台中でおすすめの観光名所25選。子連れも楽しめる穴場スポットとは
台中ってどういうところ?
台中は、台湾の中心部に位置する都市。首都・台北からは鉄道を利用して、約2時間ほどでアクセスできます。平均気温は約23度で、年間を通して過ごしやすい環境です。台湾人から“住みたい都市No.1”と言われており、国内でも人気が高まっていますよ。
新しく文化施設などが作られていく中で、豊かな歴史文化やアート、自然などのローカルな雰囲気もたくさん残っています。他の街にはない魅力がたくさん詰まった街といえるでしょう。
今回は、そんな台中の魅力が伝わる、定番から穴場までおすすめの観光スポットを解説します。子連れの方でも楽しめる名所をピックアップしていますので、台中旅行の参考にしてみてください。
スポット1. 台中駅
まずおすすめするスポットは、観光のスタート地点になるであろう台中駅。台中の玄関口の役割を果たすこの駅は、西部幹線全ての鉄道が停車します。
1905年から開業している駅で、旧駅舎は日本統治時代であった1917年に建設されたもの。赤レンガが美しい英国風のデザインで、どこかレトロな雰囲気を感じさせてくれますよ。現在は、2016年に建設された新駅舎が利用されています。旧駅舎は建物として残され、歴史的価値から国定古跡に指定されているのです。まずはこの場所で歴史を感じてから、台中観光へ出発してみてはいかがでしょうか。台北からアクセスすれば日帰り観光も可能ですよ。
台中駅の詳細
公式サイトで見るスポット2. 台中市役所
台中市役所も、台中の歴史ある観光スポット。近年、台湾では「日本統治時代をより深く知ろう」という動きが高まっています。その時代に建てられた建物の保存を強化して、風化しているものについても修復されています。台中市役所もその流れを受け、2016年に改修工事を終え、歴史を感じられる場所として注目されているのです。改修後は台中市役所文創園区として、アートと飲食が楽しめるスポットになりました。建物外観の美しさはもちろんのこと、館内にはカフェやレストランが入っているため、小休憩にも利用できます。他にも、2・3階はアートスペースとして無料で見学できるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
台中市役所の詳細
公式サイトで見るスポット3. 道禾六藝文化館
道禾六藝文化館は、かつては台中刑務所演武場と呼ばれていた場所。日本統治時代の1937年、日本の武士道精神を台湾全土に広めることを目的に建てられました。台中市内で唯一残っている演武場で、保存状態もかなり良く、2004年には台中市文化局の歴史建築物にも登録されています。
道禾六藝文化館の武道場は、現在でも柔道や剣道などの練習に使用されています。台中駅からも比較的近い場所にあるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。歩き疲れたらお茶を飲んで一休みできる飲食店もありますよ。
道禾六藝文化館の詳細
公式サイトで見るスポット4. 台中孔子廟
1976年に台中神社があった場所に設立された台中孔子廟。学問の神様として有名な、中国の儒教の創始者である孔子を祀っています。そのため、受験シーズンには多くの学生が合格祈願に訪れ、賑わっています。
台湾では珍しい宋代の建築様式が採用された建物で、台北や台南など台湾各地に孔子廟はありますが、台中が1番の敷地の広さです。緑も多いので、館内だけでなく、敷地内もぐるりと散策してみると良いでしょう。案内所には、日本語のパンフレットと音声ガイドも用意されているので安心です。
台中孔子廟の詳細
公式サイトで見るスポット5. 宝覚寺
日本にもゆかりある宝覚寺。こちらのスポットも、日本統治下であった1928年に建設されています。当時日本から台湾へ移り住んだ人々の墓地や、第二次世界大戦時の台湾人日本兵の慰霊碑などもあり、わざわざ足を運ぶ日本人が多いスポットです。
本堂の右側で一際目立つのは、ニコニコと笑う金色の大仏様。その姿は七福神の布袋様のようであることから、台湾でも弥勒仏像と呼ばれています。足元に刻まれた「皆大歓喜」という文字に込められているのは、「皆んな喜んでいられますように」という願い。台中に訪れた日本人は、ぜひ見ておきたいスポットです。
宝覚寺の詳細
公式サイトで見るスポット6. 大甲鎮瀾宮
大甲鎮瀾宮は台中市大甲の観光名所で、「台湾でこのお寺の名前を知らない人はいない」というほど有名なお寺です。場所は大甲駅から徒歩5分ほど、下町商店街の近くにあります。1732年に創設されたこのお寺は、200年以上の歴史を持っていて、1年中参拝客で賑わっていますよ。
