【転職】内定保留の方法とは。いつまでに電話やメールで返信するべき?

長谷川大輔 2020.02.10
キャリアアップのために、転職を考える人も多いことでしょう。転職活動中、第一志望の企業よりも先に内定をもらったときは、保留をして返事を待ってもらうことができます。保留を希望する場合の正しい伝え方やポイントなどをご紹介します。

第一志望以外から内定をもらった時の手段として「保留」があります

転職の内定を保留にする方法

転職活動中は、第一志望を含めて複数の企業に対して同時進行で応募や面接を行うのが一般的です。内定の連絡をもらうタイミングはさまざまなので、第一志望の企業よりも早く内定がもらえる企業も出てくるかもしれません。そんなときには返事を保留して待ってもらうのがおすすめです。


焦って内定を承諾すると後々面倒なことに

できるだけ早く転職先を決めたいと思っていると、内定をもらった時点でついつい焦って承諾してしまうこともあるかもしれません。しかし、自分のキャリアを左右する重要な決断でもあるため、本当に就職したい企業なのかどうか、条件も含めてしっかりと見極めておく必要があります。焦って内定を受け入れてしまうと、働き始めてから、給料や出勤日など労働条件に関する認識のずれが起こるケースも考えられます。内定をもらったら、労働条件や自分の希望を改めて確認しましょう。


保留できる期間は一週間程度

企業からもらった内定を保留する場合、待ってもらえるのは長くても1週間ほどです。1週間を過ぎてしまうと、内定が取り消される可能性などもあるため、注意してください。また、1週間以内に他社の選考結果が出ないとわかっているときは、正直に伝えて待ってもらえるか相談してみると良いでしょう。基本的に企業側はできる限り早く働き始めてほしいと思っているので、可能なら、2~3日以内に最終的な返事をするのがベストです。


あくまでも、お願いをするという姿勢で

内定の返事を保留することは可能ですが、あくまでも自分の都合で企業側に待ってもらうということを忘れずに。当然のことのように保留すると、貴方の印象を悪くしてしまう可能性もあります。場合によっては、保留の要望を伝えたことで、他の応募者が採用されてしまうこともあるため、誠意ある丁寧な姿勢でお願いしてください。特に、1週間以上待ってもらう必要があるときなどは、企業側の都合にもきちんと配慮しながら相談しましょう。


内定を貰ったときの保留の仕方をお教えします。

転職活動中に、企業からの内定を保留するときに押さえておきたい、大切なポイントをご紹介していきます。企業の担当者に対して失礼にならないよう、大人としてスマートに対応できるよう準備しておきましょう。ポイントを押さえて伝えることで、保留のお願いもしやすくなるので、参考にして、貴方の転職活動にも活かしてください。


入社意志と保留理由は必ず伝える

内定を保留する場合は、入社したい意志があることと、保留する理由はきっちりと伝えましょう。企業側からも、保留理由は必ず聞かれるものです。基本的には、他社の選考がまだ残っていることを正直に伝えてOKですが、「第一志望の選考結果を待ってから」など、明らかに内定をもらった企業が滑り止めであるような言い回しは避けてください。「入社の意志はありますが、他社の結果も含めて検討し、納得した上で内定を承諾したい」などの言い回しが適しています。


いつまでに返答できるかの期限も伝える

内定の保留後、いつ返答できそうなのか、目安の期限も合わせて伝えるのがマナーです。他社の選考日程などを確認した上で、「〇月〇日までお待ちいただくことは可能でしょうか?」と、明確な日時を示すとわかりやすいです。特定の日時が示せない場合は、「2、3日中」や「1週間程度」など、目安の期間を伝えるようにしましょう。きちんと期限を設けて保留をお願いすることで、企業側にも保留について承諾してもらいやすいですよ。


保留した企業に連絡する時の注意点

内定の返事を保留した後の対応も大切です。保留後に内定を辞退するにしても承諾するにしても、マナーのある対応を心がけることで、貴方の印象も良くなります。ここでは、辞退する場合と承諾する場合に分けて、連絡する際のポイントや注意点をまとめてみました。転職活動できっと役立つので、しっかりと確認しておいてください。


