「子育ては、幸せと同じくらい経済的な負担も伴う」僕は彼女に妊娠を告げられた
彼女が妊娠21週目を迎えた、ある日の出来事。
この日は仕事が休みだったこともあり、彼女と出産後のプランについて話し合う事を約束していました。
普段よりもゆっくり起床して、二人で軽めの朝食を取ります。
「とりあえず、出産後に必要な物とか書き出してみよっか!」
食後の片付けを済ませた後、思いつく限り、お互いに意見を出し合いました。
ベビー用品から生活家電まで、多くの意見が飛び交いましたが、
「一番はやっぱり、子供と三人で暮らす家を決めないとだね(笑)」
彼女の里帰りに伴い、僕も一時的に実家へ戻るため、出産後には再び新居を見つけなければいけません。
「ほんまやな(笑)特にこだわりないけど、赤ちゃん居るなら、二部屋は合った方がええらしいで!」」
間取りについて言及する彼女に対し、
「それ親父も言ってたわ!最低でも2DKは合った方がいいよって!」
赤ちゃんの夜泣きが原因で寝不足に陥る人も多いため、二部屋以上の間取りが、子育てには理想的なんだとか。
希望の間取りや予算、職場までのアクセスを踏まえ調べてみると、埼玉県の草加市や越谷市も候補に浮上しましたが、
「詳しくはまだ調べてないけど、東京23区の方が、やっぱり医療周りとか補助がしっかりしてるらしいよ?」
周囲の先輩夫婦に聞いた話も踏まえ、東京都内に絞って住居を探してみることに。
「都内で2DK以上か、結構難しいな・・・。」
間取りが広くなれば、家賃の価格も必然的に値上がりするもの。
とはいえ、毎月かかる固定費だからこそ、家賃の価格設定は慎重に判断しなければいけません。
気を取り直して、自分の給料から捻出できる予算と希望の間取りを照らし合わせ、住める候補地や物件を洗い出していきます。
「葛飾区とか足立区なら、2LDKでも比較的安めに住めるかもね!小嶋くんの実家もすぐやから、親御さんに預かって貰えるかもやし(笑)」
実家が足立区なため、地価が安いのは知っていましたが、
「治安悪いとか、散々言われてるけど良いの?(笑)しかも、姑も近くなるし?」
念のため、確認で僕が尋ねると、
「私は全然平気やで?この子だっておじいちゃん、おばあちゃんに会えるの嬉しいやろうし。万が一の時、預けたりできるしさ!」
彼女の快諾もあり、新居は実家の近隣に構える方向でまとまりました。
「引越し費用を捻出する前に、まずは彼女の入院費を払ったり、ベビー用品も買ったりしないとだな・・・・。」
彼女の妊娠に伴う経済的な負担に押しつぶされそうな僕でしたが、
「奥さんや産まれてくる子供のためにも、どうにかお金を工面して、幸せな気持ちで新生活を迎えてみせるぞ!」
という決意の元、所帯を持つ責任感をひしひしと肌で感じながら、より強い気持ちを持って、仕事へ打ち込もうと心に決めたのでした。
<続く>
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