屁理屈な人の10の特徴。こじつけを言ってくる時に使える対処法とは?
そもそも「屁理屈」の意味とは?
屁理屈とは、理屈がまかり通らないような話やこじつけで、相手の意見を崩そうとするような言葉を意味します。
語源としては、語頭に「くだらない」という意味合いの「屁」を加えることで、「くだらない理屈」であることを説明しています。
事情を説明したり、自分を正当化する「言い訳」とは違い、「屁理屈」は論理関係なく、自分勝手にこじつけた理屈を言う時に用いられます。
屁理屈な人の10の特徴|性格や言動で分かる共通点とは?
「屁理屈ばかり言う人の言動って特徴があるの?」
「自分が屁理屈を言う人に当てはまるのか知りたい。」
どんな人が屁理屈を言いやすいのか、特徴や考え方の癖があるなら知っておきたいですよね。
そこでここからは、屁理屈な人の特徴や共通点を紹介します。
屁理屈を言う人の言動や性格を知って見分けられるようにしましょう。
- 嫌味ばかり口にする
- 自分の意見を全て正当化しようとする
- 相手の言葉に耳を傾けない
- 「でも」を使いがち
- SNSで発言するのが趣味
- 自分には甘く、 他人には厳しい
- 頭がいいフリをする
- 話の論点をどんどんずらしてくる
- 自分が悪くても謝らない
- サボり癖がついている
特徴1. 嫌味ばかり口にする
屁理屈を言う人はプライドが高く、常に相手より優位に立ちたいという心理があります。
そのため、皮肉を口にすることで自分の中でマウントを取った気になり、満足する傾向に…。
例えば、仕事のペースが遅いことを指摘されると、「〇〇さんができていないから、俺もやらなくていいかと思った」など、他人を引き合いにして言い訳をしようとします。
嫌味ばかり口にする人に同調したり、意見を合わせると「同類」だと思われる可能性があるので、「かわいそうな人だな」と思ってスルーしましょう。
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特徴2. 自分の意見を全て正当化しようとする
屁理屈な人は基本的に、自分の考えや趣向を曲げたくない負けず嫌いな性格です。
そのため、自分の意見が間違っていたとしても、屁理屈を並べて自分が正しいことを証明しようとします。
例えば、仕事で失敗して上司や先輩に注意されるような場面でも、
「前の職場ではこうだった」「効率がいいと思った」と言って、自分は悪くないような言い訳をするでしょう。
特徴3. 相手の言葉に耳を傾けない
屁理屈な人は基本的に相手を見下していたり、自分より劣っていると思う相手に対しては、「意見を聞く価値がない」と考えているので聞く耳を持ちません。
仕事の説明やフィードバックをしようとしても、「マニュアルにはこう書いてある」「前回はこう言われた」と言って人のアドバイスを受け入れないのは当たり前。
自分が正しいという気持ちがかなり強いので、周りの意見を気にせず自分の意志を通してしまうのです。
特徴4. 「でも」を使いがち
周囲のレベルが自分より下だと思っている人は、他人の意見を素直に聞き入れようとしない傾向にあります。
例えば、「今回の仕事は難しくて大変だったね」といった話題に対して「でも、私は意外と簡単だと思いました」など、何かと否定しようとしてくる人が当てはまりますよ。
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特徴5. SNSで発言するのが趣味
屁理屈や論破といった風潮は、TwitterなどSNSでは面白いと評価されることが多く、屁理屈な人は余計に自分が正しいと思ってSNSで思っていることを発信しがち。
「頭の悪い人は~~したほうが良い」「日本人は結局~~だから」など、SNSで反響がありそうな内容をどんどんツイートしていく傾向があります。
そして、そのSNSでのノリが日常生活の言動にも出てきてしまうところも屁理屈が多い人の特徴といえるでしょう。
特徴6. 自分には甘く、 他人には厳しい
屁理屈が多い人は、もともと甘やかされて育ってきたため自分には甘く、思いやりを学ばないまま大人になったことが原因で、他人には厳しくしてしまいます。
例えば、部下の失敗には厳しく叱責しても、自分の失敗に対しては笑ってごまかそうとしたり、「部下が怠けているからだ」などと言って周りのせいにしてしまう上司が当てはまりますよ。
このタイプの人は、かなり承認欲求が強いため、自分を褒める存在だけを大事にするでしょう。
