職場の“でしゃばりな人”を撃退する7つの方法。おせっかいをする心理とは?

高峰ナナ 2024.06.10
でしゃばりな人に限って自分のことが疎かですよね。この記事では、でしゃばりな人がおせっかいをしてしまう心理から、そのような人を撃退する方法まで詳しく解説します。

「でしゃばり」の意味とは?

出しゃばりの意味とは?

でしゃばりとは、「不必要に手出し、口出しをする」「余計なことをする」という意味がある言葉。

つまり、でしゃばりな人とは、こちらが頼んでもいないのに余計な口出しや手出しをする人を意味します。

例えば、直接その人には関係がないのに、あたかも自分が取り仕切っているようにトラブルの仲裁に入ったり、余計な口出しをしてくる人などを指すときに使います。

本人に悪気はないものの、相手が求めていない時に口出しや手出しをしてくるので、でしゃばりな人は周りから嫌われることも少なくありません


職場にいる「でしゃばりな人」の特徴|典型的な3パターンとは?

でしゃばりな人の特徴とは

「いつも口出ししてくるあの先輩って、でしゃばりなのかな?」

「でしゃばりな人ってどう見分けるんだろう?」

でしゃばりな人ってなんとなく周りに一人はいそうな気がするけど、具体的な特徴を聞かれるとわからない人も多いはず。

ここでは、誰でもでしゃばりな人を見極められるように、でしゃばりな人に見られる典型的な3パターンの特徴をご紹介します。


特徴1. 何でも自分が最初にやりたがる

でしゃばりな人は、言ってしまえば知ったかぶりをする人が多いので、「自分が先!」「自分が一番になりたい!」という心理が強いです。

そのため、何でも最初にやりたがります。

例えば、職場で上司や先輩を差し置いて、呼ばれてもいないのに勝手に自分の主張を話し始めてしまうなど、いつもガツガツとしていて譲り合いの精神なんてありません

自分が一番すごい、自分は何でもわかってるということを周りに知らしめたいので、余裕を持って他の人の出方を見るなんてことは出来ないのです。


特徴2. 人の話に割り込んでくる

でしゃばりな人は自分が思ったことは「全て誰かに伝えたい」「すぐ誰かに聞いて欲しい!」と思っています。

誰かが話している最中でも、自分が知っている話になれば「そうなんだよね。私もそれ知ってる!私もこの前ね…」と人の話の腰を折ってでも自分の話を始めてしまうのです。

それを悪いことだと思っていないので、人の話に割り込むことが多くでしゃばりな人だと思われます。


特徴3. 後先考えずに行動に移す

でしゃばりな人の特徴とは考えずに行動に移す

でしゃばりな人は「周りに注目されたい」という気持ちがかなり強いです。

注目されるために、他の人に先を越されないよう先頭に立つことを優先するので、考えるよりも先に行動しがち。

「私がやります!」と真っ先に手を挙げるものの、実はあまり経験がなかったりするため、後からミスが発覚して「でしゃばってやるからそうなる…」と周囲に思われます。

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でしゃばりな人の5つの心理|余計な口を出す理由とは?

