「倫理観」の意味とは?道徳観との違い/倫理観が欠如してる人の特徴を解説

HaRuKa 2019.06.05
「倫理観」とは何か、意味をご存知ですか?本記事では、倫理観の意味や言葉の使い方、倫理観と道徳観の違いを解説!さらには、倫理観がない人の特徴、欠如してしまう原因から、倫理観を高めるための方法やおすすめの本までお教えします。正しい考え方を持ち社会人として正しい行いをしていきましょう。

倫理観を高めるには?倫理観のある人になる4つの方法

倫理観は総じて持っていて越したことはありません。では、倫理観を高めるためにどんなことをするのが良いのでしょうか。

倫理観とは、社会や集団など自分ではない外部の人間とどう関わっていくかを考えたときに必要になる視点です。自分の言動がどう見られるか、周りの視線を意識する必要がありますよ。


倫理観を高める方法1. 自分を客観的に分析する習慣をつける

まずは自分の言動と、社会的に求められている振る舞いにどのくらいの差があるかを認識しましょう。

倫理観とは社会が求めてくるものです。自分の中の基準にだけ従って自分の言動の良し悪しを判断していると、社会と自分の認識にズレがあるかもしれません。

客観的に自分の行動を振り返ってみることで、改善すべき点などが見つかることもあります。


倫理観を高める方法2. 倫理観が高いと思える人と一緒に時間を過ごす

倫理観を高めるには、社会的に良いとされている習慣や考え方に触れるのが一番の早道です。

倫理観とは、法律のようにどこかにはっきりと書いてあるものではありません。どういう行動が倫理的に問題があるのかは感覚を磨くしかないのです。

倫理的に優れている人の立ち居振る舞いをよく観察して真似することを続けていけば、徐々に倫理感を高めていけます。


倫理観を高める方法3. ストレスの原因を突き止め改善する

ストレスが溜まってしまうと、そのストレスを解消するために不適切な振る舞いをしてしまう恐れがあります。

その場合は、根本的な原因であるストレスの元を解消しましょう。不満に思うことや不安の原因が取り除かれればストレスが軽減されるはずです。

問題を解決できれば倫理観の低い言動が自然と減っていくことでしょう。


健康的な生活を送る事を心がける

ストレスを溜めないためには、まずは体を健康に保ちましょう。

病気をしたり、肩コリや腰痛などの不調が慢性化したりしていると、思い通りに体が動かせませんし、日常生活にも不便を感じてストレスが溜まってしまいます。

食生活に気をつけて適度な運動をして健康を保てるようにすれば、ストレスの元を減らしていけるはずです。


同時にストレスの発散方法を見直す

生活をしていて全くストレスを感じないということはないでしょう。重要なのは、ストレスをいかに発散させるかということです。

趣味や運動などで気分転換ができると上手にストレスが発散できます。そうした趣味などを習慣づけられれば定期的にストレスを発散できるようになり、倫理観の低い行動を衝動的にとってしまうことを減らせるでしょう。


倫理観を高める方法4. 周囲に感謝の気持ちを持ち、言葉にする

お世話になったらお礼を言うという行動は、それ自体が倫理的な行動ですが、この行動にはもう人つの意味があります。人間は、自分の言った言葉からも影響を受けます。

ちょっとしたことにも丁寧にお礼を言うことを続けていけば、自分の言った「ありがとう」という言葉に影響されて、ちょっとしたことへの感謝の気持ちと他の人を思いやる気持ちが芽生えるのです。


倫理観を養うために読んで欲しいおすすめの本3選

最後は、倫理観を養うために読んでおきたいおすすめの本を3冊紹介します。

どんな人におすすめかということに加えて、なぜおすすめなのかも解説するので、一番自分に合っていそうだと思えたものを手にとってみてください。


おすすめの本1. 『生き方』稲盛和夫(著)

人を生かす 稲盛和夫の経営塾 (日経ビジネス人文庫)

京セラやKDDIという日本を代表するような企業を作り上げた経営者の自伝的な著作です。本の中では、利他の精神の重要性について触れられています。

自分が所属するチームや部署、あるいは会社を助けるために、他のチームや部署、社会を犠牲にしても良いとする考え方は利他的と言えるかもしれません。

しかし、より広い視野でみるとそれは「自分たち」を守る行動であり、利己的と言わざるをえないでしょう。

組織のために行ったことが世間の目から見たときに「不祥事」と映ってしまうことがあることには多くの例があります。自分と社会との関わり方を捉えなおせる良書であり、そうした点を考えてみたいビジネスマンにおすすめの本です。

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おすすめの本2. 『これからの「正義」の話をしよう』マイケル サンデル(著)

無一文からのドリーム

ハーバード大学の哲学講義「JUSTICE」を収録した世界的ベストセラーです。多くの哲学者や倫理学者が論じてきたことを下敷きに、興味深い例に置き換えて問題を提起しています。

様々な問題を倫理的にどう考えるかという練習になり、倫理観とは何かという根本的な問いに立ち返るという使い方もできる良書。

いろいろな倫理的考え方に触れてみたい方におすすめです。

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おすすめの本3. 『超訳 ニーチェの言葉』白取 春彦(翻訳)

超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

哲学者ニーチェの言葉を元にした著者による自己啓発書という位置づけの本です。

ニーチェは自制心をもつこと、自律することの大切さと、そうして自分の意思で自分をコントロールすることがやがて大きな成功に結びつくと説いています。

つい衝動に流されて倫理観のない行動をとってしまうという方は読んでみる価値があるのではないでしょうか。

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倫理観を持って、人の道を外れないようにしてくださいね。

倫理観とは物事の良し悪しを判断する基準を意味します。その基準が大きな集団で用いられるか、小さな集団で用いられるかで、道徳観とは違った使い方をされます。

倫理観とは何かという問いに具体的な答えはありません。しかし、倫理観を高めるには一定のやり方があることは記事の中で解説したので、周囲の人から倫理観の高い人と見てもらえるように工夫してみてくださいね。


【参考記事】はこちら▽

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