「めんどくさい」と思う原因は何?めんどくさがり屋な性格の改善方法とは

HaRuKa 2019.06.06
何をするにしても「めんどくさい」と感じることってありますよね。そこで本記事では、面倒くさいと感じてしまう理由、億劫に感じてしまう心理パターンや面倒に感じる瞬間を解説!さらにはめんどくさいを直すための方法から、おすすめの本までお教えします!ぜひ参考にしてください。

仕事もプライベートも、めんどくさい時ってありますよね。

めんどくさいと思う原因

やりたくない仕事を任されたり、行きたくない飲み会に誘われた時など、仕事でもプライベートでも生きているとふいに「めんどくさい」と感じてしまう瞬間ってありますよね。

でも、どうしていろいろなことが億劫に感じられてしまうのか、どうすれば面倒くさい気持ちを乗り越えてやる気になれるのかは、自分ではわからないもの。

そこでこの記事では、「面倒くさい」という感情の意味からめんどくさいと思ってしまう理由について詳しく紹介していきます。

つい「面倒だな」と思ってしまった時に、自分の気持ちを萎えさせない方法を見つけてみましょう。


そもそも「めんどくさい」の意味とは?

面倒くさいという言葉は「面倒」と「くさい」を足したものです。面倒は「やっかいなこと」とか「煩雑でわずらわしいこと」などという意味ですね。

一方で「くさい」は「~らしい」という意味の、感情を強調するようなニュアンスの言葉です。「ダメくさい」や「落ちたくさい」などと言えば「ダメっぽい」や「落ちたらしい」という意味になります。

つまり、面倒くさいとは「非常にやっかいだ、わずらわしい」というようなニュアンスで使い、感情を表す言葉です。


「めんどくさい」に近い、気持ちを表す類語はある?

「めんどくさい」の感情には、同じような意味を持つ類語があります。その言葉たちは、使うシーンや相手に対して使い方が変わってきます。

「めんどくさい」の類語としては「わずらわしい」、「難しい」、「しんどい」などが上げられます。

例えば、領収証の合計金額を集計してみたところ、計算が合わなければもう一度計算しなおさなければなりませんが、この作業を「面倒くさい」と言った時は「わずらわしい」や「しんどい」という意味です。

そして、職場にみんなが扱いに困っているお局様がいれば、その人は「難しい」という意味の「面倒くさい」人です。

このように「面倒くさい」の類語にはいろいろなものがありますが、場面や状況によって少しずつ使い方が違います


「めんどくさい」と思ってしまう瞬間はいつ?

めんどくさいの意味について理解したところで、次は具体的に人が「面倒くさい」と感じやすいシーンについて見ていきましょう。

シーン別の面倒くさいと感じる原因を知ることで、自分がどんな時に億劫に感じるか理解できるはずですよ。


めんどくさい瞬間① 友達と考え方が合わない時

仲が良い友達でも、自分が絶対に譲りたくないことってありますよね。でも相手が一歩も譲らなかった場合、お互いに険悪なムードになってしまったり、喧嘩をしてしまうことも。

そんな煩わしい人間関係に嫌気がさして、面倒くさいと感じてしまうことはよくあります。

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めんどくさい瞬間② 職場の上司や先輩に気を遣い、疲れてしまう時

まだまだ日本の会社では年功序列が主になっています。会社に入りたての新入社員だけでなく、自分よりも長く働いている人や年上の人に対しては敬意を示さないといけません。

特にお局と呼ばれるベテラン社員が直属の上司や先輩にいる場合、毎日のようにご機嫌を取って気を遣わないといけない人も。仕事をしに会社へ出勤しているのに、人間関係を常に気にして行動しなければならない状況を面倒くさいと感じて嫌気が差す人は多いです。

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めんどくさい瞬間③ 彼氏や彼女の束縛が激しい時

めんどくさいと感じる瞬間は、基本的に受動的です。彼氏彼女など、付き合っている恋人からの束縛が激しい時は、自分の自由を奪われているようで、まさにめんどくさいと感じる瞬間。

どこに行くにしても場所を聞かれたり、「本当に好きなの?」と質問攻めが続く時は、ちょっとしたトラウマになり、恋人に対して「面倒くさいやつだな」とつい感じてしまいます。


