器用貧乏な人の意味とは?オールラウンダーな人の特徴&メリット集
器用貧乏は天才?それとも損?
覚えが良くて、一通り何でもこなせる器用な人ってどの会社でもグループの中でも必ず1人いますよね。ちょっと努力をすれば、何でもすぐできるから羨ましい存在と思うことも多いでしょう。
ただ一見天才にも見えるのですが、当の本人達は意外と損に感じている場合も。
実際、器用貧乏ってどんな人たちなのでしょうか?今記事では特徴からメリット・デメリットまで詳細にお送りします。
「器用貧乏」の意味とは?
まずは器用貧乏の意味から。「器用」なのに「貧乏」とプラスとマイナスの言葉で出来ている言葉なので、ちょっと不思議ですよね。
昔からあることわざで、「器用で何でもそつなくこなせるけれど大成がしにくい」という意味になります。
手先が器用で何でもこなせるけれど、特技がない or 何かと中途半端に終わりやすい。なので「器用なのに損」と言うニュアンスで使われることが多いですね。
「器用貧乏」な人とは褒め言葉か?
どちらかと言うと、マイナス寄りのイメージがある器用貧乏。しかし、「貴方って器用貧乏でもったいない!」と言われる場合は褒め言葉として送ることも。
「元々のスキルやポテンシャルはあるのだから、力を生かさないと勿体無い」という意味合いでしょう。こう言われると、ポテンシャルを買われてるの悪い気は全くしないですよね。
今記事ではどちらかというと、器用貧乏な人はオールラウンダーのような、何でもできる素質がある人と前向きな捉え方でご紹介していきます。
器用貧乏な人の7つの特徴|全てを器用にこなす人材の実態を公開
では、ここから本題の器用貧乏な人の特徴についてお送りします。仕事場でどんな立ち振る舞いをするのか、対人関係まで。
「意外と当てはまっているかも」と思う特徴があるかもしれません。器用貧乏な人あるあるは、こちら。
器用貧乏な人の特徴1. 覚えが良いのでオールラウンダーになりやすい
器用貧乏な人は、物覚えが良くてすぐに教えたことを習得できます。なのでどんな仕事を振っても、それなりの結果が望めるんですよね。
営業もそこそこ出来るし、事務作業も漏れがない。対人関係もスムーズにこなせるので、どの人と組んでも大丈夫という認識を持たれていることも。教える時間も省けて、それなりの成果が見える。
器用貧乏はオールラウンダー(何でもできる人)に比べて、スキルが習熟してないと言われますが、オールラウンダーになる素質を持っていると言えます。
少し違いはありますが、器用貧乏だからこそオールラウンダーになれるという特徴があります。
器用貧乏な人の特徴2. 大企業や大きな組織の中で出世しやすい
会社や上司の意見を素直に聞き入れて、そのまま行動して行くのが器用貧乏な人。
上司や会社の重役から見ると、“忠実さ”を感じるし自分の意見を押し通さないので非常に扱いやすいんですよね。一言で言えば、イエスマン。だから、言われた通りに忠実に仕事をこなしてくれるのでマニュアル化が徹底された環境で出世することも珍しくないです。
仕事はやるけど、それ以外の人間関係はおろそかにする人と比べて、器用貧乏な人は、対人関係もいい感じなので比較的大きな組織に属した方が華開くタイプですね。
器用貧乏な人の特徴3. 世渡り上手で他人から嫌われることがない
器用貧乏な人は、他人との交流もそつなくこなします。波風を立てるようなことは決して言いませんし、「ここは譲りたくない」と頑なに意見を通すこともありません。
むしろ相手の気分を害さず、円滑にコミュニケーションを取れるので他人から嫌われることは滅多にないです。周りの人と上手にやる器用貧乏だからこそ、人に害を与えるような毒を吐いたり、癖がないので世渡り上手で人に好かれやすい傾向がありますね。
器用貧乏な人の特徴4. 貪欲さはないので1つのことをひたすら努力できない
器用である程度のことは何でもこなせる。そこが起因しているのか器用貧乏な人は、「絶対にNo.1になってやる」という貪欲さを持っていないんですよね。
ある程度の所まで行ったら満足で、また新しいことをスタートしてある程度の習得をして行く。この繰り返しです。よく言えば、好奇心旺盛ですが悪く言えば「飽きっぽい」とも言えるでしょう。
器用貧乏な人の特徴5. 人から頼まれると断れないこともある
お人好しなのか、断れないのか器用貧乏な人は頼られると断らない性格の人が多いです。
または、「ちょっと頑張れば出来るからこれくらいやるか」と自分の器用さを信じて引き受けてしまうのかもしれません。そのため、「あの人に頼んでおけば平気だね」と周りから認知されています。
良く言えば、頼りになる人。悪く言えば、何でも屋さんになりやすいでしょう。周りにずる賢い人がいれば、仕事量が増えたり嫌な役回りをさせられる可能性もありますね。
器用貧乏な人の特徴6. 大きな“弱点”がない
対人関係も良好、仕事もそつなくこなす。器用貧乏な人は、大きな弱点がないのも特徴の1つですね。客観的に物事を見て、自分はどう立ち振る舞ったら良いのか考えて常に行動して行きます。
しかし、どれも平均以上なのでこれと言った強みがない点も。なので、淡々と安定した日々を過ごしている人の方が割合的に高いです。
思い切って何かに挑戦して、失敗することも少ないのでジェットコースターのような激しい人生とは無縁かもしれません。
器用貧乏な人の特徴7. 背伸びしたり高望みをしないのでお金の管理が上手い
野心があったり目標志向の高い人は、時に自分を大きく見せようと身の丈に合わないこともしたがります。
自己投資でセミナーや塾に通ったり、高いブランド品を買ってセルフイメージをあげたりと何かと出費がかさむ人も中にはいます。
