猜疑心が強い人の原因や特徴とは?なんでも疑ってかかる癖を克服する方法も公開

あやな 2022.06.21
猜疑心という言葉の意味を知っていますか?猜疑心が強い人には似たような特徴があります。今回は、そんな猜疑心が強い男女の心理や原因を解説!さらに、猜疑心をなくすための克服方法までレクチャーします。自分は猜疑心が強いタイプかどうか、自己診断でチェックしてみてくださいね。

男性女性問わず、猜疑心が強い人っていますよね。

猜疑心が強い人の特徴

猜疑心(さいぎしん)は人を疑ったり妬んだりする心のありようのことです。実際には猜疑心が強い人は用心深い面も持ち合わせている場合が多い傾向にあります。

しかし、疑い深い点や人を妬んでしまう点などは人に悪い印象を与えてしまったり自身も信用されなくなってしまったりすることも多いため、できれば克服したいものですね。

そこで今回は、猜疑心が強い人の特徴や猜疑心を克服する方法について紹介していきます。


猜疑心が強い人とは?意味は?

猜疑心の強い人は疑ったり妬んだりする人

猜疑心とは、相手の行為などを疑ったり妬んだりする気持ちのことで、どちらかというとネガティブな意味合いで用いられます。

つまり、猜疑心の強い人とは、他人を信じられない人や他人のことをうらやましく思ってしまう傾向が強い人のことを指します。


多くの人が抱く”人を疑ってしまう”感情は良い側面もある。

猜疑心はよい感情でもある

猜疑心はネガティブな意味で用いられる言葉ですが、悪い側面ばかりではありません。例えば人のことを疑うことは裏を返せば用心深いことや思慮深いことに繋がります。

このようなタイプの人は、よく考えて行動する場合が多く不要なトラブルを起こしづらいといえるでしょう。

また、妬むことは人の良い面を見つけやすいので、猜疑心は悪いだけではないといえるでしょう。


自己診断!なんでも疑ってかかる人の15個の特徴

猜疑心を強く感じる人の特徴

それでは、猜疑心を強く感じてしまう人の性格や行動・言動などの特徴をピックアップして紹介していきます。

猜疑心を強く感じてしまう人の特徴を把握して、自分に当てはまる部分がないかどうか自己診断していきましょう。


猜疑心が強い人の性格の特徴

まずは、猜疑心が強い人には性格にどのような特徴があるのかを紹介していきます。

自分は猜疑心が強いと考えている人であっても、どのような性格の人が猜疑心が強い傾向にあるのかを把握・診断することで、克服のための対策を立てやすくなります。


性格の特徴1. 新しい物事に対して消極的

猜疑心が強い人はつい人や物を疑ってしまうことから、今まで自分の周りになかった新しい価値観を受け入れることが苦手です。用心深い性格が度を過ぎて裏目に出てしまっていることが一因と考えられます。

例えば、職場に新しいスタッフが増えた時に、打ち解けるのが苦手でなかなか仲良くなれないのも猜疑心が強い人の性質の特徴といえます。

このように、用心深さが新しい物や人に対しても出てしまうことから、猜疑心が強い人は新しい物事に対して消極的になってしまうのです。


性格の特徴2. 心配性で、何事も周到な用意がないと不安

猜疑心の強い人は心配性

心配性な人は用心深さが度を過ぎている性格であるため、何をするにも周到な用意がないと不安になってしまいます。

具体的には、旅行で綿密にスケジュールを立てる人や寝る前に翌日の準備を済ませておく人などです。旅先でトラブルが起こらないか、翌日寝坊してしまわないかなどをつい心配してしまうことが、周到な用意に繋がります。


性格の特徴3. 視野が狭く、自分のことしか考えられていない

用心深い性格や狭い人間関係の中に置かれているなどの外的な要因のために視野が狭くなり、猜疑心が強くなってしまうことがあります。そのような場合、人の立場に立って物事を考える余裕が少なく、自分のことしか考えられない場合が多いです。

特に怒っている時や自分が絶対正しいと思い込んでいるような心に余裕のない心理状態の場合、相手が間違っていると思うことが相手を疑うことになり、猜疑心が強くなってしまうのです。

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性格の特徴4. 妄想癖があり、勝手にネガティブに考えてしまう

猜疑心の強い人はネガティブな人

一見関係なさそうな妄想癖も猜疑心につながることもあります。特に、「相手に悪く思われているかもしれない」などのネガティブな妄想癖がある場合には、妄想によって人を信じられなくなる心理状態に陥る恐れも。

人を信じられないことが疑うことに繋がり、結果として猜疑心が強くなってしまいます。ネガティブに考えてしまうことは誰にでもあることですが、ネガティブな妄想は実際には起こっていない場合がほとんどです。

ネガティブな妄想から人を疑ってしまった結果、猜疑心に囚われてしまうと悪循環です。猜疑心の元になっていることが事実なのか事実でないのかを認識して、不要な猜疑心に囚われないよう心掛けるといいでしょう。


性格の特徴5. プライドが高く、相手からどう見られているのか気にしてしまう

プライドの高さも猜疑心につながる性格のひとつです。プライドが高いことは相手によく思われたいことの裏返し。また、相手からどう見られているのかを必要以上に気にしてしまう場合もあります。

さらに、相手と自分を必要以上に比較してしまうと、「妬み」の感情に繋がりやすくなってしまいます。

プライドが高いと相手にどうみられているのかを過度に気にすることから「疑い」の気持ちも生まれやすくなる傾向も。妬み・疑いの気持ちが生まれやすくなる性格であるため、プライドが高いと猜疑心が強くなってしまいます・

