就活で内定を取るコツは“靴”。就活生が靴を磨くべき3つの理由
靴磨き屋の池田和弘です。出張専門にて靴磨きを承らせていただいています。今回は、就活生たちの靴を磨いたことで気付いた話をシェアします。
私が靴磨きの専門店に勤務していたころ、これから面接に行くという就活生の靴を磨きました。ずいぶんくたびれた靴でしたが、靴に顔が映らんばかりにピカピカにしておきました。
その数日後のこと、その時の就活生が友人を連れて再来店してくれました。
面接官に靴を褒められたから、次の面接へ向けてもう一度磨いてほしい。そしてこの効果を友人にも是非知ってほしくて、思わず連れてきてしまいました!と、嬉しそうに話します。その後も彼は次々と同じクラスの学生を引き連れて来店してくれました。どうやら彼らは同じ専門学校の生徒で、就職活動真っ只中。誰もが聞いたことのある大企業の内定を目指しているそうです。
すっかり顔なじみになり話を聞いていく内に、彼らは就職活動における靴磨きの効果を話してくれるようになりました。靴磨きをすることで、内定が取れた「3つの理由」とは?
1. 面接官に好印象を与える
彼らが言うには、靴をピカピカに磨いていくと面接時にそのことが話題にのぼりやすいそうです。また、最終面接に近付くほどその確率は上がっていきます。
「お、靴がきれいだね、すごい…」
面接官は身だしなみに気を付けている人が多いので、靴が綺麗だと好印象を与えることができます。さらに面接官本人や役員の靴よりも綺麗となると、思わず注目してしまうのでは無いでしょうか。
ちなみに靴を褒められた時の回答は、こう言いなさいとアドバイスしていました。
「今日のため(あなたと会うため)に磨いてきました」
見事内定を勝ち取った就活生によると、絶対にこの会社に入りたい、という意気込みを行動で示すことができて、とても良かったとのことでした。
2. 他の就活生と差別化を計れる
面接で評価してもらうには話す内容だけではなく、見た目も大事です。しかし就活生は服装で個性を発揮することが難しい。大変な数のリクルートスーツの戦士たちと、横一列で競うことになるのです。
ですが実は、靴をピカピカに磨けば他の就活生と差を生むことが可能です。
なぜならば就活生は靴を何足も持っていない場合が多く、同じ靴を連続で履いています。すると靴はみるみると傷んでいってしまいます。
就活生の方は周りのライバルの足元を見てみてください。ほとんどの靴は傷付き、色がくすみ、乾燥していませんか?
だからこそ、きれいに磨かれた靴は一際目立つのです。
面接官に、靴がきれいな人だな…と強く印象を残してくれます。
3. 靴で人間性を伝えることができる
ある就活生から、面接官と話すのが苦手だと度々相談を受けました。短い時間で自分をアピールしなくてはならず、人間性を知ってもらうには不十分と感じていたそうです。
私は彼に、面接官に趣味を聞かれたら『靴磨き』と答えたらどうかな?と何気なく提案しました。
「靴磨きは、磨くという行為に没頭できて、気持ちがスッキリする。磨いた靴を履くと気分が良いから、前向きな気持ちになれるんです」
そんな思いを面接官に伝えよう、と2人で考えました。
この話を聞いた面接官は靴を見ます。きれいに磨かれた靴は、細かいことまで気が向く性格や、相手への敬意を示してくれます。言葉よりもずっと雄弁で説得力がある自己アピールと成りえるのです。
そうアドバイスをして、しばらくした後、彼は目を輝かせて内定をもらった報告をしてくれました。
私のアドバイスをそのまま実行したらしく唖然としてしまいましたが、自分をアピールできないという彼の悩みを、靴磨きで解決できたように思います。美しく磨きあげられた靴は、履く人の人柄を表し、目の前の相手へ思いを伝えることができるのです。
まとめ
以上が、靴磨きが就活にもたらす効果です。余談ですが、その後彼の通う専門学校では靴磨きがブームとなり、多くの就活生が来店してくれました。
就活という人生の岐路に立った際、自分を支えてくれる力が少しでも欲しくないでしょうか。靴磨きは、あなたが良い道を進む為の手助けをしてくれる心強い味方なのです。コチラ▽の記事で靴磨きを学んでくださいね。