自虐的な人の8つの心理。自分で自分をネタにする癖を無くす改善方法とは?
そもそも「自虐的」とは?意味を解説!
自虐的とは、自分に思いやりを持てずに、自分で自分を苦しめたりいじめたりする発言や行動をすることを意味します。
相手を持ち上げるという目的の場合もありますが、日常的に自分を下げる表現をすることで、自分自身を傷つけてしまっていることも…。
芸人気質で、周囲を笑わせるために自分をネタにする自嘲気味な人もいる一方で、劣等感により自虐的な言動をする人も少なくありません。
自虐的な人の8つの心理|自分で自分をネタにする理由とは?
自虐的とは、どんな意味かお分かりいただけたと思います。しかし、一体なぜ自らを責めたり、自分をネタにする言動をしてボケたりするのでしょうか?
自虐的な人や自嘲的な人の気持ちが把握できれば、どんな言葉をかけるべきかも分かるはず。
ここでは、自虐的な人の心理について詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
心理1. 過度な期待をされたくない
普段から自信満々に振る舞っていると、何をやるにもハードルが上がってしまい、それなりの努力や結果が必要になってきます。
例えば、PCに詳しいことをアピールしていると「PCが誤作動を起こしているから相談にのってほしい」と頼まれたりすることも。
周囲に「この人なら頼りになる」といった期待を抱かせたくないので、自分は何もできないようなことを言ってごまかすのが、自虐的な人の心理なのです。
心理2. 周りの人を楽しませたい
根っからの芸人気質でボケキャラの男性や女性は、周囲から面白いと思われればなんでもOKで、全てネタにしていこうと考える人が多いです。
例えば、「俺の昔の貧乏レベルはやばいよ?雑草食べてたことあったもんね」など、可哀そうな過去も笑いに変えようとします。
自分をネタにすることで周囲の人を笑顔にしたいという思いがあり、ついつい自嘲的な言動をしてしまうのです。
心理3. 「そんなことない」と言われて安心したい
自虐的な人は、自分では大丈夫と信じているものの、すぐに不安になってしまうことも多いです。
そのため、「私なんて、いつも口うるさいダメダメな母親でさ~」など自分を落としますが、実は「そんなことないって!うちも同じだって」といった周囲のフォローを待っているのです。
自分がやっていることは間違っていないと再確認したいがために自虐的になるケースも少なくありません。
心理4. さりげなく自慢したい
本当は自分に自信を持っている自虐的な人。しかし、露骨には自慢しにくいため、遠回しに自分を下げる言動をすることも多いです。
具体的には、「4ヶか国語喋れる人とかあり得ないよね。俺なんか、日本語と英語の2ヶ国語だけだよ?」そんなふうに言えば「2ヶ国語喋れるだけでもすごいって!」と周りがヨイショしてくれます。
このように、遠回りに自分がどれだけすごいのかをアピールしたいために、自嘲的な発言をする人も多いです。
心理5. どうにかして話題の中心にいたい
みんなから注目されたいという願望が強くて、自虐的なことを言って、周囲の注意を引こうとする人も少なくありません。
例えば、「私、この前電車から降りた時気づいたんだけど、ジーパンのチャック半分開いてた~!」など、自分をネタにするような恥ずかしい話でも、みんなの前で普通に喋ってしまいます。
笑われても、自分が主役になれれば気持ちが満たされるのです。
心理6. とにかく心配されたい
自虐的な人は、基本的に寂しがり屋で、人の言葉によって安心感を得たいのです。
そのため、
「上司に怒られるの今日で3回目…この仕事向いていない気がする」
「自分は何をやってもダメで、どうしようもない人間だ…」
など、周囲の不安をあおるような意味深なことを言ってしまいます。
「大丈夫?」「何言われたの?」など周りに心配してもらうことを狙っているのです。
心理7. 相手を油断させたい
闘争心が強めの人は、相手に負けたくないという気持ちが強く、策略的に自嘲的な発言をする傾向にあります。
「資格の勉強どう?俺は全然勉強できてなくて、絶対に落ちそう」など、本当はばっちり勉強していて余裕で受かりそうなのに、わざと反対のことを言う場合も。
ライバルの気持ちを緩ませておいて、自分だけが勝ちたいと言う心理なのです。
心理8. 初対面の壁を壊したい
早く仲を深めたいという気持ちから、和やかな雰囲気を作って警戒心を解くのが一番だと思ってしまう自虐的な人。
例えば、
「初めまして!ボク目つき悪いですけど生まれつきです。決して睨んでるわけじゃないんで、すみません笑!」など、相手を笑わせることで良い雰囲気を作ろうととしているのです。
変なプライドがないことから、自嘲的な行動をしてコミュニケーションを取ってしまうのですよ。
自虐的な人の3つの特徴|性格や口癖の共通点ってあるの?
