"速筋"と"遅筋"の違いとは?効果的な鍛え方まで学んで運動能力を上げよう!
速筋と遅筋の割合を調べる方法|あなたの体は長距離向き?短距離向き?
速筋と遅筋は人によってその割合が異なり、先天的に決まっています。自分の体における速筋と遅筋の割合がどのくらいなのか割合を調べるためには、次のような方法があります。
まず50m走ると12分間走の速度と距離を測定。それを「速筋の割合=-59.8+69.8×(50m走の速度(秒速)÷12分間走の速度(秒速))」に当てはめて計算すると割合が導きだせます。
例えば、50mは7.5秒、12分間走は3000mの場合は次のような式で求められます。-59.8+69.8×(7.5÷4.2)=65となり、つまり65%が速筋の割合になるのです。
速筋と遅筋を鍛えるメリット|得られる効果に合わせて鍛える筋肉を変えよう!
速筋と遅筋は筋肉部位によって割合が異なりますが、それぞれの特徴を踏まえ鍛えるメリットについて紹介していきます。
効率よく理想の体を目指すためには、それぞれの筋肉を鍛えることによるメリットを把握しておくことが重要です。
陸上などのスポーツをもっと上達させるために鍛えるのか、ダイエットをして痩せるために鍛えるのか、目的によっても鍛え方が異なるためチェックしておきましょう。
速筋を鍛えるメリット|スポーツの運動能力は速筋が全て?
大きな負荷がかかる動作にも向いているので、筋トレにも効果がありそうですが、実際にはどのようなあメリットがあるのでしょう。
速筋は瞬発力や大きなパワーを生み出す筋肉なので、瞬発力が必要とされる陸上競技など、スポーツ技能を上げたい人に効果がありそうですが、ここでは速筋鍛えるメリットを詳しく解説します。
速筋を鍛えるメリット1. 瞬発力が上がる
速筋を動かすためには酸素を必要としないため、素早くエネルギーを生み出せるようになり、瞬発力が上がります。
持久力は上がりませんが、その分瞬発力やパワーが高くなるため、パワー系のスポーツをする時に活躍する筋肉です。
例えば、スタートダッシュが必要な陸上の短距離走や、パワーが必要なウェイトリフティング。
ジャンプ力が重要な走り高跳びのように、一瞬のパワーで勝負が決まるようなスポーツで良い結果を残すためには速筋を鍛えるのがおすすめです。
【参考記事】瞬発力を高める効果的なトレーニング方法とは▽
速筋を鍛えるメリット2. 見た目がマッチョになる
速筋は鍛えれば鍛えるほど筋肥大がしやすくなるのが特徴。ボディビルダーのようなマッチョな体格を目指す人は速筋を鍛え、筋肥大させているのです。
速筋は重いものを持つときやジャンプをする時などに瞬間的に使われる筋肉なので、動かすためには大きな力が必要になります。
ベンチプレスやダンベルなどのウェイトトレーニングや、短距離を全力疾走する無酸素運動などにより高負荷をかけたトレーニングによって速筋は鍛えられ、見た目にもマッチョになるのです。
【参考記事】短期間で細マッチョボディを作る方法とは?▽
遅筋を鍛えるメリット|速筋では得られない大切な効果とは?
遅筋は酸素を使用しながら収縮するため、長距離のジョギングや水泳などの有酸素運動をする時に必要になる筋肉です。
同じ筋肉でありながらも速筋のように筋肥大しにくいなど、遅筋には異なる特徴があるので、目的によってトレーニング方法を変えて鍛えていかなければなりません。
遅筋を鍛えると体にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは遅筋を鍛えるメリットを紹介します。
遅筋を鍛えるメリット1. 持久力が上がる
遅筋は、筋肉が収縮するスピードが遅いため、鍛えれば鍛えるほど疲れにくく、持久性のある筋肉になります。速筋のように筋肥大しにくいので、鍛えすぎても見た目に体格が良くなることもありません。
マラソンランナーや競輪選手など長い時間筋肉を使うスポーツや競技をする人にとっては、遅筋を鍛えることが重要です。
動いている時に筋肉が疲労しにくくなり、疲れにくくなるので安定したフォームで走れるなどのメリットがあります。
【参考記事】持久力アップにおすすめのトレーニングメニューとは▽
遅筋を鍛えるメリット2. ダイエット効果が高まる
遅筋を動かすためのエネルギー源は、脂質を燃焼させること。そのため、遅筋を動かすことで体の脂肪分を減らせるので、ダイエットにも効果的です。
遅筋は継続的なトレーニングによってゆっくりと少しずつ鍛えられていきます。鍛えるのに大きな力を必要としないので、速筋のように筋肥大しにくく、遅筋を鍛えてもマッチョな体格になりにくいです。
ゆっくり歩いたり自転車をこぐなど有酸素運動を中心に、遅筋を意識しながらトレーニングすることでバランスよく体が引き締まり、ダイエット効果が高まります。
【参考記事】脂肪燃焼に効果的なダイエットメニューを解説▽
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