34歳の転職は難しい?転職が成功する人、失敗する人の違いとは

長谷川大輔 2018.10.01
「35歳転職限界説」と求職者の間で言われ、転職を焦っている34歳の男女が多いのではないでしょうか。今回は34歳で転職に成功する人と失敗する人の特徴をご紹介。未経験職種への転職や子育て中の正社員登用など、厳しいと言われている34歳でも転職に成功する方法を解説します。

34歳で転職はできる?転職が成功する人・失敗する人の特徴とは

34歳で転職を成功させる転職エージェントの選び方

実際に調べてみると意外と求人の多い30代ですが、まだ34歳と考えるか、もう34歳と考えるかで状況は変わります。34歳で転職に成功する人と失敗する人では、男性女性問わず押さえているポイントが違うのです。

転職を成功させる人と失敗してしまう人の違いを比べ、どのようなことを踏まえて転職活動をすれば良いのかを紹介しますので、貴方もチェックして対策を考えていきましょう。


① 転職に有利になる必要な資格やスキルは取得しているか?

30代は必ずしも転職が難しいわけではありませんが、10年以上働いてきて、職務に必要な資格やスキルを取得しているかどうかを採用担当者はチェックします。

ただし、取得した資格が多ければ良いというわけではありません。

履歴書に資格がたくさん並んでいても、ほとんど意味がないのです。取得した資格をどのように転職先で活かせるのか、きちんと答えられるようにしましょう。


② 30代は即戦力として能力を求められていることを理解しているか

30代は20代とは違って、即戦力を持っていることをアピールしなくてはいけません。

若い世代は、入社してから覚えていけば良いのですが、30代はたとえ未経験の職種だとしても、教えなくてもすぐに使える即戦力になる人材を期待されます。

何も知らない人、即戦力にならない人ならば、若い世代を育てて長く務めてもらう方が良いと考えるのが会社側の本音。

職務経歴書や履歴書によって、今まで積み重ねてきたこと、専門的なスキルなどを相手に伝えられたら、転職成功への第一歩が踏み出されたことになります。


③ 年齢や職歴にふさわしいスキルを理解して、身に付けているか

そもそも、スキルとはなんでしょうか。スキルというのは、「資格」ではなく、「経験」のこと。今まで自分がどのようなポジションでどのような役割、仕事をしていたかを具体的に考えて自己分析してみましょう。

自分にどんなスキルがあり、人事担当者にどのようにアピールできるかは、自分が経験したことをちゃんと把握できているかにかかっています。今まで働いてきたのですから、きっと年齢や職歴にふさわしいスキルを身につけているはずですよ。

もし自分で見つけられない場合は、信頼できる友人に聞いてみたり、転職エージェントやハローワークで自分の強みを見つけてもらうようにしましょう。


④ 20代から一貫したキャリアプランを描いて努力しているか

希望する会社に入社したらどのような仕事をしたいか、希望の会社になぜ入りたいのか、すぐに伝えられますか?これは男性・女性問わず求められる条件と考えて良いでしょう。

たとえ転職回数が過去に多くても、20代から一貫したキャリアプランを描いてきたかどうかは、自分の具体的な希望を言えるかどうかでわかります。

自分が仕事をする上での一貫したプランは何か、信念は何か、なんとなく時を過ごしてきていないか、振り返ってみましょう。転職回数が多いことを不利に考え、転職に不安を覚えている人も一度よく考えてみることで、不利な条件ではなくなるはず。

そして、20代からずっとこれだけは続けていることがあれば、それを深く追求すると、これからどんなプランで転職活動を進めていくか見えてきます。


⑤ 既婚女性と独身女性で転職先に求める条件が変わることを理解し、優先順位をつける

34歳という年齢は既に結婚をしていて、妊娠や出産、子育て真っ最中の既婚女性も多いはず。子供のことを考えて福利厚生重視の会社や残業がない会社、正社員から契約社員に変更したいと思っている女性も多いでしょう。

反対に、まだ独身で結婚のために婚活をしている女性、結婚に急いでおらず、自分のキャリアアップを優先して恋愛を楽しんでいる女性もいるはず。

このように、独身女性か既婚女性かでも、転職先に求める条件は全然違います。私生活を優先するのか、キャリアアップや年収アップを優先するのかをよく考えて優先順位をつけることで、転職先を選ぶ際にブレることがなくなりますよ。

