“共感力”とは?共感力がない人の特徴/高めるトレーニング方法を解説
共感力が高いってデメリットはないの?
共感力の高い人とない人を比較してみると、高い人は誰からも好かれ、デメリットがないようにも見えますが、ちょっとしたデメリットも考えられます。
例えば、共感力の高い人は、他人の「悲しい気持ちや辛い気持ち」にまで共感してしまうので、自分も一緒に悲しくなったり辛くなったりしてしまう事があります。
他にも、他人が恥をかいている場面なのに、無意味に自分も恥ずかしくなる共感性羞恥心を抱くなどですね。
また、自分の意見を持っていたとしても、つい他人に共感してしまい主張できなくなってしまったり、相手に合わせて意見を曲げてしまい、意見がブレてしまったり、といった事がデメリットとして挙げられます。
共感力を高めると仕事で大きなメリットになる!
デメリットもご紹介しましたが、やはり共感力の高い人にはメリットの方がたくさんあります。
ここからは、共感力が高いと仕事の面でどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。
共感力について気になっているのでしたら、仕事上のメリットについても詳しくなっておきましょう。
メリット1. 交渉が成功しやすい
仕事とはいえ、人と人との繋がりはとても大切ですよね。そのため、相手の気持ちを汲み取る事ができる共感力の高さは、大いに役立つ能力です。
例えば、営業の仕事ではお客様の要望にいかに答えるかというのは、ビジネスの成功にも関わる重要な要素。共感力が高い人は、自然にお客様の気持ちを理解できるので、相手が思うような提案を出す事ができます。
また、お客様が気分良く過ごせるような配慮もできるので、交渉が成功しやすくなるのです。
メリット2. 円満な人間関係の構築が上手くなる
共感力が高い人は、いつでも相手の気持ちを考えて行動ができるので、周囲からも好かれます。
周囲に嫌われる事がないので、一緒に仕事をする同僚とも上手にコミュニケーションが取れます。
もちろん、上司など目上の人にも好かれ信頼されますので、重要な案件を任せてもらえたりと、仕事上、プラスになることも多いのです。
メリット3. 職場のモチベーションをUPさせるのが上手くなる
周囲の気持ちを汲み取る事ができると、みんなのやる気が削がれていたり、モチベーションが下がっていたりすることも、敏感に感じ取る事ができます。
職場の仲間たちの感情を理解できるため、例えばリーダーシップを取る立場にいる人でしたら、「どうすればみんなのモチベーションが上がるのか」といった事まで配慮できるようになります。
チームのモチベーションを上手にアップできれば、ビジネスの成功にも繋がりますよ。
共感力を高めるトレーニング方法をレクチャー
共感力は、仕事をする上でもとても大きな意味がある事が、お分りいただけたかと思います。
ここからは、共感力を高めるにはどうすれば良いのかといった、共感力を高めるためのトレーニングをご紹介していきます。共感力を高めて、ビジネスにも役立ててくださいね。
トレーニング方法1. 相手の立場になって物事を考える癖をつける
共感力のない人は、自分にしか興味がありませんから、相手の気持ちを考えて生活を送った事がありません。
そのため、共感力を高めるには、会話をしている時にも相手が今「悲しいのか、嬉しいのか」を知るために、相手が自分だったらどうだろうと、相手の立場を考えながら会話を進めると、トレーニングになります。
話からは気持ちが読み取れない事も多いですが、その場合は相手の仕草や表情なども注意して観察する癖をつけましょう。
トレーニング方法2. 人との会話の中で実際の状況を思い描いてみる
共感力のない人というのは、実は想像力が欠如している人でもあります。想像力がないからこそ、他人の気持ちが理解できないのです。
そのため、想像力をつけるトレーニングをすれば、自ずと共感力を高めるトレーニングになりますよ。
誰かと会話をしている時も、ただ黙って聞いているのではなく、頭の中でまるで実況中継をするようにイメージを膨らませてみましょう。
イメージを膨らませながら話を聞いていると、その時のその人の気持ちまでイメージできるようになります。
トレーニング方法3. 話し手から聞き手側にまわってみる
共感力を高めるには、自分ばかりが話をするのはやめてみましょう。
共感力のない人には難しいかもしれませんが、相手の話を真剣に聞く事で、次第に感情移入ができるようになります。そして、いつしか共感力を高める事ができますよ。
また、相手の話を聞きながら、相手が言った言葉を頭の中で繰り返してみると、より相手の気持ちを理解しやすくなります。
トレーニング方法4. 同じ目標を持つ集団に属してみる
共感力を高めるためには、自分以外の人間と同じ気持ちになる事がトレーニングになります。
目的が同じ集団に属してみると、例えば失敗した時の悲しい気持ちや悔しい気持ちを一緒に共有できますので、共感力を高める事ができるでしょう。
自分とは全く違う人間と一緒にいるよりも、目標が同じで自分と似通った集団と一緒にいる方が、相手の感情もイメージしやすいですよ。
トレーニング方法5. 小説を読んでみる
共感力がない人は、想像力が欠如しているとご紹介しましたが、想像力を高めるトレーニングにもなるのが、小説です。
小説を読んでいると、自然に読みながら話の内容を頭の中でイメージするので、他人の気持ちをイメージするトレーニングになります。
また、小説の場合はその時の登場人物の気持ちまで描写されている事が多いので、「悲しいのか嬉しいのか」といったイメージの答え合わせもできますよ。
【参考記事】はこちら▽
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