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性格の特徴6. 固定概念が強く、「この人はこうだ!」と決めつけてしまう

固定観念とは、容易に外からの影響を受けて変化しない固着した考え方のことで、頑固な人のことをあらわします。

猜疑心が強い人は他人の言うことを信じられない性格であるため、自分のことしか信じられません。

あまりに決めつけが度を過ぎてしまうと決めつけられた相手は不快な思いをしてしまうこともあります。他人のことを決めつけがちな人は少し気を付けるほうが良いでしょう。


性格の特徴7. 自分の中で大きなコンプレックスがある

猜疑心の強い人は大金コンプレックスがある

心の中に大きなコンプレックスがある人は、人より劣っている感情を持ちやすくなることから、猜疑心が強くなってしまう場合が多いです。

例えば恋愛などの人間関係において過去の苦い経験がある人は、そのことが原因になって人間関係でのコンプレックスを抱えがちです。

コンプレックスを抱えてしまうとその物事に対して過度に用心深くなってしまったり上手くいっている人に対して妬みを持ちやすくなることから、猜疑心に繋がりやすくなります。


性格の特徴8. 他人から褒められると「何か裏があるのでは?」と疑い素直に喜べない

猜疑心が強い人は疑い深い傾向があります。人の言葉も疑ってかかるため、他人から褒めてもらっても言葉をそのまま素直に受け取れず、「何か裏があるのではないか」と考えてしまい素直に喜べません。

他人が素直に心から褒めてくれているようなシーンであっても、はなから疑ってかかってしまうため、褒めてくれた相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。

他人から褒められたら、まずは感謝の言葉を伝えるのが良いでしょう。


猜疑心が強い人の心理・言動・行動に関する特徴

性格の次に、猜疑心が強い人がどのような行動や言動を行いがちなのかを診断していきます。

どのような言動や行動をする人が猜疑心が強い心理状態にあるのかを把握することで、どういう人が猜疑心が強くなるのかチェックしていきましょう。


言動&行動1. 人の話をしっかりと聞いていなく、勘違いが多い

人の話をしっかりと聞いていないことによる勘違いが多い人は、誤解による問題が起きやすいです。結果として猜疑心が強くなってしまうことがあります。何か問題が起きてしまうと、自分に原因があっても人を疑ってしまうことが一因。

また、人の話をしっかりと聞いていないことの原因には、猜疑心が強い人の性格的な特徴である固定概念の強さや、人のことを決めつけてしまいがちな性質があることも多いです。


言動&行動2. 「いや」「でも」「だって」といった否定的な接続詞を使う

猜疑心の強い人は否定的な言葉を使う

相手の言葉を否定するような言い回しをしがちな人は猜疑心が強いがゆえに人の言葉を疑ってかかることが多いため、否定的な接続詞として表れるのです。

否定的な言葉には「いや」「でも」「だって」などがあります。その言葉を発した人としては何らかの考えを持っての発言かもしれませんが、否定された相手は少なからず不快な思いをしてしまいます。

まずは「そうですね」などの肯定の言葉で受け止めてから意見を述べるのをおすすめします。


言動&行動3. 頭が良すぎて、先のことまで考えすぎてしまう

頭の回転が速い人は先のことまで予測しようと考えます。ただし、予測の段階で色々な事に対して疑ってかかることも多いため、猜疑心に繋がりやすくなります。

頭が良すぎると予測可能なケースの種類も多いため、そのケースごとに予測をたてる場合も。色んな事に疑いをもって検討する、という意味では猜疑心が強いと考えられます。


言動&行動4. 何か起きると人のせいにしてしまう癖がある

何か起きると人のせいにしてしまう癖がある人も、猜疑心が強いといえます。猜疑心が強いと人を疑うため、何かあっても人のせいにする癖があります。そのため、猜疑心が強い性格といえるでしょう。

また、人のせいにすることは「視野が狭く、自分のことしか考えられていない」という元々の性格が原因の場合もあります。人の立場に立って考えるようにすることも円滑に日常生活を送る上では必要です。


言動&行動5. 人間関係が狭く、新しい友だちが少ない

猜疑心の強い人は人間関係が狭い

日常生活を狭い人間関係の中で送っている人も猜疑心が強くなってしまう場合があります。日々関わる人の数が少ないと一人一人にべったり依存しやすくなる結果、相手を束縛しがちになります。

その過程で相手が何をしているのかとても気になり、妬みの感情が生まれやすくなったり、相手が自分をどう思っているのか疑いの気持ちが生まれやすくなったりしてしまうからです。

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言動&行動6. 趣味がなく、外出する機会が少ない

外出する機会が少ない人や趣味がないような人は他人と関わる機会が少なく、結果的に猜疑心が強くなってしまうことが多い傾向にあります。

というのも、上記の例のように人間関係が狭く、自分の世界に引きこもりがちになるからです。

趣味があれば外出したり他の人と関わったりする機会はあるかもしれませんが、趣味もないため周りの人との関わりも減ります。上記の例と同じように一人一人に依存しやすくなり、疑いや妬みが生まれやすくなって、猜疑心が強くなってしまいます。


言動&行動7. 過去に信頼している人から裏切られた経験がある

人間関係において過去に信頼していた人から裏切られた経験がある場合、人を信用できなくなり猜疑心が強くなってしまいます。

裏切られた人は相手を信じることができず、疑いの気持ちが生まれやすくなることから、猜疑心に繋がりやすくなるからです。

ただし、時間の経過や新たな人との出会いとともに猜疑心の強さが解消されていく場合も多いので、いつまでも引きずらず新しい人間関係を構築していくといいでしょう。


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