"速筋"と"遅筋"の違いとは?効果的な鍛え方まで学んで運動能力を上げよう!

織田琢也 2024.01.16
筋肉には「速筋」と「遅筋」という2種類が存在しますが、両者の違いはどこにあるのでしょうか。本記事では、速筋と遅筋の違いがわかる両者の定義や、人間の体における2つの筋肉の割合の測定方法を解説!また、速筋と遅筋を鍛えるメリットや鍛え方のコツも紹介していきます。

「速筋」と「遅筋」の割合|偏った割合の筋肉は意外と多い?

速筋と遅筋の割合とは?

「速筋」と「遅筋」の筋繊維の割合は体の部位によって異なりますこの割合は遺伝的な要素や先天的な要素が大きいとされているため、トレーニングによって筋繊維の割合を増減させるのは難しいと考えられています。

効率よく筋肉をトレーニングするためには、部位による「速筋」と「遅筋」の筋繊維の割合を把握しておくことが大切です。ここでは「速筋」「遅筋」それぞれの割合が多い筋肉部位を紹介します。


【速筋の割合が多い筋肉】一番多い筋肉は60%を優に超える!

速筋の割合が多い筋肉:上腕三頭筋

速筋の割合が多い筋肉は、アウターマッスルが多いため、鍛えると見た目にもわかりやすいのが特徴。

中でも代表格は「上腕三頭筋」で、67.5%が速筋だとされています。上腕三頭筋は二の腕にあり、腕にある筋肉の中でも一番の体積を誇る部位です。

次に多いのが65.6%とされるのは太もも前にある、大腿直筋。大腿直筋は太ももの前面にある大腿四頭筋を形成する1つの筋肉で、股関節や膝関節の動きに大きな役割を担っています。

次に速筋の割合が多い筋肉部位「胸鎖乳突筋」。首の筋肉の一つで、耳の下から鎖骨まで伸びています。


【遅筋の割合が多い筋肉】90%近くが遅筋の筋肉とは?

遅筋の割合が多い筋肉:ヒラメ筋

遅筋の割合が多い筋肉はインナーマッスルに多いとされており、体の表面からは見えにくく内側から体を支えているのが特徴。

その代表格としてあげられるのが「ヒラメ筋」で、88%が遅筋だとされています。ヒラメ筋はふくらはぎの内側についている筋肉で、立っている時には一番下で体を支える大切な筋肉部位です。

次に多い筋肉部位が「前脛骨筋」で73.4%とされており、脛骨と足の内側をつなぐすねの前側にある筋肉で、つま先を持ち上げる働きをしています。


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