"先日"の意味とは?昨日と違い"いつまで"を指す言葉?|ビジネス敬語ガイド

"このあいだ"を示す言葉、先日(せんじつ・さきじつ)。いつまでを指す言葉なのか、昨日・先般との違いについて知らない人も多いはず。今回は、先日の意味・読み方から、ビジネスで使える例文、先日/昨日との違い、言い換えできる類語まで詳しく解説します!

「先日」の読み方や意味とは?

先日の意味とは

「先日」とは「せんじつ」と読み、過ぎた日、近い過去のある日、このあいだ、過日とそんなに遠くない過去のある日を意味する言葉です。「先日」そのものは敬語表現ではないため、ビジネスシーンに限らず普段の会話でも活用できる言葉となります。

とはいえ、敬語での会話やメールにて、少し前のことを指す時は「先日」が最適な表現と言えます。とくに「先日」はビジネスメールなどで話を切り出すときにも使える便利な言葉ですから覚えておきましょう


ビジネスシーンでの「先日」を使った例文一覧

先日を使った例文一覧

  • 先日は素敵な贈り物を用意していただき、本当にありがとうございました。
  • 先日ご連絡をした件について、まだご返事を承っておりません。お忙しいところ恐縮ですが、今週中にお返事をいただけましたら幸いです。
  • 先日は我が社の展示会にご足労いただき、まことにありがとうございました。
  • 先日はご馳走していただき大変ありがとうございました。
  • 先日は突然訪問してしまい申し訳ございませんでした。突然の訪問にも関わらず暖かくお迎えいただき感謝いたします。
  • 先日は面倒なお願いをいたしまして大変恐縮いたしております。お引き受けいただき、本当にありがとうございます。

過ぎた日の起きた事についてお礼やお詫びを述べたい時、「先日は」は切り出すのに最適な表現と言えます

したがって、「先日」を使うタイミングは、話題を変えるときや話し始めるようなタイミングです。使うタイミングに関しては、日常会話、ビジネス会話どちらも全く同じで問題ありません。


先日の正しい使い方。いつからいつまでを表すの?

先日はいつからいつまでを指すのか

「昨日」や「一昨日」、は「先日」とは言わずに「昨日」「一昨日」と言います。

「先日」は何日前か特定されない近い過去のある日のことです。何日前かははっきりしない、2日以上前から10日くらい前までの日を指す時に使いますが、厳密な規定はありません。

人によっては1ヶ月近く前のことも「先日」と言ってしまうこともあります。1ヶ月以上の場合もあるかもしれませんが、一般的ではありません。過ぎた日にあった出来事について言及するときに使います。


先日以外の過日を表す言葉

先日以外の過去を指す言葉

  • 昨日
  • 一昨日
  • 一昨々日
  • 先月
  • 昨年
  • 去年

「先日」は過ぎた日を表しますが、具体的にははっきりした日時を指定しません

曖昧に少し前のことを指して、「先日」と言います。「昨日」は1日前、「一昨日」は2日前、そして日常的にはあまり使用しませんが3日前は「一昨々日」です。

「一昨々日」は「いっさくさくじつ」、または「さきおととい」と読みます。2日前までは「先日」を使わず「昨日」「一昨日」を使った方が良いでしょう。

「先月」は「先日」と一文字違いです。「先日」は過ぎた日を曖昧に表していますが、「先月」は今月の前の月のことです。

そして「去年」と「昨年」は前の年を表す言葉です。基本的には意味は全く同じですが、「昨年」の方が「去年」より改まったな感じがします。ですからビジネスで使うときは「昨年」の方が良いでしょう。


「先日」と「先般」の違いとは?

「先日」と「先般」の違いとは?

「先般」は「せんぱん」と読み、意味は「先日」とよく似たこのあいだ、先ごろ、過日などを意味する言葉です。

意味はよく似ていますが、先般の方が過去に起きた出来事にフォーカスするのに対し、先日は日程や日にちにフォーカスするのが大きな違いです

意味合いが似ているため、過日の出来事なら「先般」、日程なら「先日」と上手に使い分けるようにしましょう


「先日」と言い換えできる類語一覧

先日の類語① 過日

先日の類語①過日の意味とは

「過日」は「かじつ」と読み、文字通り「過ぎた日」のことです。「先日」と同様に過去の特定できない日を意味しますが、「先日」と違う点もあります。

「過日」は「先日」とは違って、表現する過去の範囲が広いことが特徴です。1ヶ月以上前、数年前、数十年前も「過日」という言葉で表されます。反対に2.3日前くらいに使うと少し不自然なため、その場合は先日を使うのが理想的です。また、

