"弊社"と"当社"の意味/使い分け。自社内ではどちら?|ビジネス敬語ガイド

長谷川大輔 2019.03.17
自分の会社を示す時に使われる敬語、弊社と当社。書き言葉や話し言葉として使い分けられる表現ですが、正しい使い方を勉強する機会は少ないはず。今回は、弊社と当社の意味から違い、シーン別の使い分け、類語まで徹底解説。例文までチェックして敬語レベルを上げましょう。

「弊社」「当社」は自分の会社を指す言葉。相手を指す場合は?

弊社や当社、小社などは全て自分たちのことを指す時に使われる代名詞。では、相手のことを指す場合の敬語はどんな言葉があるのか。今回は、最もオーソドックな

  • 貴社(きしゃ)
  • 御社(おんしゃ)

の意味、使い方について解説します。間違って使わないようしっかりと正しい使い方を勉強していきましょう。

【参考記事】「御社」と「貴社」の使い分けって?シーン別に解説


「貴社」の意味・使い方とは?

弊社の対義語の貴社の意味

自分の会社を表す言葉として「弊社」や「当社」がありますが、相手の会社を表すには「貴社」や「御社」がよく使われます。

「貴社」は書き言葉なので文書などに使いますが、会話などでは話し言葉の「御社」か使われます

これは「弊社」が書き言葉で、「当社」が話し言葉なのと同じです。履歴書を書いたり、メールでやり取りするときは「貴社」および「弊社」。

面接官と会話をしたり、取引先と商談する時は話し言葉の「御社」および「当社」と覚えておけば便利です。


「御社」の意味・使い方とは?

弊社の対義語の御社の意味や使い方

相手の企業に敬意を込めて使うのが「御社」です。例えば商談をする場合、商品を相手に売り込みたいシチュエーションでは「御社」を使います。

同じシチュエーションで自分の会社のことを言うときは「弊社」になります。

相手を敬い、自分はへりくだるという使い方が「御社」と「弊社」。「当社」は相手と対等の立場にあるときに使うので、「御社」には「弊社」の方がふさわしくなります

「弊社」は書き言葉に属しますが、謙譲語としてへりくだる言い方のときに使います。


▷次のページ:「弊社」と「当社」の英語表現

よく一緒に読まれる記事

関連する記事