34歳での転職が厳しいと言われる中、転職を成功させている女性は、しっかり状況把握をして自己分析ができています。


34歳で転職活動が失敗しないよう、やるべき4つのこと

34歳は男性も女性もまだ肉体的に無理ができる年代で、新しいことに挑戦できる年です。転職活動をしていても、年齢的に不利だとは一概に言えないでしょう。実際に多くの人が、この年に転職を成功させ、年収アップも実現しています。

しかし、その一方で失敗が許されない年であることも事実です。30代の半ばで、経験豊かな貴方の転職先が決まらないということが起こらないよう、やるべきことを紹介します。


① 家族やパートナーに相談をする

転職活動をしようとする時に相談をまずするのは、やはり家族でしょう。34歳といえば、もう生活基盤もしっかりしているはずですし、結婚をして子供もいるかもしれません。独身だとしても、両親がもう若くなく、貴方をサポートすることはできなくなっています。

男性であれば、生活設計や人生設計を貴方が働いていることを前提に考えているはずです。これからの生活をどうしていくのかも含めて、家族やパートナーに相談することは、転職活動を進める上で絶対に必要なことですよ。


② 自分のスキルや専門性、資格を棚卸しする

20代の転職ではなく、30代も半ば近くになってからの転職は、前述したように即戦力を求められます。資格をたくさん持っていても、それだけでは企業にとって魅力的な人材とはいえません。

現場でどんなことができるのか、スキル、つまり経験の棚卸しをしてみましょう。スキルの棚卸しとは、自分の今までの成果となぜ成果をあげられたのかを考え、言語化することです。ただ、成果を羅列するだけでは棚卸しとは言えません。


③ 未経験業界ではなく、経験がある業界を中心に活動する

転職したいと思った時、もう今までしてきたことは飽きてしまったから全く新しい未経験の職種に転職したいと思っているかもしれませんが、ちょっと待ってください。

20代での未経験業界への転職と30代の未経験業界への転職は全く違います。もう30代の半ばですから、全く未知の世界に入るというのは難しいということをよく理解しましょう。

特に30代半ばになると公務員に転職したいと考える男性や女性が多いようですが、公務員への転職は学力も必要になります。勉強する時間が今の自分にあるのか、しっかり見極めないとただ時間が過ぎ、転職限界説と言われる35歳になって、転職がなかなか決まらないという現実が訪れてしまいますよ。

以上を踏まえて、34歳の転職活動は、今まで自分が経験したことのある職種や業界を中心にリサーチしてみることが先決と言えるでしょう。


④ ダラダラ転職をしない。内定獲得まで集中して取り組む

34歳は35歳手前、いわゆる世間で「アラフォー世代」と呼ばれている時代に突入してしまいます。このような時期にのんびり転職活動をしていたら、無駄に時間を過ごし、なかなか転職が決まらない原因に…。

転職をすると決めたら、プライベート時間を削ってでも、短期間で内定獲得ができるように集中して取り組みましょう。

それに、ダラダラと活動をして時間が経過すると精神的に疲れが出てきます。ネガティブな気持ちになる前に終わらせないと、転職活動が失敗に終わることもありますよ。


転職エージェントなら、年齢やキャリアを含めて総合的にアドバイスが貰えます

転職を決心したら、転職サイトなどで求人情報をチェックして応募できますが、いいなと思った企業が自分にふさわしいのかどうかはわかりにくいですよね。

しかし、転職エージェントに相談すると、年齢やキャリアに合わせた求人を紹介してもらえます。もしかしたら、自分が思っている以上に貴方は求人市場で価値があるかもしれませんよ。


34歳におすすめの転職エージェント① リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職実績が国内最高といわれるリクルートが運営する転職エージェントです。

希望する業界ごとにそれぞれの業界に精通した経験豊かなキャリアアドバイザーが在籍しており、個々の希望や実績、スキルに合わせて適切な求人を紹介しています。

30代半ばの求人も常時たくさんあり、未経験業界への転職や初めから正社員登用の転職をサポートしてくれますよ。

リクルートエージェントを利用して転職をした人たちが「30代の転職は思ったほど大変ではなかった。」と答えています。


リクルートエージェントのおすすめポイント

転職をするときに心配なのは、年収が上がるかどうかですよね。一般的に34歳の転職では、年収が減少してしまうことがよくあるので心配という人も多いはず。

しかし、リクルートエージェントではキャリアアドバイザーと一緒にスキルの棚卸しを行うので、貴方の「強み」を見つけ出して企業にアプローチできます。そのため、34歳でキャリアアップ転職、年収アップの転職が可能ですよ。

