半身浴の効果的なやり方|ダイエットの質を高める正しい入り方とは?
半身浴の効果|続けるだけでどんなメリットがあるの?
なんとなく美容や健康に良いイメージのある半身浴ですが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。実は半身浴には、正しい入り方さえ心得ておけば、ダイエット効果以外にも嬉しい作用が盛りだくさん。
ここからは、半身浴を続けることによって得られる7つの効果をご紹介します。
半身浴を始める前に、どんないいことがあるのかを知っておきましょう。
半身浴のメリット1. 美肌効果
忙しい時や暑い時期はついついシャワーで済ませてしまいがちな人が多いかもしれませんが、ゆっくりと湯船に浸かることは、美しいお肌を保つために必要な習慣です。
半身浴で無理なく時間をかけてお湯に浸かることで、じっくりと体が温まり、全身を温まった血液が巡るようになります。その結果、老廃物の排出が促されて血色がよく、キメの細かい肌を作ることができるのです。
また、お風呂の蒸気で毛穴の汚れが落ちやすくなるため、その後のスキンケアがしっかり浸透するという嬉しい効果も。半身浴の後は肌のコンディションを整える絶好のチャンスなので、たっぷりの化粧水で保湿してあげましょう。
半身浴のメリット2. デトックス効果
「熱いお風呂に浸かって汗をたくさんかけば、デトックスできる。」というイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。汗によって出ていくのはほとんど水分で、体の毒素はほとんど出ていないのです。
入浴によってデトックス効果を狙うのなら、冷えやむくみを解消してくれる半身浴が1番効果的。時間をかけて体を芯から温めることで胃腸の働きを活発にし、毒素を溜め込まないようにすることが可能。
入浴では汗をかくことよりも、体をしっかりと温めることで、デトックスを促せますよ。
半身浴のメリット3. 安眠効果
ベッドに入ってもなかなか寝つけないという場合は、眠る前後の体温が大きく影響している可能性があります。寝つきを良くするためには、「深部体温」と呼ばれる体の内側の温度を下げる必要があり、これを日常生活で最もスムーズに行える方法が半身浴です。
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで深部体温を引き上げ、お風呂から出ると下がります。深部体温が下がると体が休む準備が整い、スムーズに良質な睡眠へと入ることができるのです。
熱すぎるお湯に浸かったり短い時間で入浴を済ませてしまうと深部体温がしっかりと上がらないので、ルールを決めて習慣にすることが大切ですよ。
半身浴のメリット4. 疲労回復効果
人間の体は酸素や栄養分を燃やして活動し、その過程で出てくる二酸化炭素や乳酸といった老廃物が疲労に繋がると考えられています。半身浴には、こうした疲労のもととなる老廃物を体から排出してくれる嬉しい働きが。
ぬるめのリラックスできる温度で半身浴することにより血流が促進され、老廃物をスムーズに代謝して疲労を回復してくれるのです。
クタクタになって帰宅するとついつい手軽なシャワーで済ませてしまいがちですが、疲れを翌日に残さないためにも、しっかりと湯船に浸かることが重要なのです。
半身浴のメリット5. むくみ改善効果
パンパンにむくんでしまう足の主な原因として考えられるのは、代謝や血行が悪いこと。立ち仕事などで同じ姿勢を続けていると、血の巡りが悪くなり、むくみを引き起こしてしまうのです。
代謝と血行を良くするためには、半身浴を習慣として取り入れることが効果的。体を温めることで血行が促進され、むくみを解消してくれます。
入浴中にマッサージをすると、血液やリンパの流れが良くなるので、半身浴の効果がより高まりますよ。
半身浴のメリット6. 冷え性改善
冷え性の人が手袋をしても手先がなかなか温まらなかったり、厚着をしても寒いと感じるのは、体の内側の温度が下がってしまっているから。ぬるめのお湯に長めに浸かる半身浴をすることで体の芯まで温まり、お風呂から上がってもすぐに冷えない体にできます。
「ぬるめのお湯だと体が温まらないのでは?」と思うかもしれませんが、熱いお湯だと長時間入っていられず、体の表面が温まっただけの状態で上がってしまう可能性も。温度がやや低めでも、時間をかけて体を温めることが重要です。
さらに、お湯に全身浸からないことで、長時間湯船に浸かるのが苦手な人でも無理せず温まることができますよ。
半身浴のメリット7. ダイエット効果
ダイエットをしているのになかなか思うような効果が出ないという人の中には、お風呂に入らずシャワーで済ませてしまう人が多い傾向にあります。半身浴には脂肪燃焼をサポートしてくれる働きがあり、入浴方法によっては300~400キロカロリーほどの消費が期待できるのです。
特にダイエット効果が高いやり方は、「高温反復入浴法」と呼ばれる入浴法。41~42度のお湯で休憩をはさみながら全身浴と半身浴を繰り返すことによってカロリーを消費し、基礎代謝がアップして太りにくく痩せる体を作ります。
ダイエットの一環として、食事制限や運動と同時進行で半身浴を活用するのもおすすめですよ。
半身浴の正しいやり方|ダイエット効果を高める手順とは?
