内弁慶の意味&原因とは?内弁慶な人の心理と改善する方法を徹底解説
男性も女性も、内弁慶な人っていますよね。
内弁慶とは、「世間」にみせる姿と「家の中」でみせる姿がどちらも本当の姿なのに、どうしても「裏表がある」「とっつきにくい」という印象を持たれやすい性格です。
一体、本当の性格はどんな感じなのか知りたい人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、内弁慶な人の心理や特徴から、原因や改善する方法までをご紹介します。違いが分かれば、少しずつ内弁慶の人の心の中も見えてくるかもしれません。
そもそも「内弁慶」とはどういう意味なの?
内弁慶とは、外では非常に大人しく弱々しい反面、家の中では威張ったり自慢したりしている、家と外で真逆の印象をもつ人を指しています。
「内」は家の中を指していて、「弁慶」は平安時代末期の僧衆である武蔵坊弁慶の強さから、「家では強い人」という意味をもつようです。
言葉として使われる際には「内弁慶に外地蔵」と表現されています。
内弁慶な人に共通している心理とは
外では本当の自分を隠すようにして過ごす内弁慶。どのような心理が働いて、内弁慶な姿を見せているのでしょうか。
ここでは、内弁慶な人に共通している心理についてご紹介します。内弁慶の人に隠れている思いをこの機会に理解しましょう。
心理1. 友達や会社の人など、周囲の人には良い人だと思われたい
内弁慶な人は、人間関係の複雑さに敏感です。
誰かが話す陰口や冷たい視線を見るたびに、「私も狙われたらどうしよう」「そんな理由で嫌われるの?」と思っています。そのため、少しでも周囲にいい印象を与えられる自分でありたいと考えるのです。
身近な友人や会社の人にも、深入りしない大人の付き合い方を求める傾向があり、当たり障りのない良い人でいたいと考えています。
心理2. 家の中では素の自分をさらけ出しても大丈夫だと安心している
内弁慶の人は人見知りで、新しい環境や新しい出会いがある際にも、普段の自分を隠しながら馴染んでいこうと様子を伺っています。人見知りは緊張やストレスになってしまうため、家に帰るとそれを発散するような態度や話し方になってしまうのでしょう。
内弁慶の人は家の中では威張ってしまうこともありますが、実際は自分を守る安全地帯だと感じていることも少なくありません。
心理3. 仕事とプライベートにおいて、距離が遠い人にはどうしても気を遣ってしまう
普段からよく近くにいて、付き合いが長い人ほど無理なく付き合える内弁慶。本当はすぐに相手の印象も察知していて、仲良くできそうと考えていても、意気地なしで自分から踏み込めません。仲良くなるまで時間がかかるのです。
そのため、仕事関係でやり取りする遠方の人などとは、いくら長い期間お付き合いがあっても慣れずに気を遣ってしまいます。
内弁慶な人に見受けられる5つの特徴
内弁慶な人のそばにいると、行動や言動から様々な特徴がみえてきます。把握することで接する際のヒントにもなるでしょう。
ここでは、内弁慶な人に見受けられる5つの特徴をご紹介します。一体どんな特徴があるのでしょうか。
特徴1. 自己肯定感が低く、自分に対して自信がない
内弁慶の人は、何らかの失敗や挫折を数多く経験していて「自分じゃ役に立てない」「力不足なんだな」と弱々しい感情を抱いています。そのため、自分に自信をなくし自己肯定感が低いままなことも。
現在まで思うような結果が出せず評価されないため内弁慶になりがちですが、決して自分を諦めているわけではなく、陰ながら努力を重ねる人も多いです。
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特徴2. 家では口数が多いのに、外では自己主張を全くしない