めんどくさい瞬間④ 仕事でいつも以上にやることが多い時

やらなければいけないことが多すぎると、考えなくてはならないことが多くなります。どれから手をつけるべきか、一人で手に負えないなら誰かに助けを求めるべきかなど、考えれば考えるほど頭の中がごちゃごちゃに。

普段こなしている以上の仕事を抱えてしまうと普段のやり方では追いつかず、考えるべきことが増えてしまうので、「めんどくさい」「しんどい」「やりたくない」とついネガティブな気持ちになってしまいます。


めんどくさい瞬間⑤ 家に帰り、料理や洗濯をしなくてはいけない時

家事は精神的な負担が大きく、ときに徒労感に襲われることもある作業です。仕事なら少々辛かったとしても、給料が貰えたり誰かのために貢献できたりなど、まだ価値を実感しやすいでしょう。

しかし、家事は目の前のやらなければならないことを片付けるだけの作業と感じられやすいのです。

やらなければならないとは分かっていても、あまり意義を見いだせない家事は面倒くさく思えてしまいがちです。


めんどくさい瞬間⑥ 体調が万全ではない時

体調が悪いと何をするにしても億劫になってしまいます。病気にかかっている時や肩コリ・腰痛など体に不調を感じている時などはそちらに気を取られてしまい、動き出そうと気持ちが前向きにならないため、なかなか動き出せないのです。

心身の健康状態が悪いと行動を起こすための気持ちが低下してしまって、いろいろなことがめんどくさくなってしまいます。


めんどくさい瞬間⑦ 将来の目標を考えることがめんどくさい

自分が将来どうあるべきかを考えると気が滅入ってしまうという人は多いでしょう。この先何が起こるか分からないので不確定なことが多すぎますし、現在や現実から遠く離れたゴールは頑張ろうという意欲を削いでしまいます。

途中まで考えたけれど、めんどくさくなって考えるのをやめてしまったという経験がある人は多いでしょう。


めんどくさい瞬間⑧ 結婚に関して考えることがめんどくさい

結婚は人生の一大イベントであり、踏み切るには非常に大きなエネルギーが必要です。自分や相手の人生を大きく左右するイベントであるだけに軽々しく決められるものではありません。

しかし、彼氏が彼女に結婚を迫られた時や、女性が周りから結婚の予定を聞かれた場合などは、強いプレッシャーを感じます。「結婚するべき」という思いと、「もっとよく考えるべき」という板挟みになってしまうと、考えることが面倒くさくなってしまうのです。


面倒くさい気持ちを直すための対処法6つ

めんどくさがりやには長所もありますが、短所のほうが正直多いです。特に他の人から見れば、短所の方が目につくでしょう。

周りから嫌な目で見られないよう、めんどくさがり屋な性格だけを改善できる対処法を紹介していきます。


対処法1. やらなきゃいけない事をやりたい事に変える

手持ちのエネルギーよりも、行動するために必要なエネルギーの方が大きいために面倒くさいと感じてしまいます。

そんな時は自分を鼓舞するために、やらなければならないことを達成した時のメリットを意識すると、それをやろうとするエネルギーが大きくなるでしょう。

「仕事を終えないと休憩に入れない」と考えるのではなく「仕事を終えたら休憩に入れる」と考えるのです。

要するに、「やらなければならないこと」を「やりたいこと」に変えるという対処法により、めんどくささを感じにくくなります。


対処法2. 考え過ぎず、すぐに行動に移してみる

「とりあえずやってみればやる気になる」という考え方は意外と大切です。

一見、精神論のようですが、誰しも「面倒だと思っていたけれど、いざ始めてみるとなんとなくその気になって最後までやり遂げてしまった」という経験があると思います。

「大きな課題を片付けなければならない」と考えると気が滅入ってしまいますが、まずは5分手を動かしてみることだけを目標にしてみましょう。


もし失敗してしまっても、行動した自分を褒めてあげる

誰しも失敗は嫌なものですが、日常の習慣でその嫌な思いを軽減できるようにしておきましょう。この対処法の要点は「もし失敗しても、行動した自分を褒めてあげる」というところです。