半身浴の様々な効果について理解したところで、続いては半身浴の正しいやり方について解説します。
半身浴で効果的に痩せる体や冷えない体を作るためには、入る前の準備から正しい手順を踏むことが大切。毎日の習慣としてしっかり身に付けられるよう、これからご紹介する10の方法を守って、正しい半身浴を楽しんでくださいね。
半身浴の正しいやり方1. しっかりと水分補給を行う
半身浴をする前に、必ずしておかなければならないのが水分補給。
半身浴は日頃汗をかきにくい人でもたくさん汗をかくことがあり、水分を取らないと脱水症状のリスクがあります。たっぷりと汗をかいても平気なように、入浴前に水分を体に留めておきましょう。
水分補給を始めるタイミングの目安は、入浴の30分前頃。一度にたくさん飲まずに、数回に分けて少しずつとるようにしましょう。
【参考記事】水分補給が大切な理由って本当に知ってますか?▽
半身浴の正しいやり方2. 軽く体をストレッチに取り組む
体が冷えている状態で半身浴をスタートさせると、温まるまでに時間がかかってしまう場合も。特に上半身はお湯につからないため、なかなか温まりません。そこで、入浴前に準備運動としてストレッチを行い、軽く体を温めておきましょう。
ストレッチで前もって体温を上げておくことで、半身浴による代謝アップや冷え性改善の効果を高めることができます。
行うストレッチは、前屈や屈伸運動など、簡単なものでOK。体の冷えがひどい人や体温の低い人、なかなか汗を書けない人は、念入りに行うと良いでしょう。
【参考記事】全身ストレッチの効果的なメニューを解説します▽
半身浴の正しいやり方3. 浴室をしっかりと温めておく
水分補給・ストレッチといった体の準備が終わったら、続いては浴室の準備です。
半身浴はぬるめのお湯で行うため、浴室を前もって温めておかないと時間と共にお湯がどんどん冷め、体を冷やしてしまうことがあります。また、お湯に浸かっていない上半身も冷えてしまうため、体を効果的に温めることができません。
そこで、コツは入浴前には浴室全体に熱いシャワーかけるなどして、お湯が冷えないように工夫すること。浴室の温度が26~28度になるよう保ち、冬場などの浴室が冷えやすい時期は特に意識して行ってくださいね。
半身浴の正しいやり方4. お湯の温度は、夏は38度/冬は40度に設定する
い良いよお湯を入れる段階です。夏場は38度・冬場は40度を目安に温度を設定し、お湯を溜めましょう。半身浴の温度は、血圧の変動がゆるやかで、体に負担をかけずに入ることができる38~40度が最適と言われています。
41度以上のお湯は体の表面を一気に温めるため、素早く体が温まったと感じやすいのですが、体の深部まで熱を行き渡らせるには時間がかかるもの。温度が高いと時間をかけて浸かることができないため、半身浴には適さないのです。
のんびりリラックスした状態で浸かれて、なおかつ寒さを感じない温度を保って入浴しましょう。
半身浴の正しいやり方5. お湯は、浸かった時にみぞおち位の高さにする
上半身に水圧をかけないことで心臓への負担を減らし、効果的に体を温める半身浴。