会社や学校で「外面が良い」のは、負けず嫌いな一面もあるからです。特に、得意分野にはプライドをもっていて、ポーカーフェイスで感情は隠していますが、心の中では喜怒哀楽も爆発しています。
こうした感情も、外面が良いのでグッとこらえて家に持ち帰ります。家では口数が多くても外で自己主張しないのは、感情がこぼれそうになるのを防いでいるからです。
特徴3. 警戒心が強く心を開くまで時間がかかる
「家に来客が少ない」「家の中が快適すぎる」といった環境の中で育った内弁慶な人は、新しい環境や新しい人間関係が非常に苦手です。それは、家と外で安心感の違いの大きさを敏感に察知してしまうから。
外に向かう警戒心は、家が安全で安心できる場所だからこそ感じやすくなり、警戒心となって心を開くのに時間をかけるようになるのです。
特徴4. 家族や家庭の愚痴を言うことが多い
友人や同僚に家庭や家族のことを聞かれると愚痴を言ってしまうのは、自分の安全地帯である家のことを知られたくないからです。自分が快適と感じているにも関わらず、身内には大きな態度をしているため、いい話などをしたら罪悪感をもつのでしょう。
自分が上手く馴染めないことや、自分の性格が内弁慶であることも知っているのが内弁慶な人。その原因になった家を覗かれるようで、恥ずかしく愚痴にして話してしまうのです。
特徴5. 強がりな性格で、すぐ見栄や虚勢を張ってしまう
内弁慶の人は、人の期待を裏切りたくない努力家な一面をもっています。外では褒められなくて家族には褒められたいので、少し話を盛って見栄を張ることもあるでしょう。強がりなので、いろいろ知っている風な話もします。
ただ、悪意があってそうしているわけではなく、単に「安心してほしい」「守らなくては」という気持ちの表れのことが大半を占めます。
何が理由なの?内弁慶になってしまう原因とは
内弁慶の人がもつ性格は、何が原因なのでしょう。生まれつきや遺伝という訳ではありませんが、少なからず幼少期の影響を受けているようです。
ここでは、内弁慶になってしまう原因はなにかをご紹介しましょう。
原因1. 人見知りで、人とコミュニケーションを取るのが苦手だから
内弁慶な人は外ではいつも内気で、なかなか自分を出せません。また人見知りも激しいため、相手に自分からアプローチしていくことが難しいのです。
心の中で思うことは溢れているのに、なかなか伝えられないストレスが溜まってしまいます。それが家で爆発。これを繰り返すのが当たり前になってしまい、根っからの内弁慶に感性されていくのです。
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原因2. 外ではわがままが通じず、我慢する必要あるから
内弁慶になる原因の一つは職場や学校にあります。基本的に自己中な内弁慶ですが、外では感情を封印するのでストレスが溜まってしまうのです。すると反動で、家で大きな態度を取ってしまうでしょう。
男性でも女性でも、この悪循環は同じです。家が原因だと知っている親も多くはないので、ひどい内弁慶になると改善の余地がなく苦しい思いをしている人もいます。
原因3. 気が強い性格なため、周囲の人と意見が衝突するのを避けたいから
家で大いに自分の考えや意見を発散する内弁慶は、気が強い傾向もみられます。外にでている時は口数も少ないですが、これは意見の衝突を避けるため。離さずとも感情は内側でフツフツ燃えているので、口を開けば事故を起こしてしまうかもしれません。
こうした我慢やストレスは、また家の中に戻っていきます。そして内弁慶が完成されていくのです。
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内弁慶な人ならではの長所や短所とは?
