浪人生活のメリット&デメリットとは。受験を失敗/成功する人の特徴を大公開!

あやな 2019.03.01
志望校へ受からず浪人しようか迷っている方へ。今記事では、浪人生活を送るメリット/デメリットから、浪人して成功する人、失敗する人の特徴や志望校に合格するための対処法まで詳しくご紹介します。本気で行きたい大学がある方は、ぜひ参考にして勉強に取り組んでみてください!

浪人生活を送るといいことがあるってホント?

浪人生活のメリット&デメリット

受験が終わり、希望していた大学に受からず落ち込んでいる人もいるでしょう。第二志望へ行くか、浪人をするか判断に迷いますよね。

この選択で自分の人生が変わることを考えると、どうすればいいかわからなくなる人も多いのでは?この記事では、浪人生活を送った場合のメリットやデメリットについて紹介します。

浪人生から成功する人の特徴も合わせて紹介するので、ぜひ確認してみてくださいね。


大前提として「浪人」の意味とは?

浪人とは、自分が希望としている学校や会社に受験をしても、点数が足りなかったり、合格はしたものの希望する大学に行けなかったりと様々な理由で大学を再受験する人です。

浪人に対して、世間一般からのイメージはあまり良くなく、浪人をしている本人も途中で挫折しそうになることがあるようです。


そもそも現役で進学する人と浪人する人の割合とは?

現役合格は誰もが目指したいものですが、受験に失敗して浪人を選ぶ人が毎年たくさんいます。

高等教育機関の調査結果によると、男性の場合は現役合格が約7割で浪人生となるのは約3割です。

女子の場合は、現役合格8割と浪人生となるのは2割弱。ただし、全体の入学数から言うと女子は約4割と少ないのが特徴です。


浪人生活を送るメリット、デメリットは?

浪人生活は誰かに強制されることなく、自主的に勉強を進めます。もちろん、メリットもデメリットもたくさんあるので、浪人生活になる前に知っておきましょう。

ここからは、浪人生活を送る上でのメリット、デメリットについて紹介します。


現役で進学せず浪人するメリット

現役合格をしたいと思いつつも、浪人生活になってしまった場合、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、詳しくメリットについて紹介していきます。

浪人生活は、辛くて苦しいことばかりではありませんよ。


メリット1. レベルを落とさず、第一志望の大学を狙える

第一志望には受からなかったけど、別の大学に行くとなれば「あの大学に入りたかった」という気持ちが芽生えてきます。

しかし、浪人をすればもう1回自分が希望する大学に入れるチャンスがあるのです。どうしても行きたい大学があれば、浪人をすることでチャンスを手に入れられるのが、最大のメリットになります。

浪人をすることはレベルを落としたくない人にとってはメリットといえるでしょう。


メリット2. みっちり勉強する猶予を得られる

浪人生活のメリットは、スケジュールが自由に組めるだけでなく、勉強する時間がたっぷりとあることです。人によっては、「受験を意識したのが遅すぎて間に合わなかった」という人もいます。

しかし、浪人することで約1年という長い期間勉強する時間が与えられるのです。同じ時期に受験する高校生よりも勉強時間が確保できるので、しっかりと受験対策を取る時間があります。


メリット3. 精神的なタフさが手に入る

浪人をすることで、今までにはなかった気持ちが芽生えて一回り大人になります。浪人生活を送っていると楽しいことばかりではありません。スランプに陥ったり、勉強のモチベーションが低下したりと自分の感情に振り回されてしまうこともあるのです。

その気持ちを乗り越えることで、精神的に強くなり本番も強気な姿勢で挑めます。


メリット4. 本気で大学へ行きたいと思える

浪人生活をすると自然と過ごし方が変わります。それは、親の目や周囲の目があるから。浪人したんだから志望校に行って欲しいと願うのは自分だけでなく周囲も一緒です。それが良い意味でプレッシャーとなり、自分が望んだ大学に本気で行くぞという気持ちにさせてくれます。

