたびに「シュッ」と声を出す
- ペースを安定させる
シャドウボクシングで最も重要なポイントは、背中を丸めずに打ち込むということ。筋トレ初心者は、疲れてくるとどうしても前傾姿勢になってしまいます。背筋は常に伸ばし、力強く打ち込んでいきましょう。
【参考記事】シャドーボクシングダイエットでおすすめの動画はこちら▽
室内で出来る有酸素運動3. アンクルホップ(エア縄跳び)
自宅で簡単に出来て、ふくらはぎの筋肉(ヒラメ筋・腓腹筋)も刺激出来る有酸素運動、アンクルホップ。縄跳びの動作に非常に似ているトレーニングになるため、誰でも簡単に行えます。縄を必要としないため、今日からでも取り組めますよ。
アンクルホップの正しいやり方
- 拳1つ分ほど足を広げる
- 両足のかかとを浮かせて、直立する
- 軽く膝を曲げ、つま先で地面を押して飛ぶ
- そのまま、つま先で着地して再度ジャンプ
- この動作を5分間続ける
- インターバル(1分間)
- 残り2セット行う
- 終了
アンクルホップの目安は、5分間 × 3セット。回数ではなく、時間で制限することで筋トレから有酸素運動に切り替えることができます。
トレーニングのコツ
- 高さよりも続けて飛ぶことを意識する
- 最初のジャンプ以外は、膝を曲げない
- ふくらはぎを意識してトレーニングに取り組む
- 足幅は固定する
- 自重で行う
アンクルホップで大切なポイントは、とにかく5分間続けること。「飛ぶ」という動作は非常に体力を使う動きになるため、思いきり飛ばなくても、徐々に高さは落ちていきます。高さや力の込め具合ではなく、5分間という時間を意識して取り組んでみてください。
【参考記事】縄跳びダイエットの効果的なやり方とは▽
自宅で出来る有酸素運動4. 階段昇降
普段の生活とほとんど変わらない有酸素運動、階段昇降(踏み台昇降)。階段の上り下りを繰り返すことで、効率よく脂肪を燃やしてくれますよ。家に階段、または上り下りにちょうど良い段差があるという男性はぜひ挑戦してみてください。
階段昇降の正しいやり方
- 階段の前に立つ
- 右足→左足の順で一段登る
- その後、右足→左足の順で降りる
- この動作を10分間続ける
- インターバル(1分間)
- 残り2セット行う
- 終了
階段昇降トレーニングの目安は、10分間 × 3セット。膝への負担を減らすために、段差の高さは膝下くらいを選びましょう。
トレーニングのコツ
- 段差の高さは膝よりも下
- 腕を振りながら登り降りを行う
- しっかりと足を上げる
- 背中を伸ばした状態をキープ
- 慣れてきたら、1セットの時間を増やす
階段昇降トレーニングの効果を高めるコツは、しっかりと腕を振りながら行うということ。スマホをいじったり、本を読みながら取り組んでも効率的な効果は期待できないでしょう。トレーニング中はトレーニングに集中しましょう。
【参考記事】踏み台昇降の効果を上げるコツまで解説▽
自宅で出来る有酸素運動5. バービージャンプ
上4つのトレーニングと比べるとやや難易度の高い有酸素運動、バービージャンプ。1畳分のスペースがあれば家でも無理なく行えるため、とてもおすすめなトレーニングです。また、バービージャンプは全身の筋肉をバランスよく刺激できます。
バービージャンプの正しいやり方
- 足を拳1つ分ほど広げる
- その場にしゃがみ、両手を地面につける
- 少し飛び跳ねて、両足を後ろに伸ばす
- 両足を元の位置に戻す
- 膝を伸ばしながら、高くジャンプする
- (5)の時、両手は上に伸ばす
- この動作を30回繰り返す
- インターバル(1分間)
- 残り2セット行う
- 終了
バービージャンプの目安は、30回 × 3セット。1つ1つの動きにメリハリをつけて行っていきましょう。
トレーニングのコツ
- スピードばかりを意識しない
- 両足を伸ばすときは、限界まで伸ばす
- 出来るだけ高く飛ぶ
- 呼吸を安定させて行う
- 慣れてきたら、1セットの回数を増やす
バービージャンプで大切なポイントは、スピードではなく1つ1つの正しい動きで取り組むということ。たったこれだけを意識するだけで全身の筋肉を刺激できますよ。有酸素運動として取り組むバービージャンプは時間をかけて行うようにしましょう。
