単身赴任は離婚率が高まる?主な原因&単身赴任中の夫と妻の本音とは
単身赴任で離婚しやすいと言われるのはなぜでしょうか。
単身赴任というのは夫婦間に夫婦の何れか片方が、他の家族成員を現在住んでいるところに残したまま、または独身のものが単身で遠方へ転勤すること。
お互い信頼関係があっても心配だし、離れ離れになることは辛いことですよね。夫婦の関係に大きな変化が生じるきっかけにもなり、最悪の場合離婚に繋がってしまう原因になることも。
今回は単身赴任における離婚の原因と、夫婦がどんなことを思っているのかをご紹介していきます。この記事を読めば、すれ違いのきっかけをなくすこともできるので参考にして下さいね。
単身赴任すると離婚率は高まるの?
単身赴任をすると離婚の原因になってしまうということはよくあることです。
そしてそれを裏付けることが数字としても表れています。単身赴任をしている夫婦は同居している夫婦に比べると、離婚率が倍近くになるということが分かっているのです。
つまり単身赴任は、浮気やすれ違いの原因になり得るということが分かりますね。
単身赴任すると離婚率が上がってしまう主な原因とは?
単身赴任をするとなぜ離婚率が上がってしまうのでしょう。その理由は夫婦間のすれ違いが主なものになります。
すれ違いが重なると次第に「離婚したい」と思ってしまうようになるのです。また、浮気がしやすい環境だというのも要因の1つだと考えられます。
離婚したいと思うのはどうしてでしょうか。他の主な原因も見ていきましょう。
原因1. コミュニケーションが減り、性格や価値観にズレが生じる
ズレが生じると一緒にいることが苦痛になってしまうので、離婚したいという思考に繋がってしまうのです。以前は気にならなかったことも、どう相手が考えているか分からず不安になります。
子供がいればどう育てていくか、お金をどこに使うかなんかもズレてきますね。違いが生じるとストレスも増えていき、結果として離婚率を上げてしまうのです。
原因2. 一定の期間を過ぎると、もはや一緒に居ないことに慣れてしまうから
最初は寂しい等感じるかもしれませんが、慣れというものは怖いものですね。一緒にいないことに慣れてしまえば、結婚している意味はあまり見いだせなくなってしまうもの。
自分の時間を相手のために使う必要がなくなってしまいますからね。既に名ばかりの結婚というのが単身赴任中に完成してしまうため、離婚率が上がるのです。
原因3. 寂しくてつい浮気に走ってしまうから
単身赴任というのはやはり寂しいもの。寂しいとそれを埋めようとするのが人間の心理ですね。
お互い離れているので、浮気がバレる可能性も同居している時に比べると極めて低いです。
そのため「バレる心配もないし浮気してもいいかな…」と思ってしまいます。気が緩んでしまうのも単身赴任の良くないところ。寂しさからとはいえ浮気をしたら、気持ちが離れるので離婚にも繋がりますね。
原因4. 金銭的に揉める機会が増えるから
別居をしていると、片方がお財布を握るというのは難しくなります。急にお金が必要になった時、貯金の割合など揉める原因は多いです。
同居をしていないので、使い道に不信感も募ってきます。お金が全てではないですが、すれ違いのきっかけにはなるのです。
いらぬ心配が増えるのは「離婚したい」という気持ちに繋がってしまい、離婚率を押し上げます。
単身赴任生活に対する夫婦の本音とは
単身赴任中に離婚率が上がる原因は分かって頂けたかと思います。
ただ、離婚に繋がる原因が分かったからといって、離婚を必ず回避できるわけではありません。離婚を回避したいのであればお互いをもっと知る必要があります。
そこで夫婦お互いが単身赴任中にどんなことを考えているのかという本音について解説していきますね。
夫が抱えている本音
まずは夫がどんな本音を抱えているかみていきましょう。一体どんな気持ちで単身赴任を過ごしているのでしょうか。
単身赴任をするのは男性側の方が多いので、残される妻としては気になりますね。夫の本音を知って、できる限りのトラブルを回避しましょう。
夫の本音1. 純粋に家族に会えないので寂しい
単身赴任をする場合には、夫婦の間に子供がいることも珍しくありません。子供はやはり可愛いものですよね。
いつも賑やかに迎えてくれる妻、子供が家に帰ってもいないのですから寂しく感じてしまうのは当然なのです。
口には出さないかもしれませんが「会いたいな」「一緒にご飯が食べたいな」とつい考えてしまいます。単身赴任をした夫の誰もが持つ本音といえるでしょう。
夫の本音2. 生活費さえ入れれば、何やっても良いだろうと考えている
単身赴任というのは、言うなれば別居状態。どういう生活をしているのかお互い知るには限界があります。