そのまま内定を辞退する場合は早めに連絡

内定を保留した後、そのまま辞退するなら、1日でも早く伝えるようにしましょう。欠員補充による採用募集だった場合は、企業側もすぐに別の候補者を当たる必要があるからです。基本的には電話で連絡し、自分のために時間をかけ対応してもらったのに申し訳ないという気持ちを込めて伝えてください。「慎重に検討致しましたが、今回は辞退させていただきたいと思います」などのフレーズがおすすめです。始業・就業前後の慌ただしい時間帯は避けて、端的に伝えましょう。


メールでの連絡でも、感謝と辞退理由をきちんと伝えること

担当者と電話連絡が付きにくい場合などは、メールで辞退の連絡をすることも可能です。「電話を差し上げましたが、ご多忙のようでしたので、メールで失礼致します」と、電話でも連絡していたことを前置きした上で、内定をもらったことに対する感謝の気持ちと、辞退する意志を伝えてください。他社の内定をもらったことを書く必要はないので、電話の場合と同じように、「検討した結果、今回は辞退させていただきます」といった表現で良いでしょう。


保留した企業の内定を承諾する場合

保留していた内定を受諾するときも、できるだけ早く連絡するよう心がけましょう。電話で「内定通知への回答を保留させていただいていた〇〇です」と名乗ってから、保留期間を与えてくれたことへのお礼をし、「改めて御社の内定をありがたくお受けさせていただきたいと思います」と承諾する旨を伝えてください。合わせて、入社までに必要な手続きや入社当日に関する詳細など、必要事項の確認も忘れずに行います。最後は、「改めまして今後ともどうぞよろしくお願い致します。」と一言添えましょう。


待ってもらったことへの感謝と入社の熱意をしっかりと伝えること

内定を保留した場合、企業側は一度保留されていたため、貴方の仕事に対するモチベーションなどに、不安を感じているかもしれません。そのため、保留後に承諾する際には、待ってくれたことへの感謝の気持ちを丁寧に伝えると同時に、「1日も早く、御社に貢献できるよう精一杯努力してまいります」と、入社後の仕事に対するやる気をしっかりと示すことが重要です。お互いに納得した上で、気持ちよく入社日を迎えられるようにしたいものですね。


入社の意思を伝えてからの辞退は避けましょう

内定承諾後の辞退は可能ではあるものの、社会人としては重大なモラル違反になるため、できる限り避けてください。まだ契約書がなく、口約束だけだった場合も同様です。マナーの無い応募者の悪い噂は、同業の他社まで広まってしまうことも考えられるため、内定承諾の決断をするまでに、慎重に検討するようにしてください。何らかの事情で、承諾後にやむを得ず辞退する必要が生じた場合は、必ず電話で連絡し、誠意をもって迷惑をかけることへの謝罪をしましょう。


企業側は入社に向けていろいろな準備をしてくれています

内定が承諾されると、企業側は、ユニフォームをはじめとする備品の購入や、研修の設定、社内での役割分担の調整など、入社に向けていろいろと動き始めます。企業はあなたへ投資をすることになるため、内定承諾後の辞退は、企業との大きなトラブルに発展する可能性もあります。そのため、内定の承諾・辞退については、社会人としてきちんと責任をもって判断しましょう。決して軽はずみな行為に至らないように、注意したいものですね。


転職エージェントなら、内定保留や辞退の申し入れも行ってくれるため便利です

転職の際には、企業と直接やり取りするほか、便利な転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントを通じて内定についての連絡もできるので、企業とのやり取りが苦手な方にも適しているでしょう。続いて、おすすめしたい転職エージェントをご紹介します。ぜひ参考にして、スムーズな転職活動のために役立ててください。


リクルートエージェント

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転職の内定に対しての返事は慎重に。保留は短期間にとどめましょう

転職活動中は、転職先が決まるかどうかや、転職するという選択が本当に正しいのかどうかなど、さまざまな不安がついてくるものです。だからこそ、内定をもらったときには、よくよく考えて判断する必要があります。内定の返事を保留をする場合は、長くても1週間までにして、最終的に後悔の無い決断ができるようにしてくださいね。

【参考記事】転職エージェントのサービス内容を解説します▽

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