失敗をネガティブなものとしか考えていないと「失敗するくらいなら挑戦しないほうがマシ」と考えてチャレンジする意欲が失われてしまいます。

しかし、失敗した自分を評価するシステムを自分の中に作っておけば行動へのハードルが下がります。挑戦は「やらないほうがマシ」なものでも、面倒なだけのものでもなくなるのです。


対処法3. めんどくさいと思った時に自己否定しない

自己否定は悪循環をもたらします。めんどくさいと思った自分を卑下してしまうと、どんどん物事に取り組むエネルギーが低下してしまい、さらに「めんどくさい」が大きくなってしまうのです。

めんどくさいと思った時にも、めんどくさがりやにも長所があることを思い出して、自分を肯定的に捉えて物事にとりくむエネルギーを育てましょう。

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対処法4. 常に目的や目標を持ち、やるべき理由を明確にする

明確な目標があると、努力がしやすくなり、達成に向けたエネルギーを大きくしてくれます。逆に、やるべきことがなかったり、目標がいま一つはっきりしていなかったりすると、努力をどこに向けたらいいのかが分からず、エネルギーを空費してしまいます。

向かうべき方向を明確に定めることによって、「めんどくさい」が軽減されますよ。


目標設定を細分化し、小さな成功体験を積み重ねる

達成までに努力と時間が必要な遠大な目標は、少しずつ達成するようにしましょう。

長距離走でも、全く視界にも入っていないゴールまで走ると、目標が遠くてくじけそうになりますが、近くに見えているあの電柱までは、とはっきり見えている目標までなら努力しやすくなり、「めんどくさい」という気持ちも起こりにくくなります。

明確で達成可能な小さな目標を立てて着実に達成することを繰り返していけば、やがてゴールという大きな目標の達成にまで至れるのです。

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目標を周囲にコミットメントすることも有効

何かをやろうという目標が自分の中だけのものだと達成できなくても誰にも非難されませんが、人に向かって目標を宣言すると、人の目を意識して是が非でも達成しようという動機が生まれます。

目標を周知することで責任が生まれ、めんどくさいだのなんだの、四の五の言っていられる状況ではなくしてしまい、是が非でも努力せざるをえなくなるという対処法です。


対処法5. 自分がやる気になる環境を整える

周囲の環境を変えると、多かれ少なかれ、物事の見方や感じ方が変わります。自分と違う考え方に触れたり、今までとは違うものを目にしたりすると、新しい視点が得られるでしょう。

自分にとっていい環境を整えることで、気持ちが前向きになったり、やる気が増したりといったいい影響を受けてめんどくささが軽減されることがあります。


自分よりもレベルの高い人と関わる機会を増やす

自分よりも意識の高い人と接していると多くの発見を学べます。

今までは、ただ面倒なだけだと思っていた仕事が重要な意味をもっていたと気づけたり、重要な仕事をするための必要なステップだと感じられたりすれば、取り組みようも変わるはずです。

いい刺激を受けられるような優れた人との出会いは向上心を生み、めんどくさいという気持ちを忘れさせてくれます。


住む場所を変える

引っ越しして住む環境を変えると、それまでとは全く違うものを目にしたり触れたりする機会を得られます。ジョギングにいい公園を見つけたり、好みのお店を見つけられたりするかもしれません。

新しい環境に身を置くと新しい行動パターンや良い習慣を身につけられるようになり、ものの見方や考え方が変わるきっかけになることがあります。


外見や持ち物を変える

人は、他の人からの期待や評価によって自分を変化できます。人から期待されることによって、その期待どおりに人の成績やパフォーマンスが上がることをピグマリオン効果と言います。

外見や持ち物などを変えれば周囲からの印象が変わりますから、その変化が自分の内面にも影響するのです。

また、外見を変えると心機一転してモチベーションアップの効果も見込めて、めんどくさい気持ちを忘れてしまう効果も期待できます。


対処法6. 規則正しい生活を送り、良好な健康状態を維持する

健康に不安があると活力が湧いてこず、何をするにしてもめんどくさいという気持ちになってしまいがち。食生活に気を配り、適度に運動し、必要な睡眠時間を確保するといった規則正しい生活は心身の調子を整えてくれます。