祀られている主神は、媽祖という航海安全の神様。毎年旧暦3月23日には「大甲媽祖巡行」というイベントが行われていて、世界中から人が集まってくるパワースポットです。内部では、精巧に作られた石彫や人形など、貴重な伝統工芸の数々を見られます。
大甲鎮瀾宮の詳細
公式サイトで見るスポット7. 紫雲巖
台中の下町である清水のシンボルにもなっている紫雲巖。台中で最も大きい観音廟で、観世音仏を祀っていることから別名観音亭と呼ばれることがあります。
2階建ての正殿には両側に鐘楼があり、真っ赤な提灯が無数に飾り付けられているのが大きな特徴。黄金色の瓦屋根は輝きを放ち、その上に色鮮やかな龍が乗っている様子はとっても華やかです。まさに台湾らしい色使いをしているので、見ごたえも抜群。廟の周辺にはたくさん屋台も出ているので、お参りの帰りにはぜひ台湾グルメも味わってみてくださいね。
紫雲巖の詳細
公式サイトで見るスポット8. 20号倉庫
台中駅のすぐ近くにある20号倉庫。昔駅倉庫だった場所を利用して設計されたアートスペースです。台中駅からは、シンボルである水槽タワーが見えています。駅の裏側にあるのですが、少々入り口がわかりにくいので注意が必要です。20号倉庫という名前ですが、実際には20から26までの7つの倉庫から成っています。
このエリアに足を踏み入れると、ウォールアートやドラム缶アートなど、至る所に空間を活用したおしゃれな現代アート作品があります。そのため、フォトスポットとしても人気があるんです。併設されているカフェからは、台中駅のプラットフォームを眺められますよ。
20号倉庫の詳細
公式サイトで見るスポット9. 台中国家歌劇院
2016年にオープンしたばかりの台中の新しい観光名所台中国家歌劇院。日本の建築家・伊東豊雄氏が設計していて、「世界の9大新ランドマーク」にも選定されています。「美しい音の洞窟」をコンセプトに作られた建物は、不思議な曲線があったり穴が空いたりしている個性的な外観。館内にある時計やベンチからもこだわりが感じられます。
また、屋上には空中庭園があり、台中の景観が眺められます。公演とのタイミングが合えば、オペラやコンサートを観劇するのも良いでしょう。高層ビルが立ち並ぶエリアにあるので、夜は綺麗な夜景も楽しめますよ。
台中国家歌劇院の詳細
公式サイトで見るスポット10. 国立自然科学博物館
1993年に設立された、台湾初の科学博物館が国立自然科学博物館です。広い敷地の中は、生命科学・人類文学・地球環境・科学のエリアに分かれており、科学と美術を結びつけた展示が人気です。
ガラス建築と蝶のオブジェで一際目を引くのが、熱帯雨林温室。756種類もの植物が植えられていて、台湾の植物生態が学べます。屋内施設なので雨の日の観光にもぴったりで、子連れの方にもおすすめしたいスポット。1週間前までに予約をしておけば、日本語で内容について解説してくれるボランティアさんをお願いできます。
国立自然科学博物館の詳細
公式サイトで見るスポット11. 国立台湾美術館
アートが好きな方には、絶対に訪れて欲しいのが国立台湾美術館。1988年開館し、2004年にはリニューアルオープンしているため、比較的綺麗な建物です。実はこの国立台湾美術館、なんと入館料が無料なんです。
館内は3フロアで、各階ごとにテーマが設定されていて、現代アートを始め様々な作品を鑑賞できます。長さ約230mの美術街と800坪の美術広場が広がる広大な敷地には、大きな彫刻作品などが点在していたり、緑も豊か。美術館の一角にはタピオカミルクティーで有名な春水堂の店舗もあります。
国立台湾美術館の詳細
公式サイトで見るスポット12. 逢甲夜市
逢甲夜市は、台中最大規模の夜市です。台中の夜を満喫するなら、夜市は欠かせません。文華路・西屯路・逢甲路に囲まれたエリアで、大学が近くにあるため、若者を中心に人気があります。連日地元客と観光客とで賑わっているスポットですよ。
逢甲大学前の文華路から西屯路交差点一帯に、特にお店が集中しています。通りにはプチプラな洋服やシューズ、雑貨などを扱うお店がたくさん。もちろん夜市らしく定番の台湾グルメの屋台も並んでいます。台北にはないメニューもあるので、ぜひ食べてみてくださいね。
逢甲夜市の詳細
公式サイトで見るスポット13. 忠信市場
台中観光の穴場的スポットの忠信市場。国立台湾美術館の反対側にひっそりと存在するエリアです。週末にはギャラリーで展示会が開催されたり、インディーズ映画の上映会が行われたりと、次世代のアーティストたちの活躍の場になっていますよ。