特徴7. 頭がいいフリをする
屁理屈が多い人は承認欲求が強く、他人の前でいい恰好をしようとする傾向があります。
そのため、人前で誰かを論破することで、「頭のいい人」として認めてもらおうとします。
仕事で失敗した部下に対して、大勢の前で長々と説教をしたり、理屈を言って丸め込むことで「ドヤ顔」をするような上司は屁理屈っぽい人と言って良いでしょう。
特徴8. 話の論点をどんどんずらしてくる
屁理屈を言う人は、自分が勝てない会話でも引き下がれない性格なので、自分の勝てる部分を必死で探そうとします。
その結果、話の論点をずらして相手を自分のフィールドに引き込もうとするのです。
例えば、旦那や彼氏の浮気を指摘すると、「動物は本来一夫多妻制だから」などと的外れな反論してくる男性が当てはまりますよ。
特徴9. 自分が悪くても謝らない
「謝ったら負け」という心理から基本的に頭を下げられない性格が原因で、自分の非を認めることにならないよう、言い訳などを並べてしまうのが屁理屈な人の特徴です。
デートなど待ち合わせの時間に遅れても、「電車が遅れた」「目覚ましが壊れた」と、あたかも自分が悪くないような言い方をしてしまう人がいますよね。
このタイプの人は素直に謝れないだけでなく、普段から素直じゃない人なので、すぐに見分けられるはずですよ。
特徴10. サボり癖がついている
屁理屈を言えば、ある程度のことは正当化できてしまいます。そういったことに慣れているせいで、できるだけ楽をして生きようとするのも、屁理屈な人の特徴です。
「事故や渋滞に巻き込まれた」「身内の不幸があった」などの怪しい言い訳で、何度も遅刻や欠勤、早退を繰り返しているような人がいるでしょう。
このようにサボり癖がついている職場の人がいたら、屁理屈っぽい人かもしれませんよ。
屁理屈な人がよく言うセリフや口癖とは?具体的な言い方も紹介!
屁理屈の語源や当てはまる人、その原因について紹介しました。
続いてここからは、屁理屈な人が言いそうな具体的な例文を紹介していきます。
屁理屈のパターンをあらかじめ予測しておいて、返答や対応に困らないようにしておきましょう。
セリフ1. 「〜だけどね」
屁理屈な人は、「すべてを理解したけど、〇〇の意見にはこうだよね」といった要約するニュアンスで「だけどね」を多用します。
例えば、
「まぁ。〇〇するのも同じだけどね」
「結局は、〇〇なんだけどね」
など、相手の意見や考えを理解したうえで、「自分のほうが説得力がある」とアピールして、自分を優位に立たせようとするのです。
セリフ2. 「でも〜じゃない?」
屁理屈な人は、理屈っぽく物事を言って、周囲に賛同を求めるような言動をします。
例えば、
「でもそれって利益は出るけど、効率的にはマイナスじゃない?」
「でも、〇〇さんの意見って、結局は~~じゃない?」
最初は相手の意見を「でも」と言って否定しますが、相手が同調してくれるか不安なため、「じゃない?」と言って、無理やりにでも賛同を得ようとするのです。
セリフ3. 「エビデンスは?」
屁理屈ばかり言う人は、「科学的根拠がない=間違い」という固い考えでしか物事を見ていないため、何にでもエビデンスを求めてきます。
- はじめて挑戦するような仕事に「それってデータに基づいているんですか?」と聞いてくる。
- サプリメントや漢方を服用している人に「それって医学的根拠ないから意味ないよ」と言う。
エビデンスという理論を振りかざすことで、「自分の意見は常に正しい」と主張しているのです。
セリフ4.「ちょっと違う」
理屈っぽい人は、他人の意見に対して少しでも違和感を感じると「ちょっと違う」と言ったりします。
「〇〇さんの意見は、ちょっと違うんじゃないかな?」
「あ~それってさ、ちょっと違う気がする」
100%反論はできないけれど、言い返したいという思いは捨てられない性格のため、せめてもの反抗として「ちょっと違う」と言ってしまうのです。
セリフ5. 「まぁ確かに。でもさ〜」
言い訳が多い人の傾向として、一度相手の意見を同調してから「でもさ~」と言って否定的な意見を述べようとします。
例えば、
「まぁ確かに、〇〇さんの意見は正しいよ?でもさ~」
「〇〇さんの考えはもっともだね。でも、実際は~~だと思うよ」
など、一度相手の意見を受け止めることで「相手の意見を尊重している」ようなフリをして、自分の屁理屈を正当化しようとするでしょう。
屁理屈を言う人の5つの心理|言い訳をする人は何を考えてる?