自分の中でも「浪人しても行きたい大学なんだ」と強く意識することができます。


現役で進学せず浪人するデメリット

浪人生は、自分次第で自由に勉強時間を作れるのが魅力的です。しかし、デメリットも多いのも事実。そこでここからは浪人生活のデメリットについて紹介します。

自分をきちんとコントロールできれば、大きなデメリットではありませんよ。


デメリット1. 同級生が進学する姿を見て、精神的に焦りや不安を感じてしまう

浪人を選択すると、自然と仲の良かった友達と距離を置くようになります。それは、自分が勉強モードに入らないといけないから。浪人生は勉強をしなくてはいけませんが、大学進学組は新たな生活にときめいています。

その時点で温度差はあるものの、女子に多いのは「お互い別々になっても遊ぼうね」と言うことです。それを言われると、自分とは世界が違うと感じ置いてきぼりにされたような感覚になり将来に不安を感じてしまうのです。


デメリット2. 「浪人して受からなかったらどうしよう」というプレッシャーが付きまとう

浪人生が苦しいと感じてしまうのは、受かるかどうかわからない目標に向かって勉強をするから。親や周囲の目だけでなく、予備校に使う費用がのしかかってくると「受からないとまずい」とプレッシャーに感じます。

プレッシャーがかかることで、勉強のやる気に火が付けばいいですが人によって不安に襲われてしまうことも。1年間このプレッシャーと戦わなければいけないので、辛い期間がずっと続きます。


デメリット3. 予備校代やテキスト代など、1年分の費用が余計にかかってしまう

浪人生になると勉強をする時間がとたんに増えます。しかし、よほどの意志が強くなければ自宅学習では限界が訪れることも。そうなるとどうしても予備校に通わざる負えません。

予備校の費用も安くなく、両親への負担が大きくなり罪悪感を抱いてしまうことも。

特に、専門性の高い医学部などは難易度の高さから、独学ではなく予備校に通う傾向にあり、浪人生になると費用が大きくのしかかってくるのが大きなデメリットです。


デメリット4. 無事に合格しても同級生が年下なため、気まずい

浪人生から苦労して志望校に入ったとしても、周囲はだいたい1個下です。男性は年齢を気にする人は少ないですが女子は年齢を気にする人も多く、「年齢が上だと相手も接しにくいのかな?」と感じ、大学に馴染めないことも

とは言え、年齢を感じるのは最初だけなので、しばらく授業やサークル活動で一緒に過ごす時間が多ければ、年齢は気にならなくなりますよ。


浪人の道を選択する場合、有意義な浪人生活を送るコツや過ごし方とは

浪人生活をし始めると、辛い、苦しいといった停滞期間が訪れます。そんな時は、普段の過ごし方を少し変えてみることで気分がリフレッシュすることも。

ここからは、浪人生のための有意義な過ごし方について紹介します。


コツ1. なぜ第一志望の大学へ行きたいのか?勉強する動機や目的を明確にする

大学受験を失敗し、浪人生になると曖昧な動機では勉強途中でモチベーションが低下します。浪人生になる前に「自分は大学に入って何を学びたいのか」「なぜこの大学でなければいけないのか」を明確にすることです。

明確にすればモチベーションが低下した時も、「◯◯を学ぶために頑張る」とやる気が自然とでてきます。


コツ2. 受験までの年密なスケジュールを細かく設計する

受験で成功させるコツは、徹底した受験対策をすることです。その中でもスケジュールがとても重要で、何月までに何を達成していなければいけないのかを把握することで進捗状態を確認できます。

大雑把に計画を立てると途中から「何とかなるかな」という楽観的な考えになってしまうので、緊張感を保つためにも細かなスケジュールを立てることがコツです。


コツ3. 一人暮らしの場合、怠けやすいため予備校の寮などに入る

浪人生が辛いのは、様々な誘惑に勝たなければいけないことです。スマホやTV、友達からの誘いなど誘惑だらけ。「ちょっとだけ遊ぼうかな」という気持ちが、気がつけばあっという間に時間が過ぎていたなんてこともあります。

