"ご愛顧いただき"の意味/使い方。言い換え類語&例文|ビジネス敬語ガイド
「ご愛顧いただき」と言い換えできる類語一覧
ご愛顧いただきの類語① ご愛顧賜り
「ご愛顧賜り」は「ご愛顧いだだき」の類語です。「賜り(たまわり)」は「もらう」の謙譲語で、「いただく」よりも丁寧な表現です。
例文として「今後ともご愛顧賜りますように、お願い申し上げます」なら「これからも贔屓にしてもらえるようにお願いします」という意味の敬語なります。
ビジネスシーンでは、例文で「平素よりご愛顧賜りまして」なら、「いつも贔屓にしてもらって」となり、日ごろお付き合いのある取引先や、お世話になっている目上の方に対しての、文書やメールでの冒頭の挨拶文としての使い方もできます。
また、今後お付き合いを続ける場合はもちろん、閉店の挨拶にも使用できます。
「ご愛顧賜り」の使い方
- 平素より弊社サービスをご愛顧賜りまして、誠にありがとうございます。
- 平素は格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
- これまでに賜りました皆様のご愛顧に、心より感謝申し上げます。
【参考記事】「賜る」の使い方ガイド。例文から類語まで分かりやすく解説します▽
ご愛顧いただきの類語② お目をかけていただき
「お目をかけていただき」は「ご愛顧いただき」の類語で、「目をかけてもらう」とは「贔屓にしてもらう」「気に入られる」という意味があります。
ビジネスシーンでは特に親しい目上の人や、お世話になっている人に対し「ご愛顧いただき」の言い換えとして代用可能です。「お目をかけていただきありがとうございます」のように、日ごろお世話になっている感謝を込めた敬語として使用します。
ただし、「お目をかけていただき」と口頭で言い、周囲の人の耳に入ると「贔屓にしてもらう」のニュアンスが強く、悪い印象を与えてしまうことがありますので、基本は文書やメールなどで使用するようにしましょう。
なお、お目「に」かけていただきは間違いですので、お目「を」かけていただきと覚えましょう。
「お目をかけていただき」の使い方
- いつもお目をかけていただきありがとうございます。
- どうか今後とも、部下の○○にお目をかけていただければ幸いです。
- 今度、そちらに○○が異動することになりました。私の大学時代の後輩でもありますので、お目をかけていただきければと存じます。
ご愛顧いただきの類語③ ご贔屓を賜り
「ご贔屓を賜り」とは、「ご愛顧いただき」の類語で「目をかけてもらって」という意味があります。「ご贔屓いただき」という敬語よりも、「賜る」を使うことでより丁寧な敬語になります。
また、「ごひいき」とひらがなへの言い換えも可能です。ビジネスシーンでは、今お世話になっている目上の方へ「日頃のご贔屓を賜り」のように、メールや文書の挨拶の冒頭文としての使い方もできます。
また、店舗や閉店する時にも「これまでご贔屓を賜りまして、誠にありがとうございました」のような挨拶分としての活用できます。
「ご贔屓を賜り」の使い方
- 諸般の事情により〇月〇日をもちまして閉店することとなりました。長年多大なご贔屓を賜り、厚くお礼申し上げます。
- 突然ではございますが 当店は〇月〇日をもちまして閉店いたすこととなりました。長い間ご贔屓を賜り、誠にありがとうございました。
- 毎々格別のご贔屓を賜り、ありがとうございます。
ご愛顧いただきの類語④ お引き立ていただき
「ご愛顧いただき」の類語、「お引き立ていただき」の「引き立てる」とは、自分が引いて相手を立てるという意味があり「贔屓にする」の類語です。また、「ご愛顧いただき」を「お引き立ていただき」への言い換えも可能です。
ビジネスシーンでは、お世話になっている人への挨拶文としてメールや文書で使用できます。「お引き立て」とは「引き立てる」の丁寧語のため目上の人への敬語としても使用できます。
今後ともお世話になりたい相手に対してだけでなく、閉店の挨拶文としても使えます。
「お引き立ていただき」の使い方
- 平素より格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
- このたび一身上の理由で閉店することになりました。これまでお引き立ていただき、ありがとうございました。
- なお、当店は閉店いたしますがほかの店舗は営業を続けますので、今後ともお引き立ていただきますようにお願い申し上げます。