トワイスアップとは?水割りとの違いからおすすめウイスキー銘柄まで解説

高橋 優人 2019.01.21
ハイボールやコークハイなどウイスキーの飲み方は様々。中でもテイスティングで行われるトワイスアップという飲み方は、香りを楽しめると大人気です。今回は、「トワイスアップとは?」「水割りとの違いって何?」という基礎知識から作り方、おすすめのウイスキー銘柄まで解説します。

【ウイスキーの美味しい飲み方】トワイスアップとは?

トワイスアップとは

ウイスキーの楽しみ方の一つであるトワイスアップ。数あるウイスキーの飲み方の中でも香りを楽しむための飲み方として知られています。氷は入れずにウイスキーと水さえあれば簡単に作れるため、バーなどのお店に行かなくても楽しめる飲み方です。

今記事では、「トワイスアップとは?」という基礎知識から、水割りとの違い、作り方やトワイスアップに向いているウイスキーの種類などについて解説していきます。最後にはおすすめウイスキー銘柄まで解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。


トワイスアップと水割りの違いって?

トワイスアップと水割りとの違いとは

「トワイスアップ」とは、グラスにウイスキーを注いだ後、ウイスキーと同量の常温の水を注いだ飲み方です。一方で「水割り」とは、グラスに氷を入れ、ウイスキーを注ぎ、水を加えた飲み方になります。

水割りでは、ウイスキーと水の量の比率は特に決まっていませんが、ウイスキー1に対して水2~2.5が一番おいしく飲めます。「トワイスアップ」は常温でウイスキーを楽しむのに対して、「水割り」は氷で冷えるまで少しだけ時間を置いた方が味がなじむようです。


トワイスアップにしたら何が変わるのか?

トワイスアップは、芳醇なウイスキーの香りを楽しむのに最適な飲み方です。ウイスキーはアルコール度数が20度程度が香りや風味がわかりやすいといわれていて、トワイスアップにすることでウイスキー本来の香りを楽しめます。

シングル・モルト・ウイスキーなどのテイスティングにも用いられる飲み方です。元々は「2倍」という意味の「トワイス」と「氷なし」という意味の「ストレートアップ」を略した「アップ」を掛け合わせた言葉。氷を入れないことで2倍の量になったウイスキーを楽しむ飲み方ともいわれています。


バーでの頼み方とは?

バーでトワイスアップを頼む時は、シングル・モルト・ウイスキーの銘柄を指定したうえでトワイスアップを指定するのがシンプルな注文方法です。

通好みなウイスキーの飲み方としても知られているトワイスアップは、バーで注文するとバーテンさんに一目置かれるともいわれています。

最初はストレートで注文して味や風味を確認したうえで、残りをトワイスアップにしてもらう頼み方もおすすめ。ストレートなウイスキーの味わいと、芳醇な香り両方を楽しめます。


トワイスアップの作り方を徹底解説

トワイスアップの作り方とは

トワイスアップの基礎知識について勉強したところで、ここからは美味しいトワイスアップの作り方を詳しく解説していきます。ストレートやロックにはない魅力を引き立たせてくれるトワイスアップは、ウイスキー好きにこそ楽しんでみてほしい飲み方ですよ。


トワイスアップに必要な材料

  • ウイスキー
  • グラス

トワイスアップの作り方

  1. グラスを用意する
  2. ウイスキーを適量注ぎます
  3. 常温の水を同量入れます
  4. 完成

トワイスアップで使うグラスは口が狭くなるタイプのコップを使うのがベスト。これは、口が外に広がるグラスだとウイスキーの香りを存分に楽しむのは難しくなるからです。グラスからこだわって最高のウイスキーを楽しみましょう。


トワイスアップに使われるお酒、ウイスキーとは?

トワイスアップで使えるおすすめウイスキー

ウイスキーは、産地ごとに種類がわかれていて異なる名称で呼ばれてます。特に、世界的なウイスキー生産地として知らている国で作られている世界5大ウイスキーが有名です。

世界5大ウイスキーには、スコットランド産の「スコッチ」、アメリカ産の「バーボン」、カナダ産の「カナディアン」、アイルランド産の「アイリッシュ」、日本産の「ジャパニーズウイスキー」があります。日本では、スコッチ・バーボン・ジャパニーズの3種類が多く使われています

この中でもスコッチは、スコットランドにある100を越える蒸留所で製造されていて、地域や蒸留所ごとに製法や香りが異なります

バーボンはトウモロコシが原料で、主にケンタッキー州で製造されているウイスキー。強めの香りが特徴的なウイスキーなため、ハイボールは多くの人から嗜まれています

日本で作られている国産のジャパニーズウイスキーは、スコッチの製法を参考にして作られたウイスキー。今では日本独自の製法を用いており、世界中から人気を集めています


バーボンは、トワイスアップに向いているのか?