しかし、器用貧乏の人は背伸びしたり高望みすることはありません。自分の身の丈に合うことを大切にするので、人生設計もしっかり計画してお金の管理が非常に上手いです。
必ず貯金をしているし、浪費もしないんですよね。自分の今の生活に満足もしているので、「もっとお金が欲しい」と欲張りにならないのでしょう。
器用貧乏であることのメリット&デメリット
自分は器用貧乏であると自覚がある人は、改善した方が良いのか or それともこのまま長所を活かすかと心が揺れますよね。そこで、器用貧乏である代表的なメリット&デメリットをまとめておきました。
「自分の理想とする人生」、「本当はこうでありたい」とイメージしながら比べると良いでしょう。それでは、器用貧乏な人のメリット&デメリット比較をしていきましょう。
器用貧乏であることのメリット
まずは、メリットから。総括して見ると、器用貧乏である“大きな損失”は特にない印象があります。
安定した人生、人並みの平和な人生を送りたい人はメリットと言えるでしょう。器用貧乏であると、どんなメリットがあるのかお伝えしていきます。
器用貧乏のメリット1. 世渡り上手で敵を作らないので余計なストレスを抱えない
人当たりが良い器用貧乏の人。会社で働く人たちのストレスの原因は、ほとんどが人間関係と言われています。
それが原因で転職を繰り返したり、会社に行くのが億劫な日々を繰り返す人も。しかし、器用貧乏な人は人間関係が良好なため無駄な敵を作ることもありませんし足を引っ張られることもありません。
なので人間関係で揉めることがなく、余計なストレスを抱えることを回避できます。これは大きなメリットですね。
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器用貧乏のメリット2. 要領が良いので周りから頼られる
習ったことをすぐに習得できるので、器用貧乏の人は非常に要領が良いです。
一度頼んだら80%のクオリティで仕上げてくれる、仕事が早いと周りから評価されることも多いでしょう。
信頼関係を結ぶ上で大切なスキルがもう備わっているので、安定した仕事をこなし続ければ周りから信頼を得られます。会社員としてはもちろん、副業も軌道に乗る可能性も秘めているのではないでしょうか。
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器用貧乏のメリット3. 柔軟性があるので時代に乗り遅れることがない
1つの道を極めるよりも、様々なことに着手するのが器用貧乏の人にはよく見られますね。
しかし、それは柔軟性があって新しいことにチャレンジ出来るということ。これからの時代は、どんどん情報もスピードが加速して流行り廃りも比例して速くなります。
器用貧乏の人は、「とりあえず調べてみるか」とサクッと調べてすぐに情報を活用する力があるので、時代に乗り遅れる可能性は極めて低いでしょう。常に変化する時代の中で、確実に生き残れる人材ですね。
器用貧乏であることのデメリット
続いては、デメリットについて。率直に言うと、「大成をしたい人」、「誰にも負けない光るものが欲しい」と強い意欲を持つなら器用貧乏であることは、どちらかと言うとお荷物かもしれません。
器用貧乏であると、どんなデメリットがついてくるのでしょうか。
器用貧乏のデメリット1. No.1になるバイタリティがない
「この分野でNo.1を目指す」、「誰にも負けたくない」と野心家の人はバイタリティがあって1つのことに集中するのが得意です。そのバイタリティや志は、周りを突き動かすことも。
しかし、器用貧乏の人にはそこまでのバイタリティはないでしょう。「ここまでやれたから、維持しよう」とか「下げないようにしよう」という志で終わるかもしれません。
はじめは器用貧乏の人が一歩先を進んでいたけれど、努力に努力を積み重ねたバイタリティのある人に追い抜かれることも珍しくありません。
器用貧乏のデメリット2. 都合良く扱われる場合もある
何でもできるオールラウンダーな器用貧乏の人。
もし元々気前が良くて、中々「NO」と言えない性格の人は周りから都合よく扱われるリスクがありますね。例えば、残業を押し付けられるとか雑務からメインの仕事まで作業量を増やされるなど。
何でもできるので頼られている反面、「この人なら断らないだろう」とレッテルを貼られる可能性もあります。自分の器用さを酷使されないように、時には「断る技術」も予め身につけておくと良いでしょう。
器用貧乏のデメリット3. 飽きっぽくて大成はしにくい
器用貧乏の人は元々要領が良くて、物事を取り入れるキャパシティもあるのですが“継続ができない”という人も。
1つ習得したら、また違うこと。また習得したら違うことに興味を持つの繰り返しをしていきます。もちろんその分、経験値も上がるので知識は増えるでしょう。
ですが、飽きっぽくてやることなすことが変わりやすい人はある程度の成功は収めても“大成”は難しいかもしれません。1つの事業を成功させたり、No.1の実績を取るには、的を絞って集中した方が結果も付くし「その道のプロ」と認識されやすいですからね。
器用貧乏な自分を活かして、仕事も対人もスムーズに。
器用貧乏な人の特徴からメリット&デメリットまでお届けしました。賛否両論ある器用貧乏。しかし、仕事も対人関係もスムーズに行きやすいので上手く活かしていけば無駄な争いや仕事のミスも防げるでしょう。
もちろん1つのことを極めることも素敵なことですが、器用に何でもこなせるというのも才能の1つ。そんな自分を活かして、素敵な人生を送って行って下さいね。
【参考記事】はこちら▽
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