優秀な社員が辞める兆候/サインとは?引き止める“効果的な方法”を紹介
優秀な社員ほど突然辞めることって多いですよね。
職場で頼れる優秀な社員が退職を示唆した時、同じ会社の人間としてはとてもショックですよね。
優秀な社員が辞めると、職場の戦力もダウンしてしまいます。そこで今回は態度やサインから見る優秀な社員が辞める9つの兆候に加えて、退職する理由や原因をご紹介します。
さらに、実際に優秀な社員が辞めると切り出した時の引き留め方も紹介していますので、まさに優秀な部下が辞める兆候を出している上司の方も参考にしてくださいね。
優秀な社員が会社を辞める時の兆候やサインとは?
優秀な社員が辞めると切り出すのは突然ではなく、実はあらかじめ兆候やサインを態度で出していることが多いです。
まずは優秀な社員が辞める兆候を、特徴ごとに見てみましょう。
優秀な社員が同じ特徴を持つサインや態度をしていないか、辞める兆候のある部下はいないかチェックしてみてください。
辞める兆候1. 昼食や休憩時間を一人で過ごすようになる
優秀な社員が会社を退職したいと思ったら、まずは周りの人間関係のしがらみを整理しようとします。
「退職したい」という気持ちを情に流されないように、一人で行動するようになる人も多いです。
今まで昼食や休憩時間は同僚や上司、部下と職場の人間と一緒に過ごしていた人が、単独行動をし始めた場合も、辞める兆候と言えるでしょう。
辞める兆候2. 有給を消化するなど、会社を休む機会が増える
優秀な社員は退職した後のことも考えて行動しています。
有給を消化したり、午前休を取ったりといった休む機会が増えた場合は、今の会社を退職した後のために行動をしているから。
転職活動を行ったり、副業や資格取得でスキルを積んだりと、今の会社を辞める前に次の職場や仕事を確保するために既に動いています。次のステップへの時間として、休みが多くなるのです。
辞める兆候3. 会議やミーティングで発言する回数が減る
優秀な社員が今の会社を辞めると決めたら、既に退職のことに注視しています。
仕事に対する当事者意識も失ってしまうため、仕事に対しても最低限のことしかしない、他人事のような態度に出るでしょう。
会議やミーティングで積極的に発言していた優秀な社員の発言が極端に減った、または発言しなくなった時も、辞めるサインといえます。
辞める兆候4. 仕事への意欲を失っているように見える
優秀な社員が今の会社を辞めると決めるのは、今の会社に対してスキルが活かせない、やりたい仕事ができないなど「自分のいる場所ではない」という気持ちが芽生えるから。徐々に会社への愛着や仕事に対しての意欲は失われていくでしょう。
今まで意欲的に仕事に取り組んでいた優秀な社員が、仕事に対するやる気を失っているように見えるのも、辞めるサインといえるでしょう。
上司に積極的に質問をしたり、自分から仕事を求めていたりした部下が、言われたことしかやらなくなるなど、仕事への積極性が失っている態度を示しやすくなります。
辞める兆候5. 残業せず定時に帰る
優秀な社員は、仕事に対する強い責任感を持っている人が多いです。自分の仕事が終わるまで帰らず、残業する人もたくさんいます。
そんな優秀な社員が残業せずに定時で帰るようになったら、今の仕事に対する責任感を失いかけている状態です。
今の仕事や会社よりも魅力的な仕事や会社が見つかり、転職活動などに時間を充てるため、定時で帰る機会も増えるでしょう。
辞める兆候6. 飲み会など、会社のイベントに参加しなくなる
会社を辞めると決めた優秀な社員は、社内の人間関係も「今後の役に立たない」と考えるようになります。
今の会社の人間関係を良くする必要がないため、途端に職場での付き合いも悪くなるのも、会社を辞めたいと思っている特徴の一つ。
飲み会などに誘っても断る、ずっと参加していた会社のイベントに欠席するようになるなども、優秀な社員が辞める兆候です。
辞める兆候7. 資格の勉強など、転職を匂わす行動をとっている
常に自分のスキルや技術を上げようと努力する優秀な社員も多いです。
