"お世話様です"の意味/使い方。目上の人に失礼なの?|ビジネス敬語ガイド

お世話になった相手に使える敬語、お世話様です。「お世話になっております」と違い、目上の人に失礼な言葉ですが、実際の使い方はどうなのか。今回は、お世話様ですの意味から使い方、例文、類語まで徹底解説。お疲れ様です/ご苦労様ですとの違いまでチェックしていきましょう。

「お世話様です」の意味とは?

ご苦労様ですの類語②お世話様です

「お世話様です」の正しい使い方をマスターするために、まずは詳しい意味を理解していきましょう。

「お世話様です」は、文字通り相手に世話をしてもらったことや、手助けをしてもらったことに対する「ありがとう」の気持ちを伝える敬語表現です。

お礼だけでなく、「ご苦労様」という労いの意味も込められていることが特徴で、略式の挨拶のような形で使われることも多いですよ

また、地域や会社などによっては、軽い挨拶代わりにお世話様ですというフレーズを使っている場合も見られます。特定グループの習慣や風習によるので、必ずしも使えるとは限らないでしょう。


「お世話様です」の使い方とは?

お世話様ですの使い方

「お世話様です」は、挨拶表現のため、人と会ったときや電話の最初などに使われます

先ほど説明したようにグループ内での挨拶代わりに使われるほか、最近お世話になった相手と会ったときに、「先日は、お世話様でした」と言うことも可能です。

「お世話様です」は、挨拶の中でも簡略した敬語表現とされているため、ビジネスシーンで使われるタイミングはあまりありません。人によっては失礼だと感じてしまうこともあるため、基本的にはビジネスでは使わない方が無難でしょう。

また、基本的には口語の表現なので、メールでは使わないように注意してくださいね


「お世話様です。」は目上の人には失礼な表現なのか?

お世話様ですは目上の人へ使えるのか

「お世話様です」は、相手にありがとうの気持ちを伝えるとともに、労いの意味も含むカジュアルな挨拶表現です。そのためビジネスシーンで上司、取引先などに対して使うと、目上の人に対して「ご苦労様」と上から目線で言うことになり、失礼にあたります。

場合によって親しい上司に使っているケースもありますが、本来は適した表現ではないため、避けた方が無難です。

お世話様ですは、「お世話になっております」というフレーズを簡略化した表現だとされることもありますが、完全に同じタイミングで使えるわけではないため、注意しておきましょう。


「お世話様です。」を使った例文とは?

お越しいただき、ありがとうございますの例文

  • A:宅配便のお届けにまいりました。
  • B:どうもお世話様です
  • A:お世話様です。
  • B:こちらこそお世話様です
  • A:こんにちは。
  • B:どうも、先日はお世話様でした

「お世話様です」は、ビジネスシーンで使われることは基本的にありません

使うとすれば、例えば宅配便が来たときに、配達員に対してありがとうとねぎらいの意味を込め、お世話様ですと言うときなどです。

また、近所の人に挨拶としてお世話様ですと言われたときの返し方としては、同じように「こちらこそお世話様です」と返事をすると良いでしょう

最近世話になった人から「こんにちは」と挨拶された場合は、ありがとうの意味も込めて「先日はお世話様でした」と挨拶を返してもOKですよ。

例文のように、自分が客の立場で相手と接するシチュエーションや、地域・グループ内での挨拶として使われることが多いでしょう。


「お世話様です」と似た意味を持つ類語一覧

類語①「お世話様です」と「お世話になっております」の違い

お世話になっておりますの意味

「お世話になっております」は、「お世話になり(面倒を見ていただき)感謝します」という意味の敬語(謙譲)表現です。

「お世話様です」と同様、相手にありがとうの気持ちを伝えるフレーズですが、お世話になっておりますは、上司や目上の人と話す場面でも使えるのが大きな違いです。

フランクな印象が強い「お世話様です」とは違い、ビジネスでも使える敬語表現として覚えておくと良いでしょう。

「お世話になっております」の使い方

  • いつもお世話になっております。〇〇社△△課の××です。
  • 平素より大変お世話になりまして、誠にありがとうございます。
  • いつも大変お世話になっております。本日は〇〇の件につきましてご連絡いたしました。

類語②「お世話様です」と「お疲れ様です」との違い

ご苦労様ですとお疲れ様ですの違いとは

「お疲れ様です」は、相手の精神的・肉体的な負担を労う表現です。

社内の人と電話やメールをするときに「お疲れ様です。」と挨拶代わりに伝えたり、残って仕事をしている人が、先に帰る人に対して「お疲れ様です。」と声をかけることも多いですね

「お疲れ様です」には、ありがとうの意味は含まれず、労いの意味だけになる点や、上司など目上の人に対しても一般的に使われている点が、「お世話様です」とは異なる点です。

「お疲れ様です」の使い方

  • A:「お先に失礼します」
  • B:「(先に帰る社内の人に対して)お疲れ様です」
  • A:「ただいま戻りました」
  • B:「(外回りから戻ってきた社内の人に対して)お疲れ様です」
  • 「(社内メールの冒頭で挨拶として)お疲れ様です」

【参考記事】「お疲れ様です」は目上には失礼なの?正しい使い方を解説


類語③「お世話様です」と「ご苦労様です」との違い

ご苦労様ですの意味

「ご苦労様です」は、世話になった相手に対して苦労を労う気持ちを込めて使うフレーズです。

「お世話様です」と同様、目上の人に対しては失礼にあたるため、使いません。同等か目下の人に使うほか、客の立場のときに使うようにしましょう。

例えば、宅配業者の配達員が来たときに、挨拶代わりに「ご苦労様です」と言うことが可能です。

「ご苦労様です」の使い方

  • A:「ご注文の品をお届けに上がりました」
  • B:「(配送員に対して客の立場から)どうもご苦労様です」
  • A:「頼まれていたものを買ってきました」
  • B:「(頼みごとをした相手に対して)ご苦労様です」
  • 「(上司が部下に対して)打ち合わせご苦労様でした」

【参考記事】「ご苦労様です」の使い方|例文から類語まで解説


「お世話様です」の英語表現

賜るの英語表現

  • Hi, 〇〇(相手のファーストネームか愛称). ([フランクな挨拶として]お世話様です)
  • Thank you very much for the other day. (先日は大変お世話様でした。)
  • Thank you always for your assistance. ([メール冒頭などで] お世話になっております)
  • Thank you for your hard work. (お疲れ様でした)
  • Good job on your presentation! (プレゼン、お疲れ様でした!)
  • You must be tired. ([出張や長時間の仕事で疲れていそうな相手に]お疲れ様です)

地域やグループ内での挨拶言葉として「お世話様です」と言いたいときには、Hiに相手の名前を付けるだけでOKなので簡単ですね。

先日世話になった感謝の気持ちをより丁寧に伝えるなら、2~3番目の例文を使ってみてください。相手を労う英語表現も、4~6番目の例文のように色々とあります。

シチュエーションによってうまく使い分けましょう。


「お世話様です」は目上には使えない。使い方には注意しておこう!

普段何気なく耳にするフレーズですが、シチュエーションや相手を選ぶ表現のため、使い方には注意が必要です。

今回は、類語表現も含めてご紹介したので、場面によってそれぞれふさわしい表現を選んで活用してみてください。色んな敬語表現が使いこなせる社会人を目指しましょう。

【参考記事】「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いを分かりやすく解説

【参考記事】「できかねます」と「いたしかねます」の使い方の違いとは?

【参考記事】「兼ね合い」の意味/使い方を例文付きで詳しく解説

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