  • 過日お話くださったことを今でも覚えております。
  • 過日はお時間を頂戴しありがとうございました。おかげさまでその後順調です。

など、「過日」も改まった感じがするので敬語で文章を書く場合にも使えます。


先日の類語② かつて

先日の類語②かつての意味とは

「かつて」も過去の特定されない時期を表す副詞です。「先日」とは違ってあまり近い過去にはあまり使いません

また、「先日」にはない使い方として、否定語を伴って「これまで一度だって」という意味の表現ができます。否定語を伴った使い方は、例文で見た方がわかりやすいでしょう。

  • 先日の新製品発表会は、かつてない大成功でした。
  • このような素晴らしいものは未だかつて見たことがありません。

「かつて」はこちらの否定語を伴った使い方の方が一般的です。


先日の類語③ この間

先日の類語③この間の意味とは

「この間」も何日前かは特定できないある日のことを意味する言葉で、「先日」の類語です。使い方も「先日」とほぼ同じと思って間違いありません。

「先日」とは違って、「この間」は和語ですから柔らかな印象を与えます。敬語での会話で使用する場合にはあまり問題にはなりませんが、ビジネスシーンで利用されるメールなどでは「先日」「先般」などの漢語表現の方がしっくりします。

特に言葉遣いに厳しい方にメールを送るときは注意が必要です。また、会話のときに「こないだ」と崩さないように気をつけてください。


先日の類語④ この前

先日の類語④この前の意味とは

「この前」も「先日」の類語で何日前かははっきりしない過去のことを表す言葉です。「この間」に比べると、もう少し遠い過去を表します。敬語表現と一緒に使用して、上司との会話にも使えますが、状況などによってはNGになるので注意が必要です

あくまでもリラックスした雰囲気の中での会話等で使うようにします。ビジネスなどに関する会話やメールでは、「先日」や「先般」「過日」といった漢語の言葉を使う方がきちんとした印象になります。


先日の類語⑤ 先頃

先日の類語⑤先頃の意味とは

「先頃」は辞書によると「先日」「この間」という意味です。ニュースでも「先頃国会で、」というようによく使われます。

「先頃」は漢字2文字ですが「さきごろ」と読み、和語ですから柔らかな印象です。「先日」とほぼ同じ意味を持つ類語で、使い方も同じと考えて間違いありません。

「先般」よりも「先日」と同じように会話などで使えますが、ビジネスシーンで敬語での会話やメールで使っても問題ありません。

  • 先頃帰国いたしました。
  • 先頃発表された弊社の新製品についてですが、

など、日常会話やビジネスシーンどちらでも活用できる表現です


「先日」の英語表現

「取り急ぎ」の英語表現

  • I sent that document the other day.(先日その書類を送りました)
  • Thank you very much for the other day.(先日は大変ありがとうございました)
  • As I requested at friday's meeting the other day、(金曜日のミーティングでお願いしたように)
  • I am sorry about the other day.(先日は失礼いたしました)
  • Thank you for your inquiry the other day.(先日はお問い合わせをありがとうございました。)
  • a few days ago(数日前に)

先日に当たる言葉は「not long ago」や「a while ago」などもありますが、「the other day」が一番一般的です。

ただし、目上の方でかなりきちんとしたビジネスメールを送りたい場合は、具体的に〇〇曜日とか〇〇日と付け加えた方が丁寧です。

「the other day」は、会話でも話題を変えたり、話のきっかけを作るためにもよく使いますからチェックしておきましょう。


「先日」は使う機会が多いため、きちんと使いこなしましょう!

「先日」という言葉の使い方と類語を紹介しました。敬語の使い方だけではなく、敬語で話すときに状況にフィットした単語を選んで話したり、書いたりすることもビジネスマンの最低限のたしなみです。

できるだけボキャブラリーを増やし、好印象のメールや手紙が書けるようにしましょう。時間のあるときにビジネスメールなどの例文集を読み、類語などをチェックして語彙力をアップしてください。

【参考記事】「差し出がましい」の使い方や言い換えできる類語もご紹介!

【参考記事】「ご厚誼」の意味や正しい使い方とは?

【参考記事】「滅相もない」の使い方ガイド。例文から類語まで分かりやすく解説します

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