「ディスる」の意味や語源とは?使う時の注意点&ディスる人の心理を解説
「ディスる」ってどんな時に使う言葉なの?
10代や20代の若者を中心によく使われるようになった言葉の一つに、「ディスる」があります。
インターネットだけでなくニュースでも耳にするようになったものの、どういう意味なのかよくわからないという人も多いでしょう。
そこで今回は、ディスるという言葉の意味や語源を解説した上で、他人をディスる人の心理を紹介し、さらにディスる言葉を使う際の注意点についてご紹介します。
「ディスる」って何?詳しい意味とは
ディスるとは、相手をけなす時に使う言葉です。
「軽蔑する」「侮辱する」といった意味で使われるのが一般的で、学歴や年齢、職業、スキルなど、様々な要素において自分よりも下の立場だと思う相手をいじる場合や馬鹿にする場合に使います。
使い方としては主にSNSや掲示板といったインターネットで用いますが、最近はテレビや雑誌などでも見られるようになりました。
ディスるとは何の略語?正式名称や言葉の語源について
ディスるとは、英語を語源としてアレンジされた言葉です。
尊敬の意味を持つ「リスペクト」という単語に、否定や反対の接頭語「ディス」が付いた「ディスリスペクト」という単語の略が語源です。
ディスリスペクトの略というのは既によく知られているでしょう。
ディスる人はどういう心理なの?気になる心の内とは
男性女性にかかわらず、他人をけなしたり軽蔑する行動を繰り返すのが、ディスる人の大きな特徴です。
相手を攻撃するニュアンスが強く、かなりストレートに悪口を言うパターンが多いでしょう。他人をディスる人はどういった心理でディスるのか、その心理をご紹介します。
心理1. ただいじっているだけで、悪口を言っている自覚はない
ディスる人は、相手が困ったり怒ったりするのも構わずにきつい言葉を使って攻撃します。
ただし、本気で相手を責めてやりこめてやろうと思っているわけではなく、相手をいじるだけのつもりという場合もあるのです。
ディスる側としては軽く相手をいじっているつもりで、傷つけようとする心理ではなく、悪口になっている自覚もありません。
心理2. 不満をぶつけてストレスを発散しようとしている
現実世界でもインターネットの世界でも、相手をディスる人は感情的です。
自分の思うようにいかない、正論で返してくるなど、相手に対する何らかの不満を持っているために、厳しい言葉を連発して相手をやり込め、ストレス発散をするという使い方をします。
「何となく腹が立つ」「気に入らない」など、自分の感情が判断基準であり、相手の立場や状況、心情などは全く考慮していません。
心理3. けなすことでマウンティングしようとしている
他人を必要以上にディスる人は、相手を支配したいという欲望が強いです。
仕事や恋愛において、相手よりも才能や経験が少ないことを過剰に気にして、軽くいじるだけでは満足できず、勢いよくけなすことで支配する、つまりマウンティングをしたいと思っています。
このタイプは、実は自分に自信がないためにディスるという行動に走ると言えるでしょう。
心理4. 自分の言葉や意見に賛同して欲しい
誰彼構わずディスる行為をする人は、自分に注目してほしいという心理が働いています。
仕事や恋愛、人間関係などにおいて自分なりの考えや価値観を持っていて、一人でも多くの人に賛同してほしいのです。
他人をいじることで反応を見て、自分の考えや価値観にどれだけ注目してくれるかを観察するような使い方をしています。
つまり、ディスることで自分の存在意義を確認しているのです。
周囲の人をディスる場合は使い方に注意!覚えておきたい4つの注意点とは
相手への不満を伝えたい、自分の考えを分かってほしいなど、ディスるという言葉を使う時の目的は明確です。
しかし、ディスるという言葉は、相手を褒めるというよりは否定するニュアンスが強いので、使うときには注意が必要です。
周囲の人をディスる際にはどういったことに注意して使ったらいいのか、4つの注意点をご紹介します。
注意点1. いくら友達や恋人でも言い過ぎると喧嘩になる恐れがあるので注意する
そもそもディスるとは、その意味や使い方から考えると決していい言葉ではありません。
相手をけなしたり侮蔑したりする意識がありますから、男性女性にかかわらず相手にとっては気分が悪いもの。
たとえ相手が普段仲のいい友達や、恋愛関係として付き合いが長い恋人だとしても、ディスることで関係が悪くなったり、想定外の大きなトラブルになる危険性があることを頭に入れておきましょう。
注意点2. 目上の方や職場では絶対に言わないようにする
「ディスる」という言葉は、目や耳にして心地良い言葉ではありません。
どちらかというと荒れた言葉遣いですから、いじるつもりが相手を怒らせたり傷つけたりして、ディスる側もイメージダウンする危険性があることを覚えておきたいもの。
そして、上司や取引先など目上の人や職場関連の人に対してはとても失礼にあたりますから、絶対に使わないようにしましょう。
注意点3. 自分はいじるつもりでも、相手からすると侮辱されたと捉えられるリスクもある
ディスる側にとっては、自分の不満をぶつけたり意見を伝えるのが目的とはいえ、相手からすると嫌なものです。
たとえ冗談として軽くいじる程度のつもりでディスるのだとしても、相手にとっては侮辱されることに変わりはありません。
ノリやネタだと理解してくれる相手ならともかく、そうでない真面目な人が相手なら、本気にされて激怒するかもしれないので注意しましょう。
ディスるの意味や使い方を理解しても、本当は誰もディスらないのが理想的!
ちょっといじってやろうといった軽い気持ちでディスるとしても、無意識にエスカレートして、関係の悪化などの問題に発展する可能性はゼロではありません。
相手が男性でも女性でも、普段から親しくて信頼関係があり、ディスることのニュアンスが共有できていれば問題ありません。
しかし、冗談が冗談ではなくなることはあり得るのですから、元からディスらないようにするのがおすすめです。
ディスる言葉で信頼関係を崩さないように気をつけて。
基本的には、ディスるという行為は歓迎されるものではありません。
軽いちょっかいから本気の批判や侮辱まで、ディスる側の目的は様々ですが、相手が意図した通りに理解してくれるかは分からないからです。
誤解を受けたくないなら、この記事を参考にディスるという行為が与える印象を理解して、慎重に使うようにしましょう。
【参考記事】はこちら▽
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