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バーボンは甘く香ばしい香りが特徴のウイスキーなので、トワイスアップに向いているお酒です。バーボンのトウモロコシ独特な甘みと樽の風味が合わさったストレートな甘さは、他のウイスキーにはない魅力だと言えるでしょう。

原料の半分以上がトウモロコシで、残りの原料は大麦やライ麦、小麦などです。新しい樽の中で熟成されるので、樽の風味を吸い込みやすく、独特かつもウイスキーらしい味わいになります。

熟成期間は4年〜6年が一般的ですが、2年以上熟成させると『ストレートバーボン』を名乗ることができます。バーボンをトワイスアップで飲む時は、トウモロコシの風味と樽の風味のマリアージュを楽しんでみてください。トワイスアップ以外には、オンザロックやストレート、ハイボールで飲むのもおすすめです。

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【参考記事】バーボンのおすすめ銘柄を詳しく解説します▽


スコッチは、トワイスアップに向いているのか?

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スモーキーで芳醇な香りが特徴であるスコッチもトワイスアップにおすすめです。一般的に販売されているスコッチは大麦が原料である場合がほとんど。スコッチの大きな特徴であるスモーキーな香りは麦芽を乾燥させる時に使う、ピートという泥炭のいぶし香からきています。

地域はアイラ・アイランズ・キャンベルタウン・ローランドハイランド ・スペイサイドなどに分かれていて、地域や蒸留所ごとに製法や香りが少しずつ違いが存在。

アルコールの刺激や酸味の奥に甘みを感じられる奥深い味わいです。複雑な香りや奥深い味を堪能するには、まずはストレートで味わってからトワイスアップにするのがおすすめ。ウイスキー初心者は、スコッチとバーボンを飲み比べることから始めるといいでしょう。

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【参考記事】スコッチウイスキーのおすすめ銘柄とは▽


ジャパニーズウイスキーは、トワイスアップに向いているのか?

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繊細な味と香りが特徴のジャパニーズウイスキーもトワイスアップにおすすめ。ジャパニーズウイスキーは、シェアのほとんどをサントリーとニッカウイスキーが占めていて、いずれも国内の工場で製造されています。

日本ならではの四季の恵みを生かし、繊細かつ芳醇な香りに仕上げられているジャパニーズウイスキーは、世界各国からも高評価。12年、17年、30年など長い年月熟成されていることも芳醇な香りになる一因といえるでしょう。

原料の高騰化などの理由で製造中止が発表されているものもあり、今後希少価値が高くなっていくことも予想されます。他の産地のウイスキーでは味わえない繊細な香りがあるので、トワイスアップでぜひ試してみたい種類ですね。

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【参考記事】ジャパニーズウイスキーのおすすめ銘柄とは▽


トワイスアップにおすすめのウイスキー銘柄5選

トワイスアップにおすすめのウイスキー

トワイスアップの作り方や産地などを踏まえたうえで、トワイスアップにおすすめのウイスキー5銘柄をご紹介していきます。種類や飲み方、熟成期間などを考慮しながら、理想のウイスキーを探してみてください。

なお、今回ピックアップしたウイスキーは、「バーボン」「スコッチ」「ジャパニーズウイスキー」が中心です。試してみたい方はカナディアンやアイリッシュにも手を出してみるのも良いですよ。


おすすめウイスキー1. イチローズモルト・ダブルディスティラリーズ 46度 700ml

イチローズモルト・ダブルディスティラリーズ 46度 700ml ×1本

ベンチャーウイスキー株式会社の秩父蒸留所で製造されている人気ウイスキー。羽生蒸溜所のシングルモルト原酒と秩父蒸溜所のモルト原酒をブレンドして作られたピュアモルトウイスキーで、あまり市場に出回っておらず希少価値が高いといわれています。

2008年から稼働している蒸留所なので、熟成期間も比較的短くすっきりとした味わいが特徴です。ミズナラの樽で熟成し、大血川渓谷水系の軟水で作られています。甘い香りの奥に樽の香りも感じられる奥深い香りが特徴です。

