疲労回復に効果的なストレッチメニュー。疲れを溜め込まない簡単な柔軟体操とは?
ストレッチは疲労回復に効果的なの?
筋肉をほぐすと血行が促進され、むくみや体のだるさを軽減できるため、結論から言うとストレッチには多少の疲労回復効果が期待できます。
しかし、疲れきった状態で過度なストレッチを行うと、筋肉を余計に痛めてしまったり、関節や靭帯を損傷するような怪我の原因に繋がることも。
ストレッチを行う最大の目的は、疲れにくい体を作ること。そのため、「疲れたから行う」、「怪我をしたから行う」のではなく、習慣的に行うのがおすすめです。
体が疲れにくくなったら、毎日もっとアクティブに動けるようになりますよ。ぜひお休み前やお風呂上がりにストレッチを取り入れて、疲労を溜めない体を目指しましょう。
疲労回復に効果的なストレッチメニュー|体の疲れを消す簡単な柔軟体操とは?
いざストレッチをやってみたいと思っても、やり方が分からず戸惑う方も多いことでしょう。
ここからは、疲労回復に効果的なストレッチメニューを体の部位別にご紹介していきます。
体が硬い人でも取り組める簡単な柔軟体操や、忙しい人におすすめな短時間でできるストレッチも多数ピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
疲労回復に効果的なストレッチ1. 太もも前のストレッチ
寝ながら手軽にできる柔軟体操、『太もも前のストレッチ』。
太ももの前側についている、大腿四頭筋の疲れを癒すのに効果的なので、ランニングやサッカーなどのスポーツをよく行う人に特におすすめです。
かかとはなるべくお尻にくっつけるように寄せると、より太ももの筋肉がしっかりとストレッチできるので、取り組む際はぜひ意識してみてくださいね。
トレーニングの正しいやり方
- 体の左側を下にして、横向きに寝転がる
- 肘を伸ばしたまま、左腕を頭の方へ近づける
- 左の二の腕に、左耳をのせる
- 右膝を曲げ、右手で右の足首を掴む
- (4)の時、左脚は体と一直線上になるよう、膝を伸ばしたままの状態にする
- 深呼吸しながら、(5)のポジションで30秒キープする
- ゆっくりと右膝を伸ばし、元の位置に戻る
- 反対側も同様に行う
- 終了
太もも前のストレッチを行う目安は、左右30秒ずつ×1セット。太ももの前側の筋肉がじんわりと伸びていくのを感じながら、ゆっくりと取り組みましょう。
トレーニングのコツ
- 膝と膝を近づけていくような意識で取り組む
- 痛みがある場合は、曲げている膝をやや外側に開く
- 呼吸止めず、ゆっくりと深呼吸しながら取り組む
- 床側の足先から肩まで、体が一直線になる姿勢を意識しキープする
太ももの前側ストレッチを行う時は、体のラインがなるべく一直線になるよう意識するのがポイント。体が"くの字"に曲がってしまうと、太ももの前側の筋肉が緩み、効率よくストレッチされなくなってしまいます。
特に初心者の方は、背中が丸くなってしまったり、股関節が前傾してしまいやすいので注意。30秒間キープする前に、正しいポジションを取れているかどうか念入りにチェックしましょう。
疲労回復に効果的なストレッチ2. 太もも裏のストレッチ
太ももの裏側にある、ハムストリングスの疲れやだるさを軽減するのに効果的な『太もも裏のストレッチ』。
怪我の防止のためスポーツの後などに行うのはもちろん、疲れを溜めないために、立ち仕事や一日中歩き回った日の終わりに取り入れるのもおすすめですよ。
お腹を太もも前にくっつけるように上半身を倒すことで、効果的にストレッチできます。ゆっくりと深呼吸を続け、太ももの裏側がじんわりと伸びていくのを感じながら行いましょう。
トレーニングの正しいやり方
- 両足を前に伸ばした状態で床に座る
- 左膝を曲げ、横に開く
- 左足の裏を右の膝、もしくは内ももにくっつける
- 右足のつま先を天井に向ける
- 両手を、右膝の上に重ねる
