“共感力”とは?共感力がない人の特徴/高めるトレーニング方法を解説

HaRuKa 2024.05.08
人の気持ちに寄り添える「共感力」はどう鍛えれば良いか気になる時ってありますよね。そこで今回は、共感力が高い人と共感力のない人の特徴から、共感力を高める方法まで徹底解説!さらに、共感力を高めるために役立つおすすめの本も紹介します。共感力を高めて、ぜひ仕事などに活かしてみてくださいね。

共感力を身につける方法を解説します

共感力を高める方法

人は誰しも他人と関わらずには生きていけませんよね。そのために、誰かの気持ちに寄り添うことは人間関係のためにも必要なスキルでもあります。

今記事では共感力について詳しくご紹介します。共感力の高い人の特徴から、逆にない人の特徴、さらに共感力が高いと仕事上、どのようなメリットがあるのかも解説。

共感力を高めたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!


そもそも「共感力」とは?

共感力とは、他人の気持ちを察する事ができ、気持ちに寄り添いながら、共有する事ができる力のことを言います。

相手の思っている事を理解して、その上で「わかるよ」「自分も同じ気持ちだよ」と共に感じる事ができる力です。

共感力が高ければ、誰かの気持ちに同意出来るわけですから、仲良くなるのも時間がかかりませんし、コミュニケーションもとても円滑に進むでしょう。


どんな人が多い?共感力が高い人の特徴5つ

共感力とはどういった意味なのが理解できても、「自分は共感力が高いのだろうか?」と疑問に思いますよね。

ここからは、共感力が高い人の特徴をご紹介していきます。自分と比較しながら読み進めてくださいね。


共感力が高い人1. 会話の中で人との共通点を見つけられる

自分ではない他人に関しては、全てが同意出来るとは限りませんよね。もちろん、「この考え方は自分とは違うな」と感じることもありますし、「それは違うのでは」と思うことも多くあります。

しかし、共感力の高い人は、「誰にでも自分と同じ考え、共感できる部分がある」と自然に考えているため、会話をしながら意識をしなくても、自分と相手の共通点を見つける事ができるのです。

見つけられるか見つけられないかが、共感力が高い人とない人の大きな差でもあります。


共感力が高い人2. 人への好奇心で満ち溢れている

相手と自分との共通点を探るという作業は、相手のことを知りたいという欲求がなければ成り立ちません。

そのため、他人と自分との共通点をサッと見つけられる共感力の高い人は、日頃から人へ興味を強く持っている人とも言い換える事ができるのです。

人に対する興味があるから、たくさん話をするようになりますし、そこから共通点を見つける事ができるのですね。


共感力が高い人3. 人の気持ちに対する直感力が高い

共感力の高い人は、さきほどご紹介した通り、人に対する興味を強く持っています。

自分では意識せず自然に、人の気持ちを汲み取り共感できる部分を探っているので、人の動作や仕草をとても良く観察しているのです。

そのため、ちょっとした動作から相手の気持ちを察する事ができ、話をしなくてもどんな気持ちでいるのかが伝わってしまいます。


共感力が高い人4. 人の話を聞くのが上手い

人に興味が強くあり、相手と自分との共通点を探すのが好きなので、共感力が高い人は聞き上手です。

人の気持ちに共感できるから、「どう話を聞けば相手が気持ちよく話せるのか」が、自然と身についています。

話している相手は、共感して話を聞いてくれる相手には、つい多くを語りたくなってしまうものですから、共感力の高い人とは話が弾んでしまうでしょう。

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共感力が高い人5. 周囲の心に響くプレゼンができる

共感力の高い人は、相手の気持ちを汲み取り共感し、その上で自分の意見を主張する事ができる人なので、訴える力も持っています。

プレゼンを聞いている側の人間も、相手のプレゼンの中に自分の意見との共通点を見いだす事ができれば、自然に受け入れてしまうでしょう。

人の気持ちが分かる人だからこそ、プレゼンも心に響くのですね。


反対に、共感力がない人の特徴とは?