「そもそも自虐的とは、具体的にどんな性格の人のこと?」
「自嘲的なことばかり言う人の共通点が知りたい」
自分に対して否定的な発言をする人の特徴が分からない人もいるのではないでしょうか。
ここからは、自虐的な人の性格の特徴や共通点を詳しくお伝えしていきます。周囲の人が当てはまるのかどうかを、各自検証してみてください。
特徴1. 「どうせ自分なんて」が口癖
自虐的な人は、自分を悲劇の主人公だと思い込んでいる節があります。
新たな仕事や夢などに挑戦できるチャンスがあったとしても、
「俺がいたって何の役に立たないし…」
「私なんかじゃ、絶対に無理に決まってる」
といったネガティブなものばかり。
「そんなことないって」「大丈夫だよ~!」など、周囲の人が気を遣って声をかけることで、初めて安心できるのです。
特徴2. 意外とプライドが高い
自分の力を信じてはいるものの、ストレートにアピールするのはカッコ悪いので、自虐という形を取る人もいます。
例えば、スポーツチームのライバルに対して「今回は、全然上手く練習できてないから、勝てる気しないですよ~」と言いながら、実は相手の対策もしっかりしていて自信満々なケースなど。
そんなふうに自信なさげに振る舞っておきながら、実は競争心が強く、プライドの高さがにじみ出ているのも自虐してしまう人の特徴です。
特徴3. 何に対しても悲観的で立ち直るのが遅い
自虐的な人は、周囲に迷惑をかけてしまうことに対して、過度に罪悪感を抱いてしまうケースも多いです。
仕事でミスをした場合は、「いつも同じようなミスで迷惑ばかりかけて…自分って、どうしてこう無能なんでしょう。本当にすみません…」というように、とことん自分を責めてしまいます。
そして、「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ」と周囲からフォローされるのを待っているのも、自虐してしまう人に多い傾向です。
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自虐的な性格を改善する5つの方法|自分をネタにしないで生きるコツとは?
「いつも自分をネタにする傾向があるけど、直し方がよく分からない」
「芸人気質で、ついつい周囲を笑わせるために自嘲的なことばかり言ってしまう…どうすべき?」
このように、自分を犠牲にした発言をしてしまう方も多いのではないでしょうか。
しっかりと改善していかなければ、大切な時にコミュニケーションがスムーズにいかないことも…。
そこでここからは、自虐的な人の性格の改善方法についてご紹介します。
改善方法1. 自分に期待しすぎない
なんでも完璧にやらないといけないと思ってしまうと、プレッシャーがかかり、保険としての自虐的発言につながってしまうことも多いです。
大切なのは、肩の力を抜いて自分を追い詰めすぎないこと。
例えば、 国家資格など大切な試験を受ける際には「これに落ちたら人生終わり…」と思わずに「頑張ってダメだったら、また来年挑戦すればいい」くらいの気持ちで臨みましょう。
このように、失敗しても何とかなるという心づもりでいれば、自分を守るための自虐をして、いろんなことをごまかす必要がなくなりますよ。
改善方法2. 毎回慰める相手の気持ちを考える
自虐する人のネガティブな状況や気持ちに付き合って、「そんなことないよ」「大丈夫だって」など反応するのは、疲れるし面倒くさいと感じる人も多いです。
そのため、自嘲的な人は周囲に少なからず迷惑をかけていることを忘れてはなりません。
相手に嫌な思いをさせないためにも、「もし、自分が夫婦関係の自虐ネタを言ったとしたら、聞かされる方は返事に困るだろうな…」と、いったん考えるようにしましょう。
相手の立場になって話す内容を考えれば、自然と自分をネタにすることもなくなりますよ。
改善方法3. ネガティブ思考をやめる
人の性格や考え方の癖はなかなか変わるのもではないため、突然ポジティブになろうとしても無理があります。まずは、マイナスに考えるのをやめることを心がけてみましょう。
具体的には、自分の体型がぽっちゃりで「私なんかデブでモテないし…」など劣等感を感じている場合は、「いやいや、そういう考え方はやめよう」と自分に言い聞かせてみて。
ネガティブ思考に引きずられないように意識すると、自虐的な言葉も減ってくるはずですよ。
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改善方法4. 周囲と比較するのをやめる