ところが、今の仕事と関係ない資格を取得したり、別の仕事に関する研修を受けたりしている場合は、今の仕事ではなく転職を考えているから。
転職を成功させるために勉強したり、同僚に別の仕事の話をしたりします。転職活動をしている兆候がある態度が増えるのも、優秀な社員が辞めるサインの一つです。
辞める兆候8. 挨拶が減るなど、周りへの気配りが疎かになる
既に転職活動を始めている、または次の会社が決まっている場合は、今の仕事に対する意欲や愛着が全くなくなってしまう人も。
今の職場や同僚、部下や上司など仕事仲間のことは眼中になく、既に新天地に期待を膨らましている人もたくさんいるでしょう。
今の職場や仲間に対して挨拶や気配りが疎かになる、視野が狭くなる態度や行動も、会社を辞める優秀な社員が出しやすい兆候です。
辞める兆候9. 同僚や部下に仕事の引き継ぎを始める
優秀な社員が今の会社の退職を決意したら、辞めた後の迷惑や印象などを踏まえていかにスムーズに退職できるかを考え、態度や行動で示すようになります。
転職に成功したらスムーズに辞められるように、職場でも計画的に身辺整理を進めていきます。
上司の指示なく同僚や部下に仕事の引き継ぎを始める、デスク周りや書類、PCの中を整理し始めるのも、辞める兆候といえるでしょう。
何がきっかけ?優秀な社員が会社を辞める主な理由
優秀な社員が辞める兆候がある時は、上司としてはとてもショックに感じる人も多いです。
今まで意欲的に仕事に取り組んでいた優秀な社員が会社を辞める背景には、必ず理由があります。
次に、優秀な社員が会社を辞める5つの理由を見てみましょう。
辞める理由1. 上司や経営陣との方向性や仕事の仕方が合わない
優秀な社員は現状だけでなく、将来を考えて仕事をしている人がほとんど。
今の会社の上司と経営陣と方向性や仕事の仕方が合わない場合は、将来的に仕事を続けていくのが困難だと考える人が多いでしょう。
我慢して長く仕事を続けるよりも、自分の考え方に合っている、自分らしく働ける職場を求めて転職を考える優秀な社員もたくさんいます。
辞める理由2. 労働環境や労働時間に不満があったから
仕事内容自体に問題はなくても、自分の働く環境に問題があると、当然日々ストレスがたまっていきます。
普段働いている職場環境から労働時間に不満がある状態で働いているため、もっと環境の良い職場を求めるのも優秀な社員が辞める理由の一つ。
定時で帰れる、有給が取りやすい、自宅からの距離が近いなど、快適に働ける環境を求めて転職する人も多いです。
辞める理由3. 職場の人との人間関係がうまくいかなかった
職場の人間関係に関する問題は、自分での解決が難しいですよね。
上司がパワハラ気味、同僚からいじめを受けているなど、人間関係で問題やトラブルを抱えている場合、解決が難しい場合は解決方法として退職を選ぶことになります。
たとえ仕事自体は好きでも、人間関係が優秀な社員が会社を辞める理由となることは珍しくありません。
辞める理由4. 給料が低いから
仕事をしたら当然報酬として給料が支払われます。ところが、自分の労働に見合った給料が支払われない場合は、仕事に対する意欲も削がれてしまうでしょう。
同じ仕事内容なら、自分の能力に見合った給料が支払われる場所で働きたいと思うのは、労働者なら当然の欲求です。
今の会社の給料に不満があるため、労働に見合った対価を求めて転職するのも、辞める理由の一つです。
辞める理由5. 仕事内容が合わなかったから
職場環境も人間関係も良い、さらに給料や待遇にも不満がなくても、仕事に対する適性がないと自分自身の成長には繋がりません。
仕事をいつまでも覚えられない、成長できないなどで、仕事内容が自分に合わないと感じた場合も、より自分らしく働ける仕事を求めて転職する理由となります。
今の仕事にやりがいがない、自分に適性がない、他にやりたい仕事が見つかった場合も、優秀な社員は退職を決意するでしょう。
実は優秀な社員ほど辞めやすい!辞めたら困る人が退職する原因とは
優秀な社員が辞める背景には、色々な理由があると分かりました。一方で、優秀や社員ほど上昇志向が強いため、転職や退職しやすいといった特徴もあります。