もともと、1960年代に市場として栄えていた場所だったのですが、だんだんと廃れてしまっていたのが現状でした。しかし近年、リノベーションによって、また新たな魅力が生み出されたのです。商店では、オーナーのセンスが光る古本やオーガニック製品などが販売されています。ディープな台中が感じられるスポットに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
忠信市場の詳細
公式サイトで見るスポット14. 高美湿地
台中郊外にある高美湿地は、まるでボリビアのウユニ塩湖のような、美しい鏡張りの絶景が広がっています。知る人ぞ知るといったスポットでしたが、あまりの景色の美しさから近年人気が高まってきています。
高美湿地のベストシーズンは3月から10月。11月から2月は水位が上がりやすく、風も強くなり冷えるので、避けた方が良さそうです。靴を脱いで裸足で湿地の上を歩けるため、記念撮影のスポットとして人気があります。アクセス方法は、清水駅からバスに乗って30分程。バスの本数には限りがあるので、帰りの時間も確認しておくことを忘れないように。
高美湿地の詳細
公式サイトで見るスポット15. 台中公園
台中駅から徒歩10分ほどの場所にある台中公園。入り口には、ハートが2つ重なった可愛らしいモニュメントがあります。この公園も、日本統治時代に住民の憩いの場として作られたもので、一角には昔の写真を焼き付けたタイルが並んでいます。当時の様子が学べるスポットですよ。
台中市のシンボルになっている湖水亭は、湖の上に浮かぶように建っています。また、公園内では台湾リスの自由に走り回る姿が見られることも。都会の中心でありながら、自然を感じさせてくれる癒やしスポットですね。
台中公園の詳細
公式サイトで見るスポット16. 台中民俗公園
「台湾の文化資料を後世に残す」という目的で作られた台中民俗公園。園内には貴重な建物が移築・保存されていて、清代の末期に建てられた建物が民俗館として残っています。
このスポットには、建物だけでなく家具や衣類なども展示されています。教育型の施設公園と言えるでしょう。民芸館では、伝統工芸品も販売されています。入場料は、大人50元・子供(110cm以上~12歳未満)20元となっており、午後4時半以降になると大人も20元で入場できますよ。
台中民俗公園の詳細
公式サイトで見るスポット17. 新社花海
毎年11月から12月ごろに、台中市の山の中にある新社地区で見られる、一面の美しい花畑。花海というイベント名がぴったりで、見渡す限りいっぱいの色鮮やかな花の海が広がります。2005年から開催されていて、毎年国内外から大勢の人が訪れて賑わっているスポットです。その敷地はなんと、東京ドーム6個分もの広さ。
花だけでなく、体験コーナーも用意されています。美味しい農産物や台湾グルメの屋台もあるので、「花より団子」という人にもおすすめ。入場料は無料で、無料のシャトルバスも運行しています。旅行と新社花海のシーズンが被ったら、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
新社花海の詳細
公式サイトで見るスポット18. ラベンダーの森
日本では北海道のラベンダー畑が有名ですが、台中にも美しいラベンダーが楽しめる場所があります。そのスポットがラベンダーの森。こちらも新社地区にあり、11月から12月にかけて咲き始めます。翌年2月から5月ごろまで、長い期間きれいな花が楽しめるんです。
園内にはカフェやショップもあり、ラベンダーソープはお土産として人気があります。また、山の頂上には願掛けツリーというものが。願いごとを書いた短冊を木にかけて、祈願できますよ。ぜひリラックス効果のあるラベンダーを満喫して、日頃の疲れを癒してみてください。
ラベンダーの森の詳細
公式サイトで見るスポット19. 彩虹眷村
「台中といえばココ」というくらい人気の観光スポット彩虹眷村。かなりインパクトのある色鮮やかな絵で埋め尽くされたこの場所は、元々台湾に渡ってきた軍人たちが住んでいた住宅地でした。長い年月が経って老朽化が進んだため、取り壊しの話が上がっていたのです。そんな場所を変えたのは、たった一人のおじいちゃんでした。「黃爺爺」や「彩虹爺爺」などの相性で親しまれるおじいちゃんが、家屋の一帯にカラフルな塗料で絵を描いたことで彩虹眷村が生まれ変わりました。とても自由でダイナミックなイラストは、なんだか元気がもらえます。台中にきたからには、絶対に押さえておいてほしいスポットです。
彩虹眷村の詳細
公式サイトで見るスポット20. 麗寶楽園
