"わかりました"は目上には失礼!丁寧な敬語表現とは?|ビジネス敬語ガイド

長谷川大輔 2018.10.18
「わかりました」は、目上の人には失礼な言葉です。今回は、「承知しました」や「かしこまりました」など上司や先輩といった目上の人にも使える丁寧な敬語表現から、英語、中国語、韓国語まで徹底解説します。国際ビジネスをより円滑に進められるよう敬語の質を上げていきましょう。

「わかりました」と同様に、目上の人に使えない敬語表現

目上には使えない敬語① 了解しました

目上には使えない敬語①了解しました

「了解しました」は、ビジネスシーンで使う際は注意が必要です。なぜなら、目上のかたに対して使うと失礼になってしまうからです。「了解しました」には、意味を理解したという意味があります

語尾に丁寧な表現が付いているため、敬語として使ってしまうケースもありますが、正しくありません。「了解」には、謙譲のニュアンスが含まれていないので、目上のかたへの対応としては、適切でないのです。

同僚や後輩、とても身近な先輩との間での連絡のやり取りとして使うにはぴったりの使い方です

【参考記事】「了解しました」の使い方|言い換えできる類語から例文まで解説します


「了解いたしました」は目上に使っても良い?

  • A:明日の朝礼でのコメントをお願いしていいかな。
  • B:了解いたしました。よく準備しておくようにします。
  • A:打ち合わせの前までに、資料を来客人数分コピーしておいてください。
  • B:了解しました。30分後には、取り掛かれると思います。

目上には使えない敬語② 了承しました

目上には使えない敬語②了承しました

「了承しました」も、ビジネス敬語の使い方として適切でないフレーズです。「了承」には、承諾や承認の意味があります。相手がこちらに述べたことが、OKですよという意味で使います

「わかりました」という意味で「了承しました」を目上の立場のかたに使っているなら、それはとても失礼なことをしていることになります。「承知しました」や「かしこまりました」に言い換えて使う方が違和感なく受け入れてもらえるでしょう。

【参考記事】「了承しました」の使い方ガイド。例文から類語まで分かりやすく解説します


「了承いたしました」は目上に使っても良い?

  • A:申し訳ありませんが、退会させてください。
  • B:退会の件を了承いたしました。手続きをいたします。
  • A:たいへんご迷惑をおかけしますが、納期変更についてご理解ください。
  • B:納期の変更を了承いたしました。発送時にお知らせください。

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