スパイシーな甘みも感じられ、トワイスアップにぴったりの味わいがポイント。

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イチローズモルト・ダブルディスティラリーズとは

  • 内容量:700ml
  • 種類:ジャパニーズウイスキー
  • 度数:46
  • おすすめの飲み方:ロック、トワイスアップ、ハイボール

おすすめウイスキー2. シングルモルト ウイスキー グレンフィディック12年 700ml

シングルモルト ウイスキー グレンフィディック12年 [イギリス 700ml ]

スコットランド最大の蒸留所で作られているスコッチ、グレンフィディック。原料は大麦麦芽のみを使用して単一蒸留所の原酒で作られたウイスキー「シングルモルト」として、世界で初めて発売された歴史あるウイスキーです。

軽くさわやかで飲みやすく、初めてウイスキーを試してみたい人にもおすすめ。洋梨のようなフレッシュかつほのかに甘い香りを持っているので、トワイスアップで香りを楽しむのにぴったりの銘柄といえるでしょう。

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シングルモルト ウイスキー グレンフィディックとは

  • 内容量:700ml
  • 種類:スコッチ
  • 度数:40
  • おすすめの飲み方:ロック、トワイスアップ
  • 熟成期間:12年

おすすめウイスキー3. グレンモーレンジィ オリジナル 箱入り 700ml

グレンモーレンジィ オリジナル 箱入り [ ウイスキー イギリス 700ml ]

「グレンモーレンジィ」はスコットランドのハイランド地方で作られたスコッチ。LVMHグループの参加にあり、同じグループでモエ・エ・シャンドンやクリュッグなどの高級酒も製造されています。

グレンモーレンジィの原料の大麦麦芽はスコットランド産のみを使用し、水はハイランド地方から湧き出しているターロギーの水が使われています。口に入れたと同時に広がる柑橘類のさわやかな香りが多くのウイスキー好きから支持されています。

繊細で奥深い香りと味わいはトワイスアップで飲むと一層引き立つでしょう。

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グレンモーレンジィとは

  • 内容量:700ml
  • 種類:スコッチ
  • 度数:40
  • おすすめの飲み方:ロック、トワイスアップ
  • 熟成期間:10年

おすすめウイスキー4. I.W.ハーパー ゴールドメダル 40度 700ml

I.W.ハーパー ゴールドメダル [ ウイスキー アメリカ合衆国 700ml ]

バーボンの有名銘柄である、I.W.ハーパー。1877年にアイザック・ウォルフ・バーンハイム氏によって製造され、頭文字がウイスキー名の由来になっています。

品質にこだわりがあるバーボンで、ほのかに甘みがあるさわやかな味わいが特徴で、初めてバーボンを飲む人にもおすすめです。ロックで飲むとバニラのような甘い香りに後から甘さが出てきます。

実売価格が2,000円以下で、比較的安い価格で手に入る点も魅力的なポイント。バーボンを試しに飲んでみたい人にもおすすめです。

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I.W.ハーパー ゴールドメダルとは

  • 内容量:700ml
  • 種類:バーボン
  • 度数:40
  • おすすめの飲み方:ストレート、ロック、トワイスアップ、ハイボール

おすすめウイスキー5. フロム・ザ・バレル 500ml

フロム・ザ・バレル(箱無し) [ ウイスキー 日本 500ml ]

日本のニッカウイスキーで製造しているジャパニーズウイスキー。複数の種類の原酒をブレンドした後再度樽詰めして数か月再貯蔵した後に出荷されています。飲みごたえがあるアルコール度数51%と濃厚かつ繊細な香りはトワイスアップにおすすめ

ボトルは、ウイスキーの「小さな塊」をコンセプトにデザインされていて、ついつい自宅に飾っておきたくなるようなおしゃれなデザインです。

インターナショナル・スピリッツ・チャレンジでの最高賞の受賞歴があるなど国際的に評価されているウイスキー。是非一度味わってみてください。

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フロム・ザ・バレル とは

  • 内容量:500ml
  • 種類:ジャパニーズウイスキー
  • 度数:51
  • おすすめの飲み方:ソーダ割、オンザロック、トワイスアップ

ウイスキーの本当の嗜み。トワイスアップで最高の時間に。

ウイスキーの香りが一層引き立つ飲み方であるトワイスアップ。ソーダ割や水割りに比べてもウイスキーを濃厚に味わうことができ、種類や産地などの味の違いを感じられる飲み方です。

トワイスアップでどのウイスキーを飲んでみたらいいのかわからない場合は、まずは産地(種類)や蒸留所、熟成期間などに注目してピックアップしていきましょう。柑橘系の香りが好きなのか、スモーキーな香りが好きなのかなど、自分の好みを思い描きながら、トワイスアップにぴったりなお気に入りのウイスキーを探してみてください。

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