でしゃばりな人の心理

でしゃばりな人には大きく3つの特徴があることがわかりました。これででしゃばりかどうか見分けられるようになったことでしょう。

しかし、なぜそんな行動を取ってしまうのか疑問に思う方も多いですよね。

ここからは、なぜでしゃばりな行動を取ってしまうのか。でしゃばりな人の深層心理について解説します。

一緒に心の中を理解していきましょう。


心理1. 自分の思い通りに進めたい

でしゃばりな人は、周りが自分の思い通りにならないと納得がいかないため、自分が納得する方向に物事を軌道修正したくなります。

そのため、頼まれてもいないのに余計な口出しをして、自分の思い通りに進めようとするのです。


心理2. 自分の能力を周囲に認めさせたい

周囲から注目を集めて褒められるのが大好きなので、周りから自分の能力を認めてもらうためにおせっかいを焼きます。

誰か一人にでも褒められると、それがクセになっておせっかいに拍車がかかることも少なくありません。

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心理3. 成果を横取りしたい

でしゃばりな人の心理は成功を横取りしたい

でしゃばりな人は「〇〇のおかげ!」と周りからの評価を上げたいと思っています。

そのため、誰かの仕事や話に余計な口をだすことで、「〇〇のアドバイスのおかげでうまくいった」という成果を分けてもらおうと、ずるい考えで行動しているのです。


心理4. 自分がやった方が効率が良いと思っている

でしゃばりな人は自分が一番だと思っているので、仕事も誰かにやらせるより自分の方ができると考えます。

相手を馬鹿にしたような態度をとるので、気がついたら周りの人が離れて孤立していることも少なくありません。

ただ、本当にでしゃばりな人がやったほうが早いのかどうかは疑問が残るところで、実際のところそんなに変わらないという場合も…。


心理5. 好きな人にいいところを見せたい

でしゃばりな人は、人にかっこいい自分を見せたいという気持ちが強いです。

特に、自分が好きな人や気になっている人の前だと張り切ってしまい、頼まれてもいないのに余計な口出しをして「自分は仕事ができる」アピールをします。


でしゃばりな人の撃退方法|おせっかいな会社の人を黙らせる対処法とは?

でしゃばりな人の撃退法

「職場の先輩がでしゃばりな人だけど、どう接するのが正解?」

「でしゃばりな部下を黙らせる手段ってないの?」

上司や後輩にでしゃばりな人がいると、今後どのように付き合っていけばいいか悩みますよね。

職場で気まずくならないためにも、うざいと思いつつもうまく対応しなければなりません。でしゃばりな人をうまく撃退するためにも、対処法を把握しておきましょう。


撃退法1. 目の前で他の人に手助けをお願いする

でしゃばりな人に手を出されるよりも、自分から他の人にお願いして助けてもらう方が、自分が満足できる結果に繋がることも

あなたが困っている時に目の前にでしゃばりな人がいたとしても、あえて避けて、近くにいる別の同僚や先輩にヘルプをお願いしましょう。

でしゃばりな人は「近くにいるのに自分に頼まれなかった」という事実により、自分は必要とされていないことに気が付くでしょう。

それ以降はあなたが困っていてもでしゃばってこなくなりますよ。


撃退法2. 口出しできないほどの成果を出す

でしゃばりな人は、自分は周りよりも優れていると思っているため、よかれと思って手や口を出してきます。

一番確実なのは、下に見られないために、でしゃばりな人より優れた何かを身に付けること。

  • でしゃばりな人よりも早く仕事を片付ける
  • 資格などを取得して仕事に活かす

など、でしゃばりな人から下に見られないように日々努力をしてみて。

「悔しいけど、あの人には勝てない…」と思わせることができれば、でしゃばるのを諦めてくれますよ。


撃退法3. 「結構です。」とハッキリ言う

でしゃばりな人の撃退法は結構ですとはっきり言う

でしゃばりな人には、自分がおせっかいをしているという自覚がありません。それどころか親切だと思っています。

何も言わないことはでしゃばりを悪化させる原因でもあるため、「結構です」と一度はっきりと断ってみましょう。

はっきりと言われたからには、でしゃばりな人も「もうやめておこう…」と考えるようになります。

職場の仲間だと言いにくい場合もありますが、お互いのためを思って、一度勇気をだして伝えてみてください。


撃退法4. おせっかいな人の上司に相談する

でしゃばりな人は、自分は有能だと思っているから親切心で周りの人にアドバイスをしたり余計な口出しをしたりしてきます。

しかし、実際にはそんなに余裕がある人はなかなかいないはず。

人のことに口出ししている余裕があるのかどうか、一度でしゃばりな人の上司に相談してみましょう。

上司に事実を把握してもらうことで、おせっかいな人の勤務態度に目を配ってもらうことができれば、その余裕を別な仕事に使ってもらうことができるはずですよ。


撃退法5. 時間のかかりそうな作業をこちらから振る

でしゃばりな人は人から頼りにされることを好むので、逆にめんどくさそうな作業などを任せてみましょう

「〇〇さんの方がこの作業に詳しいと思うので、私より早くできると思うんです」というように、おせっかいな人を持ち上げながらお願いすると、気持ちよく引き受けてくれますよ。

