"恐縮ですが"の意味/使い方。例文&言い換えの類語|ビジネス敬語ガイド
「恐縮ですが、」と言い換えできる類語一覧
「恐縮ですが」は、幅広いシーンで使えるこそ、何度も使ってしまいがち。
くどい印象にならないよう、場所や相手、シチュエーションに合わせて、類語に言い換えてスマートな文章を作り上げましょう。
- 僭越ながら
- お手数ですが(お手数おかけしますが)
- あいにくですが
- 恐縮ではございますが
- 失礼ですが
- 申し訳ございませんが
各類語の使い方、例文を確認して、より深く敬語についての理解しましょう。
恐縮ですがの類語① 僭越ながら、
スピーチや乾杯の音頭など、フォーマルな場で使われることの多いクッション言葉、僭越ながら。
自分をへりくだって言うフレーズで、目上の人にも使用できる便利な敬語です。
意味としては、「恐縮ですが、」と同じ意味で使用可能で、「僭越ながら〇〇させていただきます」など自分の考えや行動の前に付けて使用するのが一般的。
冒頭に「僭越ながら」を加えることで、謙遜の意を込めながら「ごめんなさい」「申し訳ございませんが」などのニュアンスが表現できますよ。
「僭越ながら、」の例文
- 僭越ながら、閉会のスピーチをさせていただきます。
- 非常に僭越ながら、今回の案件を担当いたします〇〇と申します。
- この度、〇〇様からのご指名により、僭越ながらこの度のセミナーの司会をさせていただきます。
【参考記事】「僭越ながら」の意味/使い方を分かりやすく解説▽
恐縮ですがの類語② お手数ですが、(お手数おかけしますが)
「恐縮ですが、」の言い換え可能な類語として便利な敬語、「お手数ですが」「お手数おかけしますが」。
ビジネスにおいてよく耳にする言葉でもあり、目上の人にも使用できる敬語として多くの人に使われています。
「こちらの要求について、労力をおかけしますが」という意味で、クッション言葉としても使用できる汎用性の高さがポイント。
基本的な使い方としては、「お手数ですが」「お手数おかけしますが」のあとにお願いの言葉を続けましょう。
「お手数ですが、(お手数おかけしますが、)」の例文
- お手数ですが、ご確認のほどどうぞよろしくお願いいたします。
- お手数おかけしますが、メールをご確認の上ご返信いただけると幸いです。
- 誠にお手数ですが、必要事項を記入の上ご返送お願いできますでしょうか。
【「例文」で使われている敬語】
・「お手数ですが」の使い方を例文付きで分かりやすく説明します
恐縮ですがの類語③ あいにくですが、
「恐縮ですが、」よりも軽い意味合いを持つ類語、あいにくですが。丁寧な敬語にあたるので、基本的には目上の人へも使えるフレーズです。
「目的もしくは都合にそぐわない」「具合悪く」といった意味を持っており、「都合がどうしても悪く、相手の期待に添えられないような状況」の際に使用できます。
使い方としては、基本的に「あいにくですが、〇〇できません」など、何か断るとき。どうしても断らなければならないときなど、ぜひ活用してみてください。
「あいにくですが、」の例文
- あいにくですが、その日は別の予定が入っており出席できません。
- あいにくですが、〇〇はただいま外出しております。折り返しお電話差し上げましょうか。
- あいにくですが、本日の予約はすでに埋まっております。
恐縮ですがの類語④ 恐縮ではございますが、
「恐縮ですが」よりも丁寧で上司や取引先に使いやすい類語、恐縮ではございますが。
意味としては、「恐縮ですが、」と同じ意味ですが、より丁寧な言葉遣いとして使用したいときにおすすめできる敬語です。
このフレーズで使用されている「ございます」は「ござる」と丁寧語の「ます」で成り立っている言葉で、「〜である」をより丁寧な言い回しにしています。
より丁寧さが求められる場面においては、ぜひ「恐縮ではございますが、」を積極的に使用してみてはいかがでしょう。
「恐縮ではございますが、」の例文
- 恐縮ではございますが、ご確認いただけると幸いです。
- 大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。
- 大変恐縮ではございますが、メールを確認の上ご返信いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
恐縮ですがの類語⑤ 失礼ですが、
「失礼ですが」は、「恐縮ですが」よりもフランクに使える類語表現。
このフレーズについても、上司など目上の人へ使える便利な敬語です。意味としては「申し訳ございませんが、」といった気持ちを表しており、要件の前に一言添える使い方が一般的です。
そのほかにも、電話などで「失礼ですが、もう一度お願いできますでしょうか。」など、相手の言ったことに対してもう一度聞きなおすときにも使用可能。丁寧な印象を相手に与えられるので、ぜひマナーとして覚えておくことをおすすめします。
「失礼ですが、」の例文
- 失礼ですが、お祝いのしるしに別送の品をお届けしたので、ご受納いただければ幸甚に存じます。
- 失礼ですが、書面をもってお礼かたがたご挨拶申し上げます。
- 失礼ですが、お名前をお聞かせいただきますでしょうか。
恐縮ですがの類語⑥ 申し訳ございませんが、
類語として「恐縮ですが」とよく比較される表現、申し訳ございませんが。似たような意味を持っている人も多いかもしれませんが、使い方が多少異なるので注意が必要です。
もっとも異なる点をして挙げられるのが、誰の行為に対して使用するかということ。
「恐縮ですが、」は相手にの行為を敬って使用する言葉ですが、「申し訳ございませんが、」は自分に非があるときに使用することがほとんど。自分に非があるときは「ごめんなさい」ではなく、下記の例文のように「申し訳ございませんが、」を活用してみてくださいね。
「申し訳ございませんが、」の例文
- 申し訳ございませんが、その日は外せない用事でお伺いすることができません。
- 申し訳ございませんが、ご連絡先をお伺いしてもよろしいでしょうか。
- 申し訳ございませんが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか。
【「例文」で使われている敬語】
・「申し訳ございません」って間違い敬語なの?言い換えできる類語まで解説