元ホストが経験した本当にヤバい「女性との修羅場」#2
ホスト、それはいつの時代も女性を虜にする存在。新宿・歌舞伎町で輝くホストたちは、どんな生き方をしているのか。
ネット掲示板に一日1,000件もの悪口を書くのは誰?(35歳・元ホスト、Sさん)
僕が新宿歌舞伎町で人気ホストとして、売れっ子全盛期だったときの話です。
お客さんとまるで付き合っているかのように振る舞う、いわゆる色恋営業をしていた時期がありました。だから、当時の僕の彼女は、形式上5人。仮彼女5人、とでも言いましょうか。
事実は仕事のお付き合いなのに、5人それぞれに「本当のオレは、お前だけしか見てないよ」みたいなことを言っていました。
ひどい話ですけど、当時の僕は「それが仕事」として割り切っていました。
そんなある日、出勤すると店の内勤の人に「ネットがお前の悪口だらけだぞ!」と言われたんです。
驚いて確認したら、ホストの掲示板に毎日1,000件くらい、僕の悪口が書き込まれていました。
「本当はモテないのに、調子乗ってる」
「顔がキモい」
「話がつまらない」
「イケメン気取り」
「夜が下手そう」
などなど、とにかくまあ、ひどいもんで。。
匿名なので、犯人が誰かもわからず、恐怖とショックで胸が苦しくなったのを今でも鮮明に覚えています。
正直、ホストも辛いなとも思いましたね。
メンタル強い方だと思っていたんですけど(笑)
したら、先輩に
「ここまで叩かれているのに、お前のそばに平然といるやつには気をつけろ」
と言われたんです。
最初は「斬新な考え方だな」と思いましたけど、冷静に考えてみると、僕の誹謗中傷を気にせず、いつも僕のそばにいる5人の存在に気が付きました。
そう、仮彼女たちです。
僕は試しに、5人の中の一人・A子に自分に関する誰にも話したことのない「幼稚園時代にやらかしたこと」を話してみました。
するとその日、そのA子しか知り得ない幼稚園のときの恥ずかしい話が、掲示板に書き込まれていたんです。
身震いしましたね、身内に敵がいる感じです。
残りの4人にも、A子と同じように僕の恥ずかしい話をそれぞれ話したところ、すぐに掲示板に書き込まれました。
すべて僕しか知らないはずの話だったので、これで犯人が確定しました。
後日、5人をそれぞれ問い詰めてみると、「ごめんなさい。」と言われました。
そして、このときから、僕の悪口を書き込む人はいなくなりました。
彼女らに書き込んだ理由や事情を聞くと、
「他に女がいるのがムカついたから」
「色恋営業の腹いせよ」
「だって、私はお金目的でしょ?」
「A子に詰め寄られてわかったから。何股もかけられてるって。」
「浮気してるから」
と、5人それぞれが他の女性の存在や色恋営業で付き合っていたことに気が付いていました。
これでも売れっ子でしたから、抜け目ない自負はあったんですけど、女の勘は怖いなと痛感しましたね。
あと、A子が他の女性とコンタクトを取っていたのは本当に驚きです。
元々、何ひとつ接点のない5人だったので、どうやって繋がったのか・・・
下手したら包丁を向けられていてもオカシクない状況だったと思うので、心底焦りましたね。
「もう、恨みを買わないように生きる」と誓った苦い経験です。
ちなみに、この修羅場以来、僕は色恋営業も浮気もできない男になりました。
本当に怖かったんです。刺されそうで。
【今回の教訓】男がバレないと思っていることって、実は女性にバレている。
──Sさん、壮絶なエピソードありがとうございます。最後にSmartlog読者の男性に向けてひと言お願いします。
浮気はしない方がいいです。嘘は女性にバレます。絶対に。てかすでにいくつかの嘘がバレているかもしれない。問い詰められる前に一度精算しておくのが身のためかもしれません。修羅場を経験してもいいことないですから。メンタル弱りますし、体調にも良くないなと思いますね。世知辛い世の中ですけどね。
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