共感力の高い人について、詳しくご紹介してきました。

なんとなく理解していただいた上で、ここからは真逆の共感力のない人の特徴をみて行きましょう。

両方を比較してみると、共感力の高い人についてより深く理解する事ができますよ。


共感力のない人1. 自己中心的な考え方をする

共感力がない人は、自分以外の他人には全く興味がありません。常に自分の事しか考えずに生きているので、自己中心的な性格になり共感できないのです。

相手が「嬉しいのか悲しいのか」といった感情に、全く興味がありませんので、自分の感情だけを考えて生きています

極端に言ってしまうと、「自分だけが幸せなら良い」と考えているのです。

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共感力のない人2. 自分をアピールしたがる

共感できない人は、非常に自己愛が強く、自分の事が大好き。そのため、相手よりも自分が優位にいなければ気が済まない性格でもあり、自己顕示欲も強い人が多いです。

どんなに小さな事でも相手より下になったり、負けたりするのが嫌いで、自分が上になる事ばかりを考えているため、相手の気持ちを考える事が欠如してしまいます。


共感力のない人3. 思いやりがない発言をしてしまいがち

共感力がない人は、ご紹介したように相手の気持ちに寄り添う事ができません。

そのため、「こう言ったら相手はどう思うか」を想像する力が欠如しているので、デリカシーのない発言をしてしまいがち。

また、共感できない人は、自分が発言した言葉で相手を傷つけてしまったとしても、全く関心がないのでどう思われても構わない性格です。

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共感力のない人4. 他人の価値観や考え方を理解したり共感できない

共感力のない人は、常に自分中心で生きていますので、自分の立場を相手の立場に置き替えて物事を考える力が欠如しています。

相手の立場で物事を考えられないので、他人がどう考えているかを理解することもできないのです。

ある意味では「自分は自分、人は人と線引きができている」とも言えるかもしれませんが、人間関係の構築は難しくなります。


共感力のない人5. 支配欲が強く、他人をコントロールしようとする

相手の気持ちを全く考えない、無視しながら生きているような人になると、相手を「自分の思い通りに動かしてしまいたい、支配下に置いてしまおう」と考えることもあります。

相手が嫌な思いをしていようと、悲しい気持ちでいようともお構いなしで、全て自分の考えだけで物事をやり過ごしたいと考えてしまうのです。

共感力のない人の究極の形とも言えるかもしれませんが、実際にここまで発展する人は少なくありません。


共感力が高いってデメリットはないの?

共感力の高い人とない人を比較してみると、高い人は誰からも好かれ、デメリットがないようにも見えますが、ちょっとしたデメリットも考えられます。

例えば、共感力の高い人は、他人の「悲しい気持ちや辛い気持ち」にまで共感してしまうので、自分も一緒に悲しくなったり辛くなったりしてしまう事があります。

他にも、他人が恥をかいている場面なのに、無意味に自分も恥ずかしくなる共感性羞恥心を抱くなどですね。

また、自分の意見を持っていたとしても、つい他人に共感してしまい主張できなくなってしまったり、相手に合わせて意見を曲げてしまい、意見がブレてしまったり、といった事がデメリットとして挙げられます。


共感力を高めると仕事で大きなメリットになる!

デメリットもご紹介しましたが、やはり共感力の高い人にはメリットの方がたくさんあります。

ここからは、共感力が高いと仕事の面でどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。

共感力について気になっているのでしたら、仕事上のメリットについても詳しくなっておきましょう。


メリット1. 交渉が成功しやすい

仕事とはいえ、人と人との繋がりはとても大切ですよね。そのため、相手の気持ちを汲み取る事ができる共感力の高さは、大いに役立つ能力です。

例えば、営業の仕事ではお客様の要望にいかに答えるかというのは、ビジネスの成功にも関わる重要な要素。共感力が高い人は、自然にお客様の気持ちを理解できるので、相手が思うような提案を出す事ができます。

また、お客様が気分良く過ごせるような配慮もできるので、交渉が成功しやすくなるのです。


メリット2. 円満な人間関係の構築が上手くなる

共感力が高い人は、いつでも相手の気持ちを考えて行動ができるので、周囲からも好かれます。

周囲に嫌われる事がないので、一緒に仕事をする同僚とも上手にコミュニケーションが取れます。

もちろん、上司など目上の人にも好かれ信頼されますので、重要な案件を任せてもらえたりと、仕事上、プラスになることも多いのです。


メリット3. 職場のモチベーションをUPさせるのが上手くなる

周囲の気持ちを汲み取る事ができると、みんなのやる気が削がれていたり、モチベーションが下がっていたりすることも、敏感に感じ取る事ができます。

職場の仲間たちの感情を理解できるため、例えばリーダーシップを取る立場にいる人でしたら、「どうすればみんなのモチベーションが上がるのか」といった事まで配慮できるようになります。

チームのモチベーションを上手にアップできれば、ビジネスの成功にも繋がりますよ。


共感力を高めるトレーニング方法をレクチャー

共感力は、仕事をする上でもとても大きな意味がある事が、お分りいただけたかと思います。

ここからは、共感力を高めるにはどうすれば良いのかといった、共感力を高めるためのトレーニングをご紹介していきます。共感力を高めて、ビジネスにも役立ててくださいね。


トレーニング方法1. 相手の立場になって物事を考える癖をつける

共感力のない人は、自分にしか興味がありませんから、相手の気持ちを考えて生活を送った事がありません。

そのため、共感力を高めるには、会話をしている時にも相手が今「悲しいのか、嬉しいのか」を知るために、相手が自分だったらどうだろうと、相手の立場を考えながら会話を進めると、トレーニングになります。

