2回目の転職をするときの注意点。職務履歴書と自己PRに必要な工夫とは

長谷川大輔 2020.02.10
転職回数は、採用の際に重視されるポイントの一つです。そのため、2回目以降の転職は慎重に行わなければなりません。この記事では、2回目の転職での注意点や職務経歴書や自己PRに必要な工夫の仕方を詳しく紹介します。

転職回数が2回以上あると不利になるのか

2度目の転職を成功させる方法

転職回数が2回以上ある人は、転職活動を行う上で不利になってしまうのでしょうか。2回という転職回数が多いか少ないかは、年代によっても異なります。社会人になりたての20代と社会人経験豊富な40代では、転職回数の平均が異なります。ここでは、年代別に転職回数が2回以上あると不利になるのか詳しく解説していきます。


20代で2回目の転職をする場合は?

20代の平均転職回数はかなり少なく、1度も転職したことがないという人も多くいます。そのため、20代で転職回数が2回を超えるのは、かなり多いほうだと言えます。転職回数が多いと、採用の際に「すぐに辞めるのでは?」と思われてしまうことも。優れた経験やスキルを持っていたとしても、転職回数が原因で書類選考落ちしてしまうケースもあります。そのため、20代で転職回数が2回以上だと、転職回数が0の人に比べて不利になると言えるでしょう。


30代で2回目の転職をする場合は?

30代の転職回数の平均は、大体1回~2回と20代に比べると多くなります。30代の多くの人が1度は転職を経験しているため、転職回数が2回以上でも20代に比べると不利になりにくいです。しかし、採用したからには長く働いてほしいと思っている企業が多く、転職回数を重視している会社も少なくありません。そのため、同じくらいのスキルや経験を持っている2人が同じ企業に応募した場合、やはり転職回数が少ない方を選ぶ可能性が高くなります。


40代で2回目の転職をする場合は?

40代は20年近く社会人を経験していることになるので、1~2回は転職したことがあるという人の数も一気に増えます。そのため、転職回数が2回であってもあまり不利にはなりません。しかし、社会人経験が長い40代を採用する企業は、率先力となる人材を探していることが多く、転職回数よりも経験やスキルを重視する傾向にあります。転職回数が2回以上あるうえに、特別な資格やスキル、転職先で活かせるような経験もないとなると難しくなります。


2回目の転職を決意する前に確認しておきたいこと

年代や職種などによっても異なりますが、一般的に見てやはり転職回数が多い人よりも少ない人の方が転職は有利になります。そのため、2回目の転職を迷っている方は、後から後悔しないようにしっかりと検討することが大切です。ここでは、2回目の転職を決意する前に確認しておきたいことを3つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。


① 1回目の転職からどれくらいの期間が経っているか

2回の転職を決意する前に確認しておきたいのは、1回目の転職からどれくらいの期間が経っているかということ。最近では、テレビやCMなどで転職サイトや転職エージェントの広告を目にすることも多くなってきており、転職すること自体が珍しいことではなくなってきました。しかし、今でも、入社してから最低でも3年は同じ企業で働くべきという考えを持っている人は多いため、1回目の転職から1年も経っていない方は辞める前によく検討することが大切です。


② 転職後の会社でしっかりと成果を出せているか

2回目の転職を考えている方は、まず1回目に転職した会社でしっかりと成果を出せているかを確認しておきましょう。1回目に転職した先でしっかりと成果を出せているのであれば、次の転職先でも成果を出せる可能性が高く、面接の際なども上手にアピールすることができます。しかし、転職したのに問題が解決されていない場合や成果を出せていない場合、次の転職先にアピールすることが難しく、2回目の転職でも失敗してしまう可能性が高くなります。


③ 2回目の転職に向けた職務履歴書や自己PRを用意できるか

2回目の転職を考えている方は、自分のアピールポイントを最大限に活かした職務経歴書や自己PRを用意しなくてはなりません。転職回数が2回以上の方は、転職の経験がない方に比べて不利になります。そのため、職務経歴書や自己PRでしっかりと自分の強みをアピールすることが大切なのです。仕事やキャリアに対する不満が原因で前の会社を退職したとしても、ネガティブなイメージになるような職務経歴書や自己PRは書かないように注意しましょう。


2回目の転職をする時の職務履歴書と自己PRは工夫が必要

職務経歴書や自己PRのやり方次第では、転職回数が多くてもネガティブなイメージになりにくくなります。では、具体的にどのようにアピールすれば良いのでしょうか。ここでは、職務経歴書と自己PR、それぞれの工夫の仕方を分けて詳しく紹介していきます。2回目の転職をする方で職務経歴書の書き方やアピールポイントが分からないという方は、ぜひ参考にして下さい。


