スロージョギングの効果的なやり方|"遅く走る"運動のメリットとは?

織田琢也 2022.05.21
遅く歩く「スロージョギング」にどのようなメリットがあるか知りたい方へ。今回は、スロージョギングの効果や、正しいやり方を紹介します。ランニングと比べて消費カロリーはどうか、ダイエット以外の効果は何かなど詳しく解説。運動不足が気になっている方は、ぜひチェックしてみて!

そもそも、スロージョギングとは?

スロージョギングとは

スロージョギングとは、その名の通りゆっくりとしたジョギングのことで、"遅く走る"運動になります。ペースの目安は歩く速度くらいで、ゆったりと歩くよりも遅い速度でも良いと言われています。

そもそもジョギングとはウォーキングの延長で軽く走る運動のことを指し、レースに出るためやトレーニングの一環として行うランニングに対して、隣の人と話せるくらいの強度で行うものです。

そのジョギングをさらにゆっくりとしたペースで行うのが、スロージョギング。気軽にできるジョギングよりもさらにハードルが低く、体重が重い人や運動が苦手な人、お年寄りなど誰でも挑戦できる有酸素運動です

「健康のために何かしたいけど、ランニングは辛くて無理。」という人こそ、スロージョギングに向いていると言えるでしょう。


スロージョギングのメリット|どんな効果がある運動なの?

運動嫌いの人でも挑戦しやすいスロージョギング。何となく体に良さそうなイメージはありますが、スロージョギングを実践することで、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。

ここからは、スロージョギングによって得られる嬉しい効果を全部で5つ、ご紹介します。

また、その効果が心拍数を上げて走るランニングや、ゆったり歩くウォーキングと比べるとどう変わってくるのかについても解説していくので、どの有酸素運動が自分に合ってるか検討してみてくださいね。


スロージョギングのメリット1. ダイエット効果

スロージョギングのメリット:ダイエット効果

スロージョギングは有酸素運動なので、当然ながらやればやった分だけカロリーを消費し、ダイエット効果があります。

走る速度によって多少の誤差はありますが、なんとウォーキングの約2倍・ランニングと同程度カロリーを消費

体重50kgの人が時速3~6kmのウォーキング・時速3~6kmのスロージョギング・時速7km以上のランニングをそれぞれ1km行った場合、

  • ウォーキングの消費カロリー:25kcal
  • スロージョギングとランニングの消費カロリー:50kcal

となります。

走るペースはウォーキングと同じなのに、ランニングと同等のカロリーを消費できるので、スロージョギングはとても効率の良いダイエット法と言えるでしょう。

運動別の消費カロリー表はこちら

スロージョギングのメリット2. 持久力がつく

スロージョギングの効果:持久力がつく

持久力を付けるためには、限界まで体を追い込んだり、長距離マラソンなどのハードな有酸素運動をしないといけないイメージがあるかもしれません。

しかし、実はそんなことはなく、スロージョギングのような負荷の軽い有酸素運動でも持久力を付けることはできます。

筋肉には、

  • 速筋:瞬発力を鍛える
  • 遅筋:持久力を鍛える

の2種類があり、スロージョギングで使うのは遅筋のみ。遅く歩くくらいの速度でも、遅筋を鍛え続けることで持久力がアップするのです。

また、体の疲労のバロメーターになる乳酸値が、スロージョギングをしている時と安静にしている時とでは変わらないと言われています。

つまり、スロージョギングはランニングのように体を疲れさせなくても持久力を付けられるお得な運動、ということですね。

【参考記事】体力をつける方法とは?


スロージョギングのメリット3. 脚にかかる負担が少ないので怪我のリスクが低い

スロージョギングの効果:怪我のリスクが低い

速いスピードで走ろうとすればするほど、体の動きは大きくなり、地面に足を付けたときに足へダメージを受けやすくなります。特に日頃から運動に慣れていない人の場合、上半身の筋力の無さやフォームの乱れなどが原因で、膝や足首を痛めてしまうことも。

スロージョギングの場合、体を大きく動かさない状態で走るため、膝や足首に負担がかかりにくいのがメリットです

遅く歩くようなペースで走ることで、正しいフォームを意識しやすいのも怪我を防げる要素といえるでしょう。

足の筋力が落ちていると感じている人や、体重が重い人は特に怪我をしやすいので、ランニングよりもスロージョギングをおすすめします


スロージョギングのメリット4. 手軽に行えるため、初心者でも続けやすい

スロージョギングの効果:初心者でも手軽に取り組める

健康のためにランニングのような有酸素運動を始めても、なかなか継続するのが難しいですよね。普段運動していない人にとって、きついだけで楽しく運動を続けられないことが原因の一つ。

疲れにくいウォーキングを始めても、それなりのカロリーを消費させようと思うと長時間歩かなければならず、忙しい人が毎日の習慣として取り入れるのはなかなか難しいです。

スロージョギングなら、ウォーキングと同じ速さで走ってもカロリーの消費は2倍、つまり同じカロリーの消費に必要な時間は半分で済みます。さらに、体に辛さを感じずに走ることができて、室内で音楽やおしゃべりを楽しながらやることも可能。

体力がない人でもゆとりをもって取り組むことができるので、ストレスなく続けられますよ


スロージョギングのメリット5. リフレッシュ効果

スロージョギングの効果:リフレッシュ効果

軽い運動をすると、汗を適度にかいて、気持ちがスッキリしていくもの。体は疲れているのに気分はさわやかになるといった「心地良い疲労」を感じることってありますよね。

ただし、本格的に疲れるような運動は疲労感だけを生んで、しんどいと思わせてしまうもの。

その点、スロージョギングは、息切れすることなくゆとりをもって取り組める運動なので、適度に疲れて気持ちをリフレッシュさせるにはもってこい

周りの風景や家族とのおしゃべりを楽しみながら、1日のストレスを解消するのにぴったりです。


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