【参考記事】バーピートレーニングのやり方を詳しく解説します▽
自宅で出来る有酸素運動6. トランポリン
家で出来る手軽な有酸素運動トレーニング、トランポリン運動。縄跳びとは違い、反発する力で体を持ち上げられるため、ジャンプ動作が苦手な方でも簡単に取り組めますよ。
トランポリン運動の正しいやり方
- トランポリンを用意する
- 足を拳1つ分ほど開き、軽くジャンプしていく
- 5分間ほどで体を慣らした後、大ジャンプやツイスト、回転などを加え全体をシェイプしていく
- 合計20分ほど取り組む
- インターバル(5分)
- 残り1セット取り組む
- 終了
トランポリン運動の目安は、20分 × 2セット。ダイエットが目的の方は毎日1セット取り組むイメージで続けていきましょう。
トレーニングのコツ
- 思い切り体重をかけるのではなく、反発する瞬間に力を込める
- 両手で反動をつける
- 様々なバリエーションで体に刺激を届ける
- 呼吸を安定させて行う
- 自分なりにメニューをカスタマイズする
トランポリントレーニングの効果を高めるコツは、自分なりにメニューを作って取り組むこと。他の種目とは違い、様々な飛び方で体に刺激をあたえられるトランポリンは自分に最適なレベルに合わせられます。この機会にぜひ勉強していってください。
【参考記事】トランポリンメニューの作り方をご紹介▽
自宅で出来る有酸素運動7. フラフープ
狭い部屋でも取り組める有酸素運動、フラフープ。周囲1mに物を置いていなければ、室内でも無理なく行なえます。1,000円以下で購入できるトーエイライトのフラフープは2段階に長さを調整できるため、持っておいて損ありませんよ。
フラフープ運動の正しいやり方
- フラフープをくびれの位置まで持ってくる
- 右回りに5分間回し続ける
- (2)の時、腰部分を中心に動かすイメージで取り組みましょう
- インターバル(2分間)
- 左回りを5分間行う
- インターバル(2分間)
- 残り2セット行う
- 終了
フラフープ運動の目安は、左右5分間 × 3セット。慣れてきたら、出来るだけ早いスピードで5分間回してみましょう。
トレーニングのコツ
- 胸から上は動かさないようにする
- 呼吸を安定させて取り組む
- 右回り・左回り両方とも行う
- 両手は肩から横に伸ばす
- 2本同時に回して負荷をUP
フラフープ運動で効果を高めるコツは、胸から上を固定した状態でフラフープを安定させて回すということ。最初は落とさないスピードで回し、慣れてきたら限界スピードで5分間取り組んでみてください。
【参考記事】くびれや下半身痩せの効果があるフラフープダイエットを徹底解説!▽
自宅で出来る有酸素運動8. 腿上げトレーニング
家で出来る有酸素運動の代表格として、腿上げトレーニングがあります。片足ずつ交互に腿を上げるだけの初心者におすすめのトレーニングですが、フォームなどのやり方をきちんとすればヒップアップや美脚効果が得られるメリットもあります。
誰でも気軽に出来る特徴のある反面、腿とお尻周りを鍛える事もでき、有酸素運動でもあるので、一石二鳥なワークアウトですね。
腿上げトレーニングのやり方
- 足を肩幅に開いて、足が並行になるように向きを揃えます。
- 腰に手を当てて、背筋を伸ばします。
- 息を吐きながら、右脚をゆっくりと上げていきます。
- 腿が床と並行になるまで上げたら、3秒静止します。
- 支えている反対側の脚は、足裏全体で床を押すように真っすぐにします。
- 息を吸いながら、ゆっくりと元の位置に戻ります。
- 脚を交互に③〜⑥をそれぞれ5回ずつ繰り返します。
- 残り3セット行います。
腿上げトレーニングの目安は、5回 × 3セット。正しいフォームで取り組むことを意識していきましょう。
腿上げトレーニングのコツ
- 背中を丸めず、背筋を伸ばした状態を維持する。
- 腿は上げ過ぎず、床と並行になるくらいで止める。
- 動かしている筋肉と鍛えたい部分を意識しながら取り組む。
- 支えている方の脚は、曲げないように注意をする。
- ゆっくりとしたスピードを維持して取り組む。
腿上げトレーニングのコツの中でも最も重要なのが、動かしている筋肉と鍛えたい部分を意識しながら取り組むこと。なぜなら、筋肉は意識しないとしっかりと活動をしてくれないからです。