仕事を任せることで、おせっかいな人は頼られて嬉しい気持ちになり、自分は効率よく仕事をこなせるので、お互いにメリットのある対処法になるはずです。

しかもこれなら、気まずくなることがないので関係を悪くしたくない時の対処法としておすすめですよ。


撃退法6. とりあえずアドバイスは聞くフリをしてスルーする

でしゃばりな人の撃退法は話しだけ聞いてスルーする

でしゃばりな人は自分の考えを相手に伝えたい気持ちが強いため、ただ「言いたいだけ」の可能性があります。

そのため、言わせるだけ言わせておいて、右から左にスルーするのも対処法として効果的ですよ。

本当に「言いたいだけ」だった場合は、自分の好きな話を好きなだけ話せて満足してくれるでしょう。

客観的に見たらとても真剣に聞いているように見えるので、相手も満足し、関係も悪くならないからおすすめですよ。

話を聞いている時は、今日の夜ご飯のことでも考えてみて。


撃退法7. 最終手段は距離を置くこと

でしゃばりでうざい人とは距離を置くのが手っ取り早い方法ですが、同じ職場で働いている場合、関わらないように過ごすのは現実的に難しいですよね。

  • 口出しされそうになったら笑顔で「自分でできそうなので大丈夫です~」とその場を離れる
  • 「上司に確認してみないと…」など、立場が上の人を盾に断る

といったように、なるべくその人から離れてみて。

できるだけ物理的な距離を取ることで、おせっかいな人から話しかけられるきっかけが減りますよ。


【番外編】でしゃばり癖がある人の直し方|人から嫌われないコツとは?

でしゃばり癖の直し方

「ひょっとして自分の行動ってでしゃばりだったのかも…」

「自分がおせっかいな体質だったらどう直せばいいの?」

自分がでしゃばりな人の特徴に当てはまった場合、どう直せばいいのか頭を悩ませる人も多いでしょう。

今のままでは気がついたら同僚や先輩など周りの人に迷惑をかけてしまったり、嫌われてしまう可能性がありますよ。

どうすればでしゃばり癖を直せるのか、克服方法やコツを把握しておきましょう。


直し方1. まずは自分のことを完璧にする

人のために何かをしようとする前に、自分は完璧なのかどうかを見直してみましょう。

相手からしてみると、中途半端な人に口や手を出されても、感謝するどころか邪魔なだけです。

まずは自分の行動や能力などを見直してみると、自分が思っていたほど完璧ではないと気が付くはず。

自分のことをやってからにしようとすると、人におせっかいをするほど案外余裕がないと気づくものですよ。


直し方2. 頼られるまで待つように心がける

友達や職場の同僚など、本当に困っていることがあれば自分で助けを求めてきます。

相手から助けを求められていないうちは、まだ人の助けを必要としていないからです。

「どうしたいい?」と助けを求められたときだけ、全力で助けてあげましょう。

それまでは周囲のことをあまり気にしないように心がけることで、おせっかいをしてしまう確率が下がりますよ。


直し方3. 最初に意見を言わない癖をつける

でしゃばり癖の直し方は最初に意見を言わない癖をつける

毎回最初に意見を言うと、偉いとかすごいとか思われるよりも「またあの人か…」とうるさいと思われてしまうことがあります。

最初に意見を言わないように、誰かが意見を発するまで待ってみましょう。

周りが意見を言うのを待つことで、空気を読めている感を出せるはず。

これを意識をするだけでもでしゃばりだと思われることはなくなるので、いつも一番に発言している人は次の会議でやってみて。


でしゃばりな人には、毅然とした態度で対応しよう。

でしゃばりな人は、親切心からつい口や手が出てしまう人が多いです。しかし、求めていない場合には、親切ではなく余計なお世話だと思ってしまいますよね。

男性でも女性でも、でしゃばりな人と関わると面倒なことが起こりやすいので、周りにいたら毅然とした態度で接しましょう。

そして自分がもしでしゃばりな人の特徴に当てはまっていたら、今回紹介した直し方などをしっかりと把握し、相手に親切心を押し付けないように心がけましょうね。


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