"ご連絡させていただきます"は正しい?類語&例文集|ビジネス敬語ガイド
「ご連絡させていただきます」と言い換えできる類語一覧
「ご連絡させていただきます」は、目上の人には使えない方が良い敬語ですが、その他の類語はどうなのか。
ここからは、「ご連絡させていただきます」と言い換えできる類語を徹底解説。
- ご報告させていただきます
- お知らせいたします
- ご一報させていただきます
- ご返信させていただきます
- ご返答させていただきます
ご連絡させていただきますとの違いや使い方までマスターしていきましょう。
ご連絡させていただきますの類語① ご報告させていただきます
「ご報告させていただきます」は、謙譲語「ご」+「連絡」に、「させてもらう」の謙譲語「させていただく」を組み合わせた類語表現です。
ビジネスシーンで、業務や調査についての経過・結果を知らせるときなどに使用されます。
「させていただきます」を使っているため、「ご連絡させていただきます」と同じく、相手に許可をもらい恩恵を受けるような場面で使用可能です。
「報告」は、リーダー(上司・先輩)に状況・結果を知らせるとき、「連絡」は関係者に必要な事実を知らせるときに使いましょう。次に具体的な使い方を挙げました。
「ご報告させていただきます」の使い方
- 〇〇の調査状況について、ご報告させていただきます。
- お世話になっております。先日お話がありました〇〇について、ご報告させていただきます。
- まずは、お問い合わせをいただいた〇〇の件に関して、ご報告させていただきます。
【「例文」で使われている敬語】
・「先日」っていつまでを指すの?類語"昨日"と違いまで解説
ご連絡させていただきますの類語② お知らせいたします
「お知らせいたします」は、「他人が知るように、言葉やその他の手段で伝える」という意味の類語です。
「お(ご)~いたします」という謙譲表現を使っているため、「ご連絡させていただきます」とは違って、目上の人や上司、取引先にも使用できます。また、「させていただきます」という良い方ではないため、相手の許可も必要ありません。
ビジネスメールでも頻繁に使われるフレーズのため、何かを知らせる際の言い換え表現として覚えておいてくださいね。
「お知らせいたします」の使い方
- 次回の打ち合わせの日時が変更になりましたので、お知らせいたします。
- 年末年始の営業予定について、お知らせいたします。
- 〇月分の請求金額が確定しましたので、お知らせいたします。
ご連絡させていただきますの類語③ ご一報させていただきます
「ご一報させていただきます」は、「簡単に(ちょっと)告げ知らせる」という意味です。取引先に送ってもらった資料・メールを確認したと、相手に知らせたいときなどに使われます。
相手の許可が必要な点は、「ご連絡させていただきます」と同じですが、基本的には、相手に連絡をしてほしいときに「ご一報いただけると幸いです」などと表現するケースが多いです。
ご連絡させていただきますの類語として使う機会は限られているでしょう。次は例文で、具体的な使い方をご紹介します。
「ご一報させていただきます」の使い方
- ご注文の品ができあがりましたら、ご一報させていただきます。
- 見積もりが出ましたら、追ってご一報させていただきます。
- お待たせして大変申し訳ございません。商品が届き次第、ご一報させていただきます。
【「例文」で使われている敬語】
・「申し訳ございません」は間違い敬語?意味から言い換え類語まで解説!
・「申し訳ございませんでした。」は、上司など目上の人に使っても大丈夫な敬語?
ご連絡させていただきますの類語④ ご返信させていただきます
「ご返信させていただきます」という類語は、「手紙やメールで返事をする」という意味を持っています。
返信の「信」は、文字を使った通信手段を表す「電信」から来ているため、基本的に口頭では使われることはありません。ビジネスメールで問い合わせがあった件に関して返事をするときや、いつまでに返事をするか知らせるときなどに使用します。
相手の許可を得たり恩恵を受けたりしないときには「ご返信いたします」と言い換える方がふさわしいでしょう。
「ご返信させていただきます」の使い方
- 〇〇の件に関して、お待たせして申し訳ございません。明日までにはご返信させていただきます。
- お問い合わせいただいた〇〇の件につきまして、ご返信させていただきます。
- 〇〇につきましては、社内で検討を行った上で、改めてご返信させていただきます。
ご連絡させていただきますの類語⑤ ご返答させていただきます
「ご返答させていただきます」は、「相手の問いに対して答える」という意味です。
「ご返信させていただきます」に似た類語ですが、「ご返信」は文頭で使うのに対して、「ご返答」は、口頭・文頭の両方で使用できます。「ご連絡させていただきます」同様、相手の許可を得ているときに使うのが適しているでしょう。
目上の人や上司、取引先に対しても使用可能で、ビジネスシーンでも活用できるシーンがたくさんあります。便利な敬語表現なので、「ご連絡させていただきます」の言い換えフレーズとして積極的に活用してみましょう。
「ご返答させていただきます」の使い方
- お問い合わせの件につきまして、次のとおりご返答させていただきます。
- 〇〇の件ですが、添付資料のとおり、ご返答させていただきます。
- 〇月〇日に開催されるパーティーの件についてご返答させていただきます。