【4月/卯月】時候の挨拶と結びの言葉。例文フレーズまとめ

長谷川大輔 2016.08.01
4月に贈る手紙で使える時候の挨拶を結びの言葉とセットでご紹介します。初旬・上旬・中旬・下旬ごとに用いるべきフレーズ例文を季語と一緒にピックアップ。「の候」の使い方を含め、ビジネス文書や入学式、学校PTAの手紙、カジュアルなお礼状でも有効な挨拶集をご覧ください。

4月は卯月。季節を感じる時候の挨拶は?

時候の挨拶 4月

4月に用いる時候の挨拶を、季語を添えて「初旬・上旬・中旬・下旬」ごとにご覧頂きます。


まず、時候の挨拶を書く上でのルールを簡単にご紹介

4月に限らず、季節を一文から読み取れる表現が美しい文章として受け取られます。
またそれに加えて、いくつかルールがありますのでポイントをまとめます。


最初と最後(前文と末文)で内容をかぶらないようにする

頭語から続く前文での時候の挨拶以外にも、結語の前にある結びの言葉がありますが、本文を締めくくるために季節に触れる一文を添えてから締めます。
ただし結びの言葉は、時候の挨拶以外によく使われる慣用句があるので、それほど難しいものではありません。


その後に続く安否を知らせる挨拶へスムーズな流れを

時候の挨拶にこだわりすぎて、その後に続く安否を尋ねる(知らせる)挨拶とのつなげ方が無理矢理ではだめ。全体を見て文章が読みやすいかを何度も確認が必要です。


【参考記事】前文で時候の挨拶に続く、安否を知らせる挨拶について解説します▽


時候の挨拶【4月】の例文をご紹介

4月の季語・季節のワードとしては以下のような言葉が挙げられます。

  • 自然現象:春の日/春暁/春風/春日/麗春/朧月/惜春/穀雨 etc.
  • 食べ物:草餅/菜の花/蛤/鮑/浅蜊 etc.
  • 草木:チューリップ/桜/山桜/霞草/山吹 etc.
  • イベント系:入学式/始業式/お花見/イースター/みどりの日 etc.

自然現象の後には「〜の候、〜のみぎり、〜の折」のいずれかをつなげ、安否の挨拶を続けましょう。
その他食べ物やイベント系は文章で書き、必要なら句点(。)で区切って安否の挨拶に移ります。


ビジネス文書や学校PTAで使える時候の挨拶例

では実際に挨拶例をみていきます。今回は違和感が無いよう、安否を知らせる挨拶まで含んだ文例も載せますのでご参考に。
ビジネスで用いる場合は、自然現象+「〜の候、〜のみぎり、〜の折」が堅実で無難です。


4月初旬

  • 麗春の折、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
  • 瞬断の候、皆様ますますご健勝のことと存じます。
  • 花吹雪が舞うこのごろ、〇〇様におかれましては元気にお過ごしのことと存じます。
  • 日増しに暖かくなってくる季節、皆様元気でお過ごしのことと存じます。
  • 春日華麗の候、日頃格別のご厚情を賜り、心より感謝いたしております。

4月上旬

  • 桜花爛漫の候、貴社におかれましてはますます輝かしい春をお迎えのことと存じます。
  • 陽春のみぎり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
  • 春爛漫の季節となりましたが、皆様お変わりはないでしょうか。
  • ここ数日、花冷えの日が続いておりますがお元気でお過ごしでしょうか。
  • 春光うららかな季節ですが、常々お心遣いに預かり心より御礼申し上げます。

4月中旬

  • 惜春の折、貴社におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 春光うららかな季節を迎え、ご家族の皆様にはますますご健勝のことと存じます。
  • 葉桜の候、皆様一層のご活躍とのことお慶び申し上げます。
  • 春嵐の候、みなさまにはいよいよご繁栄のこととお喜び申し上げます。
  • 朧月の折、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

4月下旬

  • 穀雨の候、貴社におかれましてはますます御清祥のこととお慶び申し上げます
  • 桜花の候、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
  • 春の日差しが心地よい毎日でございますが、皆様お変わりございませんか。
  • 新緑のみぎり、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
  • 春暁の折、貴社ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

時候の挨拶【4月】の結びの言葉の例文

結びの言葉で気をつけたいのは、冒頭の時候の挨拶で触れたことや使った言葉を再度繰り返さないこと。最後のまとめのご挨拶なので、
プライベートや学校PTA等なら健康や幸せを願う文を。
ビジネスなら活躍や繁栄を祈る文を書きましょう。


時期関係なく使える結びの挨拶と季節ごとに使える結びの挨拶がある

時期を問わない結びの挨拶例

  • 貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
  • 引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
  • 今後ともこれまでと変わらぬご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
  • ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。
  • 皆様の御多幸を心よりお祈り申し上げます。

4月特有の結びの挨拶例

  • 新天地での更なるご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
  • 桜花爛漫の折り、皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
  • 季節の変わり目、どうかご自愛ください。
  • 時節柄、お身体ご自愛下さい。
  • 麗らかな春の季節、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。

新しい出会いに心躍る4月の挨拶を。

4月に関する時候の挨拶を例題とともにご紹介しました。貴方が感じる季節の移り変わりを文章で表現してみてくださいね。

【参考記事】ゴールデンウィークなどイベント目白押しの5月の時候の挨拶をお教えします▽

【参考記事】1月から12月まで全ての時候の挨拶を総まとめでご紹介します▽

【参考記事】時候の挨拶に使える「ご健勝」の使い方とは


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