職務履歴書のポイント

まずは、職務経歴書の書き方のポイントを紹介していきます。1年未満で2回目の転職をする場合は、転職活動に有利になるような内容を説明できるように工夫することが大切です。なぜ転職するのかという理由をしっかりと書いておきましょう。きちんとした理由であれば、採用担当者も納得してくれるかもしれません。そして、もう一つ重要なのが、特に退職してから数ヶ月もの空白期間がある場合、採用担当者はその理由が気になるので、退職後の空白期間を説明することが大切です。


1. 特に1年未満での2回目の転職の場合はきちんとした理由を書く

一年未満で2回目の転職をする方は、採用する企業が納得できるような理由を書いておくことが大切です。転職理由を書いていないと、転職の回数だけで判断されてしまうため、書類選考で落とされる可能性が高くなります。会社を辞める前に転職活動を始めた方は、まず転職したい理由は何だったのか、辞めるまでにもう一度考え直すことが大切です。転職の理由をうまく説明できないと、すぐに辞める人と判断されてしまうので面接の際もしっかりと答えられるように準備しておきましょう。


2. 退職後の空白期間がある場合は何をしていたかを説明する

退職後に空白期間がある場合、その間、何をしていたのかを職務経歴書に書いておくことをおすすめします。空白期間があるのに何も説明が書かれていないと、「怠け者」「やる気がない」などネガティブに捉えられる恐れがあります。ただし、ネガティブなことを書くのはNGです。転職活動が長引いてしまったとしても「応募したけど受からなかった」などと書くのではなく、「次の転職に向けて頑張るために資格取得に注力していた」などとポジティブな説明を心がけましょう。


自己PRのポイント

自己PRは、転職活動においてもっとも重要な項目の一つです。自己PRを採用基準の一つとしている会社も多いため、どんなに優れたスキルや能力を持っていたとしても、上手くアピールできないと面接で落とされてしまう可能性があります。自己PRのポイントは業種などによっても異なりますが、主に責任感や誠実さ、フットワークの軽さなどがあると多くの企業に好まれます。まずは自分の長所と短所をしっかりと理解して、短所と長所を上手く結び付けられるような自己PRを模索しましょう。


1. 自分を採用したら会社にどんなメリットがあるかの視点で書く

魅力的な自己PRには、「自分を採用したら会社にどんなメリットがある」ということが分かりやすく具体的に書かれています。中途採用を行っている企業の多くは、「会社にどんなメリットをもたらしてくれるか」ということを重視しながら採用活動を行います。転職する前の会社で何か大きなプロジェクトを成功させたことがある方は、そのことを例にして書くと、より魅力的に見えます。転職を希望する先が、前の会社と同じ業界だった場合は、即戦力になることをアピールしましょう。


2. 定型的な言葉は使いまわさず、自分の言葉で書く

自己PRを書く際にインターネットの情報や周りの友人の自己PRなどを参考にしていませんか。ネットで自己PRについて検索すると、数えきれないほどたくさんの例文が出てくるため、それをそのまま自分の自己PRとして利用している人も少なくありません。ネットの自己PRを見てみると、「がんばります」や「よろしくお願いします」といった定型的な表現が多く使われていますが、これだと採用担当者にとっては印象が薄れてしまうため、なるべく自分の言葉で書くようにしましょう。


2回目の転職が不安なら転職エージェントに相談を

2回目の転職は初めての転職よりも不利になってしまうことが多く、職務経歴書の書き方にも注意しなくてはなりません。一人で転職活動を行うのが不安な方は、転職のプロが集まっている転職エージェントに相談することをおすすめします。ここでは、転職エージェントを利用するメリットやデメリット、おすすめの転職エージェントなどを詳しく紹介していきます。


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リクルートエージェントのおすすめポイント

リクルートエージェントのおすすめポイントは、転職のプロがマンツーマンでサポートしてくれること。それぞれの業界に精通した転職のプロが多く在籍しているため、2回目の転職における不安もしっかりと取り除いてくれます。応募者の強みや適性などを把握したうえで、それぞれに合ったキャリアプランを提示してくれますよ。転職のプロに相談することで、自分では気づかなかったキャリアやゴールが見えてくるかもしれません。自分のアピールポイントが分からない方や自分に向いている企業が分からない方には特におすすめの転職エージェントです。

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2回目の転職は慎重に。本当に必要かどうか熟考をしましょう。

2回目の転職を考えている方は、まず、転職したい理由を明確にし、転職以外に解決する方法はないのかを熟考することが大切。2回目の転職と言っても、20代と40代では大きく異なります。20代で2回目の転職をする場合は特に不利になる可能性が高くなるため、採用担当者を納得させられるような説明や理由が必要です。転職回数が2回目以降の場合や職務経歴書の書き方が分からない方は、転職のプロのサポートが受けられる転職エージェントを利用することをおすすめします。

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