子連れの人に特におすすめな観光地が台中の一大テーマパーク麗宝楽園。陸上にある「探索楽園」には、様々なテーマの最新アトラクション施設が充実しています。特に搶救地心は、世界でただ一つの高空軌道断絶式ローラーコースター。かなりスリルがあり、大人も楽しめること間違いなしです。
プールがあるエリアは、白いバリ風のスタイルで、南国のリゾート地のような気分を味わえます。観覧車の下にはショッピング街もあり、まさになんでも揃っているスポットです。
麗寶楽園の詳細
公式サイトで見るスポット21. 谷関温泉
台湾は山に囲まれていることから、100カ所以上もの温泉地があるんです。台湾に温泉のイメージがあまりない人も多いかもしれませんが、日本に負けず劣らずの素敵な温泉がたくさんあります。
台中で特におすすめの温泉が谷関温泉。大規模温泉リゾート施設で、台中駅から路線バスで約2時間ほどの郊外に位置しています。明治時代に発見された温泉で歴史も長いため、常に栄えていて活気がありますよ。温泉以外にも、つり橋や養殖のマス料理なども人気。ホテルでは、温泉水で作られたコーヒーが楽しめます。
谷関温泉の詳細
公式サイトで見るスポット22. チェイスウォーカーホテル
逢甲夜市からも近い西屯地区にあるチェイスウォーカーホテル。なんとこのホテル、荷物をロボットが預かってくれる、台湾初の無人ホテルなんです!エントランスに入ると、通常のホテルのようなカウンターはなく、従業員もいません。
チェックイン前の荷物預かりは、タッチパネルを操作して、ロボットアームに預けましょう。ロボットの最新技術が体験できて、テンションが上がること間違いなし。万が一何かあった時には、連絡をすることでスタッフが対応してくれるので安心ですよ。逢甲夜市も近いので、宿泊先としてもかなり便利ですね。
チェイスウォーカーホテルの詳細
公式サイトで見るスポット23. 宮原眼科
眼科が観光スポットと聞くと不思議に思うかもしれませんが、実は巨大なスイーツショップなんです。1927年に眼科として創業した歴史的建造物が、当時の面影を残しながらリノベーションをして、現在のような店舗に生まれ変わりました。「世界で最も美しい眼科」とも言われるほど、外観のレンガや店内のシャンデリアはレトロな雰囲気が漂っています。
特に人気があるのは、50種類以上もあるアイスクリーム。トッピングも20種類以上のものから自由に組み合わせられます。もちろん、お土産にぴったりな台湾茶やパイナップルケーキも購入できますよ。
宮原眼科の詳細
公式サイトで見るスポット24. 鼎王麻辣鍋
台湾にきたからには、台湾グルメの火鍋は押さえておきたいところ。台中発祥の火鍋人気店といえば鼎王麻辣鍋。現在、台湾全土に9店舗展開しています。
メニューは単品のみで、混雑時は座席が90分制となるので注意してくださいね。2種類ある鍋はどちらも絶品で、2種類の味が1度に楽しめる鴛鴦鍋もあります。スタッフの接客も良いと評判で、90度に腰を曲げるお辞儀も名物のひとつ。本店は、グルメ激戦区と言われる台中公益路地にあります。かなりの人気店なので、HPから予約をしていくのが良いでしょう。
鼎王麻辣鍋の詳細
公式サイトで見るスポット25. 春水堂人文茶館
1983年に開業し「タピオカミルクティーの元祖」と言われている春水堂。今では台湾全土に40店舗を展開し、日本や世界各国へも進出を進めています。その第1号店舗は、台中市政府近くの四維街店。ドリンクは、タピオカミルクティーがメイン。ほかにも、茶葉の香りにこだわったタピオカジャスミンティーや、タピオカライチ紅茶など、種類豊富です。
その中でも、ぜひ行ってほしいのが台中大墩店。こちらの店舗があるのは、台中のおしゃれエリアと言われる精明一街。店内も中華風のインテリアでセンス良く飾られ、ゆったり落ち着ける空間になっています。
春水堂文茶館
公式サイトで見るまとめ
台湾の第3の都市・台中の観光スポットを、定番から穴場まで詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。日本統治時代の歴史ある街並みを生かして新たな魅力を発揮しているスポットが多くある一方で、新しい施設も続々と誕生しています。グルメスポットや自然を感じられる癒やしスポットまで、魅力がたくさん。ぜひ台湾旅行へ行った際には、台中まで足を伸ばしてみてくださいね。
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【参考記事】台湾の首都「台北」で人気の観光名所とは?▽
【参考記事】大人気観光地「上海」でおすすめの観光スポットをご紹介▽
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