健康状態を改善するとあらゆることにエネルギーを注げるようになり、めんどくさい気持ちが軽減されるでしょう。


特に睡眠不足はやる気が出ない原因になりやすい

睡眠不足は心身両面の活力低下をもたらします。これは慢性的に睡眠不足が続いている「睡眠負債」を抱えている人の場合に特に顕著です。

いつも倦怠感があってめんどくさい気持ちになっている人は、生活習慣を見直して十分な睡眠を確保するようにしましょう。睡眠不足さえ改善させれば、本来の力を取り戻して「めんどくさい」から解放される可能性があります。


長所はあるの?めんどくさがり屋の人が持つメリットとは

めんどくさがりやというと、動こうとしない、考えようとしないなど、マイナスのイメージが強いですよね。周りからの印象も良くないので直したいと思っている人が多いと思います。

でも、意外とめんどくさがり屋には長所があるんです。ここからは、めんどくさがり屋ならではのメリットを解説します。


メリット1. 合理的に物事を判断することができる

面倒くさいと感じてしまうのは、その物事に関して「効率が悪い」と思っているから。 「本当はこうしたほうが絶対効率がいいのに、どうして地道にやらないといけないんだろう」と悶々と考えているうちに面倒くささが募ってしまいます。

なので、基本的に面倒くさがりの人は、常日頃から全ての物事に対して合理的に考える傾向があります。

一切の無駄をなくして自分の時間を有効活用できるので、人生において時間を無駄にすることが少ないでしょう。


メリット2. 何でも効率化しようとするため、仕事が早い

めんどくさがりやの特徴として、できるだけ問題や課題を効率的に片付けようとする点があります。余計な手間をかけたくないので、極力無駄を排除して一番いいやり方を模索しようとします。

そうして早く、楽にできるやり方が確立されたら、それは新しいやり方として、他の人の作業効率も高めるでしょう。新しいやり方を編み出すことがあるというのは、めんどくさがりやの特徴の中でも大きな長所です。


めんどくさい人生から開放されるためにおすすめの本3選

最後に、人生における様々な「めんどくさい」から解放される助けになる本を3冊紹介します。

めんどくさいことを「どう受け止めるか」あるいは「どう片付けるか」が、めんどくさいことへの対処では重要ですよ。


おすすめの本1. 『「めんどくさい」がなくなる本』鶴田豊和(著)

「めんどくさい」がなくなる本

「めんどくさい」という心理が発生するメカニズムから、行動すること、人間関係などのケースごとの対策法まで解説されています。

自分のことをずっと面倒くさがりだったと思う人には特におすすめで、自己分析して自分を変えるきっかけにできるかもしれません。

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おすすめの本2. 『面倒だから、しよう』渡辺和子(著)

面倒だから、しよう

一見、面倒に思ってしまいそうな当たり前のものを当たり前と考えず、ありがたいものだと受け取る心が大事だと書かれています。

人生において、生きづらさを感じている人は、読んでみると物事の見方、考え方を変えられるかもしれません。

幸せは「良いものに囲まれている時」に存在するのです。

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おすすめの本3. 『「めんどくさい」がなくなる100の科学的な方法』菅原道仁(著)

「めんどくさい」がなくなる100の科学的な方法

著者が脳神経外科医で、「やる気はあるのに行動できない」ときの理由とその解決方法を記した本です。

脳が「疲れづらい」仕組みを学ぶことで、日々の生活をポジティブにできますよ。「めんどくさい」気持ちを科学的に対処する方法を知りましょう。

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めんどくさい気持ちは、上手に対処していこう!

「めんどくさい」の類語には「わずらわしい」や「しんどい」などがあるように「めんどくさい」は幅広いニュアンスを含んだ感情の言葉です。その原因は様々であり、対処法もそれぞれに異なってきます。

強いストレスやプレッシャーがかかってしまうと、いろいろなことが面倒くさくなってしまいますが、記事を参考にして、立ち向かうべきときは立ち向かい、一歩下がるべき時には下がって、うまく対処してみてくださいね。


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