特徴や例文を把握したことで、屁理屈な人を見分けられるようになったことでしょう。
では、彼らはなぜ屁理屈を言ってしまうのか?
ここからは、言動の原因である屁理屈な人の深層心理について解説します。屁理屈を言う人の心理を理解していきましょう。
心理1. 言い負かしてスッキリしたい
屁理屈が多い人は、たとえ屁理屈でも相手の意見を崩すことで、相手が「悔しい」と感じることを知っています。いわゆる「論破」ですね。
相手を論破することで「自分が正しい」「勝った」と感じてスッキリし、快感を得ようとしているのです。
心理2. 他人が羨ましい
屁理屈な人は、常に自分が優位じゃないと気が済まない性格。
相手が自分より優れている場合、劣等感による嫉妬が原因で相手の優位性を認めようとしません。
そのため、屁理屈を言ってどうにかして相手を打ち負かしたり、マウントを取ろうとしてしまいます。
心理3. バカだと思われたくない
屁理屈ばかり言う人は、周囲から「頭がいい人」だと認められたいと思っています。
そのため、相手に言いくるめられそうになった場合、「本当は頭がよくないんじゃないか?」と思われることに懸念を抱き、屁理屈で言い返そうとするでしょう。
心理4. 自分の考えを認めてほしい
言い訳が多い人は、人一倍他人の目を気にしていたり承認欲求が強い傾向にあり、相手に自分の意見を認めてほしいと願っています。
そのため、自分の意見が通らないシーンになると気に食わなくなり、「とにかく相手に自分の考えを認めさせよう」という心理から屁理屈を並べてしまいます。
心理5. 自意識過剰で自分は頭がいいと思っている
理屈っぽい人は、「言い返せる人」「論破できる人」が頭のいい人だと思っているため、なにかと屁理屈を言ってしまいます。
周囲からは「屁理屈な人」とレッテルを張られてウザがられていたとしても、本人は屁理屈だと自覚していないので、いつまで経っても治らないのです。
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屁理屈な人への7つの対処法|どのように接するのが正解?
「旦那や彼氏が屁理屈ばかり言う...。ストレスでどうにかなりそう。」
「屁理屈な人の治し方や、黙らせ方ってある?」
夫や職場の上司など身近な場所に屁理屈な人がいると、今後の対応に悩むことも多いでしょう。
屁理屈な人への対応を間違えると、逆ギレされたり更に悪化する危険性もあるので注意が必要です。
あなたのストレスを軽減できるよう、ここからは屁理屈な人への対処法や治し方を詳しく解説していきます。
- イライラしないように聞き流す
- 「そうだね」と認めてあげて黙らせる
- 理論立てて言い返して論破する
- 「それは屁理屈だよ」と素直に伝える
- ヒートアップする前に会話を終わらせる
- そのような相手には初めから意見しない
- 深く関わらないようにする
対処法1. 屁理屈だと思ったらイライラしないように聞き流す
屁理屈に対して一つ一つ反応していたら、あなたの精神が参ってしまいます。イライラしたら負けなので、なるべくストレスを感じないよう適当に聞き流すのがベスト。
- 「へぇ~」「そうなんだ」と言って話を聞いているふりをする。
- 適当に相槌をして話が終わるのを待つ。
- 「知らなかったです」など、否定でも肯定でもない意見を言う。
ただし、上司など目上の人の場合、あまり聞き流してばかりだと、「ちゃんと聞いてるのか」と怒ってくる可能性も…。
そうなると余計に面倒くさくなるので、相手を不快にさせない程度に、たまには真剣に聞いてあげましょう。
対処法2. 「そうだね」と認めてあげて黙らせる
屁理屈な人は「自分を認めてほしい」という承認欲求があるため、「そうだね」と言って認めてあげることで相手は満足して黙るようになります。
- 「そうだったんですね。さすが〇〇さんです。」のように相手を持ち上げる。
- 「気が付かなかった。教えてくれてありがとう」など、感謝を述べる。
- 「〇〇さんの意見はもっともです。」と言って相手の意見に賛同する。
など、なるべくわざとらしくない程度に相手に同調するのがベター。屁理屈な人は自分が認められると嬉しいため、心強い味方になってくれるかもしれませんよ。
