年上部下への最適なマネジメント方法7つ|指導する際の注意点も紹介
年上の部下をマネジメントするのが難しいと言われる理由とは
職場で管理職についていると、部下が年上というケースは珍しくありません。また、管理職についていなくとも中途採用で入ってきた新人が年上ということがあるでしょう。
一般的に年上の部下をマネジメントするのは、難しいといわれています。
ここでは年上の部下のマネジメントをするのが難しいといわれる理由を詳しく紹介したいと思います。
年上部下の指導が難しい理由1. 指導経験がないから
経験のないことに取り組むには慣れる必要があり、どうしても難しく感じるもの。それは職場における部下のマネジメントでも変わりません。
管理職について、年齢でも性別でも、それまで経験したことがない部下ができた時は、今までのやり方を踏襲するだけにはいかないため、新たな留意点を気にしながらマネジメントしなくてはなりませんよね。
それまで年上の部下を指導した経験がないと、どうしても難しいと感じてしまうものです。
年上部下の指導が難しい理由2. 年上としてのプライドがあるから
仕事では年齢よりも実務能力が重視されるのは仕方ないとはいえ、年下に指導されるのに微妙な気持ちを抱く年上部下も少なくありません。
年下の上司に指導されて、「年下のくせに偉そう」とか「年長者に対する配慮がない」と愚痴をこぼす、同僚を見たことがある人も少なくないはず。
部下とはいえ、年上のプライドには配慮しなくてはならないので、教育するのが難しく感じるでしょう。
年上部下の指導が難しい理由3. 年功序列社会だから
日本の社会は、年下よりも年上のほうが偉いという、考え方がまだ根強いです。
職場のみならず、年齢が上というだけで、高圧的な態度で接してきたり、自分を敬うように求めてくる人は少なくないですよね。
年功序列の考え方がしみついているので、年上の部下に「指示や教育するのは気が引ける」と考えてしまうのです。
年上部下に対する上手なマネジメント方法|うまく付き合うコツを大公開
年上部下に対するマネジメントが難しいといっても、仕事放棄をするわけにはいきません。
ここでは年上の部下に対する上手なマネジメント方法を詳細に紹介。
年下部下との接し方に悩む人は参考にしてみてくださいね。
年上部下へのマネジメント方法1. 敬意を持って指導する
部下とはいえ年上の相手は人生の先輩であり、ないがしろにしていい相手ではありません。
年上の部下をマネジメントする際は、部下とはいえ、一定の敬意を持って接しましょう。呼び捨てやタメ口で叱責するなどは、反発を招くので厳禁。
敬意を持って指導することで、年上部下も「敬意を持ってくれている」と感じられて、指導を受け入れてくれるでしょう。
年上部下へのマネジメント方法2. 良いところを褒める
部下の育成において、至らない点ばかりを指摘して改善を求める方法は、部下のモチベーションを下げる可能性があります。
問題点は指摘するのはもちろんですが、年上部下の長所をしっかり見つめて、褒めてあげましょう。
「問題点を指摘する一方で、長所は評価してくれる」そう感じることで、年下の上司にも従おうという気持ちが芽生えてくるのです。
年上部下へのマネジメント方法3. 頼りにする
年上部下には「自分のほうが経験は上」「実際の実力では負けない」など年上ならではの自負があるもの。
時には、年上の部下に「信頼している」ということを言葉にして伝えて、頼りにしているという気持ちを示しましょう。
上司に頼られていると実感してもらうことで、年上部下のやる気を引き出し、モチベーションを高めることができるのです。
年上部下へのマネジメント方法4. 優しく注意する
上司と部下の関係とはいえ、年下の人間に激しい叱責をされると、年上部下のプライドを傷つけてしまうもの。
年上部下への指導が必要な場面では、言葉使いを柔らかくして、優しさを心がけるなど、注意の仕方に配慮する必要があります。
優しく注意することで、年上の部下のプライドを傷つけることなく、指導を受け入れてくれるでしょう。
年上部下へのマネジメント方法5. 一緒に解決策を考える
年上上司と年下部下の関係にやりづらさを感じているのは、部下側も同じです。
年上部下と一緒に「今後どのように付き合っていけばいいのか」と解決策を考えてみましょう。
一緒に解決策を考えることで、「上司もやりづらいと思っているんだな」と理解してもらえますし、大抵は「普通の部下のように指導してください」と部下側から言ってくれることがありますよ。
年上部下へのマネジメント方法6. 相談したり意見を求める
相手は部下とはいえ、年上の社員が持っている、ベテランならではの経験や知識は頼りになるものです。
時には、立場などにこだわりすぎずに、年上部下に仕事上の相談や意見を求めてみるのもおすすめの方法。
年上部下の知識や経験は、チームの重要な戦力になりますし、年上部下のモチベーション向上にも繋がります。
年上部下へのマネジメント方法7. 上司という役割を遂行する
相手が年上だからと過剰に気にしすぎてしまうと、本来果たすべき役割をこなせなくなり、チーム内の統制が取れなくなってしまうことも。
あくまで上司は自分だという責任感を持って、指導や管理など遠慮なく遂行することも大切です。
上司としての役割をしっかりこなして、圧倒的な実力を認識させることで、年齢など関係なく部下はついてくるでしょう。
年上部下へ指導する際に気をつけたい注意点とは
仕事を進めていくうえで、年下の部下を指導しなければならないシーンに遭遇することがあるでしょう。
ここからは年下部下を指導する際に、留意しておきたい注意点について詳しく紹介します。
「年上の部下を指導する方法が分からない」そのような人は参考にしてくださいね。
年上部下へ指導する際の注意点1. 言葉遣いに気を付ける
いくら上司の部下との関係とはいえ、相手は年上です。言葉遣いなどには細心の注意を払うべきです。
指導の際には、タメ口で叱責したり、敬意を感じられない乱暴な言葉を使ったりしないようにしましょう。命令口調は控えて、敬語で接するべき。
一定の敬意を持って、ていねいな言葉遣いで指導すれば、年上部下も上司の言葉を受け入れやすくなるものです。
年上部下へ指導する際の注意点2. 呼び名はさん付けにする
部下を指導する原因が部下の至らなさや、ミスなどだと、頭に血がのぼって、年上の部下への敬意を忘れてしまうこともあるでしょう。
しかし、そこで呼び捨てにしたり、◯◯くんなどの呼び方をしてしまうと、チーム内の不協和音になってしまう場合も。どんなに気持ちが荒ぶっていても、年下部下を呼ぶときは「さん付け」で呼ぶようにしましょう。
部下も上司のやるべきことは理解しています。最低限の礼儀をわきまえた指導であれば、聞く耳を持ってくれるはず。
年上部下へ指導する際の注意点3. 人前で叱らない
指導が必要とはいっても、部下のプライドを著しく傷つけるような、屈辱的な方法を取るのはマネジメントとして得策ではありません。
年上部下を指導する必要がある時は、どこか別室に移動するなどして、決して他の社員の前で叱るのはやめましょう。
年上部下のプライドを傷つけるような指導をしても、その後にプラスになることはありません。部下の尊厳を考えた指導を心がけましょう。
年上部下には、敬意を払いつつ上司として適切な指導をしよう。
今回は年上部下のマネジメントについて、難しさや、適切な方法、指導する際の注意点などを深堀りしました。
管理職についたものの、年上部下の存在に、どのように対処するか悩んでいる方もいるでしょう。
大切なのは年上に対する敬意を持ちつつ、上司としてやるべきことを遂行すること。部下の尊厳を尊重しつつ、上司としての実力を示せば、年上の部下もついてくるものですよ。
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