「子育ては、幸せと同じくらい経済的な負担も伴う」僕は彼女に妊娠を告げられた

小嶋 2018.01.07
もしも彼女が妊娠したら、男にはこんな現実が待っている。父親になる男のリアルに描く体験記「僕は彼女に妊娠を告げられた」第23話。
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彼女が妊娠21週目を迎えた、ある日の出来事。

この日は仕事が休みだったこともあり、彼女と出産後のプランについて話し合う事を約束していました。

普段よりもゆっくり起床して、二人で軽めの朝食を取ります。

「とりあえず、出産後に必要な物とか書き出してみよっか!」

食後の片付けを済ませた後、思いつく限り、お互いに意見を出し合いました。

ベビー用品から生活家電まで、多くの意見が飛び交いましたが、

「一番はやっぱり、子供と三人で暮らす家を決めないとだね(笑)」

彼女の里帰りに伴い、僕も一時的に実家へ戻るため、出産後には再び新居を見つけなければいけません。

「ほんまやな(笑)特にこだわりないけど、赤ちゃん居るなら、二部屋は合った方がええらしいで!」」

間取りについて言及する彼女に対し、

「それ親父も言ってたわ!最低でも2DKは合った方がいいよって!」

赤ちゃんの夜泣きが原因で寝不足に陥る人も多いため、二部屋以上の間取りが、子育てには理想的なんだとか。

希望の間取りや予算、職場までのアクセスを踏まえ調べてみると、埼玉県の草加市や越谷市も候補に浮上しましたが、

「詳しくはまだ調べてないけど、東京23区の方が、やっぱり医療周りとか補助がしっかりしてるらしいよ?」

周囲の先輩夫婦に聞いた話も踏まえ、東京都内に絞って住居を探してみることに。

「都内で2DK以上か、結構難しいな・・・。」

間取りが広くなれば、家賃の価格も必然的に値上がりするもの。

とはいえ、毎月かかる固定費だからこそ、家賃の価格設定は慎重に判断しなければいけません。

気を取り直して、自分の給料から捻出できる予算と希望の間取りを照らし合わせ、住める候補地や物件を洗い出していきます。

「葛飾区とか足立区なら、2LDKでも比較的安めに住めるかもね!小嶋くんの実家もすぐやから、親御さんに預かって貰えるかもやし(笑)」

実家が足立区なため、地価が安いのは知っていましたが、

「治安悪いとか、散々言われてるけど良いの?(笑)しかも、姑も近くなるし?」

念のため、確認で僕が尋ねると、

「私は全然平気やで?この子だっておじいちゃん、おばあちゃんに会えるの嬉しいやろうし。万が一の時、預けたりできるしさ!」

彼女の快諾もあり、新居は実家の近隣に構える方向でまとまりました。

「引越し費用を捻出する前に、まずは彼女の入院費を払ったり、ベビー用品も買ったりしないとだな・・・・。」

彼女の妊娠に伴う経済的な負担に押しつぶされそうな僕でしたが、

「奥さんや産まれてくる子供のためにも、どうにかお金を工面して、幸せな気持ちで新生活を迎えてみせるぞ!」

という決意の元、所帯を持つ責任感をひしひしと肌で感じながら、より強い気持ちを持って、仕事へ打ち込もうと心に決めたのでした。

<続く>


僕は彼女に妊娠を告げられた

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