対処法3. 理論立てて言い返して論破する
屁理屈に勝てるのは、理屈だけです。相手が友人など対等な立場である場合は、論破で言い返すのも手です。
理論立てて順序に沿って話を進めることで、相手は明らかにおかしい理論でしか言い返せなくなるので、黙らせることができます。
- 相手の矛盾点を一つ一つ説明していく。
- 正論を並べて相手が反論できないようにする。
ただし、理論立てて論破する際は、ある程度の衝突は覚悟する必要があります。
「喧嘩になっても良い」「バチバチやっていきたい」と言う人は、チャレンジしてみましょう。
対処法4. 「それは屁理屈だよ」と素直に伝える
屁理屈を言っている自覚がなかったり、良くないことだとわかっていない場合は、「自分の言動を気付かせる」ためにも、率直に指摘してあげることも大切です。
- 「それ、屁理屈になっているよ」とシンプルに伝えてあげる。
- 「屁理屈ばかりで疲れる」「精神的に参っている」など、自分の気持ちを打ち明けてみる。
- 他の屁理屈な人のエピソードを聞かせるなどして、自分を客観的に見てもらう。
ただし、屁理屈であることを伝えるのは、相手のプライドを傷つける可能性もあります。夫や彼氏など、なるべく関係性の近しい人にとどめるのが無難です。
対処法5. ヒートアップする前に会話を終わらせる
最初は軽く言い返してくるような流れでも、屁理屈を重ねるごとに次第とヒートアップしてしまうようなケースもあります。
相手にするほどストレスが溜まり疲れる原因になるので、「これは無理だな」と思ったら潔く会話を終わらせるのも一つです。
- 「そうだね。わかった」と言って相手に同調したフリをして会話を終わらせる。
- 「そういえば〇〇の件どうなった?」と言って別の話題に切り替える。
このように、自分が大人になって折れてあげることで、無駄な時間を過ごさずに済みます。「勝ち負け」にこだわらず、スマートな人付き合いを目指しましょう。
対処法6. そのような相手には初めから意見しない
職場の上司など、自分の立場が上だと思っている人は、意見をされることでプライドが傷つけられ逆ギレする可能性があります。
そのため屁理屈を言う人だとわかっている場合は、むやみに言い返そうとしないのが得策です。
- 「はい」「わかりました」など、言うことを聞いているフリをする。
- たとえ自分に非がなくても「すみませんでした」と言って謝る。
屁理屈な人に意見をすると、さらに屁理屈が飛んでくるリスクに繋がります。最初から相手にしない気持ちでいれば、イライラも少なくて済みますよ。
対処法7. 深く関わらないようにする
屁理屈な人は、いつでも誰にでも屁理屈で相手を言いくるめようとしてきます。
向こうの意見を毎回尊重するのはさすがにストレスが溜まるので、可能であれば以下のようにして、できるだけ近寄らないようにするのが無難です。
- なるべく遠くの席に座るなど、物理的に距離を空ける。
- 会話は挨拶だけにするなど、接触頻度を少なくする。
- 屁理屈が飛んで来たら、「そういえば〇〇さんに仕事頼まれているので」と言ってその場を離れる。
屁理屈な人は相手にするだけ時間の無駄なので、対処法としては深く関わらないが一番。なるべくコミュニケーションをとらない方法で乗り切りましょう。
屁理屈な人の心理を知って、上手に付き合ってみて。
屁理屈の語源や当てはまる人の特徴や原因、対応の仕方について紹介しました。
屁理屈を言う人は基本プライドが高く、自分が正しいと思っているため、自分を曲げたり他者の意見に耳を傾けようとしません。
職場の人や旦那・彼氏など、普段身近な場所に屁理屈な人がいると、イライラしたり、ストレスを感じでしまうことも多々あるでしょう。
精神的に疲労してしまう前に、ぜひ本記事で得た知識を生かし、ストレスフリーな人間関係を目指してくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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