“コントラスト”の意味/使い方とは|例文から言い換えできる類語まで徹底ガイド

長谷川大輔 2019.07.27
美しい色彩を目にした時に多用される言葉「コントラスト」。実際に聞く機会は多くても、意外と明確な意味を把握していないという方も多い言葉ともいえます。そこで今記事では、コントラストとは何か、詳しい意味や語源から、使い方や具体的な例文まで詳しく解説します。

コントラストの意味とは|絵や写真で使われる時の言葉を学ぼう

コントラストが分かりやすい画像

コントラストとは「対比」「対照」という意味を持った言葉

主色彩の濃度、明度、彩度*などを表す際に使用され、

「写真の彩度が思ったよりも低かったのでコントラストを上げた」

「撮影した写真の明度が思ったより暗かったのでデザインソフトでコントラストを編集した」

というように画像などを編集する際によく目にする言葉です。

この他にも、コントラストは物事の著しい差異などについても用いられ、

「スイカに塩をかけると、しょっぱさと甘さがコントラストに引き立て合っている」

といったようにコントラストを使うことで物事をハッキリとさせることができます。


コントラストの語源とは|どんな言葉から生まれた表現なの?

コントラストが使われ始めたのは、17世紀のアメリカ。芸術の世界の中で生まれた単語です。

語源はラテン語のcontrastare(対比する)という言葉。この言葉を2つに分けるとcontraは「対立」、stareは「立つ」要素に分解できます

相反する(対立)するもの(主に色)を立てることで、それぞれの特徴を明確化する、というような意味を表しているということですね。

語源の要素を分解してみるとコントラストが物事や色彩など反対の意味を持つことによって、より際立って見える時に使用されることが分かるのではないでしょうか。


コントラストの使い方|例文からどんな使われ方をするのか勉強しよう!

コントラストとは何なのか、意味についてはなんとなくでも言葉の意味の理解していただけたのではないでしょうか。

しかし、使い方についてはまだ十分な理解を得られていないという方も少なくないと思います。ここでは、コントラストの使い方を例文を用いて解説していきたいと思います。

様々なシーンの例文を5つ用意しました。「色」や「味」といった文脈で実際にどのような使い方をしているの具体的にイメージしながら読み進めてみてください。きっと理解が深まります。


実際にコントラストを用いた例文一覧

  • 雄大な自然の写真は、コントラストが美しい。
  • この絵画の素晴らしいところは、黒と白の絶妙なコントラストにある。
  • 名作と呼ばれる作品はどれもコントラストが鮮やかだ。
  • 揚げたこ焼きは、外はカリッと中はとろとろの食感が良いコントラストになっている。
  • 砂糖の甘さと、レモンの酸味が素晴らしいコントラストを生み出している。

コントラストの類語|同義語として使われる言い換え表現とは?

コントラストの意味や語源、例文を使って解説してきました。

ここからはコントラストの類語、同義語について解説を行っていきます。コントラストとは具体的にどのようなニュアンスの違いがあるのか、どう使い分けていけば良いのかも解説していきますので、より一層理解を深めるために読み進めて頂ければと思います


コントラストの類語①「対比」

類語として挙げられる「対比」とは、「2つのものを比べて、それぞれの違いを見ること」「性質の違うものを比べて、著しい違いがでること」という意味を持つ言葉です。

2つのものを比べて違いをハッキリとさせるという時に使います。

「それぞれの性質を明確にするために2つの物の対比を行った」という形で用いられ、対比を英語にすると、contrastとなり同じ意味を持っていることが分かります。

コントラストは主に明暗の差を表すことが多く、画像や映像の明るさなどを調整する際に使用されることが多い言葉です

そのため、画像などに使う際には「コントラスト」、「期待値と実績値が記載された表」などのハッキリとさせなければならないことに関しては「対比」を使うと良いでしょう。


コントラストの類語②「対照」

「対照」とは、「2つの物を比べること」「性質が違うものを比べて、著しい違いが目立つこと」という意味を表す言葉です

2つのものを比べて、著しい違いを際立たせるという時に用います。

対照を英訳するとcontrastとなり、コントラストと同じ意味を持っていることが分かります。

使い分ける際に、画像などを比較・編集などで使用する際には「コントラスト」、「2人の性格は柔と剛の対照だ」というように人物など著しい違いがあるが数値ではないものに対しては「対照」を用いるようにすると良いのではないでしょうか。


コントラストだけではなく、言葉の意味は正しく使える人に!

コントラストの使い方を、例文や類語、同義語を交えて解説しました。

コントラストという単語は、色などの性質が異なったものを比較することで違いを明確にするというニュアンスを持っており、画像やそれ以外の様々な物事に対して使用することができる言葉です。コントラスト自体が「対比」「対照」という意味を持っているため、理解しづらい点もあるのかもしれません。

しかし、語源や例文を交えて解説を行ってきましたので、どのように使用すれば良いのかイメージを持っていただけたのではないでしょうか。コントラストをぜひ使いこなしてみて下さい。

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