"承諾"の意味/使い方とは?類語&メールで使える例文|ビジネス敬語ガイド

"相手の要望を受け入れること"を意味する言葉、承諾。ビジネスシーンでも使われる言葉ですが、例文も知りたい人は多いはず。今回は、承諾の意味から正しい使い方、了解/承知/了承/承認の違い、目上に使える例文まで詳しく解説。ビジネスメールの質を高めていきましょう!

「承諾」の意味とは?

承知の類語③承諾の意味とは

「承諾」とは、「しょうだく」と読み、相手からの依頼や希望に対して、こちら側が積極的にその要望を引き受けることを意味する敬語表現です

日常的に使われる言葉ではなく、主にビジネスシーンにおいて、ビジネスマンが目上の上司や取引先に対しての使い方が多いでしょう

また、承諾という言葉を使って、相手に対してお願いをしたり、お伺いを取る場合にも使われることがあります。「承る」、「諾う」はとも承知したり、引き受けたりすることを意味しています。

とくに「承る」は謙譲語となりますので、対等な相手に対して使うケースはほとんどありません。


ビジネスシーンでの「承諾」の正しい使い方

承諾の正しい使い方

ビジネスにおいて、敬語である「承諾」を使うシチュエーションは主に3つあります。1つ目は目上の上司や取引先などから、依頼などをされた場合に「自分」がその依頼を引き受ける際に「承諾する」を使うケース。

2つ目は、相手に対して「承諾してほしい」という意味でお願いする際に使用するパターン

3つ目はビジネスで契約を交わす時、その契約を成立させる際に、「承諾する」という言葉を使うケースです

シーンに応じて言葉は同じでも意味は異なるため、きちんと理解して使い分けましょう!また、一般的には承諾する、承諾を得るといった形で使用するため、こちらも例文を参考にして上手に使用してくださいね。

  • 承諾する
  • 承諾を得る

「承諾する」と伝えられる敬語表現

承諾するの使い方

  • A:先日提出した予算案は何か問題がありましたでしょうか?
  • B:昨年度と比較しても特に問題がなかったので、予算案を承諾します。
  • A:本日は、御社新入社員へのインタビューさせていただきたく参りました。
  • B:渡しも同席の上であれば、承諾いたします。
  • A:精いっぱい努力いたしますので、よろしくご承諾のほどお願いいたします。
  • B:ご提案内容が非常に魅力的だったので承諾いたします。

記載している例文のように、承諾するという言葉を使う場合には、相手から何かしらの依頼があるときに限ります。そのため、取引先や上司を含む目上の人に使用するケースが多いです。

また、ある程度対等な立場の相手であっても、ビジネスの礼儀である敬語表現として、「承諾する」という言葉を使うのが一般的です。


「承諾を得る」の正しい使い方

「承諾を得る」の使い方

  • 取引先との打合せの結果、当社の見積りで承諾を得ました。
  • 来週面談の予定ですので、その際に承諾を得る予定です。
  • 取引先の承諾を得る前に、まずは私に確認をしてください。
  • 勤務時間中でしたが、どうしても日程が代えられなかったので、上司の承諾を得て外出しました。
  • 来週開催の会議につきまして、会議室を変更してもらう承諾を得ました。

「承諾を得る」という言葉は、取引先や目上の上司などから、自分が依頼した事項を引き受けてもらったことを、第三者に報告する場合に使われます

例文についても、そのようなシーンが多く、ビジネスでもよく使われる表現といえるでしょう。

また、例文を見るとわかるように、この「承諾」という言葉は、実際に承諾してくれた人にかかる言葉であり、報告をしている第三者が目上の人でなく同僚であった場合でも、使い方としては問題ありません


「承諾」と「了解」の違いとは?

「承知」と「了解」の違いとは?

「承諾」」と「了解」は、同じように相手からの依頼などを引き受ける意味合いで使われる類語表現です。

ただし、ビジネスシーンにおいて「了解する」という表現は、「承諾」すると違って、敬語表現でないと取られるケースが多いです。もちろん、必ずしもそうではないのですが、使い方や伝える相手によっては失礼であると感じられることがあります。

そのため、できるだけ上司や取引先に対しては了解するといった表現を使わないほうが無難と言えるでしょう


「了解」を使った丁寧な例文

  • A:明日の朝、出社せずに直接取引先に伺います。
  • B:了解しました。打合せが終わりましたら連絡してください。
  • A:本日体調不良により会社を休ませていただきたいのですが。
  • B:了解しました。しっかりと病院に行って体調を整えてください。
  • A:先日のセミナー報告書を作成しました。
  • B:了解です。あとで確認するのでそこに置いておいてください。

【参考記事】「了解」は目上の人に使える?言い換えできる類語もご紹介!