胸まで浸かってしまうと全身浴をしているのと変わらず、長時間入浴することで体に負担がかかってしまいます。そこで、胸から上が濡れないよう、水位はみぞおちの高さくらいに保ちましょう。
また、入浴中に腕が濡れてしまうのにも注意。一度濡れてしまうと水分が蒸発して熱を奪うため、体が冷えやすくなってしまいます。上半身は乾いた状態で入浴してくださいね。
半身浴の正しいやり方6. 500mlの水を用意する。
事前にしっかり水分補給をしていても、入浴中汗をどんどんかくことで体の水分は奪われていくため、半身浴中も水分補給は欠かせません。
小まめに体の水分を補充することで、脱水症状を起こさずに長時間入浴できます。
常温のお水を持ち運びやすく蓋の閉まる500mlのペットボトルを常備しておいて、喉が渇いたと思う前に少しずつ水分をとるようにしましょう。汗をかきやすい人は、1リットルのペットボトルを携帯しても良いでしょう。
半身浴の正しいやり方7. 入浴時間は20〜40分ほど。
人によって個人差はあるものの、入浴をスタートしてから効果的に発汗するまでにかかる時間は平均20分程度だと言われています。
40分以上浸かると体力を消耗しすぎてしまったりのぼせてしまう危険があるので、20~40分程度を目安にお風呂から上がりましょう。
また、20分以内であっても、じわじわと汗をかいてきたら、十分に体が温まったサインです。我慢や無理をせず、自分にとって正しい入浴時間を見つけてくださいね。
半身浴の正しいやり方8. 上半身はタオルで保護する
冬の寒い時期は、浴室を十分に温めても、上半身が寒いと感じることがあります。
上半身が冷えてしまわないように、乾いたフェイスタオルを浴室に持って行き、入浴したらすぐに肩にかけましょう。タオルはお湯で濡らしてしまうと上半身が濡れて冷えてしまうので、お湯につけないように注意してくださいね。
また、肩にかけたタオルがお風呂のスチームを閉じ込めてくれるので、肌の保湿効果も。冷え予防と保湿の一石二鳥なので、ぜひ取り入れることをおすすめします。
半身浴の正しいやり方9. 音楽を流してリラックスする
半身浴には、心身をリラックス状態に導く「副交感神経」を刺激する効果もあります。
好きな音楽や癒し作用のある効果音を流しながら半身浴をすることで、お風呂場がさらなるリラックス空間に。20~30分間の半身浴中することがなくて暇を持て余してしまうこともありません。
お風呂で使えるスマホケースや防水タイプのスピーカーなどを活用すれば、水濡れの心配なくお風呂場で音楽を楽しむことができますよ。
お気に入りの音楽と温かい半身浴で、1日の疲れを取りましょう。
半身浴の正しいやり方10. 余裕があれば、軽く休憩してもう1セット行う
ダイエット目的で半身浴をする場合や、なかなか汗が出て来ずもうちょっと入りたいという場合は、一度休憩を挟んでから再度入るという方法もあります。
お風呂から出て休憩する際は、体や髪を洗ってもいいですし、水分補給やマッサージをしてもOK。
体に負担の少ない半身浴とはいえ、長時間湯船に浸かるというのは体力を大幅に消耗する行為です。2セット目は少しでも辛いと感じたら、我慢せず途中で上がるようにしてくださいね。
半身浴の注意点|体に負担をかけない大切なポイントとは?