- 上半身をゆっくりと前に倒す
- (6)の姿勢のまま、30秒キープする
- 上半身をゆっくりと起こし、左足を前に伸ばす
- 反対側も同様に行う
- 終了
太ももの裏側ストレッチを行う目安は、左右30秒ずつ×1セット。
痛みが強すぎるとかえって筋肉が緊張し、ストレッチ効果が薄れてしまうので、気持ち良いと感じる角度でじっくりと取り組みましょう。
トレーニングのコツ
- 上半身を前傾させる時に背中が丸まらないよう、お尻を後ろに突き出すような意識で取り組む
- 深呼吸を続けながら30秒間キープする
- 前に伸ばした足の膝が、曲がらないように注意する
- 伸ばしている方の足のつま先を、常に天井に向けたまま取り組む
太もも裏のストレッチを行う時は、背中が丸まらないように注意することが大切。
背中が丸まってしまうと、太ももの裏側の筋肉が伸びにくくなり、効率よくほぐれなくなってしまいます。
上半身を前傾させる際に、お尻を後ろに突き出すような感覚で取り組むのがコツ。体をいかに前に倒すかよりも、背骨をまっすぐに保つことを重視して行いましょう。
疲労回復に効果的なストレッチ3. 太もも内側のストレッチ
太ももの内側にある筋肉をほぐすことで、脚のだるさや疲れを改善できる、『太もも内側のストレッチ』。
ベッドや布団の上でも簡単に取り組めるので、寝る前や起床時に行うストレッチとしてもおすすめですよ。
より効率よくストレッチするには、なるべく胸を張った状態で取り組むことが大切。特に初心者の方は胸が閉じてしまいがちなので、鏡を使ってフォームをチェックしながら取り組んでみてくださいね。
トレーニングの正しいやり方
- 床に座った状態でスタートする
- 膝を伸ばしたまま、右足をできる限り横に開き、つま先を天井に向ける
- 左膝を曲げて足先を体に引き寄せ、片側のあぐらをかく
- 上半身を前にゆっくりと倒す
- 両肘を床に立て、手を軽く組む
- (5)のポジションのまま、深呼吸しながら30秒キープする
- ゆっくりと上体を起こし、元の位置に戻る
- 反対側も同様に行う
- 終了
太ももの内側ストレッチを行う目安は、左右30秒ずつ×1セット。
体が硬くて前傾する姿勢がキツイ場合は、肘ではなく手のひらを床につき、角度を緩めて取り組みましょう。
トレーニングのコツ
- 背中が丸まらないよう、背骨をまっすぐに保ったまま上半身を前傾させる
- 横に伸ばした足のつま先が前を向かないよう、常に天井に向けておく
- ゆっくりとした深呼吸を意識しながら取り組む
- 首が前や後ろに倒れないよう、まっすぐにしたまま行う
太もも内側ストレッチでは、横に伸ばした足のつま先の角度に注目。前に倒れてしまうと太ももの内側の筋肉が伸ばされず、さらに、股関節に負担がかかり痛みが出る可能性もあります。
必ずつま先をまっすぐ天井に向けるよう意識しましょう。
体を前に倒すことだけを重視すると、つま先が回転しやすいので注意。体が硬くてあまり前傾できない場合でも、無理をせず、つま先が正しい方向を向いていることを優先して取り組んでくださいね。
疲労回復に効果的なストレッチ4. 臀部のストレッチ
下半身の動きを担うお尻周りの筋肉をほぐすことで、だるさや疲れを軽減する『臀部のストレッチ』。
ジャンプや走り出しでお尻の筋肉が酷使される、バスケットや陸上競技などのスポーツのケアとして、特に人気を集めているストレッチ方法です。
膝が胸にくっつくように意識して取り組むのがポイント。体が硬いと難しいですが、何度も行えば徐々に柔軟になり取り組みやすくなるので、ぜひ習慣にしてみてくださいね。
トレーニングの正しいやり方
- あぐらをかいて床に座る
- 骨盤を正面に向けたまま、左脚を体の後ろ側に伸ばす
- (2)では、右膝は曲がった状態、左膝は伸びた状態を作る
- 上半身を前に倒し、胸を右膝に近づけていく
- 両肘を床につけて軽く手を組む
- (4)のポジションのまま、30秒間キープする