生活費を入れるという自分の役割を果たしたら、会社が休みの日にダラダラしようと遊びに行こうと干渉してくる人はいません。自由と聞くとなんだか良いように聞こえますが、ついついハメをはずしてしまうことも。
そういうこともあってか、「何をやっても良いだろう」と本音では思っている夫もいますね。
夫の本音3. コンビニ弁当ばかりなので、奥さんの手料理が恋しい
夫婦間で普段料理を作っていというのは、奥さんだという方が多いです。単身赴任をしてしまうと、夫としてはごはんを作ってくれる人がいなくなってしまいます。
料理を作らないとなると、外食やお弁当が多くなりますよね。大好きな奥さんの料理が恋しくなるというのは、多くの夫が持つ本音の1つです。
胃袋を掴めなんていうことを言いますが、その通りなんですね。
夫の本音4. 一人で居るほうが楽に思えてくる
単身赴任をしているのは夫の方が多いので、一人になる機会が多いのも夫の方です。仕事をして帰って子供の相手をしてと忙しい毎日から、突如一人になるわけなので本音でいえば楽ですよね。
最初こそ寂しいと思うことも頻繁にありますが、慣れてくると「一人も悪くないな」と思ってしまうのです。そう思ってしまったら、帰るのがめんどくさくなってしまいます。
妻としては悲しいですが、これも夫の本音なのです。
夫の本音5. お子さんがいる場合、やはり家に帰って子供と過ごしたい
単身赴任をしていると寂しさというのは必ず感じます。妻だけならまだしも、子供がいると余計ですよね。
血も繋がっているわけですし、なんといっても自分の子供というのは可愛いものです。愛する我が子に会えないというのは悲しいもの。
もっと遊んであげたい、一緒に過ごしたいというのは当然です。家に帰って子供と過ごしたいというのは夫の本音といえるでしょう。
夫の本音6. 浮気しているので、このままの生活を続けたい
これは妻としては知りたくないことですが、浮気をしているので単身赴任を続けたいという本音を持っている夫がいるというのも確かです。
浮気をしてはいるものの、帰る場所があるという安心感は夫としてはありがたいこと。浮気相手に振られてもいいわけですから、心置きなく遊べますね。
そんな状態が長く続けばいいなと心の中で思っている男性もいます。浮気相手の方が良いなと思うと、離婚したいという気持ちも湧いてくるので注意したいですね。
夫の本音7. 妻への愛情が冷え切って、自宅には帰りたいと思えない
会社と自宅の行き来で疲れているので、たとえ妻であっても他の人に気を遣いたくないですよね。
独身時代に戻ったような気もして、なんだか楽な気持ちなのは隠しきれません。元々の生活に戻っただけですからね。
それに長く離れていると、愛情も冷え切ってしまいます。「離婚したい」とは思わないものの、今すぐ自宅に帰りたいとは思わない夫もいるのです。
妻が抱えている本音
夫の本音を見た後は妻の本音も見てみましょう。
残される立場になることが多いですが、どんな本音を持って日々を過ごしているのでしょうか。
単身赴任と聞くと行く方ばかりに目がいってしまいますが、残される方も本音で思っていることがあるんですよ。
妻の本音1. 寂しいので出来れば帰ってきて欲しい
「時間があれば、会社の休みが取れれば出来れば帰ってきて欲しい」というのは至極当然。
本来であれば別居の様な状態にはならず、同居をしているわけですから当たり前ですよね。
会う機会が増えれば愛情が冷めることの回避にも繋がりますし、好きな人には会いたいと思うもの。言ったからといって変わるわけではないので、口にしませんが本音では「寂しいし帰ってきて欲しい」と思っていますよ。
妻の本音2. 一人で家事や育児をこなすのは辛い
単身赴任に行く方は一人身で行くわけなので、結婚生活前に戻るのと何ら変わりません。
ただ、残される方は家事もしなければならないし、子供がいれば育児もしなければならないのです。最初は気合いで何とか出来るかもしれませんが、本来であれば夫婦二人で行うこと。
それを一人でやるわけですから、辛いと思ってしまうのは妻の本音としてあるようです。
妻の本音3. 単身赴任先で浮気していないか心配になる
単身赴任を夫がしているというのは、やはり浮気が気になるもの。そうは思いたくないですが、同居しているわけではないので、夫が何をしているか分かりません。
既婚者の友達と話していて浮気が話題に上がり、不安に思う場面もあります。
信頼関係も築けているはずなのに、そう思ってしまうというのは単身赴任の定めなのかもしれませんね。
妻の本音4. 生活費さえ入れてくれれば別に何をしていても構わない