「承諾」と「承知」の違いとは?

「承諾」と「承知」の違いとは

「承知」というのは、「承諾」の類語として「引き受ける」意味で使われるものであり、ビジネスシーンでは、敬語表現として「承諾」と同じように目下の人が目上の人に対して使うことが多いです

近年では、どちらかというと「承知」の方が、使う機会が多い方も珍しくないはず。言葉だけではなく、メールや手紙など使い方に制限がないので便利な表現といえるでしょう。

ただし、より丁寧に返事をする場合は「かしこまりました」などと述べるほうが無難です


「承知」を使った丁寧な例文

  • A:明日、本社の取締役が来るので、懇親会の場を用意してくれないか?
  • B:承知しました。何か好物をご存知でしょうか?
  • A:決算についての報告を社長にしてくれる?
  • B:承知いたしました。タイミングを見て報告しに行きます。
  • A:すみませんが。冷たい水を持ってきてもらえませんか?
  • B:承知いたしました。少々お待ちください。

「承諾」と「了承」の違いとは?

「承知」と「了解」の違いとは?

「了承」というのは、引き受ける・聞きうけるというような「承諾」の類語表現ではあるものの、使用する立場が異なります。

承諾は、敬語表現の中でも目上の人に対して使うものであるのに対して、「了承」は目上の人が目下の人に対して使う表現となっています。同じ敬語表現でも真逆の使い方となると言えるでしょう

また、ビジネスシーンでは、クライアントが受注者に対して使うことも多く、受注者からの提案をクライアントがOKとする場合に使われることが多いです。


「了承」の丁寧な例文

  • A:開発の依頼を受けているソフトウェアですが、納期を伸ばしてもらえないでしょうか?
  • B:了承しました。どれくらい伸びるかを教えてください。
  • A:来月親族の結婚式があるので、金曜日は有休をいただきたいのですが。
  • B:了承しました。有給申請を提出してください。
  • A:お打合せの件、明日ではなく明後日の午後でも構わないでしょうか?
  • B:申し出の件了承しました。

「承諾」と「承認」の違いとは?

「承諾」と「承認」の違いとは

「承認」は、承諾の類語ではあるものの、他の類語と違い意味や使い方が若干異なります。「承認」は、相手から依頼されたことに対して、客観的な正当性を認めることです

承諾よりも客観性が重視される言葉であり、個人間での会話で使われることはあまりありません。どちらかというと、公の場やビジネスで使われることが多いでしょう。

また、使い方としては、目上であっても目下であっても使う言葉であるため、メールや文書でも使用されるケースが多いです。


「承認」の丁寧な例文

  • A:先日メールで送付した稟議書をご覧いただけましたか?
  • B:承認して、取締役にメールで回覧しておきました。
  • A:新システムの使い方がわからないということで、勉強会を開きたいのですがいかがでしょうか?
  • B:各部長から承認をもらっているので準備をしてください。
  • A:先日の見積書の件、あれからいかがでしょうか?
  • B:上司の承認をもらってる最中ですのでお待ちください。

「承諾」の英語表現

「取り急ぎ」の英語表現

  • consent(承諾する)
  • to accept(~について承諾する)
  • consent to(~について承諾する)
  • I got(get) it.(承諾しました。了解しました)
  • I agree with ~(~について承諾(承知)しました)
  • I agree to ~(~について承諾(承知)しました)

英語表現で承諾と同じように、ビジネスシーンで上司などへ敬語的な使い方としては、「I agree to ~」や、「I agree with ~」のフレーズが使われやすいです。口頭はもちろんのこと、英語でのビジネスメールでも使いやすい表現でしょう。

ちなみに、英語表現で部下に対して「承知」や「了解」といった表現をする場合は、「I get it.」などの表現が適切です。

もちろん、部下に対しての丁寧な英語の使い方として、「I agree to ~」を使ってもかまいません。


「承諾」は類語が多いからこそ、きちんと正しく活用しましょう!

「承諾」は、相手からの依頼や希望に対して、引き受けうる意味を持つ敬語表現です。

「承諾」には類語なども多いですが、使い方を間違えてしまうと、立場や意味が変わってしまうことがあるので注意が必要です。

今回ご紹介したい例文などを参考にして、意味や使い方をしっかり理解して、ビジネスの場で生かしてみてはいかがでしょうか。

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