- ゆっくりと上体を起こし、反対側も同様に行う
- 終了
臀部のストレッチを行う目安は、左右30秒ずつ×1セット。
ストレッチに物足りなさを感じた時は、曲げる膝の角度を緩めると、よりお尻周りが強くストレッチされるので試してみてくださいね。
トレーニングのコツ
- 右足を曲げた時はやや右側に、左足を曲げた時はやや左側に体重をかけるよう、意識して取り組む
- 呼吸を止めず、ゆったりと深呼吸を続けながら行う
- 伸ばした足の甲をぴったりと床につけたまま取り組む
- 後ろに伸ばした足の膝は伸ばしきらず、リラックスさせた状態で行う
右足を曲げた時は体重をやや右側に、左足を曲げた時はやや左側に体重をかけると、よりしっかりとお尻がストレッチされるので意識しましょう。
後ろに伸ばした足側に重心を移すと、お尻よりも太ももの内側の筋肉に効いてしまい、臀部のストレッチ効果が薄れてしまいます。
ただし、やりすぎると骨盤が傾き、フォームが崩れてしまうため、あくまでほんの少し重心を移すような感覚で取り組むのがポイントです。
疲労回復に効果的なストレッチ5. 股関節のストレッチ
『股関節のストレッチ』は、デスクワークやドライブなど、座った状態が続くと疲労が溜まりやすい股関節周りのケアに効果的。
そのため、普段あまり運動をしない人も取り入れて損の無い柔軟運動の一つです。
股関節の前がしっかりと伸ばされている状態を意識しながら、胸を張って取り組むことが大切。誰でもできる簡単なストレッチですが、コツを抑えることでストレッチ効果がぐっと高まるので、ぜひ細かい点にも注意しながら取り組んでくださいね。
トレーニングの正しいやり方
- まっすぐに立った姿勢でスタートする
- 左足を大きく一歩前に出し、右膝と右の足の甲を床につける
- 左手を左膝の上に置き、右手は右のお尻の上に置く
- (3)のポジションで、深呼吸しながら30秒間キープする
- ゆっくりと左足を体側に近づけ、立ち上がる
- 反対側も同様に行う
- 終了
股関節のストレッチを行う目安は、左右30秒ずつ×1セット。
股関節に痛みが出る場合は、後ろの膝をやや前にずらし、痛気持ちいいと感じるポジションで取り組みましょう。
トレーニングのコツ
- 上半身が前に倒れないよう、姿勢をまっすぐに保ったまま取り組む
- 腰を落として行く時、勢いをつけずゆっくりと行う
- 反動をつけず、じんわりと股関節の前側が伸びて行くのを感じながら取り組む
- ゆったりとした深呼吸を意識する
股関節のストレッチを行う際は、上半身が前に倒れないように注意するのがポイント。
上体が前に傾くと骨盤も同時に傾き、股関節の前側の緊張が緩んでしまうため、ストレッチ効果が薄れてしまいます。
曲げた方の足の膝を手で軽く押しながら行うと、姿勢をまっすぐに保ちやすくなるので、取り組む際はぜひ意識してみてくださいね。
疲労回復に効果的なストレッチ6. ふくらはぎのストレッチ
歩いたり走ったりするたび使われるふくらはぎの筋肉は、疲れが溜まりがち。
そんなふくらはぎの疲労回復に効果的なのが、こちらの『ふくらはぎのストレッチ』です。スポーツはもちろん、ヒールのある靴を履く時によく使われる筋肉なので、女性にもおすすめですよ。
踵になるべく体重を乗せるよう意識すると、より着実にふくらはぎが伸ばされるので、ぜひ取り組む際は意識してみてくださいね。
トレーニングの正しいやり方
- うつ伏せになり、四つん這いの姿勢をとる
- 両膝を同時に伸ばし、腰を上に持ち上げ、体全体で"くの字"を作る
- 左の足先を右膝に引っ掛ける
- (3)の時、右足のかかとが床から浮かないよう注意する
- (4)のポジションのまま、30秒間キープする
- ゆっくりと左足を下ろし、床につける
- (1)のポジションに戻る
- 反対側も同様に行う
- 終了
ふくらはぎストレッチを行う目安は、左右30秒ずつ×1セット。ゆったりとした動作でフォームを作り、深い呼吸を意識しながら行いましょう。