例えば歩く際、脳から歩けという信号が筋肉に伝達され、それに反応して歩くように筋肉が動きます。つまり筋肉を意識することで、脳からその部分の筋肉に動けという伝達が行われ、効果的に筋肉を動かし鍛える事が出来るのです。
コツ1つで、トレーニングのメリットがデメリットに変わる事もあります。しっかりとコツを1つ1つ守って取り組んでみてくださいね。
【参考記事】腿上げトレーニングのやり方を動画で解説▽
自宅で出来る有酸素運動9. タバタ式トレーニング
家で出来る有酸素運動として、タバタ式トレーニングも上げられます。やり方は簡単で、少しキツいと感じる程度の強度の運動を20秒間行い、その後10秒間休む。これを8回繰り返します。
たったの1回4分で完結するトレーニング法となっています。トレーニング内容は、スクワットや先ほど紹介した腿上げなど、自由に組み合わせてOKです。ただ、運動の強度が足りないと効果的なトレーニングにはならないので、注意しましょう。
これからトレーニングのやり方をご紹介していきますが、初心者向けの内容で説明していきます。
タバタ式トレーニングのやり方
- 自分の目で見える場所にタイマーなど、時間の分かるものを置いておきます。
- タイマーがスタートしたら、10秒間その場で足踏みをしてウォームアップします。
- 次に、20秒間スクワットを行います。
- 10秒間休憩を入れます。
- その後、20秒間上体起こしを行います。
- 10畳間休憩を入れます。
- ③〜⑥の動きをそれぞれ4回ずつ繰り返して4分間行います。
- 最後に、30秒間足踏みをしてクールダウンをします。
タバタ式トレーニングの目安は、4分。メニューの順番をしっかりと把握して、毎日こなしてみてください。
タバタ式トレーニングのコツ
- 時間と回数をしっかりと意識する。
- それぞれのトレーニングのやり方、フォームを事前に確認する。
- 早く行おうとせず、一定のぺ―スを保ちながら行う。
- 負荷の強すぎるトレーニングは選択しないようにする。
タバタ式トレーニングの中でも特に大事なコツは、負荷の強すぎるトレーニングは選択しないようにすること。
無理に負荷の重いトレーニングを行ってしまうと思わぬケガに繋がる可能性があります。特に20秒という短い制限時間があるからと言って、高負荷トレーニングを取り入れようと思うのは避けましょう。
自分の体力に合ったトレーニングをすることで無理なく効果的な結果が得られます。
自宅で出来る有酸素運動10. ステッパートレーニング
"ステッパー"と呼ばれるトレーニングマシンを使って手軽に行える有酸素運動メニュー。
テレビやスマホを見ながら手軽に行えるのにダイエット効果は抜群で、最近では多くの人が購入しています。実際に取り組んでみると、2分ほどで太ももやお尻が温まってくるのを感じるほど。
ぜひこの機会にステッパーの購入を検討してみてください!
ステッパーのやり方
- ステッパーの上にしっかりと安定して乗ります。
- 上半身を軽く前に倒す。
- (2)の状態をキープしながら、左右に踏み出していきます。
- 踏み込む時は、逆足は曲げるようにすることでより踏み込む側を刺激できます。
- このトレーニングを20分行います
- インターバル(3分)
- 残り1セット取り組む
- 終了
ステッパートレーニングの目安は、20分×2セット。最初は、鳴らすようなイメージで取り組んでいき、少しずつスピードを上げていきましょう。
ステッパートレーニングのコツ
- 体は真っ直ぐではなく、上半身だけを軽く前傾させる。
- 左右で踏み込む位置は変えずに、しっかりと下げる。
- スマホなどはいじっても良いので20分続ける
ステッパートレーニングで大切なポイントは、スマホやテレビを見ながらでもいいから20分しっかりと続けること。
ステッパーは、手軽にできてしまう分、どうしても短時間やったらやめてしまう人がとにかく多い。それでは高い運動効果は得られるはずがありません。
しっかりとステッパーに取り組む時は、取り組むだけの時間を確保して行いましょう!
【参考記事】人気のステッパーは、こちらからGET▽
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