常に周りの人より自分は優れているか劣っているかということばかり考えていては、不安がつきまといます。友達や同僚などと自分を比べて優越を付けるのをやめてみましょう。
たとえ、同僚が昇進することが決まったとしても、「自分はいつまでたっても追いつけない…」という考えは捨てて、自分のやるべきことをやるというスタンスを貫いてみてください。
周囲と比べるのをやめたいと思って実践すれば、気持ちが楽になり、自分を責めるようなこともなくなりますよ。
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改善方法5. 自分を落とすのではなく、相手を褒める
相手に対して称賛の言葉を送る際の表現方法を間違えている自嘲的な人。わざわざ自分の評価を下げるような言動をする必要はなく、シンプルに相手を褒めるだけでいいのです。
例えば、「私なんて、料理のレパートリー、あり得ないくらい少なくて…」など自分を否定するのはやめましょう。
そういう時は、「すごくお料理上手なんですね。簡単に作れるレシピ教えてください!」など言えばOK。
自虐することなく相手を喜ばせることができるので、おすすめの自分をネタにする性格の直し方ですよ。
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自虐的な人と上手に付き合う3つの対処法とは?
「いつも自分を落としてボケてばかりの人には、どういう対応をすべき?」
「意味不明な自虐ストーリーに付き合わされて辛い…なんて言えばいいの?」
そんなふうに、自分をネタにする性格の人との付き合い方に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
対応方法を間違うと、相手に恥ずかしい思いをさせる可能性もあるので注意が必要です。
ここからは、自虐的な人とうまく付き合うコツについてご紹介していきます。
対処法1. 自虐してきたら、軽くあしらう
「そんなことないよ!」と自分を上げてもらうのを待っている、自分をネタにする性格の人もいます。
あまりにも、相手の思うような反応をしてしまうと、味をしめて自虐がエスカレートしてしまうことに。
相手が自分を否定するような話を始めたら、「それって、普通のことだと思うけどな」「全然、別にって感じだけど」など軽く流して、大げさな返事はしないようにしましょう。
そうすれば、相手は悲劇的な自分を演じることができなくなり、自分を否定するような言動も減るはずですよ。
対処法2. 伝染してネガティブ思考にならないように気をつける
悲観的な人は、周囲の空気も同調させてしまうようなマイナスの力を持っていることもあります。一緒にいると、無意識のうちに負の感情に寄ってしまうことも。
そうならないためには、友達関係や会社内でも相手から距離を取って、自分で意識的に思考を確認することが大切です。
例えば、自分がいつのまにか悲観的になっているのに気づいたら「こんなふうに考えちゃダメだ!」と、気持ちを切り替えていけば、相手に引きずられずに済みますよ。
対処法3. 我慢できない時はハッキリ「やめて」と伝える
自虐することが癖づいていて、なおかつ自信たっぷりな人は、放っておくとかなりストレスになる場合があります。
自分を犠牲にしてまで、延々と話を聞くのは辛いため、はっきりと言うのも一つの手。
例えば、「いつも自虐的な話を聞くのは、結構しんどくなってきてしまって…。やめてもらっていいですか?」と伝えてみましょう。
相手も、自分の行為が迷惑だったことに気づいて、やめるはずですよ。
ただ、本気で悩んでいる人はショックを受けてしまうので、神経の図太そうな人にのみ有効な対処法です。
自虐的な性格の原因を理解して、今後に活かしてみて。
自虐的な人の心理や特徴などを具体例を挙げながら解説してきました。
「自虐的とはどういう意味?どんな人が当てはまるのだろう…」そんな疑問も解消できたのではないでしょうか。
「自分の自嘲的な行動が恥ずかしいからやめたい」という方も、本記事でご紹介した直し方の説明を参考にすれば、今よりももっと気持ちが明るくなるはず。
そして、周囲の自虐的な人にも上手く対応して、良い関係性を築いていきましょう!
【参考記事】はこちら▽
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