トレーニングのコツ
- かかとが床から離れないよう注意しながら取り組む
- 床についている方の足が、曲がらないよう注意する
- 両手で床を押すような感覚で取り組む
- ゆったりとした、深い呼吸を意識する
- 足を引っ掛ける時に、勢いをつけずゆっくりとした動作で行う
ふくらはぎのストレッチでは、かかとが床から離れないように意識するのがコツ。かかとが浮いてしまうと膝が曲がりやすくなり、ふくらはぎを伸ばす力が弱まってしまうので注意しましょう。
もしも体が硬くてできない場合は、床についた両手を少し足側に近づけると難易度が下がるのでおすすめ。無理をせず、正しいフォームを意識して取り組みましょう。
疲労回復に効果的なストレッチ7. 胸のストレッチ
デスクワークや、PC作業で無意識に縮こまりがちな胸の筋肉を伸ばす『胸のストレッチ』。
特に、座って仕事をすることの多いビジネスマンやOLさんは、毎日の体のケアとして取り入れるのがおすすめですよ。
伸ばしている側の肩が上がってしまわないよう意識することがポイント。フォームが乱れるとストレッチ効果が下がってしまうので、ぜひ取り組む際は注意してくださいね。
トレーニングの正しいやり方
- 四つん這いの姿勢でスタートする
- 右肘を曲げて横に開き、手のひらと肘を床にくっつける
- 肘を伸ばしたまま左手を真横にスライドさせ、胸を床に近づける
- 左の手のひらを正面に向け、顔を右に向ける
- (4)の姿勢のまま、深呼吸しながら30秒間キープする
- ゆっくりと元に戻る
- 反対側も同様に行う
- 終了
胸のストレッチを行う目安は、左右30秒ずつ×1セット。
伸びが足りない場合はセット数を増やしても良いですが、右胸と左胸をバランスよくストレッチするため、必ず両側同じセット数で行いましょう。
トレーニングのコツ
- 胸を床に近づける時、お尻がふくらはぎにくっつくほど、腰を後ろに引かないよう注意する
- 横に伸ばした腕が曲がらないよう、注意しながら取り組む
- 伸ばした腕の手のひらを正面、もしくは天井に向けるよう意識する
- 腰を反らせすぎないよう、注意しながら取り組む
- 膝を痛めないために、マットもしくはカーペットの上で行う
胸のストレッチを行う時は、背中を反らせすぎないよう注意することが重要。
痛みが出るほど背中が反ってしまうと、腰に負担がかかり、腰痛の原因となる可能性があります。また、胸筋の伸びも弱くなってしまうため、十分に気をつけながら行いましょう。
特に、慣れないうちは鏡を使い、背中のラインをチェックしながら取り組んでみてくださいね。
疲労回復に効果的なストレッチ8. 背中のストレッチ
肩甲骨周りの筋肉を心地よく伸ばせる、『背中のストレッチ』。
シンプルかつ簡単なやり方で取り組めるので、初心者や体が硬い人でも気軽に挑戦しやすいですよ。
ただし、適当にやると正しくストレッチされず、疲労回復効果が低くなってしまいます。背中をしっかりと丸めて、肩甲骨の筋肉が伸びていることを意識して取り組みましょう。
トレーニングの正しいやり方
- 床に座り、あぐらをかいた姿勢でスタートする
- 両手を組み、胸の高さに持ち上げる
- 両肘を軽く曲げる
- 頭を下げ、みぞおちを覗く
- 両手を前へ突き出すようにしながら、背中をゆっくりと丸める
- (5)の状態のまま、深呼吸しながら30秒間キープする
- ゆっくりと背中を伸ばし、腕を下げて終了
背中のストレッチを行う目安は、30秒×1セット。
短時間で背中周りの筋肉をリラックスさせられるので、ぜひ仕事の合間に取り入れてみてくださいね。
トレーニングのコツ
- 腕の位置が、肩の高さよりも下がらないよう注意して取り組む
- 背中を丸めるのと同時に、両手を正面に向かってゆっくりと突き出すような感覚で取り組む
- ゆったりと深呼吸を続けながら行う
- 反動をつけないよう注意する