少しマイナスなイメージの多い内弁慶ですが、決して常に不満で溢れているわけではありません。長所も短所も知っておけば、今後の付き合い方の参考になります。
ここでは、内弁慶な人ならではの長所や短所をご紹介します。
内弁慶な人の長所とは
内弁慶な人の長所を見つける時には、そのまま外側のいいところを見て接することが大切です。腹の内側まで読んでも、双方にメリットはなく、内弁慶な人は敏感な人も多いので、何か探ろうとしているとすぐにバレます。
まずは、内弁慶な人の長所をご紹介します。
長所1. 相手によって最適な態度をとれるため、周囲から好印象を抱かれやすい
内弁慶の人の外の対応は大変丁寧で心地いいもの。自分の理想的な姿を追及しているかのよう。相手によって最適な接し方ができるため、周囲の人からの評判も良いのです。
深く絡んで話してくる人には聞き役に回れますし、年上には礼儀正しく、年下には優しくと好印象を内弁慶らしく駆使しているのでしょう。そのため、あまり嫌われることもなくみんなと仲良く過ごすことができます。
長所2. 周囲の意見に合わせる柔軟性があるため、周りとの関係を築きやすい
内弁慶の人は外ではあまり自己主張しません。なぜなら意見がぶつかれば、止まらないほど意見をぶつけ返す自信があるからなのでしょう。また、自分が硬くなってしまうと、ぶつかった衝撃でどちらも壊れてしまうことも知っています。そのため、気持ちをクッションのように柔らかくしているのです。
こうした気遣いが周囲との関係性を良好にしています。
内弁慶な人の短所とは
内と外の差が激しいほど、精神的にも疲労しやすくなる内弁慶な人。短所はやはり極端さからくるストレスが原因になっているようです。
ここからは、内弁慶な人の短所をご紹介していきます。
短所1. 外では抱え込みやすいため、ストレスを溜めやすい
内弁慶な人には、外に苦手なものがたくさんあります。人間関係構築の速さや、言いたいことがいえないストレス。ぶつかりそうな意見を抑える精神力も、ストレスに変わってしまいます。
自分を抑えることに慣れてしまうことはなく、外で溜めて家で吐くというサイクルが習慣化されているため、どちらかに歯止めがなければエンドレスに続いてしまうのです。
短所2. 身近な人へ八つ当たりする事が多い
内弁慶な人がストレスを吐き出すときは、家族や恋人といった本当に近い距離の人だけです。家族も聞き慣れていて、笑顔でかわいい見栄を張っている程度ならいいのですが、中には負の感情をぶちまける人もいます。
モラハラのような状態になってしまうこともあるため、ビシッと伝えることも必要かもしれません。恋人なら別れで済みますが、家族なら精神的な被害も少なからず出てきます。
内弁慶を直したい!内弁慶を改善する4つの方法
自分が内弁慶だと自覚している人は意外と多いです。もし家族や恋人、本人が内弁慶を直したいと感じている時は、改善方法を参考にしてみましょう。
ここでは、内弁慶を改善する4つの方法をご紹介していきます。
改善法1. 親しい友人の前でも自然体で過ごすことを心がける
内弁慶を直すのに必要なことは、自分から心の鍵を開放することです。内弁慶な人はどうしても心や気持ちに鍵をしてしまいます。人は、相手の心が見えるから安心し共感し理解を深めていけるのです。
少しずつでも心を預けられる人ができれば、内弁慶は変われるかもしれません。まずは親しい友人の前で、少しずつ意見を交わすところから始めてみましょう。
改善法2. 人と接する機会を増やして、初対面でも自己主張できるようにする
本格的な人見知りになると、初対面の挨拶すら難しいと言います。コミュニケーションの基本ですから、できるだけ挨拶はハッキリと、笑顔でできるように努力しましょう。
また、仕事では考えや思いを伝えることも重要です。人と接する機会を増やしながら、初対面でもコミュニケーションを取れるように努力してみましょう。話し方などの習い事でもいいかもしれませんね。
改善法3. 周囲から好かれようとせず、素の自分をさらけ出せるようになる
外面が良い内弁慶は、演技派です。まずはその演技を節々で外していきましょう。おそらく一気に外してしまうと周囲もびっくりしますし、内弁慶な人も怖いと感じるかもしれません。
まずは、楽しい話題の時から演技を外すようにしましょう。負の感情がのった状態では喧嘩になってしまいます。焦らずゆっくり進めるのがポイントです。
改善法4. 小さな成功体験を積み重ねて、自分に自信をつける
内弁慶な人は自分に自信がないため、外では口数も少なく、ふさぎ込んでしまうこともあります。自分に自信が持てれば改善の扉が開くかもしれません。まずは小さな目標を立てながら、成功体験を積み重ねることが大切です。
失敗をしても大丈夫。ゆっくりでも自信をつけることを目標にしていきましょう。そうすることで、違う明日が見える時がきます。
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内弁慶な人の特徴を理解して、上手に付き合ってみて。
内弁慶な人を見ていると、孤独感や寂しそうな印象を受けることがあります。しかし実際に腹を割って話してみると意外と普通の人なことが多いでしょう。
また、きっと話をしてくれたことも嬉しいと感じる人はいるはずです。周囲に内弁慶な人がいて悩んでいる人は、ぜひ参考にして多くの人達と交流してくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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