全身浴に比べて体に負担がかかりにくい半身浴ですが、やり方を誤ると人によっては体に負担がかかってしまうことも。美容や健康のために半身浴をやっているはずなのに、方法を間違えて体調が悪くなってしまっては元も子もありませんよね。
ここからは、安全・快適に半身浴を行うためのコツをご紹介します。ぜひ半身浴を始める前の参考にしてください。
半身浴の注意点1. しっかりと水分補給を行うこと
半身浴を安全に行ううえで何より大切な水分補給ですが、慣れてくるとサボってしまいがち。汗をたくさんかいたのに水分をとらないと、体の水分が足りなくなって脱水症状を引き起こしてしまうので、十分に注意が必要です。
のどの渇きを感じた時には既に水分が足りなくなっている証拠なので、のどが渇く前に水を飲むよう心がけること。
入浴30分前から入浴中にかけて、常に水分で体を満たすようなイメージで、こまめに水を飲むようにしましょう。
半身浴の注意点2. 軽く換気すること
夏場の暑い時期などは、ぬるいお湯でも換気をせずに長時間浸かっているとのぼせてしまうことがあります。
入浴中「暑いな」と感じたら、換気扇を回すなどして軽めに換気することをおすすめします。
ただし、冬の寒い時期に換気をしてしまうと、入り込んでくる冷気でお湯が冷めてしまうので注意です。また、換気を長時間しすぎるとお風呂のスチームが逃げて肌を乾燥させてしまうので、一定の時間以上は換気をしないでおきましょう。
半身浴の注意点3. 食後すぐには入らない
食事をしたすぐ後というのは、胃や腸に血液が集まっている状態。その状態で半身浴をすると、胃腸に集まっていた血液が全身に流れていってしまうため、働きが悪くなってしまいます。
消化不良や便秘の原因となるので、食後すぐに半身浴をするのは控えておきましょう。
半身浴をする際は、十分な食休みを取ってからにするのがおすすめ。食べた直後は避け、食後60~90分間は体を休めたうえで湯船に入るようにしてくださいね。
半身浴の注意点4. 飲酒した時は入らないこと
たとえ酔っぱらっていなくても、飲酒をした後の半身浴は厳禁です。体内にアルコールが残っている状態で入浴すると、肝臓の働きを妨げてしまうばかりでなく、血液のめぐりが良くなって悪酔いしてしまうことも。
さらに、汗をかくことで体の水分が奪われ、体内のアルコール濃度が上昇して目まいを起こす危険があります。
危険が高まるので、くれぐれも飲酒後の半身浴は避けてください。
半身浴の注意点5. 体調不良の時は入らない
毎日の習慣として半身浴を取り入れるのが健康に良いとはいえ、熱がある・風邪気味・生理中といった体調が万全でない時は、入るのを止めておいた方が良いでしょう。
半身浴に限らず入浴は体力を消耗するため、弱った体には負担になってしまう可能性が高いです。風邪や熱・生理中の貧血を悪化させてしまう危険があるため、体調が優れない時はお休みすることも大切です。
半身浴の注意点6. お湯が冷たくなってきたら入らない
半身浴を長時間していて、お湯が冷たくなってきたなと感じたら、それ以上は浸からないようにしましょう。
体を温めるために入っているのに、体温より低いお湯に浸かってしまっては、逆に体を冷やすことになります。
また、長時間配信浴を楽しむためには、お湯を冷まさないための工夫も必要です。浴槽を事前にしっかり温めておいたり、追い炊き機能や電子レンジで加熱できる保温器を使うなど、温かいお湯に浸かれる環境を整えておきましょう。
美容や健康のために、ぜひ半身浴の正しいやり方をマスターしましょう!
全身浴よりも体に負担をかけずに入浴できて、美容にも良い半身浴。水温・時間・入り方など、正しい方法を守って入ることで、冷え性の改善や痩せるといった嬉しい効果を得ることができます。
「やってみたいけど、ちゃんと続けられるか心配」と思うかもしれませんが、音楽を聴いたりリラックスの時間として取り入れれば、きっと続けられますよ。
ぜひ体にムリのない頻度や方法で半身浴を実践して、健康な美肌・美ボディを手に入れてくださいね。
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