「誰にモテたいんだろう?」を明確にしよう/久保裕丈の恋愛マーケ論
みなさんこんにちは!
バラおじさんの久保(@hiro_takebo )です。
「久保って誰だ?」という人は、自己紹介をしたこの記事を読んでください。
ここ最近、座談会やイベントで恋愛相談をされることが多くなりました。その時に男女問わずよく聞かれる質問が、「モテるためにはどうすれば良いのか?」というものです。
この質問にちゃんとお答えするというのが、この5回の連載の大きなテーマです。
僕は「モテるためにはどうすればいいのか?」と聞かれるときに「質問のスタートを間違えていると思います。」とお答えしています。
この質問では「どんな人からモテたいのか?」が明確ではありません。
恋愛に限らず、人間関係を創っていく上で大切なことは、「相手が求める価値を適切に届ける」ということです。
当然ながら、求めてるものって人によって全然違いますよね。なので、相手がどういう人かによってスタートは違うはずです。
そして、この「誰に?」を決めるのに役立つのが、マーケティングの世界で頻出するセグメンテーションとターゲティングの考え方です。
セグメンテーション/相手をタイプ分けする
まずは恋愛におけるセグメンテーションから紹介します。
セグメンテーションとは、マスを特定の切り口でグループ分けするということ。 平たく言うと、タイプ分けするということです。
分け方はデモグラフィックデータ(年齢・居住地域・出身地)や相手の求めるニーズなどで分けていくことが一般的です。
例えば、次のような分け方が考えられるでしょう。年齢と血液型で分けたケースです。
女性という広いくくりが、20代前半・A型から30代後半・AB型までの16種類に分類されました。
他にも、年齢と職業で分けたり、出身地と好きな洋服の種類で分けたりなど、分け方は無数に考えられます。
では、無数にある切り口の中でどんなセグメントの仕方が良いのかといえば「
自分の嗜好性が満たされて、かつ自分の打ち手に繋がる切り口で分ける」ことがポイントです。
いきたくて、いけそうなグループをあぶり出すためのセグメンテーションをすべきだということです。
例えば、友人の社長で芸能崩れしか狙わないというやつがいます(あまりいい例ではないですよね…すみません…笑)
これはなぜかというと、まず見た目がいい子が好きという嗜好が現れてますよね。プラス、自分が勝てそうかでいうと、芸能界で成功しなかった場合経済的に豊かでないケースが多いので、自分の持つ経済力という武器が活きます。なので、自分の持つ経済力という武器を上手に振りかざすことができるわけです。笑
セグメンテーションで表すと、次のような切り方です。
いきたい/いけそうの二軸でセグメンテーションされていて、ターゲット選びのためのグループ分けとしては完璧です。
彼にとって、ひたすらに芸能崩れの子しか狙わないというのは、ある意味非常に合理的な選択なわけです。
他にも、男性の見た目を気にする強弱や、異性に対して重要視するニーズの軸で切るということもあるでしょう。
センスのいい切り口を見つけるのは簡単ではありませんが、特定の切り口でグループ分けをしていくと、自分がいきたくて(嗜好性が満たされて)、いけそうな(打ち手に繋がる)グループを作ることができます。
きっと、無意識でやっていたという人も多かったのではないでしょうか。
ターゲティング/自分の狙うべきグループを決める
異性をグループ分けしたら、次は自分が狙うべきグループを決めることが大切です。これを、マーケティングの用語でターゲティングといいます。
ターゲティングのコツは「いきたいか/いけそうか」で点数付けをして優先劣後することだと考えています。
次の図を見てみてください。まずは異性を年齢と職業でセグメンテーションしました。
ここからがターゲティングです。自分がいきたいか/いけそうかでグループに点数をつける作業をやってみます。
あくまで仮の点数ですが、点数をつけた結果、赤で色付けした「いけそう100点/いきたい80点」のグループ2つが最も自分にとって合ったグループだと判断できます。
どちらにすべきなのか?というと、これはもう「決め」の問題です。当然ながら、両張りしてしまうと、個々の成功確率はその分落ちます。自分の価値の発揮の仕方が薄れてバラけていってしまうためです。
どんなビジネスでも、万人ウケを狙うとうまくいかない傾向にあります。カレー専門店と、カレーもラーメンもあるお店だと、前者の方がカレーが美味しいように感じるものです。ターゲットはなるべく絞ることをおすすめします。
ターゲットを絞ったら、それがいるであろう釣り堀に出ていく必要があります。友人に紹介してもらうのも手ですし、今の時代はpairsなどのマッチングツールもあるので、狙った釣り堀で異性と出会っていただければと思います。
まとめ
恋愛における「誰に」モテたいのか?を決める方法について紹介しました。
大切なことは、特定の切り口でセグメンテーションをして、いきたくて/いけそうな場所にターゲットを絞ることです。
次の記事では、ターゲットを決めたあと、より相手を詳しく知っていく作業について紹介します。具体的には「その人が本当に求めているものは何なのか?」というニーズ調査のやり方を紹介します。
来週の土曜日に公開するので、どうぞ楽しみにしていてください!
執筆者プロフィール
久保 裕丈
会社顧問、実業家。立ち上げた会社を売却後、世界的恋愛リアリティーショー「The Bachelor」の初代日本人バチェラーとして選ばれる。現在は複数社に対する経営顧問をしながら、執筆活動やイベント登壇を行う。著書『その恋はビジネス的にアウト』が小学館より発売中。
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