自分は意志が弱いと認識している人は、強制力がある寮を完備している予備校に入るのがおすすめです。


ぜひ参考にしたい!浪人して受験に成功する人の特徴

浪人生になると、気になるのは浪人生がきちんと志望校に合格したかどうかですよね。そこで、ここからは浪人生から無事大学受験に成功した人の特徴について紹介します。

全然自分と当てはまらないと思っても、少しずつ自分も近づいていくように努力することで成功に近づくかもしれませんよ。


特徴1. 毎日地道にコツコツ努力できる人

浪人生で成功する人は、規則正しい生活をし目標をきちんと立て実行に移せる人です。

浪人生は、勉強中心の生活ですが「浪人生のみんなは苦しいけど頑張っている」と生活を乱すことなく、淡々とがんばります。大きく感情が乱れることもなく、自分でできることをひたすらコツコツと積み上げていくので、少しずつ力がついていきます。

そういう人が、受験日当日も「ここまでやってきたから大丈夫」と自信を持って試験に挑めるのです。


特徴2. 弱点や苦手な教科を自覚し、改善できる人

受験勉強をしているとどうしても苦手な分野がでてきます。「後でやればいい」「どうやってもわからない」と苦手科目を放置すればそれだけ失敗の確率も高まります。

合格する人は苦手科目を克服しなければ、失敗する可能性が高まると早い段階で気づくので、苦手科目の対策を立てて試験に挑むのです。

いち早く弱点を理解することに重点を置いているので、受験に成功する確率が高まります。


特徴3. 集中が切れたら休むなど、メリハリをつけるのが上手い人

浪人生で合格する人は、ダラダラと勉強はしません。例えば、猛烈な眠気が襲った時には無理をするのではなく、時間を決めて仮眠を取るなど行動を切り替えて、リフレッシュします。過ごし方がとても上手で、メリハリなくダラダラと勉強をしても頭に入らないということを理解しています。

そのため、思い切って寝たり、休んだりして勉強に集中できる環境を仕切り直して取り組みます。リフレッシュすることで、勉強への意欲が高まり記憶が定着しやすくなるのです。


反対に浪人しても志望校へ受からない人の特徴は?

猛烈に勉強しているはずなのに、何故か受験に失敗してしまうという人も浪人生の中にはいます。ここからは、浪人生でやりがちな失敗する人の特徴について紹介します。陥りがちなことばかりなので、気をつけましょうね。


特徴1. 誘惑に弱くすぐ怠けてしまう人

志望校に受からない人の特徴は、友達の誘いやスマホなどついつい遊んでしまう人です。特に女子は仲のいいグループがみんな大学に行っていると、自分だけ取り残されたような感覚になり、遊びにだけは顔を出そうとします。

しかし、大学生の友達と一緒になって遊んでいるとズルズルと引きずられ勉強へのモチベーションが低下し、そのまま受験への気持ちも冷めてしまうのです。


特徴2. 判定が悪くても志望校のレベルを落とせない人

浪人生で失敗してしまう人は、現実を知ってもプライドがあって志望校の変更を決断できない人です。このままではレベルを落とすしかないと分かっていても、「寝ずに勉強して今から追い込めば大丈夫」と精神論で乗り越えようとします。

事実を受け入れたくない気持ちと、浪人しているのにレベルを落とすのが恥ずかしいという気持ちが混ざり、そのままレベルを落とさず受験してしまうのです。


特徴3. 楽観的でギリギリに勉強すれば大丈夫と思っている人

浪人すると1年間次の受験まで猶予があります。スケジュールをしっかり立てるものの、「1日◯時間以上勉強を続けて、それを3カ月すれば合格するでしょ」と根拠のない自信があります。

