"平素"の意味/使い方。類義語&目上に使える例文付き|ビジネス敬語ガイド

長谷川大輔 2018.08.29
普段や日頃という意味を持つ敬語、平素。挨拶やビジネスメールの初めに使われる敬語ですが、どう使えば良いか分からない人も多いはず。今回は、平素の意味や使い方、"平素より"などの定番フレーズを使った例文、言い換えできる類語まで解説。類義語までしっかりと確認しましょう!

「平素は」「平素より」「平素から」の違いとは?

「平素は、」の意味・使い方とは?

平素はの意味や使い方

「平素」を文頭に使用するとき、その後に来る文字が「は」の場合、つまり「平素は」という表現で使用するときは、過去の状況や過ぎたことを表すことになります

「平素は~」と書き出し始めるなら、今までのことを振り返って、お礼を伝えたりお詫びを述べたりするためのきっかけの言葉の役割を担ってくれます。また、今までのことを振り返りながら、「今まで」と「今(現在)」を区分する言葉に。

「平素は~」と始まるなら「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼~」と相手に敬意を払いましょう


「平素より、」の意味・使い方とは?

平素よりの意味や使い方

「平素より」の場合は、「平素は」と異なり、過ぎ去った過去から今(現時点)までの経過を「~より」を組み合わせることで表現しています

「平素より~」の「平素」には、「普段(いつも)」や「日頃」などを含める言葉になるので、「平素」と「~より」を組み合わせて使うことで、「普段(いつも)から」や「日頃から」と言うイメージで使用します。

メールや社外文章、ビジネス以外でもお付き合いの手紙などに使われています


「平素から、」の意味・使い方とは?

平素からの意味や使い方

「平素」は、名詞のひとつですが、副詞として文章に採用されていることもあります

「平素」、「平素は」、「平素より」に加えて、以前は「平素から」という形式でも使用されていることが多くありました。この「平素から」は、「平素」と「~から」を足した表現方法です。

「普段(いつも)」や「日頃」などを意味する「平素」は、「普段(いつも)から」とか「日頃から」と言われることが多いでしょう。敬語に置き換えるのであれば、「普段から」や「日頃から」いう表現よりも、「平素から」と使用することになります。

「~から」という継続した表現を「~より」に置き換えて、「平素から」を「平素より」で使うことが多くなってきました


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