「卑下する」の意味は?自分を蔑む人の心理・特徴・付き合い方を解説
自分を卑下する人っていますよね。
人と会話をする時に、つい自分を卑下する癖が出てしまう人っていますよね。しかし、他人よりも自分は劣っていると考え、それを口に出すのは、男性でも女性でも良い印象を与えません。
そこで今回は、自分を卑下してしまう人の心理に迫ってみましょう。また、卑下する性格の人と、どう付き合えば円滑に人間関係が築けるのかまで、詳しく解説していきます。
前提として「卑下する」の読み方や意味とは?
「卑下する」は、「ひげする」と読みます。
意味は、相手に対して必要以上にへりくだり、自分が劣っているように見せること。容姿、能力、仕事など、いろいろな要素に使います。また、他人が見下しているわけではなく、自分で自分を見下している状態のことを指します。
他人が考えるよりも、自分のことを低評価している場合に「卑下している」と使いますよ。
ちなみに、「他人を卑下する」「相手を卑下する」は間違った言葉遣い
「卑下する」は、他人に対しては使わず、自分自身に対して使います。よく、他人を見下すという意味合いで、「他人を卑下する」と言う人もいますが、それは間違い。
自分ではなく、他人を低く見たり、馬鹿にしたい場合には「卑下する」は使わずに、「いやしめる」「あなどる」「さげすむ」といった言葉を使用します。
【男女共通】自分で自分を落としがち!自分を卑下する人の心理
会社やママ友付き合いなどの日常生活で、自分のことをやたら卑下する人に出会うことがありますよね。
「どういうつもりで卑下しているんだろう?」と疑問に思うことでしょう。ここでは、自分を卑下する人の心理をご紹介します。
心理1. 周囲から「大丈夫だよ、そんな事ない」とかまって欲しい
一般的にはかわいいのに、「私は美人じゃないから。」と、言う女性がいます。こういったタイプの女性は、「そんな事ないよ!かわいいよ!」と言ってもらいたいだけのかまってちゃんです。
決して、心から容姿に悩んでいるわけではありません。自分は一般的な容姿ということを分かった上で、他人からフォローされたいと思っているのです。
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心理2. ミスが怖いため、事前に予防線を張っている
卑下する人は、相手からガッカリされるのを恐れて、あえてハードルを下げようとします。
例えば、ママ友を招くときに、「私は掃除が苦手だから、家が汚いのよ。」と予め言っておけば、多少散らかっていても、何とも思われませんよね。むしろ、そこで綺麗に掃除しておけば、好印象を得られるかもしれないという心理状態になっています。
心理3. 純粋に自分に対して自信を持てていない
自分を卑下する性格の人の中には本心で、「自分は劣った人間だ。」と思っている人もいます。こういったタイプは、本当に自分に自信がありません。
かといって、自分を偽って、自信があるように周囲に振る舞うのは苦手です。他人に対しては、「嘘をつくより、正直にありのままの自分を、最初から見せた方が間違いない。」という心理が働くので、過剰に自分を卑下してしまうのです。
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心理4. 自分を落とすことで相手を持ち上げようとしている
相手におべっかを使いたいけど、あからさまにお世辞を言うより、自分を下げた方が楽という時に、自分を卑下します。
自分自身を低く見せることによって、間接的に相手を高めようとしているのですね。相手に対して、「あなたよりも、私は大したことのない人間だから。」ということをアピールして、相手を良い気分にさせようとする心理です。
心理5. 自分を否定することで周囲から助けてもらいたいと思っている
仕事でも、プライベートでも、できるだけ他力本願で生きていきたいと思っている人は存在します。
「私は、○○する能力が無いから」と、言っておけば、面倒くさいことを他人に押し付けることができると知っています。苦手なことや、やっかいなことは、自分の能力不足だと卑下しておいて、都合よく他人を利用しようと思っているのです。
卑下する人に共通する特徴とは
あなたの周りの、卑下する人をよく観察してみましょう。男性女性にかかわらず、ある共通点が見えてくると思います。
ここでは、卑下する人の特徴を7つご紹介します。コンプレックスがあったり、承認欲求が高いなど、思い当たる節が見えてくるかも。
特徴1. プライドが高く、常に劣等感やコンプレックスを抱えている
他人から見たら、容姿も性格も経済力も申し分ないのに、やたらと自分を卑下する人がいます。
こういった人は、プライドが高く、上昇志向が強過ぎるあまりに、現状に満足できないのが特徴。「私は、年収800万の仕事がデキる人間だ。でも、上には上がいる…」など、常に劣等感を感じています。そのため、いつも「自分なんて…」と思い、卑下しているのです。
特徴2. 承認欲求が高く、周りから褒められたい
卑下する人は、自分を下に見せたときに、周りから「そんなことないよ!」と言ってもらえると、安心します。
「他人が否定してくれること=褒められた」と思うからです。SNSにもハマりがちで、常に誰かから、「褒められたい」と考えています。
周りから認められたいという承認欲求があるけど、あからさまに「褒めて欲しい」とは言えないので、あえて自分を卑下するのが特徴ですよ。
特徴3. マイナス思考ですぐにネガティブな言葉を口にする
卑下する時は、ネガティブな内容で自分自身を落としますよね。そうなると、必然的に、普段の会話からネガティブワードが多くなります。
どんな話題であっても、「私はダメだから。」「どうせ私はダサいから。」など、聞いていてうんざりするような暗い会話になりがち。
とにかく後ろ向きな会話ばかりになるのが特徴です。
