ニーズを把握しない限り、あなたの言葉は女性に届かない/久保裕丈の恋愛マーケ論
みなさんこんにちは!
2代目も決まって間もなく賞味期限切れの久保(@hiro_takebo )です。
前回の連載で、「モテるためにはどうすれば良いのか?」という問いに、まずは誰にモテたいのかをはっきりさせましょう。そのためにセグメンテーションとターゲティングという考え方が有効的です。 とお伝えしました。
連載2回目の今回は「ターゲットを決めたら、次はその人の本当に求めているものを知っていきましょう」という内容をお伝えできればと思います。
相手の求めているものを把握する
ターゲットが決まれば、次はその人が本当に求めているものを調査する、ニーズ調査というフェーズに入ってきます。
ニーズ調査は、浅い調査をしても意味がないです。
例えば、女性に「どういう人好き?」と聞いて「ん〜優しい人。」と答えられても、何の参考にもならないですよね。笑
「優しい人が好き」という表層的な言葉の裏にある「真意」はなんだ?と探っていくことが大切です。
電動ノコギリが欲しいという人がいたら、本当に欲しいものは電ノコじゃなく、「自分が理想とするサイズの板」があればいいのです。
リンガーハットに来ている人は、本当は野菜ラーメンを求めているのではなく「罪悪感の低いジャンクの食べ物」を求めているのです。
「楽しい男性が好き」という女性がいたとしたら、裏にある真意は、「あまり男性と話すことが得意じゃなくて、自分から積極的に話題を振るのは苦手だから、積極的に楽しい話をしてくれる人が好き」なのかもしれません。
そうではなく、もしかしたら「自然体で自分がいれたら楽しいから、ありのままの自分を出させてくれる息がぴったり合う人が好き」なのかもしれません。
真意は表層的な言葉の奥にあります。
コンサル時代に相手の真意を引き出すために「WHY?」を5回繰り返せと教えられましたが、まさにその通りだと感じています。
ひとつ真意を見つけたら、他の真意も探っていく
ひとつ真意を見つけたら、どんどんその周辺の真意も探っていきましょう。
例えば、走りのいい車が欲しいという真実を見つけたとしたら
走りが良くて居住性が高い車が欲しいのか、お金持ちだと認識されるような走りのいい車が欲しいのか、走っていることを楽しめる走りのいい車が欲しいのか、ファミリーが出来た時も対応できる走りのいい車が欲しいのか…そこから広がるさらに深いニーズを突き詰めていくことが大切です。
僕が昔お付き合いしていた女性は、「金持ちっぽい男性が嫌い」と言っていました。その人のニーズは「ギラギラした見せかけの付き合いはしたくない」というもの。そのため、デートの場所も西麻布などのギラギラした街は避け、ちゃんと話ができる下町などに行っていました。
相手のニーズを知ることは、適切な行動に結びついていきます。
相手が求めているもの中で一番をとる
相手のニーズを把握したら、次に大切なことはそのニーズ領域の中で一番になることです。
なぜ一番になる必要あるのかといえば、人は一番のもの以外はなかなか覚えられないからです。
富士山の次に大きな山は?と言われると出てきづらいように「このジャンルといえばこれ!」というのは1つもしくはギリギリ2つまでしか出てこないようになっているようです。
マーケティングの世界でよく言われることなのですが、人は心の中ではしごのようなもので順位付けをしており、一番上のポジションしか覚えることができません。
例えばVOLVO(ボルボ)という車は「安全な車」というジャンルで1位を取りました。メルセデス・ベンツやBMWも安全というジャンルに飛び込もうとしたものの、結局ボルボ以外はお客さんの心の中に入れていません。メルセデスがギリギリ飛び込めたかどうかでしょう。
つまり、心のはしごの一番上のポジションをとらない限り、相手には覚えてすらもらえないのです。
僕が前回で徹底的にターゲットを絞ることをおすすめしているのもここが理由です。ターゲットはよっぽど絞って刺していかないと、なんにも記憶に残らず終わってしまうというわけです。
モテるという領域では、とにかく1位をとることが大切です。
相手の「居心地のいい人と一緒にいたい」というニーズを見つけたら、その中で1位でいようと努めることです。
心のはしごの一番上にあなたがいるならば、その恋愛の成功確率は上がるはずです。
相手の強いニーズを把握して、その中で一番をとりましょう。
まとめ
第2回目では、相手のニーズを把握する重要性をお伝えしました。
ポイントは、出来るだけ深く相手を理解しようと努めることです。表層的な言葉の奥にある真実を探ってみてください。
次回はあなた自身の武器について紹介します。ここまでは相手についての話でした。次回であなた自身が提供すべき価値をどうやって見つけていくのか?という自分自身についての話を考えていきます。
来週の土曜に公開するので、どうぞ楽しみにしていてください!
執筆者プロフィール
久保 裕丈
会社顧問、実業家。立ち上げた会社を売却後、世界的恋愛リアリティーショー「The Bachelor」の初代日本人バチェラーとして選ばれる。現在は複数社に対する経営顧問をしながら、執筆活動やイベント登壇を行う。著書『その恋はビジネス的にアウト』が小学館より発売中。
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