周囲から「勉強を早めに取り組んだ方が良い」とアドバイスを受けても、根拠のない自信があるので、真剣に取り組みません。

そのため、ギリギリになってから「勉強しても思うように偏差値が上がらない」とギリギリになって慌ててしまい、失敗してしまうのです。


特徴4. バイトばかりしたり、遊んだり勉強時間を疎かにする人

浪人生活で失敗しがちな人は、勉強よりも楽しいことが優先されてしまいます。浪人生の中でも予備校の費用を捻出したり、学費を貯めたりする人もいるでしょう。

収入が増えれば自由に使えるお金も増えるため、アルバイトがメインになってしまったり、給料で遊んでしまったりと勉強が段々メインではなくなってしまう人がいます。


特徴5. スランプに陥った時ストレスで自暴自棄になりやすい人

浪人で受験が上手くいかない人は、上手くいかない自分を許せず冷静になれない人です。予備校や自宅で勉強をしても思うように成績が伸びず「何でこんなに頑張っているのに成績が上がらないんだ」とやり場のない怒りにイライラします。

特に受験前だと周囲に当たり散らしたりと迷惑をかけることも。イライラとした気持ちのまま投げやりに試験を受けるので失敗してしまうのです。

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志望校へ合格するためにも実践したい!浪人生が取り組むべき対処法

スランプやモチベーションの低下など、現役の受験生だけでなく浪人生にも同じように訪れます。

ここからは、第一志望に合格するための取り組むべき対処法について紹介します。1つ1つ実践していくことで、合格に近づきますよ。


対処法1. 高校卒業前に浪人を決めたなら3月から猛勉強を始める

大学受験を成功させるためには、早めに勉強に取り組む必要があります。特に狙っている大学のレベルが高ければ、勉強を開始するのは早ければ早い方が良いです。

「4月から気持ち切り替えて頑張ろう」とのんびりしていると後に後悔することも。女子はみんなで卒業旅行やお出かけなど、グループで行動することが多いですが、行きたい気持ちをぐっと我慢することが重要です。

浪人生活は辛いことや苦しいこともありますが、合格を目指すには早めの勉強が合格への近道です。


対処法2. 予備校や自習室だけでなく、自宅でも集中して勉強できるスペースを確保する

浪人生の多くは予備校で勉強をしますが、予備校にいる時だけ勉強をすれば志望する大学に合格できるという訳ではありません。そのため、自宅でも勉強ができる環境を作っておくことが大切です。

例えば、予備校から帰ってきてから寝る前までのわずかな時間でもコツコツと自宅で勉強すれば成績は少しずつアップします。どこでも集中できる環境を日頃から作っておくことで、本番試験で慣れない場所でも実力を発揮できるようになります。


対処法3. 周りに浪人する人がいる場合、仲良くなって勉強友達になる

受験を成功させるには、浪人生活を挫折しないための仲間が大切です。お互いに励まし合える仲間がいるとモチベーションの低下があっても「あいつも頑張っているんだから」とがんばれます。辛いことも楽しいことも同じ「浪人生」という共通の絆があるので、かけがえのない友達になることも。

馴れ合いすぎるのはお互いがダメになる可能性が高いので、特に女子は注意が必要です。お互いに刺激し合える関係であれば成功へも近づきます。


対処法4. 「落ちたらどうしよう」「勉強しないと」という脅迫概念を感じないくらい努力する

浪人生活を過ごしていると、ときどき猛烈な不安に襲われます。勉強はしているはずなのに「落ちるかも」と漠然とした不安に陥るのです。具体的には、「辛い」「苦しい」とモヤモヤした気分が続きます。

そんな時は、とにかく勉強をして過ごすしかありません。猛烈に勉強をすれば自然と「こんなにやったんだからきっと大丈夫」と自分を信じる前向きな気持ちになります。

不安があるのは、まだやりきっていない証拠です。不安がなくなるまで勉強をすることが重要です。


浪人時代も自分次第で乗り越えられますよ。

浪人生を選択するのは、勇気のある決断です。自分を厳しくコントロールし、目標に向かって勉強を続けるのはたやすいことではありません。しかし、努力をした後に合格を手に入れれば、喜びは何倍にもなるでしょう。

浪人生になるか悩んでいる人は、じっくりと考えて自分の気持ちでしっかりと判断しましょう。どちらを選択しても、悔いが残らないように決断してくださいね。


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