リクルートは転職エージェントの長い歴史の中で多くの企業とのつながりが深いこともメリットのひとつ。そのため、キャリアアドバイザーが貴方に代わって労働条件もきちんと交渉してくれます。

結婚している男性や女性、独身でバリバリ働きたい男女も、安心して利用できる転職エージェントといえるでしょう。

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34歳におすすめの転職エージェント② ビズリーチ

ビズリーチは、管理職や外資系などエグゼクティブな転職エージェントで、国内で初めての有料の会員制のサービスです。

主として、30代から40代の経験を持つ、すぐに業務に当たることができる即戦力のある人を対象にしています。

まずは無料で会員登録をして、どのようなシステムがあるのかを試してみましょう。無料会員になった途端にスカウトがくるので、自分の市場価値がわかります。

しかし、無料会員はスカウトに応じられないので、もしスカウト機能を利用したいと思ったら、有料会員登録をしましょう。


ビズリーチのおすすめポイント

ビズリーチには、2,000人以上のヘッドハンターが登録しています。どのヘッドハンターも、ビズリーチの厳しい選択基準をクリアした人たちばかり。ヘッドハンターは、ひとりひとりの個性や能力を見抜き、的確に企業に売り込んでくれます。

ヘッドハンターは、会員の登録している職務経歴書を見て、スカウトしているのですが、反対に会員自身がヘッドハンターを検索して相談もできます。

自分に合ったヘッドハンターと出会えれば、転職活動もスムーズに進められますよ。ビズリーチには、年収1,000万円以上の求人もたくさんあるので、年収アップを試みる男性や女性もハイクラスな転職が期待できます。

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34歳におすすめの転職エージェント③ JAC Recruitment

JAC Recruitment(ジェイエイシーリクルートメント)は管理職などハイポジションに特化したエグゼグティブな転職エージェントです。年代層は30代から50代が多く、キャリアに応じたステップアップしたい人たちの転職をサポートしています。

日本国外のJAC Recruitmentグループと提携しているため、海外企業への就職も多く、イギリス、マレーシア、シンガポールなど幅広い企業への転職が可能です。

年収アップだけでなく、語学を活かして未経験業界へ進出したい人は、是非登録してみましょう。


JAC Recruitmentのおすすめポイント

JAC Recruitmentには約550名の専門性の高いコンサルタントが在籍しており、それぞれの専門に当たる業種や職種、そして企業についての知識が豊富です。コンサルタントは、企業への訪問もしているので統計から出て来る知識のみではなく、雰囲気や社風などその場にいなくてはわからない情報も豊富です。

コンサルタントは、会員からの質問には24時間以内に答えることになっていますが、それ以上に迅速に返信がきます。JAC Recruitmentでは、このようにコンサルタントのサポートがしっかりしているので、安心して転職活動ができるのです。

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万能な転職サイト型の【リクナビNEXT】も併用してみて

リクナビNEXTはリクルートが運営する転職サイトですから、リクルートブランドで求人数が多いのが特徴です。職務経歴を登録しておくと、スカウトメールが届いて、公開求人とは別のルートで転職が決まる場合もあります。

職務経歴の登録は匿名でできるので、まだ会社に在籍中で転職活動を密かにしている人も気軽に転職を始められますよ。登録しているだけで、転職のきっかけを掴めるかも知れません。


リクナビNEXTのおすすめポイント

リクナビNEXTは、とにかく求人が多く、毎週1,000件以上の新しい求人があります。

職種や年収などの希望を登録しておくと、毎週新しい求人のお知らせがメールで届くことが大きなポイント。求人を探しやすいサイトで、テーマごとに「特集」で括られています。

ITエンジニアや公務員などの職種別カテゴリーだけではなく、年間の休みが多い企業や毎日午後5時には退社できる企業など、ライフスタイルによってもカテゴリーが分けられているので、探しやすいのが魅力です。

登録も5分程度でできるので、転職エージェントと併用して利用してみてはいかがでしょうか。

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35歳まであと1年。34歳の期間を無駄にすること無く熟考してみて

34歳はまだ30歳に近いと油断していると、あっという間に35歳です。35歳になってしまうと、よほどスキルのある人を除いて、転職は難しくなっていくと言われています。

34歳の期間を無駄に過ごさずに、しっかり計画を練って転職活動を行いましょう。転職エージェントなどを利用して、効率よく求人を探すのがベターです。


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