話からは気持ちが読み取れない事も多いですが、その場合は相手の仕草や表情なども注意して観察する癖をつけましょう。


トレーニング方法2. 人との会話の中で実際の状況を思い描いてみる

共感力のない人というのは、実は想像力が欠如している人でもあります。想像力がないからこそ、他人の気持ちが理解できないのです。

そのため、想像力をつけるトレーニングをすれば、自ずと共感力を高めるトレーニングになりますよ。

誰かと会話をしている時も、ただ黙って聞いているのではなく、頭の中でまるで実況中継をするようにイメージを膨らませてみましょう。

イメージを膨らませながら話を聞いていると、その時のその人の気持ちまでイメージできるようになります。


トレーニング方法3. 話し手から聞き手側にまわってみる

共感力を高めるには、自分ばかりが話をするのはやめてみましょう。

共感力のない人には難しいかもしれませんが、相手の話を真剣に聞く事で、次第に感情移入ができるようになります。そして、いつしか共感力を高める事ができますよ。

また、相手の話を聞きながら、相手が言った言葉を頭の中で繰り返してみると、より相手の気持ちを理解しやすくなります。


トレーニング方法4. 同じ目標を持つ集団に属してみる

共感力を高めるためには、自分以外の人間と同じ気持ちになる事がトレーニングになります。

目的が同じ集団に属してみると、例えば失敗した時の悲しい気持ちや悔しい気持ちを一緒に共有できますので、共感力を高める事ができるでしょう。

自分とは全く違う人間と一緒にいるよりも、目標が同じで自分と似通った集団と一緒にいる方が、相手の感情もイメージしやすいですよ。


トレーニング方法5. 小説を読んでみる

共感力がない人は、想像力が欠如しているとご紹介しましたが、想像力を高めるトレーニングにもなるのが、小説です。

小説を読んでいると、自然に読みながら話の内容を頭の中でイメージするので、他人の気持ちをイメージするトレーニングになります。

また、小説の場合はその時の登場人物の気持ちまで描写されている事が多いので、「悲しいのか嬉しいのか」といったイメージの答え合わせもできますよ。

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共感力を高めるために参考になるおすすめの本3冊

共感力を高めるための、日頃の生活で気をつけたいトレーニング方法を解説してきました。

最後に、さらに共感力を高めるために役立つおすすめの本をご紹介します。どれもプラスになる本なので、ぜひ参考にしてくださいね。


おすすめの本1. 『心をつなげる 相手と本当の関係を築くために大切な「共感コミュニケーション」12の方法』アンドリュー・ニューバーグ (著)

心をつなげる 相手と本当の関係を築くために大切な「共感コミュニケーション」12の方法

著者の一人、アンドリュー・ニューバーグ氏は、アメリカの著名な神経科学者でもあります。この本では、「人と人の心の繋がりの仕組み」や「つながるための方法」などが、科学的な根拠を元に書かれています

他人とのコミュニケーションに不安がある人、人と関わる仕事をしている人は、参考になる事が多い本です。

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おすすめの本2. 『他人(ひと)も自分も自然に動き出す 最高の「共感力」 カリスマ広報マンが吉本興業で学んだコミュニケーション術』竹中 功 (著)

他人(ひと)も自分も自然に動き出す 最高の「共感力」 カリスマ広報マンが吉本興業で学んだコミュニケーション術

著者の竹中功氏は、吉本興業で35年間、広報マンをしてきた人。伝説の広報マンと言われた著者が、「共感する事で他人を動かす」「他人を気持ちよく動かすコミュニケーション術」などを、実際のエピソードと共に紹介しています。

他人との関わり方に悩んでいる人はもちろんおすすめですし、ビジネスにも活かせる内容が満載です。

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おすすめの本3. 『プロカウンセラーの共感の技術』杉原 保史 (著)

プロカウンセラーの共感の技術

著者の杉原 保史氏は、京都大学学生総合支援センターのカウンセラー。カウンセラーはまさに共感力が高くなければできない仕事でもありますよね。

本書では、「相手と共感するためのプロの技」などの他、「対立する相手への共感」などについても書かれています。

理解できない相手との付き合い方に悩んでいる人、上手にコミュニケーションを取りたいと思っている人は、ぜひ読んでみてください。

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共感力を身に着けて、人間関係を円滑にしましょう。

共感力について、様々な角度からご紹介してきました。他人と関わる上で、相手の気持ちを理解して共感することは、円滑な人間関係を築く上でとても大切なものです。

「周囲の人と上手くいかないな」と思うのでしたら、もしかしたら共感力が足りないのかもしれません。ご紹介したトレーニングを習慣にすれば、次第に共感力を高める事ができますよ。

コミュニケーション能力を高めるためにも、共感力を意識した生活を送ってみてくださいね。


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