「浮気はしてもいいけどバレないようにしてね」ということを思っている妻も世の中多いんですね。
この本音を持つ妻は、私は私、夫は夫という考えを持っている妻が多いです。これくらいの距離間の方が案外上手くいくのかもしれませんね。
最低限度の役割を夫は果たしてくれているので、文句はないということ。とはいうものの愛情が薄れていってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
妻の本音5. 一人で過ごすのが楽なので、もはや帰ってきてほしくない
一緒にいたくて結婚したにも関わらず、やはり一人の時間は恋しいものです。それが思わぬ形で実現できてしまうわけですから、この時間が続けばいいのにと思う妻もいます。
他の人のために好きでもない料理を作ったり、選択をするのは骨が折れますもんね。単身赴任とはいえ離れ離れになるというのは、やはり怖いものです。
妻の本音6. ちゃんと健康的な食事を食べてるか気にかけている
同居中は食事の管理もできるので、妻が健康面も考えて食事を用意することができます。
しかし、単身赴任となると食事の用意をすることができません。好きな人だからこそ、遠く離れていても相手を思いやることができます。
体調を崩したら近くで看病することもできないですしね。特に男性は食事から健康面に気を遣う人が少ないので、心配になります。
妻の本音7. 完全に気持ちが冷めているので、離婚しようか検討している
単身赴任をすると離婚率が上がるといわれているのも納得なのがこの本音。単純に会う機会が減るので、やはり気持ちが冷めてしまうんですね。
会わなければ大切に思っていたことすら忘れてしまうことも。これは人間なので仕方のないことですが、単身赴任が離婚の理由になるのも分かる気がします。
なんとか気持ちを繋ぎとめておきたいものですね。
単身赴任をする際、離婚を回避するために取り組みたい予防法とは
単身赴任の離婚率が高いというのは先述しましたが、もちろん必ず離婚するというわけではありません。離婚は絶対にしたくないですよね。
そこで、離婚を回避するための予防法をお伝えします。日常で出来るものから、すぐに実践できることもあるので参考にして下さい。
予防法を実践して、単身赴任でも仲が良い夫婦を作り上げてくださいね。
離婚の予防法1. 会えない分、日頃から密に連絡を取るのを心がける
「おはよう」や「おやすみ」だけでも取らないより取る方が気持ちが離れにくくなります。
何気ない連絡でも、相手を思い出すきっかけになりますし気持ちも続きますね。近くにいなくてもお互い相手を思っていることが、しっかりと伝わるのは大事なことになります。
可能であれば日常の報告なんかもできるとより良いです。
離婚の予防法2. LINEのトップ画を夫婦での2ショットや子供の写真に変える
単身赴任でお互いを思う気持ちが薄れていきそうだと、心配な夫婦におすすめなのがこの方法。
LINEであれば日頃目にするので、見る度に相手のことを思い出すでしょう。子供がいればなおさらです。
妻や子供のことを思い出せば、大切さや愛おしさを忘れることがありません。
これだけで十分な予防になるのです。同じトップ画にするというのも効果的ですよ。
離婚の予防法3. お互いに依存せず、干渉や束縛は控える
いらぬ心配をしてしまうのは、相手のことを思うがゆえ。お互い自分の時間をしっかりと持って、他に充実することがあれば束縛もしないはずです。
推してダメなら引いてみろと言いますが、まさしくその予防法だといえるでしょう。
束縛が相手の負担になってしまうこともあるので、束縛はご法度。干渉しないので離婚したいとも思いにくいのが、この予防法です。
離婚の予防法4. きちんと感謝や好意の気持ちは口に出してパートナーへ伝える
これは当たり前かもしれませんが、離れているからこそ意識してほしいところ。ついつい忘れがちになってしまいますが、離れてから分かることも多いはず。
LINE等の文章でもいいですが、電話なんかをして口頭で伝えるほうが効果的です。言われて嫌なことではないですし、相手のことを思う気持ちは強くなりますよ。
単身赴任中でも、パートナーのことを気にかけた行動を心がけましょう。
単身赴任は夫婦間に大きな変化をもたらすきっかけになります。離婚に繋がる理由も多くが単身赴任をしてからのことですし、不安も大きいですよね。
しかし、単身赴任が決まったからといって悲観することはありません。より強い絆を作ってくれるきっかけにもなります。
予防法をしっかりと実践して、単身赴任がプラスの期間になるようにしましょう。
【参考記事】はこちら▽
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