そこで、上司としては辞めるとショックな優秀な社員ほど、転職や退職しやすい原因を3つ紹介します。
原因1. 周りより成果を出しても昇進や昇格がないから
優秀な社員は周りよりも高い成果を出せる人が多いですが、それに対して対価がない場合は、仕事を頑張っても意欲ややりがいは失われていきます。
優秀だからこそ、自分を正しく評価してくれる場所を求めて転職する優秀な社員もたくさんいるでしょう。
実力が反映されない、年功序列が強い職場というのも、優秀な社員が退職しやすい原因となります。
原因2. 責任や業務量だけ増えやすいから
優秀な社員は仕事もできて、かつ責任感や当事者意識をもって真摯に仕事に取り組む人も多い特徴があります。
その一方で上司からも期待されやすいため、同僚よりも責任が重い仕事や、業務の量を増やされることも多いでしょう。
仕事の質と量が自分だけ負担が大きく、周りと比べてみて理不尽さを感じてしまうのも、優秀な社員が辞める原因です。
原因3. キャリアアップを望む人が多いから
現状に満足せずもっと上を目指す、上昇志向や向上心の高い人は優秀な社員が多いでしょう。
例え今の会社や人間関係に不満がないとしても、もっと自分を試せる、上のレベルで働きたいという考えも優秀な社員が辞める原因となるでしょう。
今の会社より大手に挑戦する、語学力や資格を取得して上を目指すなど、キャリアアップへの望みが高い人も多いです。
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優秀な社員に辞める兆候が見受けられた時の引き止め方とは?
優秀な社員が辞める兆候がある、または実際に退職を示唆された場合、会社としては貴重な戦力を失い、大打撃となります。
次に、優秀な社員が辞める兆候やサインを出した場合の、効果的な引き止め方を2つ紹介します。
まさに頼りにしている部下に退職のサインが見られる上司の人も、ぜひ参考にしてください。
引き止め方1. 素直に残って欲しい気持ちを伝える
優秀な社員は、たとえ退職する時でも今までお世話なった会社に嫌な思いや迷惑をかけたくないと考えています。
まずは優秀な社員の本音を引き出すために、上司としても素直な気持ちで接するようにしましょう。
実際に退職を告げられた時は、「君は優秀な社員だからいなくなると困る」という気持ちを素直に伝えるようにすると、優秀な社員の心が動くかもしれません。
引き止め方2. 退職したい理由を聞き、改善できないか話し合う
優秀な社員が辞める兆候が出ている場合は、辞めようとしている原因を改善すると、退職まで進まない可能性が高いです。
まずは、優秀な社員から退職したい具体的な理由は何かを聞くようにしましょう。
給料や待遇面、職場環境への不満なら退職慰留の交渉条件として改善を約束すると、退職を思いとどまってくれることがあります。
優秀な社員に退職を切り出された時の対処法
引き止め方を知っていても、実は優秀な社員への引き止めが成功することはほとんどありません。
もしも実際に優秀な社員に退職を切り出されたら、上司としてはショックですが、転職を応援して温かく送り出してあげるのが最適な対処法です。
退職届の受理方法や引き継ぎに具体的に動くなど、優秀な社員がスムーズかつ安心して退職できる環境を整えましょう。
優秀な社員が辞める兆候を見抜いて、事前に対処していきましょう。
優秀な社員が退職するまでは、有給を取るようになるなど色々な特徴や兆候を出します。また、優秀な社員が退職するのは職場や人間関係に原因があるだけでなく、本人のキャリアアップや適性、将来性を考えた上での決断が理由である場合も多いです。
退職前に兆候を感じたら理由や原因を聞いて改善したり、実際に退職を告げられたら上司として温かく送り出すのが、スマートな上司としての対処法といえるでしょう。
相手に合った対処法を試すようにしてくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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