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特徴4. 自己肯定感が低く、自分に対して自信がない
卑下する人は、自分のことを、価値のない人間だと思っているのが特徴です。何事に対しても自信がないので、「どうせ私なんか…」と自分を卑下してしまいます。
また、自分を認めてあげることができないのも特徴。幼い頃から、親や先生から、「もっと上を目指せ!」と言われ続け、褒められたことがないため、自己肯定感が育っていない場合もあります。
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特徴5. すぐに自分と周囲を比較してしまう
卑下する人の中には、他人に比べて自分が勝っているか劣っているか、気になってしょうがない人もいます。やたらとマウンティングを仕掛けてくるのも特徴。
他人に負けたと思ったら、すぐに自分を卑下します。男性だったら収入や社会的地位など、女性なら容姿や生活レベルなどです。さり気なく相手を探って自分と比較しようとしています。
特徴6. 警戒心が強く、人に自分を低く見せる癖がある
卑下する人は周囲の人に妬まれたり、仲間はずれにされるのを恐れます。また、「自分が1番劣っているように見せかければ、妬まれずに人間関係が上手くいく。」とも考えています。
例えば、初対面のママ友の集まりを想像してみて。「私が1番若いのよ!」と言うより、「私は未熟で」と言った方が、好感度は高いですよね。
ここで下手に「若い!」とアピールしたら、ヒンシュクを買うかもしれません。卑下する人は、相手から不利益を被ることを警戒して、自分を低く見せかける特徴があります。
特徴7. 自分の事をあまり好きではない
今まで、家族からの愛情が足りなかったり、恋人関係に恵まれなかったりすると、自分のことを低く評価する傾向に。
例えば、幼少時に、「あなたはダメね!」と、親から怒られた人、男性や女性から酷いフラれ方をした人などは、自分に自信が無くなってしまいます。基本的に、自分の事が好きではないので、「私はダメだ。」と卑下してしまうのです。
すぐに卑下する人との上手な付き合い方や対処法
もし、あなたの彼氏や彼女、友達や家族が、卑下する性格なら、どのように付き合っていけば良いのでしょうか。
相手を不快にさせないで上手に対応することが鍵になります。さっそく、対処法を見ていきましょう。
付き合い方1. 彼氏や彼女の場合、褒めて自尊心を満たしてあげる
男性でも女性でも、好きな人の口から、「自分なんて…」と卑下しているのを聞くのは、気持ちの良いものではありませんよね。
彼氏や彼女が相手の場合には、基本的には褒めてあげましょう。「そんなことないよ!○○くんは素敵だよ!」と、大げさなくらいに褒めてあげれば、相手は満足します。些細なことも、ベタ褒めすれば、自尊心が満たされますよ。
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付き合い方2. 相手の発言に対し「なるほどね」「そうなんだ」と共感してあげる
相手が、同僚や知人といった、少し距離感がある人の場合は、深入りは禁物です。下手に褒め称えたり、無理に否定したりするのではなく、共感するのがベスト。
「そうなんだね。」「うんうん。」など、当たり障りのない言葉で、相槌を打って。相手を受け止めて、共感していることが伝われば、相手の気持ちが落ち着くでしょう。
付き合い方3. 卑下する発言をしたら「なぜそう思うの?」と一緒に原因を追求してあげる
親友や家族といった、大切な人には、いつも心身ともに健やかでいてほしいですよね。もし、大切な相手が、本当に自分自身を無価値だと考えていて、卑下しているなら、その原因を探って、相手の心を軽くしてあげましょう。
例えば、「私は女子力無いから。」と言われたら、「どうして?」と具体的に聞いてあげましょう。言葉の裏に、深い悩みが隠されているかもしれません。彼氏から酷いことを言われた、婚活をしているのに上手くいかなくて悩んでいるなど、原因がある場合がほとんどですよ。
すぐに自分を蔑む人を改善させる方法とは?
普段付き合いのある人が、会話の度に卑下してきたら、正直面倒くさいと思う時もありますよね。
すぐに卑下する性格を、改善させる方法は無いのでしょうか。ここでは、さり気なく相手を改善させるテクニックをご紹介します。
1. 謙遜と卑下することの違いを詳しく説明してあげる
そもそも、相手は単純に謙遜の意味で卑下している可能性もあります。この場合は、勘違いを正してあげると親切ですよ。
謙遜とは、へりくだって、控えめにすること。必要以上に自分をおとしめる卑下とは、違うので、それを伝えてあげましょう。「謙遜するのはいいけど、度が過ぎると卑下だよ。」とアドバイスしてあげて。
2. 周囲と比較する癖を改善するよう、自分のことだけに集中するよう伝えてあげる
会話をしていて、周りと比べる発言が多かったり、他人のSNSを見て一喜一憂するような性格なら、まずはそれを止めるように話してみて。
人と比べると、どうしても自分を卑下しがち。それなら、比べなければ良いのです。「人は人、自分は自分だから!」とアドバイスするのが有効です。根気強くサポートしてあげて下さいね。
卑下する人とは上手に向き合っていきましょう。
卑下する人とは、必要以上に自分を低く見せかける人のことでしたね。原因は、自分に自信が無かったり、周りと比較してしまうから。
もし、あなたの大切な人が、卑下するタイプだったら心配になってしまうでしょう。そんな時は、褒めて励ましてあげることが大切。「人と比べないで。自分は自分よ。」とアドバイスしてあげると、有効ですよ。
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