3.5億の借金をして気が付いた「人生で一番大切なこと」

Smartlog編集部 2018.11.09
男の壮絶人生に迫る連載「借金3.5億の人生」第五弾。億万長者と借金人生、両極端な人生を経験した男が語る人生論。

人気連載「借金3.5億の人生」最終話

借金3.5億の人生

──若くして億万長者になるも、紆余曲折を経て億単位の借金を背負ってしまった“実話”に基づく人気連載『借金3.5億の人生』。いよいよ最終話になりました。

今回のインタビューを通して自分の歴史を振り返る中で、我ながら壮絶な人生を送っているなと実感しました(笑)最後まで、どうぞよろしくお願いします。


もう一度、本腰をいれて稼ぐ。借金男の見据える未来

──最終話では「借金から学んだこと」を中心にお話を聞かせてください。

つい先日、ちょうどイベント関係の新会社を登記しました。時計コンサルの事業も変わらず続けています。借金を完済できたら、また本気で稼ぎまくるつもりです。

昔はとにかく会員様、100%お客様のために働きました。でも失敗して、その事業に絡む人全員の幸せを求める大切さを学びましたね。

もう一度お金を稼ぎ、身の周りの人々に上手に還元していく。そして、当たり前かもしれないですけど一緒に事を成す人々とはきちんとした信頼関係を築いていく。

お客様だけでなくパートナーたちにも自分のエネルギーを振っていくつもりです。


──将来的には、どんな事業を?

いずれは「人」にお金を使っていきたいです。具体的には起業家のスクール事業を考えています。

スクールを卒業した生徒には志すビジネスをプレゼンしてもらって、オモシロそうな事業にはエンジェルとして投資していきたい。僕の師匠のように、無利子無担保で貸そうと思っています。

最終的にはその人たちに存分に稼いでもらって、僕のような楽しかった豪遊生活を体験してみてほしい(笑)。やっぱりお金があったら楽しいですからね。


──今から振り返っても、お金のある毎日は楽しかったと。

そりゃー、もちろんです(笑)僕はお金持ちの世界を少しだけ覗いたくらいですけど、それまでの人生で作られた価値観がたくさんブチ壊されました。

いいお店に行って、いい車に乗って、いいホテルに泊まって、世の中の一流と呼ばれるものに触れ合うことができました。刺激的でかっこいい人生の先輩や、普段会えないような綺麗な女性に出会えました。お金を持っていたから、たくさんのプライスレスな経験ができました。

お金を稼ぎ、お金持ちと触れ合う経験があったから、富裕層のお客様を相手に時計コンサルの事業もできています。


お金があると、人は幸せになれるのか?

──ずばり、お金がある人生とない人生、どちらがいいでしょう?

お金があるに越したことはないです。「お金に興味ない」という人もいますが、経済力を持つと視える世界は確実に変わります。一回でいいから、使い切れないくらいお金を稼いでみるといい。

20歳やそこらで好きな女性とロールスロイスやポルシェに乗って銀座に買い物へ行ったり、ファーストクラスに乗ってヨーロッパ旅行をしたり、お金を気にしない生活って素直に楽しいですよ(笑)


──では、「お金」と「幸せ」に因果関係はあると?

いえ、そこはそうとも言い切れません。あくまで幸せは自分次第じゃないかなと思います。実際にお金を持ってみて、お金がすべてじゃないとも思いました。実際に、お金を持っていても全然幸せそうじゃない人、たくさん見てきましたからね。

僕は今、借金しかないですけど毎日が楽しいです(笑)新しい事業でどうやって稼ぐか、生活費をどう節約するか、などと考える生活にワクワクしている自分がいます。


3.5億の借金をして、改めて気付かされたこと。

──これまでの連載で、借金人生を通じた様々な価値観の変化や学びを数多く共有していただきました。その中でも、最も朝比奈さんの人生に大きな爪痕を残した“気付き”は何でしょう?

結局、すべてが「人」で完結するということですかね。

裏切られても借金をしても、利害関係なく心配してくれる人がいます。社長をクビになって僕から離れていったのも人、精神的に助けてくれたのも人、お金を貸してくれたのも人です。人間社会において、「人」は何をするにしても切り離せない存在だと気が付きました。

自分を大切にしてくれる人は、僕も必ず大切にしようと心に誓いましたね。


──それだけ、人の見極めが大切になってきますね。クビになったり借金を背負ったりしても、身の周りに残ってくれる方々に共通することはありましたか?

もちろん自分と信頼関係を築けているかどうかは大切だと思います。そこは前提として、自分に対して怒ってくれる人は、何があっても面倒をみてくれた印象です。普段は厳しいですけど(笑)

あとは利害関係の前に人間関係があり、お金よりも自分と一緒にいる時間を大切にしてくれる人は残ってくれました。銀座のクラブのママは、借金の身でお店には行けないのに、今でもご飯に連れて行ってくれます。

他にも会社が上手くいっている経営者の方ほど、人間関係を大事にされている方が多くて、何かあればすぐに噂を聞きつけて連絡をくださいますね。


──朝比奈さんが「幸せだ」と思える瞬間は?

人と一緒にいる時間ですね。1人で幸せは作れない。お店の良し悪しやお金の有無よりも、気心の知れた仲間と一緒の時間を共有することに何よりの幸せを感じます。

今の僕には、心から尊敬できる師匠が1人、なんでも話せる親友が2人いて、何があっても人生どうにかなるという安心感がある。心の豊かさがあれば、人生楽しいですよ。


借金3.5億の男が、Smartlog読者に伝えたいこと

──最後にSmartlog読者に向けて、ひと言お願いします。

ありきたりですが、やりたいことがあれば、素直にやったらいいと思うんです。恋愛でも、好きな女性がいるなら「好き」と伝えてみたらいい。

僕みたいに大きな失敗をして、多額の借金をすることがあるかもしれないけど、周りに支えてくれる人が1人でもいれば何とか持ち堪えられます。勇気を持ってチャレンジして欲しいです。

僕も今、新しい事業を作っている段階です。何とか借金を返し切って、再出発を成功させて、改めてSmartlogさんで“顔出し”インタビューをしてもらえるように頑張りますね(笑)


──ぜひ(笑)5本に及ぶ集中連載『借金3.5億の人生』、壮絶なエピソードの数々をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました!



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