【8月/葉月】時候の挨拶と結びの言葉。例文フレーズまとめ

長谷川大輔 2016.08.01
8月に贈る手紙で使える時候の挨拶を結びの言葉とセットでご紹介します。初旬・上旬・中旬・下旬ごとに用いるべきフレーズ例文を季語と一緒にピックアップ。「の候」の使い方を含め、ビジネス文書やはがき、レター、学校PTAの手紙、お礼状でも有効な挨拶集をご覧ください。

8月は葉月。季節を感じる時候の挨拶は?

8月の時候の挨拶

8月に用いる時候の挨拶を、季語を添えて「初旬・上旬・中旬・下旬」ごとにご覧頂きます。


まず、時候の挨拶を書く上でのルールを簡単にご紹介

8月に限らず、季節を一文から読み取れる表現が美しい文章として受け取られます。
またそれに加えて、いくつかルールがありますのでポイントをまとめます。


最初と最後(前文と末文)で内容をかぶらないようにする

頭語から続く前文での時候の挨拶以外にも、結語の前にある結びの言葉がありますが、本文を締めくくるために季節に触れる一文を添えてから締めます。
ただし結びの言葉は、時候の挨拶以外によく使われる慣用句があるので、それほど難しいものではありません。


その後に続く安否を知らせる挨拶へスムーズな流れを

時候の挨拶にこだわりすぎて、その後に続く安否を尋ねる(知らせる)挨拶とのつなげ方が無理矢理ではだめ。全体を見て文章が読みやすいかを何度も確認が必要です。


【参考記事】前文で時候の挨拶に続く、安否を知らせる挨拶について解説します▽


時候の挨拶【8月】の例文をご紹介

8月の季語・季節のワードとしては以下のような言葉が挙げられます。

  • 自然現象:猛暑/酷暑/残暑/晩夏/残夏/暮夏/早涼/秋暑/立秋/納涼 etc.
  • 食べ物:西瓜/南瓜/茄子/桃/大豆 etc.
  • 草木:芙蓉(ふよう)/鳳仙花/向日葵/鬼灯(ほおずき)/木槿(むくげ) etc.
  • イベント系:花火大会/終戦記念日/お盆/立秋 etc.

自然現象の後には「〜の候、〜のみぎり、〜の折」のいずれかをつなげ、安否の挨拶を続けましょう。
その他食べ物やイベント系は文章で書き、必要なら句点(。)で区切って安否の挨拶に移ります。


ビジネス文書や学校PTAで使える時候の挨拶例

では実際に挨拶例をみていきます。今回は違和感が無いよう、安否を知らせる挨拶まで含んだ文例も載せますのでご参考に。
ビジネスで用いる場合は、自然現象+「〜の候、〜のみぎり、〜の折」が堅実で無難です。


8月初旬

  • 猛暑の候、貴社におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 酷暑の折、貴社におかれましてはますますご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。
  • 夏の日差しが眩しいこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
  • 堪え難い暑さが続きますが、お変わりありませんか。
  • 夏バテもせず、ご壮健にご活躍のことと存じます。

8月上旬

  • 猛暑のみぎりでございますが、皆様にはつつがなくお過ごしのことと存じます。
  • 処暑の候、常々お心遣いに預かり心より御礼申し上げます。
  • 夏を通しての暑さが身にこたえる時期となりました。お陰様で、忙しくさせていただいております。
  • 暑さますます厳しき折から、お変わりなくお過ごしでしょうか。お伺い申し上げます。
  • 処暑の折、久しくご無音続きで、恐縮に存じます。

8月中旬

  • 土用過ぎの暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 残暑お見舞い申し上げます。
  • お盆を過ぎても蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 暮夏のみぎり、皆様にはお元気でお過ごしのこと何よりと存じます。
  • 残暑厳しき折、貴社ますますご隆盛のことと大慶に存じます。

8月下旬

  • 晩夏の折、お健やかにお過ごしのことと存じます。
  • 秋暑のみぎり、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
  • 早涼の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
  • 立秋とは名ばかりの猛暑が続きます。皆様お変わりございませんか。
  • 時折吹く風に秋の気配を感じるこの頃、皆様ますますご健勝の段お慶び申し上げます。

時候の挨拶【8月】の結びの言葉の例文

結びの言葉で気をつけたいのは、冒頭の時候の挨拶で触れたことや使った言葉を再度繰り返さないこと。最後のまとめのご挨拶なので、
プライベートや学校PTA等なら健康や幸せを願う文を。
ビジネスなら活躍や繁栄を祈る文を書きましょう。


時期関係なく使える結びの挨拶と季節ごとに使える結びの挨拶がある

時期を問わない結びの挨拶例

  • 貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
  • 引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
  • 今後ともこれまでと変わらぬご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
  • ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。
  • 皆様の御多幸を心よりお祈り申し上げます。

8月特有の結びの挨拶例

  • 晩夏の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
  • 夏の疲れが出てくる頃です。ご無理などなさいませぬよう、お願い申し上げます。
  • 暑さの厳しき候、皆様方のご健勝をお祈りしますとともに、今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 立秋とはいえ厳しい暑さが続きます。お体にお気をつけてお過ごしください。
  • 残暑なお厳しき折柄、くれぐれもご自愛下さい。

夏真っ盛りの8月は体調を気遣う挨拶を。

8月に関する時候の挨拶を例題とともにご紹介しました。貴方が感じる季節の移り変わりを文章で表現してみてくださいね。

【参考記事】残暑なお厳しい9月の時候の挨拶も一緒に確認を▽

【参考記事】1月から12月まで全ての時候の挨拶を総まとめでご紹介します▽

【参考記事】時候の挨拶に使える「ご健勝」の使い方とは


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