背中のストレッチでは、両腕を肩と同じ高さのままキープするのがポイント。
腕が下がってしまうと背中の筋肉の伸びが弱まり、効率よくストレッチされなくなってしまいます。
また、背中を丸めるのと同時に、両腕を正面に向かって前へ突き出すように取り組むと、正しいフォームを保ちやすくなるので、ぜひ意識してみてくださいね。
疲労回復に効果的なストレッチ9. 腹部のストレッチ
上半身を大きく反らせることで、お腹の筋肉を伸ばしてほぐせる『腹部のストレッチ』。
特に、猫背気味の人は腹部の筋肉が縮こまっていることが多いので、毎日のストレッチとして習慣にすると良いでしょう。
ただし、背骨に負担がかかりやすいフォームで行うメニューなので、痛みが出る場合は注意が必要。腰痛持ちの場合はあまり背中を反らせないなど、無理のない範囲で安全に取り組んでくださいね。
トレーニングの正しいやり方
- うつ伏せの状態でスタートする
- 両足を、肩幅よりも広く開く
- 両手を床につき、肘を伸ばして上半身を起こす
- 両方の指先を、外側、真横に向ける
- 顎を上げ、顔を天井に向ける
- (5)のポジションのまま、30秒間キープする
- ゆっくりと上半身を倒し、うつ伏せの状態に戻る
- 終了
腹部のストレッチを行う目安は、30秒×1セット。30秒間キープする際、特に呼吸が止まりやすいので、深呼吸を続けながら行うよう意識しましょう。
トレーニングのコツ
- 急に動かず、ゆっくりとした動きで取り組む
- キープする際、深呼吸を続けるよう意識する
- 痛みが出るほど腰を反らせすぎないよう注意する
- 首が後ろに折れないよう、天井に顔を近づけるような感覚で取り組む
背中のストレッチを行う時は、首が後ろに折れないよう意識することが大切。
首を後ろに倒してしまうと、首回りの神経に負担がかかり、頚椎を痛める原因となる恐れがあるので注意しましょう。
天井に向かって顔を近づけていくような感覚で取り組むと、正しいポジションを取りやすく怪我のリスクが下がるので、ぜひ意識してみてくださいね。
疲労回復に効果的なストレッチ10. 腰のストレッチ
上半身を捻ることで腰回りの筋肉をほぐす、『腰のストレッチ』。
デスクワークなど、日常生活で座った姿勢が多い人や、腰痛持ちの人を中心に人気を集めているストレッチです。
腰の筋肉が伸びた状態を意識しつつ、胸を開いて取り組むのがコツ。慣れないうちは特に細かくフォームをチェックし、どの筋肉がストレッチされいるかを感じながら行いましょう。
トレーニングの正しいやり方
- 両足を前に伸ばして床に座る
- 右膝を立てて、右の足先を左膝の外側に置く
- 上半身を時計回りにひねり、体の真後ろで右手をつく
- 肘を伸ばしたまま、左腕を右膝の外側にかける
- 顔を、右斜め後ろに向ける
- (5)のポジションのまま、深呼吸しながら30秒間キープする
- ゆっくりと上半身、手足を元に戻す
- 反対側も同様に行う
- 終了
腰のストレッチを行う目安は、左右30秒×1セット。
座ったまま短時間で取り組めるので、ぜひ毎日のケアとして、寝る前やお風呂上がりに取り入れてみてくださいね。
トレーニングのコツ
- 背中が丸まらないよう、まっすぐな姿勢を意識する
- 胸が閉じないよう注意しながら取り組む
- 常にゆったりとした呼吸を意識し、リラックした状態で行う
- 骨盤が左右に傾かないよう注意する
- 片側だけでなく、必ず左右両方行う
腰のストレッチでは、まっすぐな姿勢を保つことが最も重要です。
背中が丸まったり反ったりしてしまうと、腰回りの筋肉が効率よく伸びない他、背骨が必要以上にねじれて痛みが出る可能性もあるため注意しましょう。
斜め上に向かって上半身を捻るよう意識するのがコツ。視線もやや上に上げておくと正しい姿勢が取りやすくなるので、ぜひ取り組むときは意識してみてくださいね。
ストレッチは、疲労回復以外にどんな効果があるの?
ストレッチをすることで得られるメリットは、疲労回復だけではありません。他にも、生活の質を向上させたり、健康に良い影響を与えたりするなど、嬉しい効果が多数期待できます。
ここからは、ストレッチの疲労回復以外の効果をご紹介していきます。
普段の生活ではもちろん、ダイエットや運動に役立つ効果についても詳しく解説していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ストレッチにおける疲労回復以外の効果1. 集中力を維持する
PC操作やデスクワークなど同じ姿勢がずっと続くと、特にコリや疲れを感じやすくなりますよね。集中力が途切れて、仕事や作業の効率も下がってしまうでしょう。
ストレッチを取り入れれば、筋肉がほぐされ体がリラックスした状態に。呼吸が深くなり、脳に酸素を取り入れる量が増えるので、結果的に集中力を高める効果が期待できます。
椅子に座ったままできる柔軟運動や、短い時間で行えるストレッチを軽く取り入れるだけでもグッと集中しやすくなるので、ぜひ仕事の合間に取り入れてみてくださいね。
ストレッチにおける疲労回復以外の効果2. 可動域を広げて怪我のリスクを下げる
体が硬い状態のまま運動してしまうと、思わぬ怪我に繋がることも。せっかく健康のために運動しても、怪我をしてしまっては意味がないですよね。
そんな体へのダメージを防ぐためにも、ストレッチが有効です。
筋肉がほぐれることで関節の可動域が広がり、筋肉や靭帯、関節への負担が軽減されるため、怪我を防止する効果が期待できます。
特に、普段からあまり運動をあまりしていない場合は体が硬く、怪我のリスクがより高い状態なので、運動前に必ずストレッチを取り入れ危険を回避しましょう。
ストレッチにおける疲労回復以外の効果3. 基礎代謝の向上
男女問わず、年齢と共に落ちてしまう基礎代謝。基礎代謝が下がると太りやすく、痩せにくい体となり、体型をキープするのがどんどん難しくなります。
ストレッチで筋肉をほぐせば血の巡りが改善され、基礎代謝アップに繋がります。1日に消費されるエネルギーが増えるので、脂肪の燃焼を早める効果が期待できますよ。
特に、お尻や太ももなどの大きな筋肉がほぐれると、より効率よく代謝が上げられるので、短期間でダイエットをしたい人、リバウンドを防ぎたい人は下半身のストレッチを重点的に取り入れてみてくださいね。
ストレッチにおける疲労回復以外の効果4. 睡眠の質を高める
仕事に家事に育児にと、何かとストレスが溜まりやすい現代社会。夜なかなか眠れず、睡眠不足に悩まされているという方も多いことでしょう。
ストレッチを取り入れれば、体の緊張が解けるのと同時に、副交感神経が活性化されます。脳と体がリラックスした状態になるので、寝付きやすくなったり、眠りが深くなる効果が期待できますよ。
「毎日忙しくてゆっくり寝られない。」「なかなか寝付けず、寝不足でストレスが溜まっている。」という方は、ほんの数分でも良いので寝る前や、お風呂上がりにストレッチを取り入れてみましょう。
【参考記事】風呂上がりに効果的なストレッチメニューはこちら▽
ストレッチにおける疲労回復以外の効果5. 体のインナーマッスルを強化する
姿勢を正しく保ったり、手足を動かしたり、生活する上で重要な役割を担うインナーマッスル。しかし、体の内側にある筋肉なので、マッサージができず、なかなかケアするのが難しいですよね。
ゆっくりと行うストレッチなら、そんなインナーマッスルを伸ばし、ほぐす効果が期待できます。
ストレッチで柔軟にしておけば、日常生活でインナーマッスルが使われやすくなり、さらに、体幹の筋トレでも効率よく鍛えられるようになるので、結果的に体幹強化に繋がりますよ。
インナーマッスルが強化されれば、基礎代謝がアップしたり姿勢が改善されたりなど、様々な嬉しい効果が期待できるので、ぜひストレッチを習慣にしてみてくださいね。
ストレッチを習慣にして、疲れない体に仕上げよう!
どんなに健康的な人でも、日々生活していれば体に疲れは溜まるもの。思わぬ怪我を防いだり、より快適に過ごすためには、どうしてもケアが必要です。
ご紹介したストレッチメニューを取り入れれば、誰でも自宅で手軽に疲労回復ケアができます。毎日の習慣にすれば、日々の生活でもスポーツをする時も動きやすくなり、気持ちもアップするはず。
ぜひ記事を参考にしながら、ストレッチで疲れに負けない体をゲットしてみてくださいね。
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